蒼青の勇者と剣の勇者の姉妹とその友達達は異世界でも最強 作:ジェットプテラ
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其れではどうぞ
その後私達の会議が続いて次に攻略する大迷宮は一度諦めた亜人族の国フェアベルゲンのハルツィナ樹海が決まった
其れでその話に
「城に残っては貰えないでしょうか?」
リリアナが待ったを掛けた
待ったを掛けた理由は
「大結界が破壊され騎士団員も多くを失いました
せめて王都の防衛体制が整うまで滞在して欲しいのですが…」
確かに未だに混乱の中にある王都に於いて、会議が始まる前に私達が魔人族が使った大規模転移魔法陣は撤去したものの、いつ魔人族の軍が攻めてくるかも分からない状況で私達の存在はどうしても手放したくない
一応相手の大将フリードはユエが重症なダメージが与えたけど、エヒトの使徒の事を考えると、短期間で完治する可能性は十分に考えられる
その状態で、私達という抑止力を手放すのは王族としてありえない判断だ。
私的には残りたいけど此れからの事を考えると力を付けたいので
「リリアナちゃん御免なさい
神の使徒と本格的に事を構えた以上、先を急ぎたいの。
一応今の光輝君なら安心して任せるんだけど……やっぱり難しい?」
私が光輝の方を向くと光輝が察したのか
「会長すみません
俺達は最初、エヒトに召喚されて浮かれていましたけど会長達の戦いを見て実力不足だと思いました
ですから出来れば俺達も会長と一緒に修業したいです」
光輝は控えで出来ないという
前の光輝は何も考えずに出来ると言い張う節があった
此れも成長の たまわりものであるがリリアナは肩を落とす。
だが、リリアナは王族として俺に食い下がる。
「そこをなんとか…せめて、あの光の柱…あれも南雲さんのアーティファクトですよね?
あれを目に見える形で王都の守護にまわせませんか?
…お礼は出来る限りのことをしますので」
リリアナが言って居るのはハジメが王都中居る魔人族、魔物を殲滅した〔対大軍殲滅兵器ヒュベリオン〕と言う太陽光集束レーザーの事である
だけど
「…ああ、ヒュベリオンな
無理だ
あれ、最初の一撃でぶっ壊れたし…試作品だったからなぁ
改良しねぇと」
との事
そもそも〔
その巨大な機体の中で太陽光をレンズで収束し、その熱量を設置された宝物庫にチャージすることが出来て、其処から臨界状態の宝物庫から溢れ出た膨大な熱量を重力魔法が付加された発射口を通して再び収束し、地上に向けて発射する衛星兵器だ。
〔
あの太陽は太陽光を空間魔法と再生魔法、其処に私達のまだ手に入れていない神代魔法の力が加わって作り出された解放者達の合作だった。
今の私達では擬似的とはいえ太陽の創造など到底不可能な話。
また、〔
尤も、ハジメが作り出した大軍殲滅兵器はヒュベリオンだけじゃないが……。
「そう……ですか……」
ハジメの言葉にリリアナは再びガクリと肩を落とす。
そこで私達と親しい女性陣はハジメを見つめる
ハジメは私達女性陣の視線が突き刺さるのが耐え兼ねて用意されたお茶を飲み、ふぅと一息吐くと、ボソリと呟くように告げた。
「…出発前に、大結界くらいは直してやる」
「南雲さん! ありがとうございます!」
表情を輝かせたリリアナを無視してハジメは「これでいいだろ?」と、私達に目線で合図を送ると私達はリリアナと嬉しそうな笑顔を返した。
ハジメの隣にいるユエやシアまで微笑みかけてくる
「それで、ハジメ君達が此れから向かう樹海て東の方向であって居るかしら?」
雫が突然ハルツィナ樹海の方角の質問する
「ああ、そのつもりだ。
フューレン経由で向かうつもりだったが、一端南下するのも面倒いからこのまま東に向かおうと思ってる」
ハジメの作の私達の予定を聞き、リリアナが何か思いついたような表情をする。
「では、帝国領を通るのですか?」
「そうなるな…」
ハジメはリリアナが次に言う言葉に察しがついたようで
「でしたら、私も付いて行って宜しいでしょうか?」
予想通りの発言に
「……」
南雲は頭を抱えた
「今回の王都侵攻で帝国とも話し合わねばならない事が山ほどあります。
既に使者と大使の方が帝国に向かわれましたが、会談は早ければ早いほうがいい。
南雲さんの移動用アーティファクトがあれば帝国まですぐでしょう?
それなら、直接私が乗り込んで向こうで話し合ってしまおうと思いまして」
何ともリリアナは大胆というかフットワークが軽い
とはいえ、私達に助けを求めるために重症の恵里を抱えながら王城から飛び出し隊商に紛れて王都を脱出したことを考えると、当然の発想なのかもしれない。
そして、通り道に降ろしていくだけなら手間にもならないので、それくらいいいかと了承の意を伝える。
勿論、釘を刺すのは忘れないが。
「送るのはいいが、帝都には入らないぞ?
皇帝との会談なんて絶対付き添わないからな?」
「ふふ、そこまで図々しいこと言いませんよ。
送って下さるだけで十分です」
ハジメの用心深い発言に姫さんは苦笑する。
「それなら俺達も付いて行っていいかしら?」
「……光輝?」
「今回の件で痛感した。
俺達にはまだ力が足りないって」
好機は強い意志を込めた眼差しで私を見てくる。
私は
「ハジメ君、お願いできないかしら。
一度でいいから他の大迷宮同行お願い出来るかな
その此れからの戦い多分魔人族は私達の手の届かない部分を責めて来ると思うから」
「翼愛、言いたい事は分かるが
お前も分かっているだろ寄生したところで、魔法は手に入らないぞ?
迷宮に攻略したと認められるだけの行動と結果が必要だ」
「其れは理解している
だからこそ……」
私は皆の方を向く
「勿論よ。
神を僭称する者のこともあるし、帰りたいと思う気持ちは私達も一緒よ。
死に物狂い、不退転の意志で挑むわ。だから、お願いします。
何度も救われておいて、恩を返すといったばかりの口で何を言うのかと思うだろうけど、今は、貴方に頼るしかないの。
もう一度だけ力を貸して」
「鈴からもお願い、南雲君。このお礼は必ずするから鈴達も連れて行って!」
強くなりたいクラスメイト達は声をあげる
ハジメは頭を掻いて天之河に向いて
「光輝、改めて聞くがお前は如何するんだ?」
光輝に質問する
「お、俺はあの時は何でも出来ると思い込んでいた……
だけど会長に叩きのめさせて自己中心だった
だけど皆を守りたい気持ちは変わって居ない
今度は皆を巻き込まず俺だけ強くないたい」
光輝の気持ちに
「……分かった」
ハジメは光輝達の同行を許すことにした。
その後会議は解散となり私達はバラバラで動いた
私は王都で無事だった花屋に行って花を買って慰霊碑の下へ行った
途中で
「ハジメ君」
「会長」
ハジメと合流した
ハジメの手には花が握られていた
「ハジメ君も無くなった人の為に?」
「あぁ」
私達は話会いながら慰霊碑に向かう
その間の会話は何もなく目的の慰霊碑に到着すると先約が居た
居たのは愛子だった
「南雲君と翼愛さん…」
「奇遇だな
先生」
「私達も愛子先生と同じです」
私がそう言うと愛子は
「そのお花は…」
私達の手に持って居る物に気が付く
「なんだ?
翼愛は兎も角俺だって少しくらい死者を悼む気持ちはあるんだぞ先生」
「えっ!?
いや…そんな私は別に…
檜山君達に…ですか?」
愛子がそう言うと
「まさか
んなわけないだろ」
「私は少し乍ら檜山を弔う気持ちはあるよ
其れに悪霊になったら周りに迷惑になるからね」
「確かに言えているな」
「ハッハッ…」
愛子は苦笑いする
「俺の場合はメルドにだよ
それほど付き合いがあったわけじゃないがあの人の人間性は嫌いじゃ無かった
その立場に反して随分悩んだり失敗したり絶えず自信を向上させようとしたり…
花の一つでも添えておくかと思うくらいは…
惜しいと思える人だったよ」
「私も
あの人に変って汚れ仕事をした事が有るから」
「南雲君と翼愛さん…
そうですね…」
「翼愛…会長を責めないんだな」
ハジメが唐突に質問して来た
「え?」
「なんのこと?」
「檜山の事だよ
あの場に居なかったが魔物化した檜山が会長の一撃木っ端みじんこにして
その後俺がトドメを刺した
先生なら怒りの一つや二つぶつけて来るかと思ったんだが」
「あぁ確かに、其処ら辺はどうなんですか?」
ハジメの質問の意味が分かって愛子は
「……正直そう簡単には割り切れません…
檜山君がした事は許される事ではないけど出来る事なら生きて罪を償ってほしかったという想いが有ります
でも翼愛さんの生徒会長のクラスメイトを守る責任は分かるんです
それに…私には翼愛さん達を責める資格なんてありませんから」
「そうですか」
私は夕日の方を向いた
「南雲君と翼愛さん…辛くないですか…?」
「人を殺した事か?」
「私はもう慣れています
初めて人を殺した時は食事がままならなかったです」
「俺は特に何とも思わないな
多分奈落の底で俺の中のそういう部分は壊れちまったんだと思う
だから共感をするなら会長しな
会長ならそういう部分はまだ壊れていないだろ」
「そう…ですか」
「後悔して居るのか」
「…っ!
いえ、あの時…覚悟をしてティオさんと…教会の行いを見過ごす事は出来ませんでしたから…貴方達の助けにも…其れにきっと…放っておけば生徒達が酷い目に遭うと…だから…」
其れを聞いていたハジメは愛子の方を向いて
「…なぁ先生
先生はさ此れからも先生か」
「え…?」
愛子はハジメの質問に戸惑ったが直ぐに
「……」
意味が分かり黙ってしまう
其れを見たハジメは
「なぁ…もし先生が此れからも俺達の先生で居てくれるなら、ちょっと生徒の我儘を聞いてくれないか」
「我儘…ですか?」
「ああ…我儘だ」
「先生には罪悪感を抱いててほしい
その重さを背負って欲しい
正しく戦い、正しく背負って、正しく苦悩し、正しく弱音を吐く…
とても人間らしくて少し眩しく見える…俺にはもう感じる事のない物だから…
俺が人間らしさを忘れない良い見本になるよ
だからさ此れからも背負い続けてくれ
俺はそんな人間らしい先生をしっかり見てるからさ
そうすれば俺も帰ってからきっと人間らしく過ごせる」
「南雲君…」
「まぁ本当に苦しくて折れてしまいそうな時は…
翼愛の様な人材がほんっと~に誰も居なくて困り果てていたなら
その時は…背中位は貸そう」
と色々と恋愛漫画に出てきそうなセリフだった物で私は
「南雲君のスケコマシ」
「おい、会長其れってどうゆう意味だ」
とふさげて会話して居ると
「もぉ~…本当に貴方って人は」
愛子はそう言った直後にハジメの背中に前から凭れて
「では少しだけ…貸してもらいますね…南雲君」
「…あいよ」
その後愛子の泣く音が静かに響いた
私は
「シャルル
棒付きコーラキャンディで三つ」
「分かったシャル」
シャルルの空間魔法から三つの棒付きコーラキャンディが出て来て
「はいシャルル食べて良いよ」
「有難く頂くシャル」
「ハジメ君も」
「おうサンキュウな」
私達は棒付きコーラキャンディを口に食われて舐める
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