虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
苺side
スクールアイドルフェスティバルももう四日目。私はと言うと部長さんから頑張ってくれたからと言うことで、今日一日は自由に回っていいと言われた。なので虹ヶ咲に来ていたけど……
「何でうらちゃんの手伝いを……」
「いや~助かったよ~一人で運ぶの大変だったから」
大変と言うか……花火をセットするって仕事は明らかに学生の仕事ではない感じがするけど……
するとうらちゃんはある人物を見つけ、声をかけた。
「ミアちゃん、暇そうだね~」
ミアって確か……有名な音楽家の子で、ランジュさんの曲を作った人だよね?と言うかどんだけハンバーガー食べてるんだろう?
「…………」
って音楽聞いててうらちゃんの事を無視してるし……
するとうらちゃんはポケットからリモコンを取り出し……スイッチを押した
「………………!!!!?」
ミアちゃんは驚き、イヤホンを外してうらちゃんを睨み付けた。
「君は何を……」
「何って……あぁこれ、ちょっと特殊なリモコンで電子機器をちょこちょこやれるんだよ」
「それで音量をMAXにする馬鹿はどこにいるんだ!」
「ここにいるけど」
「君って奴は~」
あぁミアちゃん、本当にごめんね……
「どうかしたの?」
すると璃奈ちゃん、しずくちゃん、かすみちゃんの三人が声をかけてきた。
「この子が色々とね」
「うらちゃん、何かしたの?」
「なにもしてないよ」
いや、明らかにしてるからね……
「ミアちゃんはフェスに行かないの?」
「興味ないね」
「絶対楽しいのに~」
「良ければ会場まで案内しますよ」
「所詮アマチュアの遊びだろ」
「……ぷん」
かすみちゃん……何て分かりやすい反応を……にしてもアマチュアの遊びか……するとうらちゃんはミアちゃんを見て笑みを浮かべた
「へぇ~アマチュアの遊びね~見てもないのに凄いね~そんなこと言えるの~」
「見なくてもわかるよ」
「もしかして……負けるのが怖いんだ~」
「はぁ?何に?」
「自分が作った曲がアマチュアの遊びに負けるのが~だってそうだよね?ミアちゃん、子供だから負けるのが怖いからここで大人しく強がってるんだもんね」
「君は……いいよ!その見てやるよ!」
うらちゃん、煽ってるけど……ミアちゃんに対して、何か気になることがあるのかな?
「なんと言うか……うら子……」
「多分、うらちゃんはミアちゃんの事を気にかけているからだと思う」
「なるほど……」
「三人とも理解力があって助かります。ミアさん、そう言えば紫音女には特別なハンバーガーがあるみたいですよ」
「そう言えば私も割引券を……」
「早く行くよ!」
いつのまにか行く準備を済ませてるけど……どんだけハンバーガー好きなんだろう?
紫音女学院に来た私たち、早速ハンバーガーを食べてるけど……なんだろう?何を混ぜたんだろ?パンが紫だけど……
「あら、未唯……ではないわね。貴方は確か……」
「えっと、苺です。ランジュさん」
そう言えばランジュさんも今日ここでライブなんだ
「にしてもミア。珍しいわね。貴方がフェスに参加するなんて」
「このうらって子に……っていないし!」
「うらさんなら面白そうな実験をやってるからって見に行ってますよ」
「あいつ~」
「何だか愉快な子ね……」
「はは、うらちゃんが色々とごめんね」
休息日のはずが何でこんなに疲れる思いをしてるんだろう?私……と言うか未唯姉は?
「そう言えば苺さん、その手に持っているのは?」
「ん?あぁこれは……遥ちゃんが試しにって作ってもらったもので……未唯姉に渡しておこうかなって」
遥ちゃんが嬉々として私に着せてくれたけど、私はスクールアイドルじゃないし、折角だから未唯姉にあげてもいいかなって、遥ちゃんにも許可をもらってるしね。
未唯side
紫音女学院の展示室に来ていた私。色々と回っていたけど、ちょっとした休憩になるかなと思って見ていたけど……うーん?
「この子……誰かに……」
一枚の写真には憧れの眼差しを向ける少女とその少女の頭を撫でる少女が写っていた。この子……誰かに……
「あれ?未唯?」
「あ、お姉ちゃんたち、ライブお疲れ様」
「未唯ちゃんはどうしてここに?」
「色々と回ってて、ここには休憩がてら」
「みーちゃんも頑張ってるもんね」
「はい!生徒の間では次期生徒会長にふさわしいのではと言われてますし」
「いやいや」
「それで何を見てたの?」
「あぁ、この写真の子……誰かに……」
「みんな、来てたのね」
声をかけてきたのは確か……三船先生だっけ?教育実習生の……
「あら、懐かしいわね~」
三船先生は私たちが見ていた写真を見て、懐かしいって……あ、もしかして……
「この写真の人って、三船先生?」
「スクールアイドルだったんですね!」
「そっ、でこっちが妹の栞子」
「「「えぇ~」」」
確かに面影があるけど……
「可愛いでしょ~高校生になったら、絶対スクールアイドルやるんだって言ってたんだよ」
栞子ちゃんが……
「私たちの代ってさ、ぱっとしてなくってさ。ラブライブも予選落ちだし、当時は栞子、がっかりさせちゃっただろうけど、でもこれは姉の勘だけどあの子のやりたいって気持ちは変わってないんだと思うんだよね」
気持ちは……でもあの時の言葉は…………
「高柳さんだっけ?」
「えっ?あ、はい」
「栞子は特にあなたに惹かれてると思うよ」
「それも姉の勘ですか?」
「まぁね」
栞子ちゃんがスクールアイドルをやりたい……色々と気になることが多いけど、一旦話を聞きに行かないと!
ぽむお姉ちゃんたちと一緒に栞子ちゃんを探しに行き、丁度歩いているところを見つけて声をかける私たち
「三船さん!」
「どうしましたか?」
「水臭いじゃないですか!大好きな気持ちを抑えることはないですよ!私たちと一緒にスクールアイドルしましょう!」
「……何ですかいきなり?」
「お姉さんから聞いたんだ。三船さんがスクールアイドルになりたがってたって」
「はぁ~、姉さん……」
「もし今でもやりたいんだったら、私たちはだいかんげ……」
「そこまでです」
栞子ちゃんは愛さんの言葉を遮った。そして……
「私はスクールアイドルはやりません。もう諦めましたので」
「諦めたって、どうして?」
「おっしゃる通り、私がかつてスクールアイドルに憧れていたのは事実です。私の目標は姉でした。姉は歌もダンスも充分な実力を持ちかつ努力を惜しまない人でしたが、結局姉にはスクールアイドルの適正がなかったのでしょう……思うような結果も得られず、夢破れ、傷ついて終わりました。私は自分の適正に合った生き方をしたいと思っています。それは皆さんの夢をサポートすることです。ステージに立つことではありません」
「両方やればいいじゃないですか……三船さんだって、私にそう言って……」
「それは貴方だから出来ることです!身の丈に合わないことに入れ込むより、向いていることに全力を尽くす。そうすれば皆さんの役に立てますし、喜んでもらいます。それが間違っているとは思えません。この話は終わりにしましょう。まだ仕事があるので失礼します」
栞子ちゃんはそういい残して、去っていく。私は……私は……
「栞子ちゃんはそれでいいの?」
「高柳さん?」
「未唯?」
「栞子ちゃんは本当にそれでいいの?」
「……さっきも言いましたが、私は……」
「ずっと憧れていたお姉さんに対して、適正がなかったからとか自分の夢を自分で否定してて、悲しくもなんともないの!」
栞子ちゃんの考えは正しい……だけど栞子ちゃんは間違っている。
「それは……」
「私は……そんな風に怯えている栞子ちゃんは間違ってる!まだ何もしてないのに……ただ失敗を恐れてるだけで諦めている栞子ちゃんなんて…………栞子ちゃんなんて…………」
大嫌いと言おうとしたけど、何故か心の何処かで言ってはいけないと思いとどまり、私はその場から逃げ出した。
「未唯ちゃん!?」
「あ……」
まだまだ続きます!
感想待ってます!