アークは平和を望む   作:Dark

5 / 16
お気に入り登録をしてくれている皆さん
感想をくださった皆さん
そしてこの小説を読んでくださっている皆さん
本当にありがとうございます





第5話 悪意VS悪意

2人が睨み合い、その2人を見るリ・デストロ

 

辺りで爆発音や何かがこちらに向かってくる音が鮮明に聞こえるほどの静寂がその場を包む

 

その静寂を破り、先に行動したのはアークゼロ

 

その場から全力で死柄木に向けての蹴りを繰り出すも死柄木はその蹴りをしゃがんで(かわ)

 

「はっや…」

 

(躱した…!?)

 

アークゼロはそのまま止まることなく死柄木に触れられないよう遠距離から波動を放つ

 

「貴様の個性は崩壊、五指で触れた…いや、指の触れた部分を一瞬にして(ちり)に変える。触れる暇すら与えず…滅ぼしてやる」

 

この波動は人間の脳波をハッキングできる力を持っており、アークゼロは死柄木に精神的ダメージを与え、気絶させようとしているが死柄木は気絶どころか膝すらつかない

 

恐ろしいほどの精神力で耐え続けているのだ

 

(このままではキリがないな)

 

アークゼロは波動を止め、手のひらから荷電粒子砲(かでんりゅうしほう)を放ち出す

 

「ちっ…なんでもありかよ……!」

 

死柄木は荷電粒子砲を避けるもバランスを崩し地面に倒れる

 

その隙をアークゼロは見逃さなかった

 

すぐさま倒れた死柄木目掛けて荷電粒子砲を放った

 

「滅びよ…死柄木弔!!」

 

しかし、黒い塊が死柄木を包み込み攻撃を防いだ

 

「何…!?」

 

「……おい、なんで俺を助けた?」

 

荷電粒子砲を防いだのはリ・デストロ

 

彼が死柄木をその身を(てい)して助けたのだ

 

「……先程から、妙な鼓動が波打っているんだ」

 

「は?」

 

「私の異能は恐怖すら力に変える…だが、君が戦っているのを見ているとそのストレスが引いていくんだ」

 

リ・デストロは振り返りアークゼロを睨む

 

「死柄木、君に手を貸す。アークゼロを倒そう」

「よくわかんねぇ…でも、あいつを倒すのは賛成だ」

 

アークゼロはその異様な光景を見て、思わず声に出してしまった

 

「それは…予測不能だ」

 

リ・デストロがアークゼロに飛びかかり、具現化させたストレスで押しつぶす

 

「くっ…」

 

「全力で君を…押しつぶす!!!」

 

「お前は…邪魔なんだよ」

 

死柄木はリ・デストロの攻撃で押し流されてきたアークゼロを掴もうと手を伸ばすが、腕を流され電柱に触れてしまう

 

「追い込まれた人間は何をするか分からない…そうそうに決着をつけさせてもらう」

 

リ・デストロが再び攻撃を繰り出すも、アークゼロはその攻撃を後ろに引いて避けて地面から何かを呼び寄せる

 

「随分と面白いものを持っているな、リ・デストロ」

 

アークゼロが地面から呼び出したのはなにかの機械

 

それを見てリ・デストロは驚愕する

 

「それは…クレストロ!?なぜ貴様がクレストロを…!」

 

「私は機械を思うがままに操ることが出来るのでね」

 

アークゼロはクレストロを死柄木に向けて飛ばし、リ・デストロの顎を思いっきり殴った後、波動を使い気絶させる

 

「ぐあっ…」

 

「貴様は後だ」

 

アークゼロは怯んだリ・デストロを残りのクレストロで包み込み上空に固定した

 

アークゼロは地面に降り、向かってきた死柄木弔の攻撃を躱しながら腹、両肩、足、顔と殴り続ける

 

やがて死柄木は地面に膝をつき、(うつむ)いてしまった

 

「さぁ、終わりだ。死柄木弔」

 

アークゼロは決意した

 

この男を殺すと

 

アークゼロはドライバーのボタンを操作し、押し込む

 

するとアークゼロの手が黒いオーラに包まれ始めた

 

死柄木弔は顔を上げ、アークゼロを見る

 

アークゼロは再び驚いた

 

なぜなら死柄木は

 

この男は

 

こんな危機的状況にもかかわらず

 

先程と同じように笑みをうかべた

 

「…終わり?そりゃ…こっちのセリフだ」

 

死柄木は地面を触れ、崩壊させる

 

そのスピードは今までの比にならないほど速く、近くにいたアークゼロは慌てて引き下がる

 

だが崩壊の影響で地盤がへこみ、アークゼロは倒壊する家に足場を取られ巻き込まれて行った

 

 

 

 

「って……」

 

死柄木は更地になった辺りを見回す

 

地面に触れた方の手が負荷に耐えきれずぐちゃぐちゃになっていたがまるで感じていないかのように足を引きずりながら空に浮かぶリ・デストロの元まで向かっていった

 

その後ろから突如、黒い液体と大きな赤い球体が浮かび上がっていることに気づく

 

「……まだ生きてんのかよ」

 

その液体と赤い球体は形を変え、瞬時にアークゼロへと姿を変えた

 

アークゼロはあたりの惨劇(さんげき)を見て拳を握り、死柄木を見る

 

「やはりここでお前を殺しておかねばならない」

 

アークゼロが死柄木弔に近づくとどこからがとてつもない大声が聞こえてくる

 

「主の後継!!」

 

その男の後ろ、いや更地を囲うように解放軍の面々と敵連合、トゥワイス達がこちらを見ていた

 

そしてその中で一番最初に動いたのはギガント・マキアだ

 

マキアはとてつもない速さでアークゼロと死柄木の元に向かうと、アークゼロを叩き潰そうと手を振り下ろす

 

アークゼロはマキアの攻撃を避け、距離を取った

 

 

やがて、トゥワイス達を含めた増やされた連合メンバーたちが大量に現れる

 

アークゼロは拳を握りしめ、再びドライバーのボタンを押し込み足に力を溜める

 

「貴様らまとめて……滅びよ!!」

 

オール

    エクスティンクション

 

 

「「「「「うぉおおおおお!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

平穏な街で起きた最悪の事件

 

泥花市に突如として現れたアークゼロ

 

電子機器の妨害電波を放ち、外部との連絡絶たれる

 

市民の抵抗、アークゼロ敗れる!!!

 

 

新聞の見出しは泥花市での一件で持ち切り

 

 

 

必殺技を繰り出したあと、ギガントマキアの両腕を弾き飛ばしすぐさま死柄木の元へ向かう

 

だが、リ・デストロの指示により、解放軍が敵連合側に加わったことによりアークゼロは再び押され始めた

 

必殺技を繰り出したことにより体力を消費したアークゼロはこれ以上の長期戦を危険と判断し、戦線離脱(せんせんりだつ)しようとしたが、腕を再生させたギガントマキアの渾身(こんしん)の一撃により、大きなダメージを受けながら撤退して行った

 

初めての敗北

 

そして今まで会った中で最も濃く、最も強い悪意をラーニングしたアークゼロ

 

彼はその力を糧にさらなる進化を遂げる為

 

姿を消した

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。