アークは平和を望む 作:Dark
今回のお話は少し長くなりすぎたため次に続きます
お話はもうできているので見直し、修正等をしてから投稿します
兎山と箱舟が出会って1年
「おーい、箱舟!準備終わったか?」
「ん?あーもう少ししたいかな。どうした?」
明日は文化祭、サポート科にとって文化祭は自分のつくりあげたサポートアイテムのの晴れ舞台
そのサポートアイテムを見に集まった企業にスカウトされることを願って制作し、体育館で自分の場所を整理してそこでプレゼンテーションを行う
箱舟は今年で3年、明日が高校最後のプレゼンをするチャンスなのだ
「みんなで飯食いに行くけど来る〜?」
「あー…俺はいいや。みんなで楽しんできてくれよ」
携帯を見てすぐさま断る箱舟をクラスメイトたちは怪しみ、近づいてくる
「お前……彼女か?」
「いやいねーよ」
「うそだぁ!うさ耳のこと昼休みとかよくいるでしょ!」
「あー…ルミか。あいつに鍛えてもらってんだよ」
「ルミ…えっ!あの天才1年の兎山ルミちゃんに鍛えてもらってるの〜!!?」
モコモコの髪をした女子のクラスメイトはぴょんぴょんと跳ね騒ぎ出す
「頭も良くて将来も有望で彼女も可愛いと来たもんだ!!!許すまじぃいい!!」
眼鏡をかけたクラスメイトは血涙を流し、箱舟の方を揺らす
「だ、だから彼女じゃねーの!あいつはヒーロー一筋でそういうの眼中に無さそうだし」
「そ、そうなのか?それはそれで心配になるな…」
「とにかく、今日は無理だ。これをもう少し改良したい」
箱舟はトランスライザー・プロトを手に持ち2人にみせた
「もう少しで最高なものができるんだ」
「そっか、わかったよ!みんなにも言っとくねー!」
「明日に響かない程度に頑張れよ、お前はいっつも無理するからな!!前回なんか…」
「あーはい!分かってるよ!ありがとうな!」
2人を無理やり部屋から追い出し、自分の作業へと取り掛かる
(さて…あとはパワードスーツの色やらパワー調整、大丈夫、すぐに終わる作業だ。これが終わったらさっさと寝て、プレゼンの内容考えて…ん?ここ少し曲がってるな…ここも調整っと)
何かを調整するとまた何か違っている
気になるところがひとつ、またひとつと増えていった
そして時間はどんどんと流れていき、気づけば鳥のさえずりが聞こえるようになっていた
「あ、朝になっちまった……」
現在の時刻 AM8:00
箱舟はフラフラとしながら目の下にクマをつけて、髪を縛っていた紐を解いて洗面所へと向かう
(ろくに寝てなかったからなぁ…こりゃ響きそうだ…)
顔を洗い、来ていた服のシワを申し訳程度に伸ばす
(俺の番は6番目。早い方で助かった。じゃないと死んでたな……)
「でも……おかげで最高傑作が出来た」
帰ってきた箱舟の前にあるのはコバルト色がメインの鎧、首周りに赤いマフラーのようなデザインがあるパワードスーツ
そしてその腰にはトランスライザープロトが巻いてある
「そうだな…ベルトはトランスライザープロト改めて…サイクロンライザー、そしてこれは…ロッキングホッパーゼツメライズキー…」
その横にライズフォンから変形させたライズホッパーを設置し発表の準備は完了した
(まだまだ改良点はあるだろうが…これが認められれば、もし量産することが出来たら…世界を変えれる!!)
「ははっ…よし、頑張るぞ」
机の上を机の上を少し整理していると携帯から音が鳴る
細めた目で携帯の画面を見るとそこには兎山からの通知が来ていた
"今日、先輩のプレゼン見に行くぞ!答えは聞かねぇ!!"
「…ぷっ、はは!!」
"おう、気をつけて来いよ!度肝抜かせてやる"
そう返信し、片付けを再開させた
AM 8:15
「あれ完成したんだろうな!楽しみだ!」
携帯を閉じ、いつもより早足で学校へと向かう
「なぁ…おい!!兎山ルミぃ!」
そんな彼女を呼び止める怒声
兎山の後ろには3人の男達が立っていた
「…お前、一年前の」
「てめぇのせいで……俺らは退学になっちまった!!」
「どうしてくれんだよクソ!!」
「お前らがカツアゲなんかしてたからだろ!私は関係ない!!」
「あーあ、そんなこと言うんだ」
蠍のしっぽのようなものが頭から生えた一人の男がポケットから何かを取り出す
「これ何かわかる?」
「なっ…それ!!」
男が手に持っていたのは口当て、いつも甲賀が着けているものとそっくりだった
ただひとつ違う点があるとすれば一部が赤く染っている事
「お前ら…!!」
戦闘態勢に入った兎山に横にいた男が肩を掴み、耳打ちする
「大人しくついてこい。そしたらこの女は返してやるから」
「…絶対だぞ」
「あぁ、もちろんだ」
男達不敵な笑みを浮かべ、兎山のことを囲み、路地裏へと消えていった
AM 9:50
(あいつ遅いな、あと10分でプレゼン俺の番だし…ま、終わってから見せればいいか)
そして一応、兎山の携帯にメールを送り、眠気覚ましのコーヒーを買いに行く
「あ、箱舟先輩〜!」
「お、七川。なぁ聞きたいことが」
「ルミたちそっち来てないッスか?」
「達…ってことは伊吹もいないのか、来てないぞ?俺もそれ聞こうと思ってたんだ。今日一緒に来てないのか?」
「おかしいっスね…2人ともどこ探してもいないんスよ!今日は自由参加だし来なくてもって感じッスけど…私置いてどっか行ったんスかね…それとも事故にあってたり…」
七川がそう言った瞬間、箱舟の眠気が吹き飛んだ
「…俺が見てくる、これ持っててくれ!」
「えっ!?ちょちょ!!」
箱舟零一は七川に持っているコーヒーを渡し、急いで体育館へと戻る
「お、帰ってきた。箱舟くん!待っていたよ!さぁ君の作品を…」
前回の文化祭でとても酔い評価をくれた学者さん達が笑顔で迎えてくれた
「すいません、退いてください!!」
しかし箱舟はその人たちをかき分け、飾ってあるベルトを引き剥がす
すると鎧はベルトの中へと消えていき、その横に並んでいたライズホッパーをライズフォンへと変形させ、再び体育館から走って出ていく
「どこに行くんだね!!箱舟くん!!!」
「すんません!!野暮用です!!先に他の人の見ててください!」
箱舟は学校の玄関まで行くとライズフォンを再び変形させ、ライズホッパーにまたがる
「先輩!!私も行くッス!!」
「っ!ほらこれかぶれ!!」
ライズホッパーに内蔵されている小型化させたヘルメットを元のサイズに戻して七川に渡し、後ろに乗ったことを確認してライズホッパーを走らせる
「通学路こっちで合ってるか!?」
「はい!!」
「もし他人の事故なら、あいつが学校へ連絡しないはずがない。他に考える可能性は誰かを庇ったことで連絡を出来ないほどの重症を負った、それかなんかの事件に巻き込まれたってとこだ」
「そんな…」
「…くそ!いない!七川、ルミに連絡入れてくれ!」
箱舟はバイクを止め、改めて七川に連絡を取らせる
「…うぅ、繋がらないッス!!」
「一旦学校戻るぞ。先生たちに伝えてから」
「あっ!ルミからッス!」
ライズホッパーのエンジンをかけ直した瞬間、七川の電話に兎山から連絡がかかってきた
「ルミ!?今どこにいる…」
『七川美華ちゃ〜ん、こんにちは〜!!』
「…誰、あんた」
『へへ、そう怖い声で話すなよ。今から送る場所に来い。お前一人だけでだぞ?』
男が喋っている奥の方で誰かが叫んでいる声が入ってくる
その声は間違いなく友である兎山ルミの声だった
『美華!!来ん…がっ!!』
『ルミ!!!あぐっ!』
そして
(2人とも…捕まってる…!!)
七川の顔がどんどんと青ざめていき、拳を握りしめる
『チッ…おい!黙らせろ!!口塞げ!!…ふぅ、まぁ今のでわかっただろ?言ったらどうなるかわかるよな?すぐさまこいつを殺すぞ。俺達にはお前がチクったかどうかわかるからな』
「……分かった」
そう言って七川は電話を切り、箱舟の元へと戻る
「ルミたちと電話繋がったのか?」
何も言わない七川を見て、箱舟はルミたちの身に何かが起きていることを察した
「ただ事じゃなさそうだな」
そう言った箱舟に対し、七川は笑顔を向けて話し始めた
「ルミたち別の場所で遊んでた見たいッス!全くしょうがない奴らっすスね〜!ほんとに!私ルミたちのところに行って連れて帰ってくるんで先に帰っててくださいッス!」
七川はそう言ってどこかへ行こうとするが、箱舟は七川の服の袖を掴み、引き止めた
「そんな嘘通じる訳ないだろ、お前すげぇ顔してたぞ。あいつらに何かが起きてんだろ!」
「いいから!!先輩は学校に戻ってくださいッス!」
「おい!!待て!!」
七川は箱舟の手を振り払うと、携帯を見ながらどこかへと走って行った
「…先輩なめんなよ」
箱舟はライズホッパーを携帯に戻し、とあるアプリを起動する
それは自分のサポートアイテムを無くした際、内蔵されたGPSを起動しその場所を地図上で表示する機能
座標からその場所に行くまでにかかる時間など事細かに伝えてくれる便利アプリだ
そのアプリを見ると七川は路地へと入っており、スピードをどんどんあげていた
「おいおい…どこに向かってんだよ、七川…!!」
箱舟はライズフォンをライズホッパーに再び変形させ、法定速度ギリギリの速度で七川の後を追いかけた
教えて!箱舟先輩!
ルミ「なんでサイクロンライザーなんだ?」
零一「動作テストの時に1回変身した瞬間、ベルトが超回転して竜巻起きたからだ。それ見た瞬間これしかないと思った」
今回のお話の余談ですが、実を言うと兎山ルミちゃんのみ捕まっちゃうお話を書いていたんです
でもせっかく登場させた七川と甲賀をもう少し出したいなー(特に七川)と思い、アンケートをとりました!