初めて仕えた神様は   作:メイドさん大好き

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いい感じのが浮かばなかった。



第三話

地下室、私はベッドの上で服を脱いで寝転んでいる。

背中の神の恩恵(ファルナ)を更新するためだ。

ヘスティア様が背中に神の血(イコル)を垂らして更新を行うことによって経験値(エクセリア)が反映される。

ステイタスの数値が変化して、能力が向上する。

 

「‥‥‥よし、できたよ」

 

半年も続けてきたこの儀式。

ステイタスの更新はさすがに慣れてきたようだ。

見えないけれど、数値が変動しているのだろう。

 

「ありがとうございます」

 

ヘスティア様からステイタスの写しをもらう。

その羊皮紙に書かれているのは私のステイタスだ。

ヘスティア様が異常だと評した私のステイタスである。

 

ローズマリー

 

Lv 1

 

「力」 D 572

 

「耐久」 F 305

 

「器用」 E 472

 

「敏捷」 E 406

 

「魔力」 I 068

 

魔法

 

【メイドさん殺法 其ノ壱 血刃】

付与魔法(エンチャント)

詠唱式【主の為に】

 

【メイドさん殺法 其の終 神殺し】

肉体強化魔法

詠唱式【我が主が為に何人たりとも道を阻むことは許されない】

追加詠唱【絶望を贈ろうか】

 

スキル

 

奉仕精神(メイドさんメンタル)】メイドさんの基本精神。いかなる時でさえ挫けることは許されない。

 

奉仕極限(メイドさんリミットオーバー)】メイドさんの基本精神。能力は永遠に高め続け、奉仕を探究しなければならない。

 

従者殺法(メイドさん殺法)】メイドさんの基本技術。主の障害を取り除き、助けなければならない。

 

相変わらずメイドさん一色のステイタスだ。

これは私が真にメイドさんが好きな証拠で、ヘスティア様のメイドさんであるという証拠でもある。

これを見ていたら安心感が湧いてくるのだ。

 

「‥‥‥えへへ」

 

だらしない笑みが出てしまっている。

そんなことを気にするようになってから半年であった。

最初は抑えようと思っていたが、もう諦めている。

幸せなんだから仕方のないはなしだ。

 

「可愛い」

 

「え?そりゃあめいどさんはかわいいですよっ」

 

だらしない笑顔が可愛いわけがない。

キャハ☆とかそんな感じに返答した。

なんか気持ち悪い‥‥‥、いや普通に美少女だから気持ち悪くはないかもしれない。

 

「ものすごく可愛い」

 

「えっ」

 

真顔で、可愛いを連呼されるのは中々怖い。

確かにかなりの美少女だが、そんなに言われるくらいに可愛いだろうか。

娘補正?

確かに子供は総じて可愛く見えるけれども。

 

「君のおかげで毎日頑張れるよっ!」

 

「それはわたしのせりふですよ!」

 

むぎゅー、と抱きつかれたので私も抱きつき返す。

柔らかい、ものすごく柔らかくて。

いいわぁ、ものすごくいいわぁ。

語彙力なくすくらいには最高ですわぁ。

 

「上がりましたー。っておお‥‥‥」

 

ベル君の声が聞こえたが、おそらくソファに座ったであろう音が聞こえる。

冒険者の感覚は素晴らしいものだ。

で、解放はしてくれそうにありませんね。

 

「ん、ベル君も来るかい」

 

「いえ、僕はいいです。なのでそのままでいてください。目に焼き付けますから」

 

「え?分かったけどさ、え?」

 

え?ベル君って百合邪魔しない系男子なんですかね。

苦しくはないんですけど家事しなきゃなんですけど。

離してくれると嬉しいなぁ。

声は、ああ胸でこもって聞こえないですね。

 

「あ、家事残ってますよね?やりますよ」

 

え、それメイドさんの役目。

やりたい、やりたいから離してって無理ですねコレ。

 

「癒されるねぇ」

 

私も癒されて、ものすごく気持ちいい。

諦めた方がいいのかなこれ、すごく眠気が襲ってきた。

 

「「可愛いなァァッ」」

 

正直君たちの方が可愛いと思う。

あ、眠気がものすごく限界。

これも、ヘスティア様の、おっぱいの、せい‥‥‥。

 

 

「寝ました?」

 

「‥‥‥寝たね」

 

ヘスティアは胸の中のローズの寝た姿を確認する。

寝ていることを確認すると頭を撫でて布団に寝かせた。

 

「可愛かったね」

 

「可愛かったですねぇ」

 

明日への活力になると二人は顔を綻ばせた。

寝てる顔を見て更にその顔を砕けさせる。

もはや人に見せられるものではない。

可愛い顔を見ればどんなことも乗り越えられるとはこのことである。

 

「じゃあ、家事してきますね」

 

「ボクも手伝うよ」

 

ローズの癒しを満喫しきったベルは残った家事を片付けようと立ち上がる。

ヘスティアもそれを追って立ち上がり、二人でこなすことになる。

その様は何かに似ていたが、夫婦だろうか。

 

「あ、ローズ君の可愛いエピソードの続き話すね」

 

「是非お願いします」

 

ベルは真顔で返答していた。

ヘスティアは得意げにその話題を切り出していた。

ローズ関連で仲が深まったらしい。

家事を終えたらいつも通りに就寝した、これといって事件はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥なんでべるはつやつやしてるの?」

 

「秘密」

 

ダンジョン一階層。

ベル君は昨日にエイナさんに絞られて、来る途中にも私が絞った。

ベル君の目に油断は消えているけれど、妙にツヤツヤしているのが気になった。

問い詰めるわけにもいかず、気にしないことにしてダンジョンを進む。

ベル君にとっては初ダンジョンだ、しっかりサポートしなければならない。

ギルドで借金して買った支給品のナイフと胸当て、その二つを装備したベル君は素人くさい。

とても冒険者には見えないけれどそれは私も同じだ。

 

「さて、ここからどうしたら」

 

「とりあえずもんすたーをさがす」

 

「あ、うん」

 

「あとしゃべらないでね。きづかれるとめんどう」

 

「分かった」

 

ベル君は飲み込みが早い。

家事はメイドさんの仕事とはいえ、一部はできてもらわないと困るので少し教えたらすぐにマスターした。

戦闘は元気づけるためにすこし教えたけれど、筋は良かった。

歩き方、奇襲のかけ方、などなど色々教える。

ベル君は真剣な顔で頷き、足音を消して共に歩いた。

 

「いた」

 

私が呟く。

第一階層ではモンスターは大概単独だ。

降りていくにつれてモンスターの生まれる速度が上がり、群れでいる可能性が上がっていく。

同じ種族でも微妙ではあるが強さは上がり、異常事態(イレギュラー)も起こる確率が上がるのだ。

 

「みほんみせるね」

 

「うん」

 

小声で会話をし、ゴブリンの視界をうかがう。

今からやろうとしていることは奇襲だ。

音を殺して、気配も殺して、殺すだけである。

 

『ギ?』

 

適当に石を投げた。

ゴブリンの知能はそこまでないので石を目で追う。

 

『ギャッ!?』

 

もう慣れたものだ、グチャりというグロい音は。

魔法を使えば抉ることは簡単になるが訓練ということで素手でやっている。

もちろん大太刀も定期的に使っているので問題はない。

 

胸に拳をねじ込んで魔石を抉りとる。

これで完了である。

群れならば避けながらねじ込めば問題ない。

 

「おわったよ」

 

「すごっ、僕にできるかな」

 

「ならないふでくびをざくってしたらいい」

 

「あ、そうしたらいいんだ」

 

ベル君は納得して頷いたようだ。

正面戦闘については教えられることはあまりない。

避けて首落とすくらいしかしたことがないのだ。

 

「みほんみせようか?」

 

「大丈夫。頑張るね」

 

「がんばって」

 

しばらくしてゴブリンを見つける。

単独でいるところを見てベル君にゴーサインを出した。

足音は消えている、陽動もやった。

 

「あっ」

 

『ギッ♪』

 

バレた。

でも幼女ちゃんに助けてもらってもね。

頑張れ、ベル君。

どうにかして首を裂くか魔石を抉り出すんだ。

あっ、こっちをちらっと見た。

女の子を見たら頑張れるのだろうか。

 

避けて、うん避けて。

お、チャンス‥‥‥、やった!

 

「お!」

 

「やった、やったよ!」

 

「おめでとう!」

 

いえーい、とハイタッチをして喜び合う。

完全にど素人なベル君が助けを呼ばなかったのでも偉い。

 

「じゃ、つぎいこっか」

 

「うん」

 

ベル君は育てる、絶対に逃がさない。

早めに一人で探索できるようにしないとダメだな。

ヘスティア様のためにも頑張らなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




魔法は強いけどほとんど使っていません。
ダンジョン内だと一度も使ってませんね。
血刃は大太刀だとリーチが広くなり、拳だと斬撃属性が増えてリーチが広くなります。
使い方?膝あたりに大太刀か手をぶっ刺すんですよ。
血ならなんでもいいんですけどね。
神殺しは、まあお楽しみに。
無論ものすごく強いのでお楽しみに。
他のスキルはって?
メイドさんとしてのスキルアップだよ。
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