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拓巳は衝撃的な光景を見て、シャルル自分の正体を知られた事にフリーズしていた。
「あ、あははは。こりゃ大変失礼しました〜〜」
先に脳が通常営業した拓巳は洗面台にシャンプーを置くと、すぐに何事もなかったかのようにドアをバタンと勢いよく閉めた。
「ど、どうしよう…見られちゃったよ…」
シャルルは焦っていた。それは自分の身分を偽って入学したことと、ここで自分の人生が終わったと思ったからだ。
一方で、拓巳は今までにないくらい動揺していた。
(どゆこと?シャルルがシャワールームに入ってたのは見たけど…え!?今、女の子いてたよね?)
このことに拓巳はしばらく頭を唸らせていた。
(わかった!これは夢なんだ!でなきゃ説明がつかねー!!)
…拓巳は、自分の見た光景が夢を見てると解釈したらしい。
気持ちはわかるけど、現実逃避すんなよ…by作者
(…てことは、今ならブラックコーヒー…飲めるんじゃない?)
そう思って拓巳はブラックコーヒーを作ろうとしていたが、動揺が残っていたかどうかは知らないが、なんと、思いっきりお湯が手に直撃してしまったのだ!
「ああァァァァァッつッッッッッッッッッ!!??」
「ふぇ!?な、何があったの!?」
シャツを着て出てきた瞬間、あの有名なトリオ芸人の看板ネタであるおでん芸のリアクションに匹敵する大声が響いたので、シャルルはびっくりしていた。
「げ、現実逃避にブラックコーヒー飲もうとしてお湯に手が当たるなんて。拓巳ってほんとに面白いひt「その原因を作った張本人にだけは言われたくないんですけど。」…ごめん」
先ほどの大声の理由を聞いたシャルルは思わず笑いそうになっていたが、拓巳が怒りを見せていたので謝罪する。
「それじゃ、今から色々話してもらえる?」
具体的には何をとは言わなかったが、拓巳が何を聞きたいのかは何となく察したシャルルは
「う、うん」
頷き、
「僕ね、お父さんの命令でここに来たんだ。男装しろっていうのも含めてね」
「なんでそんな命令されたの?」
「簡単だよ。男性だって言えば会社の広告塔にもなるし、男性操縦者、つまり拓巳たちのISのデータを盗むのも簡単になるからだよ」
データを盗む。その言葉を聞いた拓巳はため息をつきながら後頭部をかいていた。
「はぁ~。やっぱりそういうことかぁ~」
「し、知っていたの!?」
「知らなかったけど、なーんか裏がありそうとは思ったよ。だってこの時期にニュースなしで男性操縦者が来るってなんか怪しいじゃん。だから申し訳ないけど君の会社をハッキングして調べてたんだ。まさか、男装して来るのは思ってもみなかったけど」
「ハッキングって!高校生ができるものなの!?」
シャルルはハッキング先より、拓巳がハッキングできることに驚いていた。
「俺のプログラミングの先生がついでに教えてくれたんだよ。ていうかソフト面の警備雑過ぎない?あんなもの、プロのハッカーからすればどうぞお入りくださいっていってるもんだよ」
なんて彼は呆れるように言ってるが、実は無自覚だが拓巳もすでにプロの領域にいるのだ。
「それはさておき、なんで社長令嬢の君が来たの?普通ならもっと下っ端がやりそうなことなのに」
その質問した瞬間、シャルルは顔を俯かせる。
「それはね、僕……愛人の子供なんだよ」
シャルルの独白を聞いた拓巳は何とも言えない表情をしてしまった。
「引き取られたのは、確か2年前だったかな?その時丁度お母さんが亡くなった時にお父さんの部下がやってきたの。それから色々な検査を受けている時にIS適正が高いことがわかると、デュノア社のテストパイロットになったんだ。」
拓巳は黙ってシャルルの話を聞いていた。
「普段は別邸に住んでいるからあまり会ってないんだ。一度だけ本邸に呼ばれたことはあったんだけど、本妻にこの泥棒猫!っていわれて叩かれたときはさすがに参ったよ。お母さんもちょっとだけでも教えてくれたら戸惑わなかったんだけどなぁ。」
「いや、でも、やっぱりおかしいよ。いくら愛人の子供だからってこんなことさせるのなんて。それに、なんでシャルルも嫌だって言わないの?」
聞き役に徹しようとしていた拓巳だったが、我慢できなかったようだ。
「…から…よ」
「え?」
「君にはわからないよ!!親に殴られた痛みや、家族に何にもしてくれなかった人の辛さなんて!!」
シャルルはめちゃくちゃに喚いた。まるで今まで辛かったことを吐き出すかのように。
「確かにあの2人は僕に親らしいことは何1つしてくれなかった!何回も逃げ出そうとも思ったよ!でも、でも僕はあの2人に振り向いて欲しいから、家族だって言って欲しかったんだ!だから辛いことも頑張れたんだ!拓巳には…何も知らない、普通の家庭で育った拓巳には、僕の辛さなんてわからないよ!!」
「…君の言う通り、俺は親にビンタされたことないからその痛みはわからないけど…
親に何もしてくれない辛さなら、痛いほどわかってるつもりだよ」
「え?」
拓巳は自分の幼少期のことを思い出すように話した。
「……俺の両親はさ、ジャーナリストなんだ。海外に行くことも多かったし、その影響で俺はずっと保育園に預けられてたんだ。家に帰るのもいっつも俺が最後だったし、休みの日ですら爺ちゃんや婆ちゃんに任せっきりにしてたんだ。それで、小学校に入る前の時に、我慢の限界に達して爺ちゃん家に逃げてたんだ。今もそこで暮らしてる」
シャルルは驚いていた。今日会ったばっかりだったが、それでも拓巳は明るく、クラスメイトとも楽しそうに会話していたのを見たので、勝手に恵まれた家庭にいてた。こういう事とは無縁だと思っていたのだ。
「俺はあの時逃げて本当に良かったって今でもよく思うよ。あのままあそこにいてたら、あいつらとも仲良くなってないような気がするから…」
「ごめん……何も知らないのに、酷いこと言って」
「気にしないで。それに俺も似たようなことしちゃったし」
シャルルはすぐに謝ったが、拓巳は気にしていない様子だった。
「……ところで、シャルルはどうしたい?」
自身の過去を話した拓巳はふとシャルルに尋ねた。
「…ふぇ?」
「俺は当時1人だったし小さかったから、逃げるしかなかった。でも、シャルルにはまだ親と仲直りする可能性があると思うんだ。勿論、決別したいって思っているならそれでもいいよ。どっちにしても、俺は君の力になるから」
「拓巳…」
シャルルは自身の願いを言った。
「僕は……あの人達に……お父さん達に自分も家族だって言ってほしい。本当に、手伝ってくれるの?」
「うん」
拓巳は優しく頷いた。
「シャルロット……」
「ん?」
「お母さんがつけてくれた…僕の本当の名前なの。シャルロット・デュノア」
「…可愛い名前だね」
「ありがと」
この時のシャルロットの笑顔は、心の底から嬉しそうだった。
そんな中
「おーい、拓巳〜。シャルル〜」
一夏の声が聞こえたので拓巳はすぐにシャルロットに布団をかけた。
「な、何!?」
「いや、夕飯食いに行くから、誘いに来たんだけど…」
「わ、悪い!まだレポートが中途半端なんだ!後で行くから!!」
「いや、無理に来なくてもいいけど、取り敢えず先に行っとくからなー」
「OK。…………ふー。なんとかまいたみたい」
相当焦っていたのか、一夏の声が聞こえなくなると、拓巳はへな~と床に座っていた。
「ご、ごめんね。こんなことに巻き込んじゃって」
「いいよ。気にしないで」
「取り敢えずまずは両親の真意を確かめないとね」
「でも方法が「それがあるんだよねー」そ、そうなの?」
「実は…」
拓巳はシャルロットに、Z.A.F.Tのとあるプランについて説明していた。
「この計画の交渉に俺が行って、ついでに君の両親の真意を確かめてくるよ」
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