蒼青の勇者と剣の勇者の姉妹とその友達達は異世界でも最強   作:ジェットプテラ

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第3話完成しました。
もう書くことが無いのでスタートです。(^O^)/


パーティーと王女

戦争への参加を表明した以上、私、黒花、アテナ、雷槍以外のクラスメイト達は戦いの術を学ばなければならない。

いくら規格外の力を潜在的に持っていると言っても元は平和に浸かりきっていた日本の高校生だ。いきなり魔物や魔人と戦うなど不可能である。

私達は経験者なので戦闘なのはできます。

 しかし、その辺の事情は把握している為この聖教教会本山がある【神山】の麓にある【ハイリヒ王国】にて受け入れ態勢が整っているらしい。

私とアテナ、雷槍は椅子の隣に置いた鞄を持ってイシュタルの案内の元、聖教教会の正面門まで移動する事になった。

下山してハイリヒ王国に行くためだ。

その間

 

《シャルル、ラケルと〔マッハキャヤリバー〕母さんの〔ショドウフォン〕父さんの〔ビードルフォン〕後尚文さんの〔飛電ライズフォン〕のどれかに繋がった?》

 

私のパートナーのシャルルに念話を送った

 

《駄目シャル、さっきから連絡しているけど繋がらないシャル》

 

《そう、アテナ、雷槍君は?》

 

黒花、アテナ、雷槍にも念話で連絡を入れた。

 

《こっちも駄目だ》

 

《僕もです》

 

《そう引き続き連絡を入れて》

 

《分かったシャル》

 

念話で会話している間、聖教教会の正面門までやってきた。

聖教教会は【神山】の頂上にあるらしく、凱旋門もかくやという荘厳な門を潜るとそこには雲海が広がっていた。

クラスメイト達は太陽の光を反射してキラキラと煌めく雲海と透き通るような青空という雄大な景色に呆然と見惚れていた。

どこか自慢気なイシュタルに促されて先を進むと、柵に囲まれた円形の大きな白い台座が見えてきた。美しい回廊を進みながら促されるままその台座に乗る。

台座には巨大な魔法陣が刻まれていた。柵の向こう側は雲海なので大多数の生徒が中央に身を寄せる。それでもクラスメイト達は興味が湧くのは止められないようでキョロキョロと周りを見渡していると、イシュタルが何やら唱えだした。

 

「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれんーー“天道,,」

 

その途端、足元の魔法陣が燦然と輝きだした。そして、まるでロープウェイのように滑らかに台座が動きだし、地上に向けて斜めに下っていく。

どうやら、先ほどの“詠唱,,で台座に刻まれた魔法陣を起動したようだ。

ある意味、初めて見る“魔法,,に私、黒花、アテナ、雷槍以外のクラスメイト達はキャッキャッと騒ぎ出す。雲海に突入する頃には大騒ぎだ。

私達は魔法見たこともある。

其れも使ったこともあるから驚かない。

でも最初に魔法は私も驚いたな

その間、お昼ご飯の弁当を食べなら待っていると雲海を抜けて地上が見えてきた。

眼下には大きな町、否、国が見える。

山肌からせり出すように建築された巨大な城と放射状に広がる城下町。

ハイリヒ王国の王都だ。

台座は王宮と空中回廊で繋がっている高い搭の屋上に続いているようだ。

さて今はそんなことよりもこの世界でどう生き延びるかを考えて置かないと

私は思考を切り替えてから、この先待ち受ける試練に向けて覚悟を決めるのだった。

 

~移動~

 

王宮に着くと、私達は真っ直ぐに王座の間に案内された。

教会に負けないくらい煌びやかな内装の廊下を歩く。

道中、騎士っぽい装備を身につけた者、文官らしき者、メイド等の使用人とすれ違うのだが、皆一様に期待に満ちた、あるいは畏敬の念に満ちた視線を向けて来る。

私達が何者なのか、ある程度知っているようだ。

美しい意匠に凝らされた巨大な両開きの扉の前に到着すると、その扉の両サイドで直立不動の姿勢をとっていた兵士の二人がイシュタルと勇者一行が来たことを大声で告げ、中の返事を待たずに扉を開け放った。

イシュタルはそれが当然のように悠々と扉を通る。天之河、龍太郎、雫、香織、私、黒花、アテナ、雷槍は普通に扉を潜り、クラスメイト達は恐る恐るといった感じで扉を潜った。

扉を潜った先には真っ直ぐ延びたレッドカーペットと、その奥の中央に豪奢な椅子ーー玉座があった。玉座の前で覇気と威厳を纏った男が立ち上がって待っている。

その隣には王妃と思われる女性、その更に隣には十歳前後の金髪碧眼の美少年、十四、五歳の同じく金髪都眼の美少女が控えていた。更に、レッドカーペットの両サイドには左側には甲冑や軍服を纏った者達が、右側には文官らしき者達が三十人以上並んで佇んでいる。

玉座の手前に着くと、イシュタルは私達をそこに止め置き、自分は国王の隣へと並んだ。

そこで、おもむろに手を差し出すと国王は恭しくその手を取り、軽く触れない程度にキスをした。

今の仕草でこの国を動かしているのが分かった。

 

《アテナちょっと良いかな》

 

《翼愛、丁度良いあたしも同じ事を考えていた》

 

《この国を動かしているのは》

 

()()()()

 

と私とアテナの考えがハッモタ

そこからはただの自己紹介だ。

国王の名をエリヒド・S・B・ハイリヒといい、王妃をルルアリアというらしい。

金髪美少年はランデル王子、王女はリリアーナという。

後は騎士団長や宰相等、高い地位にある者の紹介がなされた。

ちなみに、途中、ランデル王子がの目が香織に吸い寄せられるようにチラチラ見ていたことから彼女の魅力は異世界でも通じるようだ。

ただランデル王子には残念だけど香織はもう好きな人が居るだなこれが

とご愁傷様ですと心の中で合唱した。

その後は異世界料理を振る舞われた。

因みに私、アテナ、雷槍の鞄は皆に気が付かないようにシャルルの空間魔法に入れた。

見た目は洋食と変わらないが、たまに出てくるピンク色のソースや虹色の飲み物に生徒達は興味深々のようだ。

私と黒花は母さんと父さんが勇者の為よくメルロマルク王国のパーティーに招待されて異世界の料理は食べなれている。

パーティーで酒に酔った元康おじさんと樹おじさん、よく母さんのアイアンクローを食らったり。

黒花が興味本位で「母さんと尚文おじさんどっちが酒に強いの」と言って実際に勇者一同にやって父さん、元康おじさん、樹おじさん酔いつぶれて母さんと尚文おじさんが調子こいて城の酒蔵を空っぽにしてメルティ女王に怒られた事も会った。

其れとアテナと雷槍は異世界召喚での経験者為落ち着いている。

ランデル王子はしきりに白崎に話しかけているのをクラスの男子はやきもきしながら見ていた。

また、この晩餐会には貴族等も参加しており、少しでも“神の使徒,,である自分達にお近づきになりたいのか、生徒達に積極的に話していた。彼らも悪い気がしないのか、男子は可愛い令嬢に言い寄られ鼻の下を伸ばしていたり、女子はイケメンの貴族がスマイルを見せると顔を赤くしていた。

無論私、黒花、アテナ、雷槍にも貴族達が来て話が来た。

黒花とアテナは料理を素早く食べて貴族と話していて

雷槍は令嬢に囲まれていた。

其れで私は貴族が挨拶すれば作り笑いをして挨拶を返してグラスを持ちながら少し離れたテラスからクラスメイト達と貴族を眺めていた。

すると

 

「翼愛」

 

「アテナ」

 

アテナがテラスに来て一緒にクラスメイト達と貴族を眺めていた。

早く終わらないかな、明日訓練あるし、それに

私はグラスに入っているジュースを飲みながら貴族達が嵌めている指輪やネックレスなどの宝石に注目していると

 

「パーティーには参加されないのですか?」

 

「「!?」」

 

急に声をかけられ少し驚いたけど、私は心を落ち着かせ声が聞こえた方向を見ていると先程、自己紹介されたリリアーナ王女がいた。

 

「初めまして、リリアーナ王女。

 私の鞘波・A・翼愛と申します。

 気軽にヨクアイとお呼び下さい。」

 

私は少しでも彼女に考えを悟られないように作り笑いを作りながら母さんの教わった挨拶をした。

 

「同じく騎竜アテナと申します。

 私はアテナとお呼び下さい」 

 

アテナも作り笑いして私と似た挨拶をした。

 

「はい、初めましてヨクアイ様とアテナ様。

 私わたくしのことはリリィとお呼び下さい」

 

「よろしいのですか?」

 

「はい!親しい方にしか呼ばせませんが、これからは共に魔人族を倒すのですから、ぜひ呼んで欲しいのです」

 

いくら別世界の住人とはいえ王族に気安くするなど普通なら死刑に値するも、王族の願いを無下にするわけにもいかず私達は言う通りにした。

 

「では、ありがたく呼ばせて貰いましょう」

 

「はい!」

 

彼女は何故か友好的に話してくれるが、こちらとしてもこの世界に住んでいる人と友好関係が築きたかったので正直助かる。

特に王族の王女はだとそれなりに発言力は高い

すると、先程まで明るい顔をしていた彼女の表情は暗くなっていた。

私は具合でも悪いのか?と思い声をかける。

 

「どうしましたか?リリィ」

 

彼女は恐る恐るといった感じで口を開く。

 

「その………ヨクアイ様とアテナ様は私達のことがお嫌いですか?」

 

予想もしなかった質問に私達は内心驚いた。

 

「………どういうことでしょうか?」

 

「その………先程から私達を見る目が疑ってるような視線で…それに今も笑顔をつくられていますが目が笑っていないので………」

 

「・・・」

 

私達は内心、作り笑いをしていたことを後悔していた。

あまり感情をあらわにしないようにしたのが裏目に出てしまったからだ。

これ以上隠していても仕方ないと判断し正直に話した。

 

「………あなたの言う通り、私達はあなた達を信じていない。……というよりも呆れています」

 

「あたしも同じだ」 

 

「………どうしてでしょうか?」

 

「あれをご覧ください」

 

私はそう言いながら今も晩餐会で一番盛り上がっている場所を指差す。

指した場所はクラスメイトの女子と令嬢に埋もれて助けてと言わんばかりに手を伸ばしている雷槍がいた。

 

「雷槍!!!」

 

とアテナは雷槍がいる女子の山に飛び込んだ

 

「何かすみません」

 

「いえいえ」

 

とグラスのジュースを飲み干してグラスをテラスに置いて

 

「まず、私達は神の使徒と呼ばれていますが、元は人も殺したことがない自分の将来のために勉強していただけの子供です。それなのに突然この世界に連れてこられて戦争を強要させるなど呆れて言葉が出ません」

 

「そ、それは………」

 

彼女が何か言おうとしたが私は直ぐに言葉を続ける。

 

「しかも彼らは我々を“選ばれた者,,と呼び持ち上げることで自分達は特別なんだと思わせようとしている。

 その証拠に見て下さい」

 

私が続けて指を指した方向には貴族達に言い寄られて幸せそうな表情をしている生徒の姿だった。

 

「それに正直に言ってこの世界の人々は本当に存亡の危機にあるのかどうか信じられないんですよ」

 

「そんなことはありません!実際私達は魔人の脅威に晒されていて「ならば何故、貴族達はあんなにも心の底からパーティーを楽しんでいるのですか?」!!!それは………」

 

母さんは女優で、父さんは会社で上に食い込んでいて、其れで両親は勇者であり、よくパーティーに招待される。

そこでは、母さんと父さんの様に良い人も居れば、犯罪をおかした者や平気で嘘をつく者等悪い人も居る。

其れを見分ける為に母さんの指導の下で相手の目、口、仕草などの動きだけでその者が何を考えているのか教えてもらった。

ちなみに今の貴族達の表情からは、これで自分達は魔人族と戦わなくてすむ、という完全に戦争を私達に丸投げするき満々なのだ。

 

「あの貴族達は自分達の世界の問題だというのに我々に押し付ける気なんですよ。

 実際戦争をしているのにあんなにも宝石を着けている時点で不自然なんですよ」

 

「・・・」

 

彼女は反論の仕様がないのか黙っていた。

 

「つまり、この国の人達にとって我々は“神の使徒,,という名前の便利な戦争の道具ということで「申し訳ございません!」!!!」

 

続けて俺が自虐的に言おうとした瞬間、なんとリリアーナ王女が王族でありながら自分に頭を下げたのだ。

 

「えっと……なぜ、頭を下げるのですか?」

 

私は王族に頭を下げさせたことに、内心焦りながら質問をした。

 

「私達が不甲斐ないばかりに皆様をご家族から引き離してしまい、そればかりか私達の世界の事情に巻き込んでしまったからです」

 

「だけど、リリィに責任があるわけでは「それでも、このトータスに生きる者として、ましてや王族として謝罪しなければならないのです!」………!!!」

 

そう言ってガバッと顔を上げた彼女の目には涙が溜まっていた。私が感じたのは王女を泣かせてしまったという焦りではない、彼女の表情からは決して嘘をついていない。

眼を見ても本当に自分達に申し訳ないと心の底からそう思っているのだ。

私ははリリィならば他の者達よりも私達の手助けをしてくれる、確信めいた物を感じた。

 

「……リリィ、貴方が本当に申し訳ないと思っているならばお願いがあるんだけど良いかな?」

 

「私ができることであればなんなりと!」

 

私のお願いを彼女は即答する。

これならば安心だろうと考えた俺は頭を深く下げ彼女に言った。

 

「お願い!もしも戦争で心に傷ができた者がいればその子達には戦争には参加させないようにして欲しいの!」

 

私が彼女にこれを頼んだのには理由がある。戦争は人を殺すための場所だ、いくら自分達がこの世界の人の数倍、数十倍の力を持っているとはいえそれはあくまでも人族の枠での話だ。

では、魔人族が人族よりも数倍、数十倍の力を持っているとすれば戦ってもこちらにも恐らく死人がでるだろうクラスメイトが殺された光景を目にすれば心が壊れる者が出るだろう。

普通ならばその者達には戦争に参加しなくてもいいのだがあのイシュタルやそれに従順している国王が素直に療養させるとは思えない。

下手をすれば、無理矢理にでも戦争に参加させる恐れがある。

だが、自分の意思で謝罪してくれたリリィならばそんな者達を戦争に参加させることはないだろう。

私がいきなり頭を下げたことに驚いたのか彼女は一瞬固まったがすぐに復活して慌てていた。

 

「あ、頭をお上げください!私でよければ全力でご支援いたします」

 

「本当?!」

 

リリィが了承してくれたのがよほど嬉しかったのか私は無意識のうちに彼女の手を握ってしまった。

そして空気が続いたがそれをぶち壊してくれる者が現れた。

 

「お姉ちゃん何やっているの?」

 

私の妹、鞘波・A・黒花だ。

私とリリィは直ぐに手を離した。

 

「黒花如何したの」

 

「お姉ちゃんがパーティー会場にいなかったから探しに来てみれば、お姫様と何話していたの?」

 

「此れは約束」

 

「は、はい約束です。

 ヨクアイ様とリリィだけの約束です」

 

「そう」

 

と言って黒花は会場に戻った 

 

「リリィ、さっきの約束忘れないでね」

 

「はい」

 

と私はそう言ってリリィの返事を聞いて会場に戻り料理を再度堪能した。

晩餐が終わり解散になると、二人に一室ずつ与えられた部屋に案内された。私と黒花は同じ部屋になって部屋には天蓋てんがい付きの高級ベッドが置いてあった。私の家の部屋は天蓋はなかったがこのベッドにも負けない高級な物のため、私達はそこまで抵抗感はなかった。

私は明日行われる訓練のためにさっさとベッドに潜り込むと同時に意識を落とした。




最後までお読みいただきありがとうございます。
次回もお楽しみにして下さい。

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