インフィニット・ストラトス 交差する閃光   作:飴玉ベジット

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久々にこちらも更新しました。

ソウル○ーター(中の人)同士の戦いが、幕を開ける!

アルトターボ様、捜索でこの小説を選んでいただき、誠にありがとうございます!


episode21 タッグトーナメント開幕

 タッグトーナメント当日、今回参加する人たちはアリーナの入り口付近にあるモニターを見つめていた。因みにシャルルは一足先に準備する為に、更衣室にいる。ペアである拓巳が、後で伝えるということになっている。箒も同様で、今は一般生徒と同様訓練用の機体を使うので自分用に調整をしている。

  

「ところで、悠冱は誰と組むことになったんだ?」

 

「さあな、どこぞの誰かさんどものおかげで申請できなかった。一応、相方は当日の抽選で決まるとは聞いたがな」

 

 ペアができてる4人を軽く睨みながら、颯也の質問に答える。

 

「あーはいはい、俺達が悪うございました。ってか、そろそろ抽選始まるみたいだぞ?」

 

 悠冱を軽く宥めながら、卓也は親指をモニターに指す。

 

 [組み合わせ抽選を開始します!]

 

 

 組み合わせ抽選のアナウンスが掛かり、待機中の出場者は皆画面に注目する。次々と枠に出場者の名前が埋まっていく。

 

「俺と箒はAの1、か」

 

「俺と零滋はBグループ。最後の試合になるな」

 

 

「俺とシャルルは……あっ、Aの2。てことは、いきなり一夏達と戦うのか」

 

「俺はBグループで最後。ペアは……あいつか……」

 

 悠冱の名前が書かれた枠には、現在問題ばかり起こしてるドイツの代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒの名前もあった。

 

 しかも最後の試合、それは対戦相手が颯也と零滋であること

 

「よかった。悠冱には悪いけど、クソチビを叩き潰せる……」

 

「キレるの早すぎだろ!!」

 

「ゴシューショーサマ」

 

 後ろから炎が出ていると錯覚してもおかしくないほど殺る気(誤字にあらず)に満ちている零滋を見て一夏はツッコみ、拓巳は悠冱を見ながら合掌していた。

 

「言っとくけど、俺は本気で勝ちに行くからな!」

 

「俺としてはスイーツ券を取れればOKだけど、だからと言って手加減はしないぜ」

 

「悠冱、お前に恨みはないが、俺は本気でお前を倒す!」

 

「颯也、そこは俺達でしょ?そうゆーわけだから悠冱、負けたからって文句言わないでよ」

 

「たりめーだ。むしろこっちの台詞だ」

 

 笑い合いながら、それぞれ自分が勝つことを告げた後、5人はそれぞれの控室に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 [皆様お待たせしました!学園最大のイベントの一つ、個人別トーナメントが間もなく開始されようとしています!!実況は私、新聞部の部長を務めてる黛薫子がお送りしまーす!]

 

 歓声が響き渡る。なぜなら今年のタッグトーナメントはこれまでとは一味違うのだ。そのもっともの例こそ一夏達を始め、男性操縦者の存在だ。しかも男性陣は全員専用機を持っている。そんな期待の高まる今日、初戦から白熱の戦いが起ころうとしている。

 

『さあ、たった6人の男性操縦者にも期待が高まる中、織班千冬先生より開催宣言が行われようとしています!』

 

 突然明かりが消え、スポットライトがアリーナの中心を当て始めた。そこには打鉄を纏った千冬が立っていた。

 

[ただいまより個人別トーナメントを開催する。専用機持ちもそうでは無い生徒も持てる力を出し切り、これまでの鍛練の成果を見せる様に!諸君の健闘を祈る!!]

 

 千冬が部分展開された打鉄の近接ブレード"葵"の切っ先を天に掲げると同時にアリーナの外壁から花火が打ち上がり、会場の盛り上がりが最高潮の中、個人別タッグトーナメントが開催された。

 

[まずは第一試合、織斑一夏と篠ノ之箒ペアと、仙道拓巳、シャルル・デュノアペア!いきなり男性操縦者同士の戦いです!!]

 

 そして、初戦の組み合わせが発表されると歓声がさらに大きくなる。

 

 

 Aピット

 

 歓声がピットに響く中、突然一夏が歩みを止める。

 

「箒、この戦い、俺はどうしてもやりたいことがあるんだ」

 

 一夏は箒に頼みを言った。

 

 Bピット

 

同じころ、シャルルと拓巳もまた作戦会議をしていた。

 

「ねぇ拓巳。作戦はどうする?」

 

「あー、それなんだけどさ……ちょっと頼みがあるんだけど……」

 

 申し訳なさそうに頬かきながら、拓巳はシャルルに頼みごとをする。

 

 頼みごとを承諾してくれたシャルルと箒は先に出撃した後、一夏と拓巳もISを起動し、出撃準備をする。

 

「織斑一夏、白式!!」

 

「仙道拓巳、フリーダム!」

 

「「行きます!!」」

 

 アリーナへと舞い降りた2人は、それぞれの相方の横に立つ。

 

試合開始!

 

 開始早々、シャルは箒と一夏の間に撃ち、分断する。2人の間に割り込んだシャルルは箒に銃を向ける。

 

「ごめんね、拓巳から二人を引き離してって頼まれちゃって」

 

 てへっと舌を出してあざとい笑みを浮かべるシャルル。だが、箒は怒るどころか彼女の狙いを察してニヤッと笑う。

 

「気にするな。私は元々、お前の相手をするつもりだったからな」

 

 このやり取りを聞いた2人は、思わず笑ってしまった。

 

「まさか、考えていることが一緒って、思いもしなかったな」

 

「ほんとだよな。やっぱ小さい頃から一緒にいてると、同じ考えを持つんかな?」

 

 試合は始まってるにも関わらず、2人は穏やかなムードで話し合っていた。

 

 そう、一夏と拓巳は知らずにパートナーに同じことを頼んでいた。1対1(サシ)で戦いたい。と。

 

 そんな中、突然拓巳はビームライフルを投げ捨て、ビームサーベルを抜刀すると、それを一夏に向ける。

 

「一夏、先に言っとく。俺はビームサーベルとシールドだけでお前を倒す」

 

「なんだ?ハンデとかならいらねぇからな!」

 

 刀一本しか武器がないことを哀れんだと一夏は思ったが、拓巳は首を横に振る。

 

「そんなんじゃねぇよ。ただ、同じ立場で正々堂々闘いたいだけだ。じゃねーと俺がスッキリしないんでね」

 

「そういうことか。それはありがたいけど、だからと言って遠慮はしねぇぞ!」

 

「そうこなくっちゃ」

 

 にかって笑う2人だが、次の瞬間、さっきまでの雰囲気が嘘のように感じるくらいに真剣な目で睨む。

 

「勝つのは俺だ!!」

 

「俺だって負けるつもりは毛頭ねぇ!!」

 

 そう告げると同時に、2人はフルスピードで互いの相手へと突撃した。

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

 雪片弐型とビームサーベル、互いの武器がぶつかり合い、凄まじい火花が散っていた。

 

「「ちぃっ……」」

 

互いに舌打ちをして後退すると、再びぶつかり合う。

 

 

 一足先に戦闘していたシャルルはアサルトライフルで牽制しつつ、適度な距離を保つ。だが、箒はそれを避けながら、シャルルのもとへ向かう。

 

 だが、弾幕を突破して剣を振れる距離まで近づくとすぐに距離をとられる。一方、シャルルの攻撃を防げて入るが、何発かすでに受けている。このままではらちが明かないと思った箒は一か八かの賭けに出るために、突撃する。

 

 突然のアクションに驚きつつも冷静にアサルトライフルを発砲、しかし、近接ブレードを風車のように回転させて防ぎながら近づく。そして、また距離を置こうと左に重心を傾ける。そして、それを見た箒は読みが当たったのかニヤリと笑みを浮かべると剣の代わりにあるものをシャルルに向ける。

 

「うそっ!?」

 

 そして、それを見たシャルルは驚かざるを得なかった。箒の左手に握られていた物はショットガン、まさかの銃器だった。

 

 実はこれまでの戦い方では限界があるのではと考えていた箒、セシリアから銃の扱いをレクチャーしてもらっていた。実際、刀だけでの戦いではどうしても距離を離れられると攻撃が届かないことがあり、今まさにその場面にあっていた。その結果、お世辞にも上手とは言えないが、なんとか実践でも使えるところまで成長したのだ。

 

「この距離なら、防ぐことはできまい!」

 

 引き金を引くと、拡散された銃弾がシャルルを大きく吹き飛ばし、SEも大幅に削ることに成功したのだ。

 

「よし!」

 

 ようやく掴んだチャンスをものにすべく箒は突撃する。だが、いち早く体勢を立て直したシャルルは煙の影から瞬間加速で距離を詰めて盾をパージしてその腕を叩き込む。

 

 直後、腕部に取り付けられていたシールドピアースが打ち付けられ拳と共に腹部を捉える。絶対防御が発動、SEがきれた箒の打鉄は解除された。

 

[打鉄 SE(シールドエネルギー)empty]

 

「くっ……負けたか……」

 

「でもびっくりしたよ。篠ノ之さんって剣が強いイメージがあったから銃を使うなんて思わなかったもん

 

「そうは言うが、お前も接近攻撃をしに来るのは予想外だった」

 

 互いに称賛し合う箒とシャルル。だが、自分達の戦いが終わっても周りの反応は何もない。

 

「……それにしても」

 

 シャルルはそれの原因となってるであろう、上空で繰り広げられているフリーダムと白式の戦いに視線を向けた。

 

「僕たち、完全に空気になってるよね……」

 

「それを言うな」

 

 

 

 

 

「何……?あれ……」

 

 観戦している女子生徒の一人の口からポロっと漏れた。今、彼女を含めた観客の目には高速で移動する物体、白式とフリーダムが激突するたびに火花が散っては遠ざかりの繰り返しだった。

 

 2機とも高機動型、しかも現存するISの中でも機動力は上位に当たる機体だ。そのスピードは他のISと違って目で追おうとするのに一苦労だ。

 

 だが、ここで急展開が起こる。一夏は剣を持っていない拳を握りしめて、拓也を殴ったのだ。

 

「ぐっ!」

 

 殴られた拓巳はよろけてしまう。一夏はこれで決めると言わんばかりに零落白夜を起動させ、拓巳に斬りかかる。

 

「もらったぁぁぁぁぁ!!!」

 

「まだだぁぁぁぁぁ!!」

 

 一夏が雪片弐型を振り下ろしきる直前、拓巳はフリーダムのスラスターを全開にし、シールドを持ったまま一夏に突撃する。

 

「ぐぅッ…!」

 

「でりゃぁあッ!」

 

 思わぬ反撃をくらった一夏は体勢を立て直そうとしたが、その前に拓巳の後ろ回し蹴りによって蹴り飛ばされる。

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 拓巳は一夏の元へと突撃し、ビームサーベルを振り下ろす。だが、寸前のところで上昇して回避する。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……もう、お互いSEも少ないよな?」

 

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……残念ながらね」

 

 激戦の末に両機ともSEがもう2桁になっており、一夏と拓巳も体力を殆ど使い切ったのか既に息を切らしている。だが、2人の目に宿る闘志はまだ消えてなかった。

 

「「これで決める!!」」

 

 一夏は雪片を両手で握りしめる。一方、拓巳はシールドも投げ捨てた後、右腰に付いているもう1つのビームサーベルの柄に連結させ、両端からビーム刃を放出するアンビデクストラス・ハルバードモードにする。それぞれ自分の相手に向かって突撃した。

 

 

「たぁぁぁくみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 

「いぃぃぃちかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 振り下ろす直前に零落白夜を展開した雪片弐型がフリーダムの右肩から左腰へと袈裟斬りに、振り上げたビームサーベルが白式の装甲のない部分を切り裂いた。

 

 互いの放った最後の一撃は、それぞれの残っていたSEを全て削った。

 

[白式&フリーダム SE(シールドエネルギー)empty winner 仙道拓巳&シャルル・デュノア]

 

2人の戦いこそ引き分けに終わるが、シャルルが生き残ったことでこの試合は拓巳とシャルルペアの勝利になった

 

「ちぇ。なんか、負けっぱなしだな、俺」

 

「いいじゃねーか。もしかしたら伸び代があるってことかもしれねーだろ?」

 

 そう言いながら拓巳は、悔しそうな一夏に手を差し出した。一夏はそれを掴んで立ち上がった。

 

 一夏と拓巳の戦いを讃えるよう、周りの人からの大喝采が溢れ出す。初めて公の場で行われた男性操縦者同士の戦い、及び最初の試合は最高潮で幕を下ろした。




下手なりに激闘を書けたと思います。
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