インフィニット・ストラトス 交差する閃光   作:飴玉ベジット

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 お待たせしました。遂に一夏の初陣です!


episode7 クラス代表決定戦!後編

 

 すごいですね。築原君」

 

「あぁ、相手が慢心していたとはいえ、代表候補生を倒すとはな」

 

 颯也の戦いぶりは山田や千冬など、先生たちも好評だったようだ。

 

「織斑、白式の方はどうだ?」

 

「もう一次移行(ファーストシフト)できてるよ。にしても…」

 

 一夏のISの調整も丁度終わったらしいが、言葉を濁していた。

 

「どうした?何か不具合でもあったのか?」

 

「いや、不具合とかは無いんだけど。武装が剣一本だし、しかもその剣の名前が雪片弐型って、これって最早暮桜じゃないんかなーって思ったんだけ」

 

「まったく、倉持め。いくら操縦者が私の弟とはいえ、あんな上級者用の機体を素人に乗せるなど……」

 

 白式の特徴を知った千冬は、頭を抱えて倉持の愚痴を言っていた。

 

「まぁ仕方ない。織斑、成宮、そろそろアリーナが閉まる時間だから、早速出てもらえるか?」

 

「いつでも行けるぜ、ちふ…織斑先生」

 

「バッチリだよ。ちーちゃん先生。」

 

「織斑先生だ。成宮、なんでも先生をつけたらいいってわけではないぞ」

 

 千冬は一夏と零滋に行けるかの確認を取り、2人ともOKと言った。だが、零滋が先生とつけてはいたが、プライベートの時の名前で呼んだので、流石に注意した。

 

 [これより、第2試合、織斑一夏vs成宮零滋の試合を始めます]

 

 遂に始まった男性パイロット同士の対決に、観客からの歓声がものすごい勢いでせまってきた。

 

 

 

 〜Aピット〜

 

「よし、じゃあ行くか!」

 

「一夏」

 

「箒、どうしたんだ?」

 

 既に白式を纏い、後は発進するだけというタイミングで、一夏は箒に呼び止められていた。

 

「一夏ならいけると思う。だから頑張れ!」

 

「わかった!行ってくるよ、箒!!」

 

 箒からのエールで一夏のやる気は更に上がったようだ。

 

 [発信準備完了しました。タイミングを譲渡します]

 

「織斑一夏!白式!行きます!!」

 

 

 

 〜Bピット〜

 

「これで良し」

 

 一方の零滋は集中するために、持っているヘアゴムで髪を纏めていた。

 

 [発信準備完了しました。タイミングを譲渡します]

 

「成宮零滋、バルバトスルプス、出るよ」

 

 

 〜アリーナ〜

 

「零滋!言っておくが、最初から全開でいくからな!」

 

「当たり前でしょ。こっちも手加減とかしないから」

 

 

試合開始!

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「はぁぁ!」

 

 お互い突っ込み、一夏の雪片弐型と零滋のソードメイスとの切り結びによって、その周辺に火花が散っていた。

 

「くっ。パワーは互角かよ…」

 

 一夏は一度距離を置いたが、零滋は腕に装着している16mm砲を展開し、発射した。それを一夏はギリギリだが、なんとか回避できた。

 

「やるじゃん、一夏」

 

 不意打ちは失敗に終わったが、楽しくなってきたのか零滋はニヤリと笑った。

 

 それから試合は一見互角に見えたが、やはり飛び道具の有無が大きいのか、僅かながらも零滋がリードを奪っていたのだ。

 

 そして、試合は最高潮(クライマックス)を迎え、互いのSEは僅かしか残っていなかった。

 

「これで決める!!いくぞ!!」

 

「そうこなくっちゃ、面白くないからね」

 

 一夏は最後の力を振り絞るように、単一使用能力(ワンオフ・アビリティー)の零落白夜を使い、零滋もソードメイスをしっかり構えていた。

 

 『これで終わりだ!』

 

 最後の突撃は一夏の攻撃は回避された。一方、零滋の一撃は直撃し、一夏のISが解除された。

 

 [SE(シールドエネルギー)empty winner 成宮零滋]

 

「くっそー。今回は負けっちまったかー」

 

「俺も結構危なかったから、下手したらこっちが負けてたかもね」

 

 零滋は一旦ISを解除し、地面に寝転がっていた一夏に手を差し出した。一夏は零滋の手を掴み、立ち上がったついでにそのまま握手した。

 

「次こそは勝たせてもらうぜ」

 

「いや、今度も俺が勝つよ」

 

 お互いが初心者とは思えなかった戦いぶりに、観客の方からも盛大な拍手や歓声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

「2人とも、いい試合だった。どっちが勝ってもおかしくなかったぞ!」

 

 千冬は2人の戦いを絶賛していた。だが、やはり負けてしまったのが悔しかったのか、一夏の表情はやや暗かった。

 

「一夏、確かに負けることは悔しいと思うが、その経験は必ず次に繋がるはずだ」

 

「織斑先せ「今のは姉としての一言だ」千冬姉、ありがとう」

 

 千冬の言葉でようやく一夏の顔が明るくなった。

 

「さて、本来なら総当たり戦にしたかったのだが、時間がもうないんだ。今回はこれで終わりだ」

 

 これにより、クラス代表決定戦の幕は下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜ある一室〜

 

 セシリアはシャワーを浴びながら、考え事をしていた。

 

(あの時、築原さんが助けてくれなかったら、わたくしは確実に死んでいた)

 

 考えていたのは先程戦った男性操縦者、月原颯也のことだった。

 

 実は、セシリアの父親は婿養子で、いつも母親に頭が下がらないでいたのだ。それに対して、セシリアはいつも憤りを覚えていた。そんなある日、突然起こった列車の事故で2人とも死んでしまい、まだ幼かったセシリアは家督を継がざるを得なかった。そして、財産を狙ってくる男も多く存在し、そういう連中から家を守っていくうちにいつしか女尊男卑のような考えを持つようになっていた。

 

「でも、あの人は父や他の人と違って優しく、強かったでしたわ。(まるで御伽話(おとぎばなし)に出てくる騎士のように)…」

 

 気づかないうちに、彼女の頭の中には既に颯也のことでうまっていたようだ。

 

(知りたい、もっと彼のことを)

 

 

 これが恋に落ちたということに気づいたのは、少し後だった。

 

 

 

 




セシリアのくだりがなんかグダグダになってしまった。
スイマセンm(_ _)m

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拓巳と悠冱のISのお披露目はどのくらいまってくれますか?

  • シャルとラウラが来るまで待ってもいいよ。
  • 無人機襲来の時に出せ。
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