虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
今回でアニメ七話の話も終わりです!
栞子side
色々と考えてしまったが、本来の仕事に戻ろうとした私に高咲さんたちが声をかけてきて、一緒に学園祭を回ろうと誘われた。確かに運営の仕事で学園祭を楽しめてなかった。それを見越して誘ってきたのだろうと思い、一緒に楽しむけど…………
この場には高柳さんの姿はなかった……会って謝りたいのに…………
そして最後に連れてかれた場所は……紫音女学院のステージだった。
「ここは……」
「ここが三船さんの夢が始まった場所でしょ」
いつの間にか同好会の皆さんが集まっていた。その中には高柳さんの妹さんと親戚の方も一緒だった。
「三船さん……やりたいこと……してください。三船さんが出来ることを大切にしているのは分かります。そのお陰でフェスは素晴らしいものになりました!だから今度は私たちに三船さんを応援させてほしいんです。私が生徒会長とスクールアイドルを両立出来たのは同好会、生徒会、ファンのみんな、そして三船さん、貴方がいたからです」
「貴方が私たちにしてくれたように、私たちも貴方に何かをしたい」
「それは当たり前のこと」
「ねぇ、今日は何の日か知ってる?」
今日は……何の日か……
「フェスティバルの四日目では?」
「そうじゃなくって~」
「みんなの夢を叶える日だよね」
「こーんなに頑張ってくれた栞子ちゃんの夢が叶わなきゃ、スクールアイドルフェスティバルは成功とは言えないよね」
「私の……夢……」
「栞子ちゃん……」
振り向くと高柳さんがいた。高柳さんは私に近寄り頭を下げた
「ごめんなさい!栞子ちゃんの言うことは正しいけど、感情的になってあんなことを言って」
「……いえ、私も……すみません……」
高柳さんの言葉も正しい。どちらも正しいけど……でも……
「姉は泣いてました……夢を叶えようと……三年間……努力し続けて、最後は泣いていたんです!後悔していたんです!」
私はつもり積もった思いを……吐き出した。姉のあの時の姿が今でも思い浮かべてしまう……
「後悔してないよ」
すると今度は姉さんがやって来た。いつの間に……
「姉さん!?」
「確かにあの時は悔しかった。でも今ではやって良かったって思える。スポットライトの眩しさも歌を届ける喜びも可愛い妹に凄いって言われる誇らしさもスクールアイドルをやって知ることが出来たんだから」
やって知ることが出来た……
「高咲さんたちの言う通り、私は貴方が応援してくれたから幸せな高校生活を送れたと思ってる。それで今は教師になって、たくさんの生徒を貴方を応援できる人になりたいって思ってる」
「三船さんはお姉さんのステージを見て、沢山幸せを貰ったんじゃないの?」
そうだ……私は……私は……今になって思い出した。この気持ちを……
「そうです。姉は私に沢山の胸が高まる思い出をくれました。そんなもの現実の前では無意味だと思っていました。その筈なのに……私が皆さんを応援しようとしたのは、スクールアイドルから離れたくなかったのかもしれません。私に出来ますでしょうか?」
「出来るよ。栞子ちゃんなら絶対!」
「高柳さん……」
「失敗とか後悔とか先に考えていたら、ずっと止まったままだよ!それだったら……」
高柳さんは私に手を差し伸べた。
「先ずは歩き出そうよ!私が……ううん、私たちが付いてる!」
歩き出すか……本当にこの人には……そうでしたね。私が……ずっと消そうとしていた思いを再び思い出させてくれたのは……あの時のフェスティバルで見た高柳さんのステージだった。
私はステージに上がり、そして歩き出した。この先、失敗したり、後悔したりするかもしれないけど、それでも皆さんが……一緒だから!大丈夫!
未唯side
栞子ちゃんのステージは、栞子ちゃんの止まっていた時が動き出したように思えるステージだった。
栞子ちゃんはフェスティバルが終わったあと、同好会に入部すると言ってくれたけど、私は……
「未唯ちゃん?」
ぽむお姉ちゃんが心配そうにしているけど、私は栞子ちゃんに近寄り……
「栞子ちゃん……」
「高柳さん……どうでしたか?」
「すごく良かったよ。それでね……お願いがあるの」
「お願いですか?」
私は歩き出した栞子ちゃんのステージを見て、ずっと願っていた。夢を叶えたいと思っていた。
「私の夢を叶えてほしいの」
「高柳さんの夢ですか?それは……」
「ずっとかすみちゃんたちやぽむお姉ちゃんたちと一緒にやって来たけど、それでも私の考えは……思いは変わらなかった。私の夢は……心から一緒に組みたいって思える人とユニットになること……栞子ちゃん、私の夢を叶えて」
「そ、それって……」
「まさか……」
みんなが驚き、動揺する。だけど、私の意思は変わらない。
「……私でいいんですか?今の私じゃ……」
「大丈夫……栞子ちゃんは私が助ける。失敗しそうになったりしたら、私が栞子ちゃんを補う」
「補う……」
「私が失敗しそうになったりしたら……栞子ちゃんが助けて……」
「……互いを補っていくユニットですか……本当に私とで」
「うん、栞子ちゃんと組みたい!一緒にやりたい!」
「…………」
栞子ちゃんはしばらく考え込み、答えを出した。
「栞子ちゃん?」
「高柳さんの夢だけ叶わないのはダメですね。分かりました…私でよければ」
「栞子ちゃん……栞子ちゃん!」
嬉しさのあまり、私は栞子ちゃんに抱きついた。
「あ、ちょっと……高柳さん!?」
「栞子ちゃん、栞子ちゃん~」
「あー、あれは滅多に見れない嬉しさのあまりに爆発してる未唯姉だ」
「あんなみい子……初めて見ましたよ」
「でも未唯ちゃん、本当に嬉しそう」
「案外、いいユニットになるかもね。だって高柳さんと相性が良さそうだしね」
「ね、姉さん!?」
その後、私が落ち着くまで、栞子ちゃんに抱きつくのをやめなかった。そして、ある事を侑お姉ちゃんにお願いした。
「スケジュールの方も空きがありますから大丈夫です」
「それじゃ、未唯と三船さんは……」
「はい、皆さんの前に歌わせてもらいます」
「うん、時間はないから、軽く合わせるくらいだけど、私たちなら大丈夫……だよね」
「はい!」
「分かったよ。それじゃ頑張ってね。えっとユニット名は……」
「私と栞子ちゃんの色を合わせたユニット」
「互いに補い、互いに高め合い、互いに光輝きたい……」
「「私たちは…………」」
29 白翡翠
「一緒に頑張ろうね。栞子ちゃん」
「はい、高柳さん」
タイトル不明にして、本編でタイトルをやると言うのは、色んな作品であったりもします。特にスパロボとかスパロボとか
因みにリバースに関しては、ちゃんと組ませます!とは言えアニメでリバースがちゃんと出るのかあれですが……
とりあえず感想待ってます!