そして、カッコいい千冬さんが見られますよ!
「なんなんですか。アレは…」
「わからないが、こんな常識はずれな登場をするということは、来賓ではないというのだけは確かだな」
突如、黒色でどこか無機質なISが乱入してきたことにより、その場は騒然としていた。それは指令室も同じで真耶も困惑していた。ただ、千冬だけはISを睨んでいた。
[初めまして、そして突然のご無礼をお許しください。私達はワルキュリアローズの者です]
「えっ!?ワルキュリアローズって、あの…」
「ああ、女性権利団体の内の一つ、そして過激派の中でも最大勢力だ」
山田の質問に千冬は簡潔ながらも力強く答えた。
[あら、あの初代ブリュンヒルデこと織斑千冬も我々の事をご存知だとは、光栄でございます。後ほど「そんな事より、要件はなんだ!」…わかりました。単刀直入に言います。男性パイロットの5人を我々に引き渡して下さい。或いは今すぐ処刑して下さい]
「え!?しょ、処刑!?」
「それは一体どういうことだ!!」
突然5人を敷き渡す、若しくは殺せという要求に、千冬は怒りを露わにして質問した。
[簡単なことですよ。ISというのは、世界の数多くの女性たちにとって、力の象徴であり、憧れの存在です。それをまだ10代の子供とはいえ、男が使っているなんて……許してはおけないじゃないですか]
(……貴様ら、あいつはそんな思いでISを作ったわけではないんだぞ!!)
千冬はISを開発している最中だった当時の親友のことを思いだしていた。そして、今話す女性の声を聴くたびにその親友の夢を侮辱されているとまで思いが強くなる。
[それで、どうしますか?織斑千冬。勿論、私たちの要求に応えてくれるのであれば私たちはすぐに引き返します。我々が今回ここに来たのははあくまで男性操縦者の排除です。未来ある少女たちを傷つけたいわけではありません。あなただって、生徒が傷つくのは見たくはないでしょう]
「先輩…」
答えを急かされる中、山田は心配するような目で千冬を見ていた。
「そんなものは決まっている!!貴様らが消えて欲しいと思っている5人も今は正真正銘、IS学園の生徒だ!!ましてやその内の1人は私の弟なんだぞ!!貴様らの様な命を軽んじるような奴らに、引き渡すものなど何一つない!!」
[……わかりました。残念ですよ、あなたがその様なことをおっしゃるなんて]
千冬の答えを聞いたワルキュリア・ローズのメンバーはがっかりした様子で言った。
「至急教員部隊を招集しろ!これより敵ISの排除を開始する!!それと専用機所持者にもここに来るよう連絡しろ!来賓や一般生徒の避難誘導させるのもわすれるな!」
千冬は手早く命令した。……だが相手も待ってくれはいない。
[反抗なさるのなら、こちらも相応の手をうたせてもらいます]
その時、更に襲撃したISの同型機が更に5体現れて、これで計6体となってしまった。
(まさか、あいつが言っていた予感がこんな形で当たるとはな。次からは対策をもっと強化する必要があるな)
この時、千冬は危険信号を出してくれた親友からのメールのおかげで対策が取れたと思っていたが、まだ甘いと改めて思ったらしい。
「鈴!早く逃げろ!」
「あんたこそ逃げなさいよ!」
2人は言い合っていたが、既に敵が迫ってきたので仕方なく応戦した。…が、
「キャア!」
「鈴!くそ!どけ!」
黒いISの一機は鈴を吹き飛ばした後、ビーム砲のチャージをしていた。
それに気づいた一夏は助けに行こうとしたが、他の無人機に阻まれてしまっているので、身動きが取れなかった。
(ごめん零滋。約束、守れそうにないみたい)
鈴は自分の死を悟ったのか、恐怖で目をつぶってしまった。
ガシャァァァァァァァァァン!!
「え?」
鈴は謎の衝撃音と自分に衝撃がこなかったことに疑問を感じたので、恐る恐る目を開けるといつの間にかバルバトルルプスを纏っていた零滋が無人機にソードメイスをたたきつけていたような体勢でそこにいた。
「零滋…「あんた、鈴ちゃんに何をしたんだ?」え?」
鈴を助けた零滋は、起き上がった無人機に対して質問したが、やはり答えはこなかった。
「何をしたって、聞いているだろうが!!」
そう言った後、零滋は怒りのままに無人機に突っ込んだ。
ここで簡単な解説を…
ワルキュリアローズ
女性権利団体の過激派によって作られた組織。女性至上主義者の集まりで、男性を格下に見ている。その為、男性パイロットである主人公5人を邪魔者扱いしている。
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拓巳と悠冱のISのお披露目はどのくらいまってくれますか?
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シャルとラウラが来るまで待ってもいいよ。
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無人機襲来の時に出せ。