南家の長男は朴念仁である   作:てらりうむ

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勝負よ!ふんっ前書きを改行してやるわ!

スクールアイドルの矢澤にこが現れた!!
高咲侑はどうする?
 たたかう
 逃げる
→にっこにっこにー
 でんでんでん




































2話 小説は出オチで勝負

「は〜くん〜お姉ちゃんと結婚しよ〜?」

 

「ことり姉さん、出オチすぎるよ。あとしません」

 

入学当日の放課後。

音ノ木での初の知り合い?になった西木野さんに、お礼も兼ねてどこかでお茶でもどうかと誘ったのだが。

用事があると断られてしまい、すっかり暇になってしまった俺は同じく音ノ木に通う姉とその友人の元へと足を運んでいた。

 

「説明終わった?」

 

「終わった終わった。これでようやっと喋れるよ」

 

「でも隼人くんもよく今日一日乗り切ったね」

 

「ええ、私も驚きました。隼人のことですからまた謂れのない誤解で滅多打ちになっているかと思っていました」

 

「いやちょっと、穂乃果ちゃんも海未さんも俺のことなんだと思ってるんですか」

 

「ん〜。鈍感さん?」

 

「いえ、足りません。鈍感ゴミ女垂らしクズ野郎です」

 

「ごめん、俺海未さんの両親殺したんだっけ?なんでこんな憎まれてる?」

 

とまぁ、こんな具合に姉の南ことりと友人の高坂穂乃果、園田海未の3人とは昔から仲がいい。

昔話を少しするなら、もともと俺とことり姉はあんまり人付き合いが上手い方じゃなかった。

そんな時に穂乃果ちゃん(から半ば強引)に遊びに誘われて、そこから俺たちは仲良くなった。その数ヶ月後、どこからともなく穂乃果ちゃんに誘拐されてきたのが海未さんで、以来俺達4人は行動を共にすることが多くなったという話だ。

さらに余談をするなら、俺は一歳年下だし、4人で唯一の男ってのもあって小学校の頃はなんでもなかったのだが、ことり姉達が中学に上がった頃からよく男には因縁つけられて大変だった…だって3人ともこんなに可愛いんだから無理もない。

だから海未さん。

謂れない誤解は大体あなた方のせいなんですよ?

まぁ、言わないけど…

 

「でも、隼人くんも結構すごい経験したよね。入学した日に廃校通知って」

 

「いや本当にそうだよ、あんまし実感湧かないけどさ。ていうか穂乃果ちゃんこそよくそんな元気にお弁当食べられてるね。廃校で来年どこ受験しよう〜!?とか泣いてる姿を想像してたんだけど」

 

「っ!ま、まさか穂乃果でもそんな勘違いはしませ「隼人くんエスパー!?」

 

海未さんのせっかくのフォローも穂乃果ちゃんの素直さには叶わなかったようで、驚愕の表情の後ろではガックリと項垂れた姿があった。

 

「あはは…よくわかったねはーくん。でもことり的には穂乃果ちゃんらしいというか、平常運転というか…うん、穂乃果ちゃんはいつも通り可愛かったよ!」

 

「ことり、それはフォローになってません」

 

「だってぇ!!

廃!校!

みたいにドカンと2文字並べられたらすぐ無くなっちゃうと思うでしょ!ね?隼人くん!」

 

「同意を求められても…」

 

俺がミラクル入学してしまったこの学校。

私立音ノ木坂学院は聞いて驚け、なんと廃校の危機に瀕しているのだ!

都内にある学校のくせしてなんだその情けなさは!と言われたら返す言葉はないのだが、昨今の少子化問題はこういう下町にあるような学校に響いてくるわけかぁなんて街の大人達がよく話しているのを耳にする。

問題はもっと別にあるような気がしなくも無い。この学校、アピールポイントが無いのだ。特段スポーツが強いとか、ブラスバンド部が有名とかは無くどれもこれも並。

強いて言えば海未さんが所属している弓道部が目立つくらいだ。

ただ"活躍している弓道部"ではなく、"あの才色兼備大和撫子の園田海未お姉様が所属している弓道部"になってしまっているのでアピールポイントにはなり得ない。

あとは、桜が綺麗で古い?くらいしか言うことがない。

どこぞの観光スポット程度しかなければ、そりゃどんどん入学者は減ってくわけで。

今ではクラス替えとかそんな言葉は無価値なものになりつつある。

実際1年生は、クラス1つしかない。

 

「でも、廃校は俺達1年が卒業した後なんだから穂乃果ちゃん達にはなんも影響しないって。だから…」

 

別に変わらなくない?と言いかけて止めた。

3人は先程の生き生きとした表情から一転、悲しそうな顔で手にしたお弁当を見つめている。

 

「はーくんは嫌じゃ無いの?」

 

「嫌か…正直あんまり分かんないよ」

 

「そうだよね。入ったばかりじゃ…」

 

「いいのですか?隼人にはこれから後輩がいないのですよ?」

 

あぁ。そっか。

そういう事になるか…。

 

「それに母校がなくなっちゃうのは、穂乃果なんだか寂しいよ」

 

気づけば俺も、箸でお弁当を口に運ぶのを止めていた。

 

「「「「……」」」」

 

さっきまでの空気が嘘のように春の風に攫われてどこかに行ってしまっていた。

でもだからといってどうしようもない。

廃校を覆すには、この学校の知名度を上げるしか無いのだが、そんな簡単に行く話でもないだろう。

だからこそ、俺とことり姉の母でありこの学園の理事長でもある南ひばりはトチ狂った思いつきで、女子校に俺を共学化と銘打ってぶちこんだのだ。

こちらとしては何してくれんじゃクソババァなわけだが、もう後の祭りなのでどうしようもない。

一体母さんは俺に何を期待しようとしているのだろうか。

ほんと昔から母親が理解できん。あれはなんだ?新手の宇宙人か?

 

「っはは。入学初日にこの空気は無いって!そんな辛気臭い顔してる奴らの弁当は俺がもらうぜ!」

 

「穂乃果も海未ちゃんのお弁当もーらい!!」

 

「あっ!返しなさい隼人!穂乃果!この!早く返してください!ちょ、返せゴラァ!」

 

「「ひぃぃ」」

 

「ふふ。やっぱりはーくんが来てくれて良かったなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、ちょっとそこのあなた達」

 

 

 




高咲侑はにっこにっこにーした!
にこ「全然ダメ!よく見てなさい!にっこにっこにー」
高咲侑は引いた。
にこ「何よその冷たい目は!」
矢澤にこは普通に殴ってきた!
高咲侑は目の前が真っ暗になった…

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