Feel the Transient.   作:SOLUNA

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最新話投稿します。
トランジェントvsスローネです。
では、どうぞ!


Transient vs throne

エイフマン教授がブルグ達と合流して数日が経過していた。

 

エイフマン教授とブリッツ博士は、改めて『トランジェント』と向き合っていた。

 

「そして、これが『トランジェント』か・・・。まるで氷の妖精を連想させるような機体だな。」

 

「GN–9999『トランジェントガンダム』。ワシの最高傑作であり、ブルグの戦いのための機体だ。地球も宇宙(そら)も駆け、自らの進む道のために、目の前に立ちふさがるもの全てを無に帰す。コレはそういう機体だ。」

 

「ブリッツ。お前はコレをブルグ君に使わせてどうするつもりだ。」

 

「これは異な事だ。トランジェントは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が搭載されている。イオリア・シュヘンベルグの意思を後世に繋ぐためのものだということは、ブルグもよく理解している。」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「ああ、まだ話してなかったな。実はな・・・」

 

ブリッツ博士が話を続けようとしたその時だった。格納庫の中にいた整備士から声を掛けてきた。

 

「ブリッツ博士!!オペレーターから通信が入った!トリニティ達がまた動き出したようだぜ!!」

 

「何?何処に向かっているか分かるか?」

 

「・・・ああ、分かった。どうやらオペレーターの情報によると北緯26度16分27.39秒 東経127度45分23.38秒の場所に向かっているらしい。」

 

この経緯を聞いて、エイフマンはこの経緯の場所に思い当たる場所がすぐさま思い浮かんだ。

 

「この経緯の場所は、・・・・経済特区・日本の普天間飛行場だ!!」

 

「普天間飛行場・・・。確か、今ではユニオンの経済特区の守備軍が展開・配備されている基地か。」

 

「あそこには近くに住宅街や商業施設が多く存在している。大体数千人の民間人が生活をしている。もし、戦闘になれば多大な被害が出る!」

 

エイフマン教授は予測できる未来を想像して、苦悶の表情を浮かべた。そんな中ブルグは考えて、こういった。

 

「ブリッツ博士。トランジェントで普天間基地に向かう。準備をしてくれませんか?」

 

整備士の一人がブルグが普天間基地に出撃するのを聞いて、

 

「分かった。トランジェントを壊すなよ。皆、準備を進めてくれ!!」

 

ブリッツは整備士のメンバー全員に声を掛け、トランジェントが普天間基地へ出撃する準備を進めた。

 

わずか15分後、トランジェントは経済特区・日本の普天間飛行場へと急行していった。

 

 


 

 

一方、地球では太平洋を経由してソレスタルビーイングのチームトリニティが経済特区・日本の普天間飛行場へと向かっていた。

 

「兄貴。基地へはまだなのかよ?」

 

「もうユニオンからこっちまで来るの結構遠いじゃない?!」

 

「我儘を言うな。こっちはキュリオスのように巡航形態がないからな。来るにも時間がかかる。」

 

二人の愚痴に対応しながら、ヨハンは機体を進めていた。

 

「でも兄貴!あいつら(ソレスタルビーイング本隊)のガンダムのせいで、こっちのミッションが中止に追い込まれてんだぜ。ストレスたまる一方だ!」

 

「そうだよ。私達が現れると、邪魔ばっかするんだもん。私達は仲間(ソレスタルビーイング)じゃないの、ヨハン兄?」

 

「ああ。だが、彼らはそれを拒絶したと言うことなのか?」

 

そんな話をしている最中に、チームトリニティは基地に到着した。ガンダムの到着に気付いてが、基地からスクランブルによって現れたユニオンフラッグとリアルドの編隊がこちらに向かってきた。

 

「兄貴、出てきたぜ。どうする?」

 

「撃墜しても構わないが、やり過ぎるなよ。」

 

「了解!行け、ファング!」

 

ミハイルはスローネツヴァイを先行させて、両腰のスカートアーマーから6基のGNファングを射出し、ユニオンフラッグの部隊にけしかけた。アインとドライもGNランチャーやGNビームライフルで次々にMSを撃退していった。

 

「ネーナ、ミハイル、ドッキングだ。」

 

「了解!」

 

「OK!」

 

ヨハンの乗るアインが先頭に、ツヴァイが2番目、ドライが3番目に並びケーブルでアインのGNランチャーに接続し粒子供給を開始した。アインのGNランチャーへの粒子供給が完了し、それを確認するとヨハンは基地姫向けて照準を合わせた。

 

「スローネアイン。GNハイメガランチャー、発射!」

 

そう言い、トリガーを引こうとした

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

今にも粒子ビームが発射されようとしていたGNランチャーを上空から発射された別のビームが破壊したのだ。

 

「な、何?!」

 

「何だよ?」

 

「上空から?!」

 

破損した部分をパージしたアインとツヴァイ、ドライが一斉に上空を見上げた。そこにはさっきのビームを発射したであろうライフルを構えた緑色の粒子を発生させるMSの姿があった。その姿を見てスローネは言葉を口にした。

 

「あれって!」

 

「ガンダム!?しかも、オリジナルの太陽炉を・・・?!」

 

「ヨハン兄!あれ何?!」

 

「今、照合している・・・。・・・我々のデータに該当データはない・・・!」

 

「てことは、未確認の機体ってこと?!」

 

ヨハンがトランジェントをデータ照合して、該当データがない事に驚いていると、ミハイルの乗るツヴァイがトランジェントに向かっていくのが見えた。

 

「てめえ!邪魔してきやがって・・・!」

 

「ミハイル、よせ!迂闊に飛び込むな!」

 

ヨハンは制止するも、苛立っていたミハイルは聞く耳も持たず、GNバスターソードを手にトランジェントに突っ込んでいった。

 

 


 

 

「くっ!少し遅かったか。」

 

ブルグは大気圏から抜け出たトランジェントのGNフィールドを解除し、所々に立ち上る黒煙とMSの残骸が散らばる普天間基地の様子を見て、自分の到着が少し遅かったのをすぐさま理解した。そして、モニターのウインドウにスローネ達がドッキングをしてハイパーメガランチャーを発射しようとしているのを発見した。

 

「あいつら!ここでハイパーメガランチャーを打てば、民間人に被害が出かねない。何を考えている・・・!!」

 

そう怒気を含めて呟くと、GNトライバスターライフルの照準をハイパーメガランチャーの銃身に合わせて発射し破壊した。そして此方に気付いてか、スローネツヴァイがGNバスターソードを構えて突っ込んできた。ブルグは両腰にマウントされているGNトランジェントブレイドを引出し、スローネツヴァイと鍔迫り合いをした。

 

「許さねえぞ!邪魔してきやがって・・・!」

 

「ふん。貴様には何一つ答える道理はない!」

 

そう言うと、ブルグはペダルを踏んでスラスターを最大出力にして、その勢いでツヴァイを切り払い、吹き飛ばした。

 

「おわっ!!・・・・この!」

 

すぐさま体勢を立て直したツヴァイはファングを射出し、トランジェントに嗾けた。それを見たブルグはトランジェントを駆って器用に躱した。そして、一定の距離を取ると、ミハイルに向かって有線通信をとった。

 

「ミハイル・トリニティ。面白いものを見せてやる。行け、ファング!!」

 

そう言うと、トランジェントの両肩から4基のGNサーベルファングを射出して、ツヴァイのファングに嗾けた。そして、トランジェントのサーベルファングは素早い速さでツヴァイのファングが発射するビームの雨を避け、ツヴァイのファングの一基に急接近してサーベルファングから発振されたビームサーベルで破壊し、他の3基のサーベルファングも圧倒的な機動力でツヴァイの残りのファング3基をあっという間に破壊した。その光景を見たトリニティ達は驚愕した。

 

「な、何?!」

 

「あ、あれって、まさかミハ兄と同じ・・・!」

 

「あいつもファングを・・・!」

 

その光景に驚き呆然としていたミハイルに警告音が鳴り響いているのが届いた。見ると、トランジェントのサーベルファングが此方に向かって着ていた。残りのファングを射出する間も無く、サーベルファングがツヴァイの右肩、左脚、右側のファングコンテナを破壊した。何とか態勢を立て直したツヴァイだが、それに畳み掛けるようにトランジェントが両手にGNトランジェントブレイドを持ち、構えたままミハイルに向かって急降下してきたのだ。それに気づいたミハイルはバスターソードを盾代わりにして防いだ。しかし、ブルグは二本のGNトランジェントブレイドを灼熱化させて、スラスターを最大出力にして集中的に力を入れた。すると、バスターソードに徐々に切れ込みが入っていき、バスターソードを三等分にしたのだった。

 

「ま、まじかよ!」

 

刀身をバラバラにされたバスターソードを見て、ミハイルは目を見張って驚愕した。自分のお気に入りの武器を破壊された悔しさよりも、中々破壊されることはないと考えていたバスターソードを真っ二つに両断された驚きの方が勝っていた。そんなミハイルに目もくれず、ブルグはトランジェントでツヴァイを蹴り飛ばし、アインとドライに向かっていった。

 

「こいつ!よくもミハ兄を!!」

 

ネーナはドライを駆ってハンドガンを連射したが、ブルグは意にも返さずあっさりと躱し、ドライの顔に蹴りを入れて叩き落とし、そのままアインに向かっていった。

 

ブルグはGNトランジェントブレイドでアインに襲い掛かり、アインも右手にビームサーベルを抜いて受け止めた。しかし、トランジェントのパワーにアインは徐々に押されていった。

 

『未確認の太陽炉搭載機!なぜ貴様は我々を攻撃する?!貴様はソレスタルビーイングではないのか?』

 

『ヨハン・トリニティ。私がいつソレスタルビーイングだと言った覚えがある?私は自分の意志でこの世界と戦っている。貴様らの様な「戦争根絶」という大義名分のもとに無関係な人々を襲う貴様らこそ、この世界から消えるべき存在だ!!』

 

そう言うと、ブルグはマルチウェポンシールドに搭載されているアンカーを射出してアインの体勢を崩させた。そしてGNトライバスターライフルをスローネ三機に向けて威力を弱めたビームを放ち、ドライのハンドガンを装着した右腕を、ツヴァイのハンドガンを装着した左腕を、アインのビームライフルを持っている右腕を間髪入れずに破壊した。

 

「マジかよ・・・!」

 

「つ、つよ・・・。」

 

ここまでの実力差を見せつけられ、トランジェントのの実力を改めて感じた二人は震え上がった。

 

「・・・ッ!ミハイル、ネーナ、撤退だ。これ以上此処に留まれば、未確認の太陽炉搭載機に撃墜される。」

 

ヨハンもこれ以上の戦闘は危険だと判断し、二人は珍しく反論せずおとなしく撤退しスローネは宙域を離脱していった。

 

 

 

 

 

ブルグはトランジェントを普天間基地に降ろし、普天間基地と通信を取った。

 

【普天間基地にいるユニオン軍。こちらはトランジェント。応答願う。繰り返す。こちらはトランジェント。普天間基地、応答願う。】

 

【こちら普天間基地管制室。こちら普天間基地管制室です。どうぞ。】

 

普天間基地からの応答が帰ってきたことで、少々ブルグは安堵すると続けて通信を取った。

 

【応答感謝する。普天間基地管制室。ソレスタルビーイングのスローネは私が撃退した。この基地の安全は確保されたことは私が保証しよう。基地やその他周辺の被害状況をできれば教えて頂きたい。】

 

ブルグがそういうと、管制室からは安堵の声が聞こえてきた。そして、管制室からヴァンに返答が送られてきた。

 

【普天間基地管制室です。撃退に感謝します。被害状況は基地のMSの70%が大破、パイロットは軽傷者45名、重傷者35名です。基地周辺は襲撃による瓦礫やガラスの破片で住民への被害が少なからず出ている模様です。】

 

【了解した。私の役目は済んだ、これで私は失礼させてもらう。】

 

【待ってくれ、トランジェントといったか。私はこの普天間基地の基地司令官ベントナだ。なぜ、我々を助けた?】

 

【あのままスローネが基地破壊をしていたら、基地周辺にある住宅街や住民に大きな被害が出る。奴らスローネの様な「戦争根絶」という大義名分のもとに無関係な人々を襲い、無意味な犠牲が出ることは避けたかった。ただそれだけだ。】

 

【そうか。トランジェント。この度は普天間基地の代表として礼を言わせていただく。我々を助けてくれたことに感謝する。】

 

【礼をされるようなことはしたつもりはないが、貴方方からの礼は受け取った。では失礼する。】

 

そう言うと、ブルグはトランジェントを離陸させて基地から去っていった。




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