虹が咲き、白が交ざる   作:水甲

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未唯ちゃんがかなり特殊な……


40 みんなで……

未唯side

 

目を覚ますとまだ深夜だった。もう少し寝ていようかなと思うと、三人ほど姿がないことに気がついた。お姉ちゃんたちに、かすみちゃん?どうしたんだろう?

探しに行くと縁側でお姉ちゃんたちを見つけた。

 

「二人とも眠れないの?」

 

「あ、未唯」

 

「ちょっとね。未唯ちゃんも?」

 

「まぁ目が覚めちゃったから」

 

「そっか」

 

三人で月を見つめる。と言うか私……邪魔しちゃったのかな?まぁでも二人とも嫌がる感じはないし……大丈夫か

 

「そう言えば二人とも覚えてる?」

 

「あぁ子供の頃にこうして三人で月を見たこと?」

 

「あったね~あの時は苺ちゃん寝ちゃったけど……」

 

侑お姉ちゃんが月が綺麗だから見に行こうって言い出したんだっけ?懐かしいな……それにお姉ちゃんたちがこうして月を見ているのは夏の時を思い出すな~あの時は大変だったけど……でも……あの時の月と今見ている月は……私たちの思いもだけど違うよね

 

 

 

 

 

 

 

次の日、かすみちゃんから親睦会の次のスケジュールが発表された。

 

「今日の鎌倉観光はオリエンテーリング形式にしたいと思いま~す!」

 

「オリエンテーリング?」

 

「詳しくはりな子からどうぞ」

 

「スマホを使って鎌倉を散策しながらあちこちランダムに現れる14匹のバーチャル猫を集めるってゲーム。猫に近付くと音がして地図上に出てくる。誰かが先に捕まえても同じ猫が発生するから取り合わなくてオッケー。時間内にたくさん集めた人が優勝」

 

「へぇ~」

 

「璃奈がこれ作ったの?」

 

「えっへん」

 

「我が同好会はライバルだけど仲間、仲間だけどライバルです。『競い合いつつも絆を深めていきましょう!」

 

『は~い!』

 

それにしてもこの猫……もしかして私たちがイメージ?確かにあってる気がするけど……何で私だけスナネコ?

 

「因みに未唯ちゃんは得意みたいだから」

 

「あ、うん、事前に話を聞いてたから、私はゲームに参加しない感じかな」

 

「そうなの?」

 

「だから色々と回りつつ、オフィーリアの散歩してるね」

 

「わん!」

 

それにしても初対面なのにこんなになつかれるなんて……しずくちゃんはクスクス笑ってるし

 

「未唯さん、オフィーリアの事お願いね」

 

「うん!」

 

「ところで優勝したら商品ってあるの?」

 

「特に考えてなかったですけど…」

 

「じゃあ優勝した人のお願いをみんなで叶えてあげるのはどうかな?」

 

「いいですね」

 

「だったら私は皆さんと12時間耐久アニソンカラオケ大会がしたいです」

 

せつ菜さん、それはある意味……いや、言わないでおこう

 

「愛さんはみんなに胴上げしてもらいたいな」

 

それにしてもランジュさんは相変わらずスマホとにらめっこしてるけど……大丈夫かな?散歩しながら様子を見に行こうかな?

 

「私は侑ちゃんに新曲を作ってもらおうかな」

 

「うん。私の曲でよければ喜んで」

 

「本当ですか?」

 

「でも私が勝ったらみんなにも何かお願いしちゃうよ」

 

「望むところです!」

 

「そう言えば未唯ちゃんは……」

 

ぽむお姉ちゃんが私だけ賞品がないことを気にしてるけど……私は別に……

 

「そこは大丈夫。未唯ちゃんをモチーフにした猫はレア度を高くしてるから、そうそう見つからない……だから誰かが見つかったら未唯ちゃんにも賞品が貰える」

 

「なるほど……」

 

私だけある意味得はするのか……でもどれだけ発見率が違うんだろう?

 

「因みにみいにゃ発見率は…………○○モンのダ○パのゴ○ベなみにしてある」

 

鬼畜過ぎない?

 

「それでは鎌倉散策ニジガクGOスタートです!」

 

みんなが探し回り、私はのんびりとオフィーリアを連れて回るのであった。

 

 

 

 

 

 

回りつつ、様子が気になったランジュさんを探しに行くと……

 

「どうしよう…部長化計画全部ダメだったらかすみん部長じゃいられなくなっちゃいますよ~!」

 

「かすみさんどうかされましたか?」

 

「しお子にランジュ先輩…」

 

「あれ?三人ともこんなところで何してるの?」

 

「みい子も!そうだ!四人で一緒に猫を探しませんか?」

 

「私も?」

 

「良いのでしょうか?」

 

「探すだけなら大丈夫ですよ~ね、みい子」

 

「まぁそうだね」

 

それから四人と1匹で探すけど、ここまで見つからないなんて……結構難しいな~

 

「こんなに探してるのに~!もう~!」

 

「落ち着いてください!」

 

「かすみったらよっぽど優勝したいのね」

 

「だって優勝したらすごいって思われるじゃないですか!そしたらきっとかすみんなら部長として立派にやれるって認めて…はっ!っていうのは冗談で。もしかすみんが優勝したらみんなに百万回可愛いって言ってもらいますからね!」

 

かすみちゃんらしい考えだな~でも私はかすみちゃんが一番部長に向いてる気がするけど……

 

「あ~!あっちの方に猫の気配がする~!さ、さらばです~!」

 

かすみちゃんは誤魔化すように何処かへ行くのであった。

 

「かすみって可愛いわね」

 

「えぇ。あんな風に自分の気持ちに正直でいられるって素敵だと思います」

 

「そうね。かすみが羨ましい」

 

「ランジュも自分の気持ちに素直になってください」

 

「えっ?」

 

栞子ちゃんも気がついてたのか。流石と言うかなんと言うかだね

 

「昨日から何か隠してませんか?」

 

「それはその…」

 

「私ランジュの考えていること知りたいです」

 

「写真を…」

 

「ん?」

 

「同好会のみんなと一緒に写真を撮りたいの」

 

結構可愛い悩みだった……私と栞子ちゃんは思わず笑ってしまった。

 

「なによ~!正直に話したのに~!」

 

「ですがそんなことを悩んでいたなんて」

 

「だってみんなになんて言ったらいいか分からないんだもの」

 

「それなら最初は栞子ちゃんと撮ったら?」

 

「そうですね。ランジュまずは私と2人で撮りませんか?」

 

「いいの?」

 

「はい」

 

そうだよね。これまでお互いに素直になれなかったからこそ、最初はこの二人で撮るべきだよね。

私はスマホを受けとり、撮ろうとすると……あれ?

 

「どうかしたんですか?」

 

「後ろに……」

 

「「あ!」」

 

まさかここで二人の最初の1匹が見つかるなんてね。

 

 

 

猫と二人のツーショットを撮り終え、今度は私とランジュさん。栞子ちゃんがカメラマンになると……

 

「あ……」

 

「どうかしたの?」

 

「未唯さんの頭の上に……みいにゃが……」

 

「「へ?」」

 

カメラに納めてもらい、確認すると確かに私の頭の上に……いやいや、これ……確かに普通に探したら見つからないよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時間切れになり、結果発表になった。

 

「発表します。優勝は13匹捕まえた…侑さ~ん!」

 

「やった~!」

 

「おめでとうございます!」

 

「さすが侑ちゃん!」

 

「それとレア猫を捕まえたのは栞子ちゃんとランジュさん!と言うことで未唯ちゃんにも賞品が!」

 

「凄いね。ランジュ」

 

「未唯のだけ見つけられなかったけど……何処で見つけたの?」

 

「ま、まぁ近くに偶々ね」

 

「えぇ、偶々です」

 

まぁ言えないよね。私の頭の上にいたなんて……

 

「でゆうゆのお願いは何なの?」

 

「実はこの13人のために前から曲を作ってて」

 

「えっ?」

 

「その曲にみんなで歌詞を付けてほしいんだ。ダメかな?」

 

「そんなのもちろんいいに決まってるよ」

 

「最高のお願いだね」

 

「お姉ちゃんらしいね」

 

「かすみちゃん昨日も今日も最高に楽しかった。これも全部かすみん部長のおかげだね」

 

「えぇ!?」

 

「そうよ。かすみは立派な部長だわ」

 

「はい。それにかすみさんがいるだけで同好会がとても華やぎます」

 

「まぁそんなことありますよ~!」

 

「やるねぇ!かすかす部長!」

 

「ナイス!子犬ちゃん部長!」

 

「だから~かすかすでも子犬でもありませんってば!」

 

「かすみちゃん、流石だね」

 

「もうみい子だけは素直に誉めてくれるんですから~あぁそう言うところもみい子なのか」

 

「どういうこと?」

 

「かすみん、思った以上にみい子の事知らないな~って思って」

 

「そうだったんだ」

 

「でもみい子はいい子だって言うことは分かったよ」

 

「えへへ、ありがとう」

 

いい子か。そう言って貰えるのはうれしいな~

 

 

 

 

 

 

 

 

それからみんなで歌詞を作り……夜は花火をして……

 

「ありがとうみんな。すっごく素敵な歌になったよ」

 

「この14人ならきっともっと色んなことに挑戦できそうです」

 

「こういうのきっと忘れられないね」

 

「だね」

 

「あぁ もう消えちゃうわ」

 

果林さんたちの会話を聞いてると何だかしんみりしちゃうのはどうしてだろう?

 

「大丈夫です!まだまだ花火いっぱいありますよ~!」

 

「打ち上げ花火ばっかり」

 

「風情も何もあったもんじゃないわね」

 

「どんどん打ち上げていきますよ~!」

 

「ランジュ」

 

「ん?」

 

あぁそうだ、ランジュさん……

 

「ねぇみんな、お願いがあるんだけど……」

 

ランジュさんのお願い。それは14人で写真を撮ることだった。

かすみちゃんのお陰でこうしてランジュさんがずっとしたかったことが出来たんだね……良かった。

 




みいにゃのレア度はリメイク前のゴ○ベです

次回はお風呂回!とシニエ回!
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