とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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 感想と評価ください(直球)

 さっき投稿してから、夏だからホラーっぽいのを書いてみました。

 説明がへたくそなので、一ミリも怖くないかも知れません。


軽井、トラウマ的存在と出会う

 

 

 マスクを着けた目元に隈の出来た白衣の職員が私の足枷を外してくれた。

 その後は、すぐに去れという視線を受けたのでそそくさと退室するがここは見たことない場所であった。

 

軽井「ここはどこだ……」

 

 そう、呟きをせざるを得ない状況であった。

 廊下に出ると、既に異空間と化していた。

 

 電気は常に点滅し、床や壁には黒いシミがいくつも出来ている。

 それだけじゃなくたまに床を黒いナニがカサカサと動き回っているのを見ると卒倒しそうになる。

 

軽井「とりあえず、案内図を探さないと始まらないな」

 

 第一目標を決めたので、この廃病棟のような空間から脱するべく歩くのだった。

 

 ――――二十分後。

 

軽井「あぁ……あった。なんかここ、結構入り組んでて面倒だったな」

 

 私はようやくここの案内図にたどり着いた。

 しかし案内図も案内図で相当古いのか、所々擦れや汚れで読めないこともあったがなんとか解読に成功した。

 

 ボロボロな案内図によると、ここは施設に付属している病院の地下らしい。

 

軽井「まぁ聞いたこともないんだけどな。地下があるとは、な」

 

 一般の職員だったら、誰も知らないかも知れない。

 そう感じた。明らかに、ここは地上とは違って異質すぎる。

 

 まさかトップシークレットの場所ではないのか、という疑問が消えなかった。

 

軽井「でもまぁ……」

 

 今は気にしない事にする。

 とりあえず、この薄気味悪いところから脱しなくてはならないからだ。

 

軽井「ここは、地下二階か。なら、エレベーターを使って――――」

 

 再度、案内図を見ながら地上への手段を考えていたとき。

 カチャリ、と小さな音がなった。

 

軽井「……」

 

 軽井は、黙った。 

 何かがいると、察知したからだ。

 

 こんな常時、照明が点滅しており、独特な空気が流れる薄気味悪い空間だ。

 きっと霊的な類がわんさかといるのだろう。

 

軽井「……」

 

 まだ、口を閉じる。決して怖いからではない。

 耳をそっと澄ませると、カチャリ、カチャリ、と音が聞こえる。

 

軽井「……

  (そっと壁に馴染むように、隠れよう)」

 

 と、思って行動した時だ。

 

 バタバタ、バタバタ……カチャ、カチャ、カチャ、カチャ――と急に賑やかになった。

 

 ポルターガイストでもいるんじゃないか、というレベルで賑やかになっていく。

 恐怖で染まりかけたとき、その中でもひと際大きな音がこちらに迫ってきていた。

 

軽井「……

  (うぁ、誰かが走って来る!? 逃げらんねぇ……どうする!?)」

 

 そう、考えたのも束の間に音は迫ってきていた。

 ペタペタ、と裸足で走っている音は実に恐怖心を駆り立てる。

 

 そして照明の明かりは消え、完全な闇となった。

 軽井は驚き、怯え、恐怖のあまりゆっくりとしゃがんでしまった。

 

軽井「……

  (死んだ。完全に死んだ……)」

 

 目が慣れても、まだ完全には見えない。

 そこでどうでもいいことを思い出す。

 

軽井「……

  (そうだ。私はさっき人間を卒業したらしいな。ということは、こう暗視のようなものが――)」

 

 と、思い頭の中で念じる。

 そのときだ。

 

『ハァァァァアア……』

 

 誰か?の吐息が聞こえる。

 本当に近くにいるようで、ペタペタと歩き回っているようだ。

 

軽井「……

  (うぉぉぉ! 人間を辞めた、私よ! 今こそ、発揮されるべきではないか――!?)」

 

 と、必死に念じているとき、ふっと目の前が明るくなったように周りが見えるようになった。

 昼間と変わらずに、明るく見える。

 

 が、しかし視界の端は暗いのでおそらくはまだ闇の中だろう。

 

軽井「……

  (まだ、一方面しか見れてない。だから反対を見ればなにがいるか、分かるのでは――――)」

 

 と、思って振り返った時だ。

 そこにはおかっぱ頭で顔は青みがかった白色であり、両目の黒いところは明後日の方を向いていたナニカと目が合った。

 もっと詳しく言うと、鼻が潰れ、紫色の唇が縦に割れていた。

 

 口からは腐敗臭と血の混ざった臭いが漏れ出しており、そこから――――

 

『ハァァァ……ンハァァアア……アァウウウウウ』

 

 吐息のような、高い呻き声のような何かを聞いたとき軽井の意識は落ちた。

 

 





 目が慣れてきたら、召喚されるホラーなものほど心臓に悪いものはありません。

 想像してみてください。

 夜道を歩いていたら、ふいに暗いところがある。
 なんとなくで、立ち寄ったらそこには上記のナニカがいる。

 恐怖で動けない、あなたの傍へ近寄ってきて――――。

 多分、自分はトラウマになりますね。
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