虹が咲き、白が交ざる 作:水甲
ようやく出せた
栞子side
スクールアイドルフェスティバルも終わり、皆が片付けをしている最中、私は璃奈さんに頼まれてはんぺんさんの餌をやりにきていた。はんぺんさんは中川会長の任命でお散歩委員になっている。迷い猫をそのままにしておけないと言うことで、そうなったらしい。
「お待たせしました。はんぺん……さん?」
餌をやろうとすると、はんぺんさんの傍らには黒い子猫がいた。
「にゃー」
「みー」
いつの間に迷い込んだのか?いつからいたのか分からないけど……これは……
「お散歩委員の増員ですか?」
子猫について早速中川会長に相談をすることにした私。
「はい、この子なのですが……」
「まだ小さいですね……」
安全のために連れてきた子猫を見つめる会長。
「はんぺんの方はどんな感じですか?」
「特に縄張りだからといじめたりはしてないです」
「なるほど、それなら増員はいいですが……」
少し悩む会長。まだ何か問題があるのか?
「はんぺんはまだ大丈夫ですが、この子はまだ小さいです。はんぺんと同じように学園で過ごさせるのは厳しいかと……」
「そうですね……何かあってからでは…………因みに中川会長の家は……」
「難しいですね。両親ともに忙しいですし……三船さんは?」
「私も……ちょっと……」
姉が変なことをしないかは心配ないが、いざ飼うとなると……
「そうですね……ではここは……」
「と言うことでお願いできませんか?ランジュ?」
私は子猫を連れて、ランジュに頼み込んだ。
「猫ね~あのマンション。ペット禁止なのよね。それに……」
「それに?」
「後で話すわ。力になれなくって悪いわね」
「いえ、急なことを頼んですみません」
「それにしてもこの子猫……似てるわね」
「似てる?誰にですか?」
「ふふ、貴方によ」
私とこの子猫が?流石にそれは……
「似てますか?」
「何となくね。子猫の事だけど、同好会の子達に頼んだら?」
「わかりました。聞いてみます」
私はランジュに改めてお礼をいい、部室へと向かうのであった。
「…………悪いわね。本当に……」
部室で皆さんに聞いてみることにした私。因みに果林さん、エマさん、せつ菜さん、璃奈さん、愛さんは寮暮らしだったり、家の都合で無理という判断だ。
「猫ですか~かすみんの家もちょーと厳しいですね」
「家もオフィーリアがいるので……」
かすみさん、しずくさんは無理と……歩夢さん、侑さんはと言うと……
「うーん、私たちの住んでるところはペット可だけど……ちょっと難しいかな?」
「うん、力になれなくってごめんね」
「いえ、急なお願いをしてすみません。後は……」
未唯さんは……話に入らずにスマホで何かをしていた。すると私の視線に気がつき、あることを言い出した
「家はOKだよ」
「いいんですか!?」
「うん、お母さんに許可をもらったから」
「ありがとうございます!」
「ちゃんとお散歩委員の仕事もしっかりやるんだよ」
「みー」
「大丈夫。はんぺんが教えるから」
「そっか」
それにしても未唯さんが引き受けてくれるなんて……侑さんたちと同じ感じで断るかと思っていた。
「名前どうしようかな?えっと……」
未唯side
いざ名前を決めるとなると難しいな……お姉ちゃんたちとかは割とすんなり決められそうだけど……あぁでもあの蛇のぬいぐるみにサスケって名付けてたし……うーん
「未唯ちゃん、こう言うのはパッと思い付いた名前の方がいいよ。私もはんぺんをはんぺんって思い付いて名付けたし」
「うーん……それじゃ……」
「そう言えばランジュがこの子を私と似ていると言ってましたね」
栞子ちゃんに似てる?確かに何だかそんな感じが……としたら……『栞子』だと怒られるし……『栞』は……うーん……ピンと来ない。そう言えばどこかの言葉で栞を……
「シニエはどうかな?」
「シニエ、いい名前だね」
「はい、とても素晴らしいです」
「未唯らしい名前だね」
私らしいってなんだろう?でもこの子にしっくり来る感じがするし……
「シニエ」
「みーみー」
シニエも気に入ったみたいだ。
「今日からよろしくね。シニエ」
「みー」
こうして高柳家に新しい家族が出来たのであった。因みにちゃんとお散歩委員のために家から学校まで連れていくようにするためにキャリーバックを帰り道買うのであった。
アニメのランジュは普通にいい子
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