インフィニット・ストラトス 交差する閃光   作:飴玉ベジット

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皆さん、お待たせしました!

拓巳と悠冱のISが遂に来ます!


episode14 激突!男性操縦者vs無人機!

 

「成宮君!?」

 

「あの馬鹿!」

 

 零滋が正体不明(アンノウン)機と対峙しているのを見て、真耶は驚き、千冬は頭を抱えていた。

 

「織斑先生!ピットの1つが穴が開いているという報告があります!これって…」

 

「だろうな、あいつが破った他ないな」

 

 普段の零滋はおおらかだが、一度キレると止まらない狂犬のような人間だ。しかもそれが鈴に危害を与えようというのなら、間違いなく何が何でも倒そうとするだろう。

 

 「織斑先生、わたくしも行きます!実戦の数ならわたくしも十分しております」

 

 セシリアもこの状況を黙ってみることは出来なかったのだろうか、出撃の許可をもらおうとしていた。だが、千冬はそれを許可をしなかった。

 

「駄目だ、オルコット。出撃は認められない」

 

「何故ですか!?」

 

 許可をもらえなかったセシリアは憤慨し、質問する。

 

「お前、あいつらと連携がとれるのか?」

 

「いえ…ですが!「それであいつらに当たったら迷惑しかないだろ。焦る気持ちはわかるが今は堪えろ」……承知しました」

 

 千冬が承諾しなかった事に、セシリアら少し苛立ちを感じたが、その理由を説明してくれたので、引き下がるほかなかった。

 

 …が

 

 「ようは連携が取れる人なら良い、ていうことですよね?織斑先生。」

 

「あぁ、そうだが…まさか!」

 

 颯也の質問に答えた直後、千冬は何か察したようだ。そして、それに答えるように頷く。

 

「俺が出ます!」

 

「どあほう」

 

悠冱が颯也の後頭部を殴る

 

「それを言うなら俺達、だろ?」

 

 悠冱と拓巳も止めるどころか、戦闘に介入しようとしていたのだ。勿論、真耶はすぐに反論した。

 

 「待って下さい!3人とも、本当にあのISを倒せる保証はあるのですか!第一、桐崎君と仙道君はまだISをもっていないじゃないですか!」

 

 「それなら、問題ありません」

 

 「今朝、代表戦の来賓として来た企業の人が届けてくれました。第1形態移行(ファースト・シフト)も既に済ませてますからすぐに出れますよ」

 

 2人は待機状態のISを見せた。

 

 「ですが!「…わかった!3人とも出撃準備をしろ!」織斑先生!?」

 

 それでも思いとどまらせようとする山田だったが、千冬が三人の出撃を承諾した。

 

 「但し、他の生徒に被害を出さないことを第一に考えろ!それと教員部隊が来たら、撤退すること、それが条件だ!いいな!」

 

 『はい!』

 

 「颯也さん!」

 

 千冬に出撃許可をもらった3人は、すぐに行こうとしたが、その直後颯也はセシリアに呼び止められた。

 

「あなたのことですから止めても無駄ということは承知しています。…だから、絶対に戻ってきて下さい!」

 

「わかった。…すまないな」

 

「いえ…」

 

「おーい、早く行くぞー!イチャイチャするのは構わねーけど後にしてくれー!」

 

 拓巳はからかいを含めて急かしたので、颯也とセシリアは顔を赤くしてしまった。

 

「な、なんであの3人に出撃許可を出したの「あいつらなら、きっと何かしてくれる。そう期待しているからだ。」そんな曖昧な理由でですか!?」

 

 その一方で、山田は未だにあの3人に出撃許可を出したことが納得してなかったのか、千冬を問い詰めていたが、千冬はそれすらも至極当然と言った感じで答えていた。

 

 「そうか、山田先生は知らないのだったな。あいつら一人一人では並みだが、5人が手を組めばどんな厳しい状況でも、いつもなんとかして切り抜けてきたんだ」

 

 「ですが…「教員部隊の内、何名かはこの状況に怯えたのか、女尊男卑の考えを持っていたのかどうかは知らんが、既に逃げたという報告もある」そんな!?」

 

 先ほどの報告に合った内容を聞いて山田は愕然とする。

 

「少なくとも、私はそんな臆病者や恥知らずなんかより、あいつらの方が何倍も信頼できる」

 

 千冬の確信めいた言葉にその場にいる人はもう黙るしかなかった。

 

「さて、篠ノ之とオルコット。2人には非常扉の破壊を頼みたい」

 

 『え!?』

 

 唐突なお願いに、2人は驚いていた。

 

 「あの…理由をお聞き「扉が閉まっていたら誰も避難ができないだろ?それに一般生徒がいたらあいつらも全開を出せないからな」わかりましたわ!」

 

 セシリアは承諾したが、一方の箒はどこか不安そうだった。

 

「でも…私はISを持っていませんよ」

 

 そう。セシリアは国家代表候補生というのもあって専用機を持っている。だが、一般生徒である箒は専用機どころか、ISを常備していない。

 

「これを使え」

 

 そう言って千冬は万一のことを考えて持っていた待機状態の打鉄を渡した。

 

「念のために言うが、それは学園の備品だ。後で返せよ」

 

「はい!」

 

(一夏、死なないでくれ!)

 

 箒は心の中で一夏の無事を願い、避難の手伝いに向かった。

 

 

 

 

 

 

「それにしても、零滋がピットの道を開けてくれて助かったな」

 

「あぁ、ようやく俺も戦えるからな」

 

 颯也が零滋に感謝しており、それに悠冱が同意していた。

 

「取り敢えず、あいつらに痛い目あわせますか!」

 

 拓巳がそう言った後、3人は零滋が作った穴から飛び出した。

 

「目覚めろ。ダブルオー!」

 

「さぁ行こうぜ!フリーダム!!」

 

「ウイング、お前の力を奴らに示せ!!」

 

 

 

 

 〜アリーナ〜

 

 零滋は敵ISが放ったビームを避けて、ソードメイスを叩きつけた。

 

「ちっ。こいつ、硬い」

 

 着地した直後、他のISからの攻撃が迫ってきたが、ギリギリのところで回避した。

 

「危ねぇ…なぁ!!

 

 そのISに攻撃をしかけようとしたが、他のISに阻まれたことでこれも回避せざるを得なかった。

 

「零滋!」

 

「鈴ちゃんは逃げて。SEも殆どないでしょ?」

 

「冗談じゃないわよ!?零滋をおいて逃げれるわけ「鈴ちゃんの酢豚、楽しみにしてるから」……死んじゃ駄目だからね!」

 

「うん」

 

 鈴は零滋が頷くのを見ると、悔しそうにしながらも撤退した。

 

「一夏も逃げなよ」

 

「そうはいかねー!ここで逃げたら男が(すた)る!」

 

 零滋は一夏にも撤退を促すが、逆に彼をやる気にさせてしまったようだ。長年の付き合いから、こうなると一夏は止められないことを知っていた零滋は「あっそう」とだけ言うとすぐに目をISの方に向けた。

 

 現在は6対2。その内1機はボロボロになっていたのだが、数では圧倒的にこちらが不利なのだ。

 

 最初の無人機が2人の方に攻撃しようとしたその時、ピンクと緑、黄色のビームが無人機に直撃し、爆発を起こす。

 

「お前ら!!」

 

 後ろを向くと3人が来たので、一夏は歓喜の声をあげていた。

 

「すまない。遅れてしまった」

 

 颯也が遅れたことで謝ったが、2人は気にしていないようだ。

 

「それが2人の専用機?なんかかっこいいね」

 

「だろー?」

 

 零滋が漸く完成した拓巳と悠冱の機体を見た感想に、拓巳は嬉しそうに返事した。

 

「戯れあってる場合か!さっさと片付けるぞ!どあほうども!!」

 

『誰が阿保だ!!』

 

 悠冱の一言に4人がツッコミをした直後に、千冬から通信がきた。

 

[全員揃ったみたいだな。これより敵ISの排除を開始する。やれるな?]

 

『了解!』

 

 そして、5人はそれぞれ無人機の方に向かった。

 

 

 

 

 

 悠冱は敵の攻撃を回避していた。そしてマシンキャノンで牽制をしながら、相手の軌道予測していた。そして相手の位置やタイミングが重なった瞬間、

 

 「ロック完了、ターゲットを破壊する」

 

 バスターライフルを最大出力で発射する。なすすべなくビームに飲み込まれた無人機は、光の中で次々と装甲やフレーム部分が溶けていき、ビームが消えると片腕は破損し、全身の所々が溶解されていた。特に胸部装甲は、コアが露出するところまで溶解されていた。

 

「これで終わりだ!」

 

 その発言の通り、悠冱はシールドに内蔵されているビームサーベルを抜刀、残った腕と脚部を斬り裂き、無人機のカメラアイから光がなくなる。

 

 

 

 

 

 拓巳もまた敵の攻撃を回避していたが、長距離支援機だったのか弾幕が比べ物じゃない。ところが驚くべきことに、拓巳はそれを擦り傷を除くと全く被弾していないのだ。

 

「この程度で俺を倒せると思うなよ!」

 

 一気に距離を縮めてから、拓巳はビームサーベルを抜刀してすれ違いざまに無人機の左腕を切り裂いた。

 

 そして、すぐさま相手の方を向きを変えて、ビームライフルに持ち替えると同時に全砲門を展開し、無人機の手足をロックした。

 

「フルバースト!いっけぇぇぇぇぇ!!!」

 

 5つの砲口が一斉に火が吹き、無人機の残った武装や手足、頭部を吹っ飛ばした。

 

 

 

 

 

「さてと、じゃあ…」

 

 援軍の登場により、希望が出てきた。それにより、零滋の顔にも笑みが出てきた。

 

「行くか!!」

 

 その直後、相手の方に猛スピードで向かった。

 

 だが無人機も抵抗するように攻撃をして、接近を阻んだ。零滋は咄嗟にソードメイスをぶん投げると同時にすぐジャンプして拡張領域から太刀を出していた。

 

 思わぬ攻撃に無人機が回避出来なかったのか、まともにくらい、よろめいた。

 

「人が乗ってないなら、こうしていいよね?」

 

 そう言って零滋は無人機の上に乗ると、太刀をコアブロック付近にぶっ刺した。刺されたところから電流が流れだし、痙攣するように震えた後、無人機の機能は停止した。

 

 

 

 

 

「時間がないからな。一気にケリをつける!」

 

 まずGNカタールを連結させてそれをぶん投げる。その攻撃はかわされたが、予測していたといわんばかりに無人機が回避した先をGNソードⅡロングをライフルモードにし、ビームを当てる、更にGNソードⅡショートを使い無人機を自身の方に引き寄せた。

 

「そろそろフィナーレとさせてもらおう!」

 

 颯也は2つの剣を捨て、GNバスターソードⅡとGNソードⅡブラスターを手に持ち、そのまま突撃する。GNバスターソードIIで切り裂き、そのまま一回転しながらGNソードIIブラスターで更に切り裂いた。(Gジェネクロスレイズのダブルオーライザー(最終決戦仕様)のトランザムのとどめをイメージしてください。)

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 一夏もまた、敵ISに向かって突撃していた。幸いにも近接型だったのか、飛び道具を持っていなかったので、すぐに接近できた。

 

 無人機はあらかじめ右腕に固定装備されていた斧を振り下ろそうとしたが、寸前に一夏はその腕を切り裂き、無人機の装甲と装甲の隙間に雪片弐型を突き刺した。

 

 無人機に突き刺す直前に一夏は零落白夜を起動させる。それにより、一気に無人機のSEが雪崩のように減っていく。

 

 「これで!終わりだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 そして、ダメ出しに切り上げたことで、最後の無人機も真っ二つにされ、爆発した。

 

 

 

[よくやってくれた。5人とも、直ちに帰投してこい]

 

『了解!』

 

 いいタイミングで、千冬からの帰投命令が下ったので、5人はそのままピットに向かった。

 

 

 

 

「さてと、山田先生。後は私たち大人の仕事だ。これから更に忙しくなるぞ」

 

「は、はーい…」

 

 千冬のニヤリと笑いながら言った言葉に山田はへにゃ〜といった感じで返事した。




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