とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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長くなりました。はい、今回もカオスな文章をお送りします

難しいや。文才ないから仕方ないね…hahahaha

誤字脱字だらけですがよろしくお願いします

R3 4/26 サブタイトルを変更しました


一章 24話『決戦 旧■■■姫』

ー続き

 

 

 

ー第一艦隊サイド

 

 

 

 これは時を少しだけ遡る。どのくらいかっていうと第一艦隊が出撃してからしばらくして。

 第一艦隊は順調に進む。進む。目的地まで進む。そう、進んでいるのだ

 

 おかしなことに敵一体とも会敵しない。それに波が荒れてる気がするのに対称的に海上の雰囲気は静かだ。え?波が荒れてるから海上も騒がしいんじゃないかって?確かに荒れてるから騒がしいのは確かなんだ。でも、なんていうか。…深海棲艦(奴ら)の気配すらしないのは異常だと思わないか?昨日までは会敵していたのに。

 

 噂の姫級(轟沈した時雨)が居るならば艦隊を組むはず…今、集まっているのかとしか考えられないんだ

 

 

川内「何か嫌な予感がするよ……」

龍驤「川内、それは奴らの姿が見えないことがなんか関係しとる?」

川内「予想だけどね…それが当たらない事を祈るよ」

 

 

神通「……相手は轟沈した時雨さんといえど姫級。連合艦隊になってたら太刀打ちできませんね……」

叢雲「でもそれを見計らっての今日の編成でしょう?」

 

榛名「そうですね。練度の高い皆さんがいますし、案外何とかなるのではないでしょう?」

 

龍驤「榛名、耳が痛いかも知れん。案外何とかなるやったらこの戦争はとっくに終わっとる……何とかならない方が多いからこうなっとる」

榛名「龍驤さん…分かりました。少し気が緩んでいました。随時警戒しておきます」

 

叢雲「……夕立? どうしたの?」

 

 進みながら考え込んでいる夕立に声を掛ける

 

夕立「…川内さんが言ってる嫌な事。それはなんだろう?」

叢雲「あんたも私達も敗北すること。もう一つはあんたがあの深海棲艦の仲間になる事」

 

夕立「叢雲ちゃん! 夕立は敗けないっぽい!」

叢雲「…夕立、本気で行きなさい。殺すと言った以上本気でやれなければならないわ……それが出来ないと足を掬われるわ」

 

夕立「肝に銘じておくっぽい」

叢雲「そう…!夕立!私から見て西、500mの所。何かいるわ!指示を!」

 

 

 皆が話す中、叢雲は何かを見つけ夕立に指示を煽る

 

 

夕立「えっと、龍驤さん偵察機を発艦してくださいっぽい!」

 

 

 夕立は龍驤に指示を出す。龍驤は承認し偵察機を繰り出す…が

 

 

龍驤「発艦! …………てなんや?これ」

 

 

 偵察機によって届けられたデータを見た龍驤は素っ頓狂な声を出す。叢雲が何を見たのか問う。“海上に浮かぶゴミの様なモノ”といい。敵ではないと思うが警戒を怠らずにと言い皆、ゴミの様なモノに近づく

 

 

龍驤「!? ……な、なんやこれぇ!」

 

 ゴミの様なモノを見た龍驤は声を上げ、それ以外は顔を顰める。

 偵察機から送られてきた“ゴミの様なモノ”はぐちゃぐちゃになった深海棲艦であった

 

 深海棲艦と認識できない程ボロボロにされており、その白い肌からは赤い肉が見え、所々骨が突き出している状態であった。付近には青い血液が海水に溶けず浮いており、一同は戦慄したのであった。

 

 辺りを見渡すとそのような死体が何隻分かありイ級に関しては()()()()()()()()()()いた。どうみても普通の倒され方じゃない事はすぐに見て取れた…そこらじゅうに青い血液が漂っておりその中で新しい死体の先に青い道が出来ていた。

 

 一同は誘われるようにしてその道を辿る。そこで目にしたモノは轟沈した時雨がヲ級の()()()()()瞬間であった。時雨の顔は嗤い歪んでいた。まるで殺すのがとても楽しいという血に酔った戦闘狂であるような眼をしていた。

 

 この凄惨な状況を作り上げたのは轟沈した時雨と判断し、夕立が指示するまでもなく即戦闘態勢に入る。もっとも磯波や皐月のような戦闘に慣れない者だった場合はトラウマになっていただろうがこの集団に関しては大丈夫のようであった。夕立の存在に時雨は気がつくが、それ以外のメンツをみてすぐに顔を曇らせる

 

 

旧■■■姫「夕立!来てくれたんだね!…でも、そこの人たちはお呼びじゃないんだ。とっとと帰ってくれるかな?僕は戦闘が好きじゃないんだ。こう見えてね」

 

夕立「時雨…………夕立は時雨の元には行かないっぽい! だから、安心して倒されてほしいっぽい」

 

 そう、時雨に告げる。だが、時雨は微笑みながら口を開く。

 

旧■■■姫「それが答えなんだね? 一方的な戦闘は好きじゃないけど…!」

 

 瞳に殺意を宿らせ、夕立に向かって砲を構える。

 

叢雲「あんた、実は戦闘好きじゃないんじゃないの? あとさっきヲ級の首を撥ねたわよね? それは部下がいなくても余裕って事かしら?」

 

旧■■■姫「夕立には現実を見せてあげるよ。え?あぁ、さっきのはね。僕の邪魔をしてきたんだ。だから、嬲り殺してやったんだ。弱いのにさ…………クスクス…………束になって勝てると思ったのかな? でも全部無駄だったと思うけどね…僕は深海棲艦に堕ちたわけじゃないんだ。別に沈んだわけじゃないしね」

 

叢雲「…沈んだ訳じゃない?でもその姿は深海棲艦そのものじゃない」

神通「提督が言ってた事と違いますね…」

 

龍驤「もしや、それは人間に仕組まれた事っちゅうわけか?」

 

旧■■■姫「あれ?そこの駆逐艦は勘がいいねぇ?」

 

龍驤「うちは駆逐艦じゃないで!! こう見えてもれっきとした空母なんや! …司令官が予想していた限りなく低い可能性が当たるとはな……猶更、ここで負けるわけにいかんな」

 

旧■■■姫「へぇ…君たちの所の司令官はそんな事考える人なのかぁ…興味が湧いちゃった。君達も殺して、夕立も殺した後に亡骸をもって会いに行こうかな。君達の司令官に♪」

 

神通「……挑発とは、随分余裕ですね」フッ

 

 旧■■■姫が第一艦隊に殺害予告をした所で神通が出る。旧■■■姫に向かって零距離で砲を向け撃つ

 

 

旧■■■姫「~~!!…不意打ちとはずるいなぁ…まぁ聞いてないんだけどね」

 

 ケロっとした顔で答える旧■■■姫。続けざまに龍驤が“神通、ようやった!行くで!攻撃隊、発艦!!”といい発艦させる。旧■■■姫は驚く。“わぁ、本当に空母だったんだ”と。“言うたやろ!人の話を…まぁいい!”と龍驤がいう。攻撃隊が雷撃を行う。全て旧■■■姫に直撃し龍驤は“少しはダメージ受けたか?”と思うもすぐに構える。

 

旧■■■姫「いやぁ…いい攻撃だったよ。やっぱり空母の攻撃は痛いな」

 

 言うもののほとんど目立ったダメージは負ってないようだった。

 

 こうして、闘いの火蓋は切って落とされた

 

 

 

 ※

 

 

 

 ―第二艦隊サイド―

 

 第二艦隊は泊地正面海域から戦闘を行っていた。敵はイ級3隻と普段と変わらない様子だった。難なく撃破し報告を済ませ次へ向かう。

 

 

 

 ※

 

 

 

 

 ―船内―

 

 

冷葉「…芙二―入るぞ」

そういうとノックをしながら入る。芙二は集中していて気がつかない様だったが無視して冷葉は報告する

冷葉「第二艦隊は現在、泊地正面海域を突破。次は南西諸島沖に進むとの事だ…芙二?どうかしたのか?」

 

 また冷葉が芙二に問いかける。芙二はゆっくりと言った

 

芙二「第一艦隊が時雨もとい旧■■■姫と会敵、戦闘を始めた」

冷葉「マジかよ!? てか、何?旧■■■姫って何よ」

芙二「俺が知る中であれはどの駆逐棲姫とも違うと思うから勝手に旧駆逐棲姫と呼ばせてもらってる」

 

 

 

  旧■■■姫→旧駆逐棲姫

 

 

 

冷葉「で!今、どんな状況なんだ!?」

芙二「第一艦隊の攻撃が全く効いてない」

 

冷葉「嘘だろおい!?」

芙二「いや、効いてはいるけど倒れるまでに第一艦隊がくたばっちまう」

 

冷葉「そんなにか…」

芙二「敵は悠長に砲撃戦なんてしないってな…やっぱりそうだよなぁ」

 

冷葉「てことは、肉弾戦って事か!?」

 

芙二「そうだ、な。でも聞いてみる限りだと砲撃も行ってるらしい…音声聞くか?」

冷葉「いや、いい俺は「冷葉補佐!大変です!!」っと…「おい、ノック」あ、すみません提督。でもそれどころじゃないんです!」

 

冷葉が部屋に戻ろうとすると切羽詰まった顔をして大淀が駆け込む。そんな大淀の顔を見て芙二は聞く

冷葉「なにがあった?」

 

大淀「第二艦隊は南西諸島沖を撃破したのちすぐに会敵し戦闘中です!」

冷葉「なるほど…分かった。部屋に戻って状況整理だ」

 

冷葉「敵編成は?その顔を見ると普通じゃないんだよな?」

大淀「赤い目のル級が二隻、赤い目のへ級、イ級が二隻。後は普通のイ級が二隻との事です」

 

冷葉「eliteクラス!?こんな所には居ない筈だろ!?」

芙二「(eliteル級か…冷葉の発言通りだな。1-2や1-3の道中でもいやしない…やはりイレギュラーの出現により普段出る海域じゃないのがいる可能性は無視できないな)」

 

芙二「冷葉、すぐに状況を聞き整理し指揮を取れ。後、不安にさせて悪いのだがもしかしたらその奥にflagshipクラスが待ち構えてるかもしれない…撃破後に状態を聞いてくれ」

 

冷葉「了解、芙二じゃあな!行こう大淀さん!」

大淀「了解です!提督、失礼します!」

 

 

 扉を勢いよく開け走り去る二人。芙二は戦況が読めんな…と一人呟くのだった

 

 

 ※

 

 

 ―冷葉、大淀サイド―

 

冷葉が部屋に戻ると無線機が鳴りっぱなしであった。すぐさま取り無線に出る。

冷葉「那珂ちゃん!状況を教えてくれ!」

那珂「やっとつながった!現在、敵戦艦の攻撃に対して反撃中です。こちらは未だに軽微な損傷以外は目立った怪我は見られないです」

 

冷葉「了解、敵艦はどのぐらい残ってる?」

皐月「残り敵戦艦2隻だよぉ~…ってうわぁ!!」ガシャン…ジジ…ブツ

 

大淀「皐月ちゃん!? 皐月ちゃん!応答して!」

如月「ジジ…こちら如月。皐月ちゃんが小破、無線機を誤って海へ落としたとの事です」

 

冷葉「了解、皐月ちゃんに聞いてくれ。まだ戦えるか?」

如月「皐月ちゃん、まだ戦えそう?」

 

皐月「ぼくは大丈夫だよぉ~」

如月「との事です。「如月ちゃん、ちょぉっとごめんね!冷葉補佐!夜戦に突入してもいい?そうしたら撃破出来る気がするんだ!」」

 

冷葉「了解!任せる!」

那珂「オッケー!」

 

 

 ―我、夜戦に突入す―

 

 

那珂「那珂ちゃんスペシャルいっくよ~!!」<魚雷カットイン

 

eliteル級Ⅰ「!?」<critical!!<撃沈

 

秋雲「秋雲さんの初めてのカットイン!!見てみて~」<魚雷カットイン

 

eliteル級Ⅱ「!??」<critical!!<撃沈

 

 

 ―勝利 S―

 

 

霞「…ふぅ…冷葉補佐。霞よ、戦闘が終わったから報告するわ。今、朝潮姉さんが索敵してるわ…その顔は?あ、えぇ…いないようだわ。こちらは皐月の小破のみよ。このまま進んでもいいかしら?」

 

芙二「構わない。芙二がこの先にボスがいるかも知れないから気をつけてくれって」

霞「了解よ、今どこにいるのよ。普通だったらすぐに合流できる話でしょ?」

 

冷葉「今、第一艦隊の後を追ってるんだが…」

霞「どうしたのよ?」

 

冷葉「こちらは敵が一隻もいないんだ…見えない。てっきり歓迎されるものかと思っていたんだけども…そっちに固まってるとかないよな?だとしたら…」

霞「地獄ね。絶対に地獄よ…撤退してもいいかしら?」

 

冷葉「…ダメだ。でも会敵しようものならすぐに連絡をくれ」

霞「了解よ…那珂さん、進んでもいいって「了解!」じゃあ後で連絡するわ」<ブツ

 

 

 そういうと霞は無線機を切ったようだった。にしてもよかったぁ…なんとか抜けてくれたか…芙二読み通りになったら撤退を余儀なくされるか?“大淀さん、どう思う?”と振る。大淀は“そうですねぇ…提督に聞いてみましょう”といい。冷葉は芙二の元へ行く事になった

 

 

 ―芙二の部屋―

 

 冷葉はノックせずに入る。芙二は気がつきもしてないようだった。

 それよりも深刻な顔つきになっていた。その様子をみて冷葉は声を掛ける

 

冷葉「芙二? 報告に…ってどうしたよ。深刻そうな顔してよ…何かあったのか?」

 

芙二「…川内、神通、龍驤、叢雲が中破、榛名が小破、夕立は軽微な損傷らしい…」

冷葉「マジかよ!? うっそだろ?! うちの精鋭だぞ!!」

 

芙二「…俺もここまで強いとは思ってなかった。撤退の命令を出したいのだが最後叢雲が反応してくれてから誰一人として応答してくれない」

冷葉「不味くね?」

 

 芙二の言葉を聞いて冷や汗がどっとでる。うちの泊地内の精鋭艦隊でも手だ出ないらしいという事実。そう、机上の理想を見れるほど現実は甘くないらしい。続けて芙二がいう

 

芙二「あぁ最高にマズイ。轟沈者が出てるとは考えたくねぇ。相当過激な戦闘らしいな…いやもっとか。連合艦隊同士だったらもっと酷いか」

 

 敵が連合艦隊じゃないことが幸いだといって乾いた笑みを浮かべる。冷葉は本来の目的を思いだし芙二に伝える。

 

冷葉「芙二…とりあえず報告を。eliteル級艦隊を撃破。進軍中だ…しかし芙二予想が正しければこれから…」

芙二「冷葉、戻れ。このまま目的地まで向かう。俺はデッキに上がる…頼むわ」

 

 冷葉の報告を聞きそのうえで指示を出す。冷葉は了承し戻っていった。そして、芙二はゲームとは違うという事を悔いていたのだった

 

 

―第二艦隊サイド―

 

 

那珂「皐月ちゃん大丈夫?」

 

 旗艦の那珂が皐月に声を掛ける。

 

皐月「ぼくは大丈夫!…でもあと一回食らったらダメかもしれない…」

 

 不安そうに皐月はいう。那珂は敵が固まってない事を祈るしかなかった

 

 那珂達第二艦隊はしばらく進む。その際一度も会敵しないことを不審に思い警戒を怠らなかった。艦隊が進んだ先には聞き覚えがある場所にたどり着く。そして那珂はある事に気がつく

 

那珂「(…ここは何日か前に夕立ちゃんの仇が倒された所…ここのボスはまさか!)」

 

 何かに気がつくが、既に遅い。

 

那珂「全員、戦闘態s…キャッ」

 

 ドォン!!という音が鳴り、近くで水柱が上がる。那珂は音の方向へ視線を向けると見たことのない深海棲艦が居たのだった。先ほどのル級よりも強いオーラを纏うル級がこちらを見て笑っている。那珂はその情報をすぐさま伝えようとするも敵は砲撃をしてきて中々行えない。那珂以外の艦娘はどうかというと驚きこそしていたが警戒していたのですぐさま対応できていた

 

 那珂が無線機に手を伸ばそうとすると敵戦艦がさせまいと砲撃しているのだった。敵の編成を伝えなければと思い朝潮は行動する

 

朝潮「こちら、駆逐艦朝潮!敵の奇襲を受けつつも対応してます!」

冷葉「おk、朝潮ちゃん。連絡ありがと…敵の編成は?」

 

朝潮「黄い目の戦艦が一隻、赤い目の重巡が二隻、後は普通のへ級一隻、イ級二隻です」

冷葉「本当にいるとはな…しかも重巡のeliteか。朝潮、へ級とイ級の撃滅をして数を減らそう…それまで那珂に牽制をさせておくようにそう伝えてくれ」

朝潮「了解しました!では失礼します!」

 

 

 そういうと朝潮は切った。冷葉は大淀さんに伝えて海図を広げて状況を整理するのだった

 

 

霞「朝潮姉さん! 連絡した?!」

朝潮「霞!大丈夫連絡したわ! 那珂さんはそのまま敵に牽制をしてくださいって!」

 

那珂「あぅっ…りょーかい!…ほら、こっちだってば!!」<ドン

 

 朝潮から冷葉の命令を聞き敵の注意を向けるために砲撃する。敵は那珂に狙いを定めたのであった。

 

霞「…那珂さんはそう長くは行かないと思うから各自、敵の撃破を狙って!」

霞はそう判断し声をかける。皆、霞の呼びかけに応じて撃破を狙う

 

霞「あーもう!…沈みなさい」<ドン

 

 そう言いながら敵に向けて砲撃をする。狙いはイ級…当たってくれれば…と祈る。

 

イ級「!?」<critical!<大破

霞「やったわ…もう一発あげるっ「霞危ない!」え?」

 

 イ級を大破状態にして霞はまずは一つと安堵の声を出すも姉の声により状況を知る。己の身に危機が迫っていることを。

 

朝潮「っ!いたた…霞は大丈夫?」<小破>

霞「朝潮姉さん!…許さないわ!このっ!」

 

イ級「…」<撃破

 

 敵の砲撃を朝潮が庇い被弾、庇われた霞はすぐさま反撃に出た。

 霞の放った砲撃は先ほどのイ級に当たり沈んでいった

 

朝潮「よくやったわ!霞!」

霞「ありがとう朝潮姉さん…私を庇ってせいで…」

 

朝潮「大丈夫よ。霞、まだ戦えるわ。この朝潮はまだ沈みませんからっ!」

 

 朝潮は霞を褒める。が霞は自分を庇った所為でなどと自分を責めていた。そんな霞をみて朝潮は励まし“次行くわ!”と言い他の敵へ向かったのであった。

 

 

 

 ※

 

 

 

皐月「さぁ、ぼくの闘い、始めるよ!如月ちゃん!いくよ!」

 

皐月は如月に声を掛ける。如月はその声掛けに応答し砲撃を開始する

イ級「!?」<critical<中破

 

 如月はイ級を中破させる、その直後に皐月は中破したイ級目掛けて砲撃し直撃する。こうして随伴のイ級は水底へ沈んだのであった。

 

皐月「やったね!如月ちゃん!」

如月「えぇ、やったわね。皐月ちゃん」

 

 二人は笑いあう。初めての出撃で倒せたのだ。例えイ級でもそれは嬉しい事だろう

 

ル級「…(ザコドモガ)…」

 

 沈み逝く仲間を見てゴミを見る目を送る。そして自身の主砲を那珂の方へ向ける

 那珂も危険を察知し、更に警戒をする。何かしてくるのではないか、と。その勘は当たる

 ル級が主砲を放つ。…それは那珂ではなく、倒された仲間の方へ。皐月たちの方へ砲弾が迫る。皐月たちはそれに気がつくのが遅れた。戦場では少しの油断が命取りになるのだ。

 

 砲弾は如月を捉えていた。それに気がついた皐月は“如月ちゃん…!危ないっ!

 “言うと咄嗟に如月を庇う。

 

皐月「…つぅ…痛たた…如月、ちゃん…大丈夫?」<大破>

 

 如月を庇った皐月は砲弾をもろに受け大破してしまっていた。如月は啞然としていた。那珂は“皐月ちゃん!?“などと大声を上げていた。そしてル級はニヤついていた。

 敵艦隊(那珂達)の弱点が出来たことを…まだ動けるリ級らに司令を与えるその隙を逃すなと。

 リ級らはそれを承諾し行動する。那珂は怒りに駆られるも指示を出さねばと逆に焦っていた。深海棲艦はその隙を逃さない。那珂に砲撃をしようとした…その時、誰かが放った砲撃がリ級に炸裂する

 

リ級「!?」

那珂「!?」フリムク

 

 リ級はただただ驚いていた。そして那珂は砲撃が行われた方向に顔を向ける

 

磯波「…はぁ…はぁ…こっちですっ」

 

 

 そこには冷や汗をかいた磯波と秋雲がいた。秋雲は“那珂さん!皐月ちゃんを連れて一旦離脱して!”という。

 その臨時の指示に対して那珂は了承するもル級が逃さない。秋雲は顔を曇らせる。

 磯波はリ級に砲撃をしつつ霞へメッセージを伝える

 

 

磯波「霞ちゃん!如月ちゃんと朝潮ちゃんと霞ちゃんで皐月ちゃんを護衛して安全圏まで!」

 

 秋雲も砲撃を行う。霞は如月の方を見て今のメッセージを伝えるが如月からは返答がない

 

 如月の方を見ると“私のせいで皐月ちゃんが…”とブツブツ繰り返えして聞いてない様だったので霞は“パシン”と如月の顔をひっ叩く。急に叩かれた如月は霞の方を向く。

 

如月「な、なによ…」

霞「今はそうしてる暇はないの!大破した、皐月を安全圏まで護衛するわよっ!!」

 

 鼻と鼻がぶつかりそうな距離で大声を出す。如月はびっくりした顔をするが事の重要さをすぐに理解して行動する。霞達は大破した皐月を安全圏まで逃げることに成功する。すぐさま霞は無線機を使う。

 

霞「冷葉補佐!!こちら霞!現在、皐月が大破、戦闘は困難です!」

冷葉「…なに?!それは確かか!?」

朝潮「そうです、私も小破しております。このままだと轟沈者を出す戦闘になります。撤退の指示をお願いします」

 

冷葉「朝潮は小破なのか?…どうする、大淀さん」

 

冷葉は霞、朝潮から聞いた事を大淀に伝え考える。

 

大淀「そうですね…このままだと取り返しのつかない事になる気がします…」

朝潮「今、現在那珂、磯波、秋雲は戦線に居ます。すぐに戻らないとマズイことになります」

冷葉「だがっ…」

 

 

 判断できないでいる時、急にドアが大きな音を立てて開く。

 

 

芙二「冷葉、撤退させろ。やはりフラルは厳しいらしいからな」

 

 芙二はノックせずに入り大声でいった。その声は霞達にも聞こえた。

 

霞「了解。那珂さん達にはどう伝えるのかしら、司令官?」

 

 霞は冷静さを取り戻して伝える。闘っている那珂達にどう伝えるのかと芙二は答えた。

 

芙二「大丈夫、霞達と連絡を終えたら伝える。俺を信じて撤退しろ。八崎さんに伝えとくから帰投後即入渠だ」

霞「…分かったわ。朝潮姉さん、今すぐ撤退しましょう」

朝潮「司令官!どうしてですか!この朝潮はまだ戦えます!」

 

芙二「朝潮、誰かが欠けるかもしれないって状況はダメだ。それで勝ったとしても俺はそれを勝利とは言えないと思ってる。命令だ、そのまま護衛をしながら泊地まで撤退だ」

朝潮「しかし…!」

 

芙二「朝潮よぉく聞いてくれ、これは命令だ」

 

 机上の空論(きれいごと)を朝潮に淡々と伝え撤退しろと命令を出す

 

朝潮「…分かりました」

朝潮はその命令を聞く。そのまま泊地へ帰投するようだった。そして通信を切り替え那珂達にも命令を出す

 

芙二「那珂、今どんな状況だ」

那珂「うぇ!?提督!?…今、秋雲ちゃん小破、磯波ちゃんは被弾なし、私は小破です!」

那珂は急に芙二の声が聞こえたようで驚いた声を上げるも状態をつたえる

 

芙二「よし、敵の状況は。簡易で構わない」

芙二は那珂達の被害状況を確認して敵の状態も確認する。後で始末するためだ

 

那珂「敵旗艦ル級小破、リ級無傷。もう一体のリ級は小破。へ級は中破です」

芙二「よし、霞達にも出したが撤退だ。悔しいかも知れないが命令だ。聞いてくれ」

 

 那珂から敵の状態を知り、命令を出す。

 

那珂「了解です!秋雲ちゃん!磯波ちゃん!撤退するよ!」

 

 命令を聞き二人に伝える。芙二はもう一つ命令を出す

 

芙二「那珂、撤退するときに魚雷を撒いとけ。確率で奴らにクリティカルヒットするぞ」

那珂は了解して秋雲と磯波に伝える。3人は了解して命令通り魚雷を撒きながら撤退したのであった。それを確認して芙二はまた通信を切り替える。今度は八崎だ。しかしその前に冷葉と大淀にも指示をする

 

芙二「冷葉、大淀さん。こまめに連絡を取ってくれないか?撤退中、敵と遭遇しないとも言えないからさ」

冷葉「了解b」<サムズアップ

大淀「了解です!」

 

 冷葉と大淀は了承し無線機へ手を伸ばす。芙二は無線機を持ちいそいそと自室へ戻り八崎へ連絡するのだった

 

芙二「こちら、芙二。八崎さん。今、会話できる状態ですか?」

芙二は尋ねる。芙二や艦娘は海上で戦闘中だが八崎も泊地を守っているのだ。誰かと交戦中で会話が出来ない事があるかもしれない。だが…

 

八崎「こちら八崎。芙二提督殿、何かありました?」

 

 八崎はすぐに答えてくれた。芙二は良かったと安堵の息を漏らすがこのまま安心しているわけにもいかないのですぐに伝える

 

芙二「八崎さん、第二艦隊が帰投してくるのでドッグに湯を入れておいて欲しい。その際、バケツも突っ込んでもいい」

八崎「了解です。撤退ですか?第一艦隊はどうなってます?」

 

芙二「第二艦隊は先ほど敵戦艦の攻撃を浴びて大破、撤退するしかないと思い命令を出した。第一艦隊の状況も危うい、今向かっている最中だが」

八崎「了解です。こちらはお任せください!では失礼します」

 

 ブツと通信を切る。これで大丈夫だろう、と思い。もう一度気を引き締める為に顔を叩く。頬が赤く染まり芙二は再び、デッキへ上がる。ぶわっと潮風が顔に当たる。だが、戦地へ近づくにつれて血と硝煙の匂いが鼻につく。

 それとは別のモノも見えてくる。それを深海棲艦だと認識すると悲しい顔をして魂を探す。しかし、芙二達が通った付近にある深海棲艦だった物には魂はとうの昔に消滅してしまったらしく何も掴めなかった

 

芙二「クソっ…これは時雨のやった後だろう…これは皆、やばいんじゃないか…?」

 

 八つ当たり気味に床を思い切り蹴った。そこへ冷葉が来る

 

冷葉「芙二、第二艦隊は無事到着…ってなんだこれ!?」

 

 

 報告に来てくれた冷葉は()()()()()()()()()()()()()()を見て信じられないと言った顔をする

 

 

芙二「報告ご苦労。冷葉。この先は地獄だ。トラウマになっても知らねぇぞ」

 

 ハハと冷葉に笑いかける。冷葉はこの所業を行ったのが轟沈した時雨と言うのが信じられないと言った。同じ深海棲艦同士なのにどうして、と。その問いに芙二は答えられなかったがなんとかして問いに答えようとする。そのときだった

 

 バシャン!とすぐ近くで水柱が立つ。芙二と冷葉は水柱の方を見る。

 そして視界に艦娘が入る。それは…神通だった。

 

芙二「神通っ…!」

 

 芙二は喉を傷めるのではないかと思われるほど叫ぶ。しかし、神通には聞こえていないようで神通もすぐに砲撃をする。その目線の先には旧駆逐棲姫がいた。

 旧駆逐棲姫はこちらに気がつくとわざとこちらに対して砲撃を仕掛ける

 

冷葉「うぉっと…!!」

芙二「ちぃッ…野郎、ふざけてやがる…!」

 

 砲弾は外れ、舩の近くにはたくさんの水柱が上がり船を揺らす。冷葉はよろめき芙二は舌打ちをする

 

 旧駆逐棲姫「あれ?今更助けにきたの??みぃんな、もう死にかけだよ??…まぁでも夕立は無傷にしてあげてるけどね」

 そう、旧駆逐棲姫はいう。その言葉にボロボロだった第一艦隊から鋭い視線が刺さる

 

龍驤「…なんで、来たんや!うちらよりも弱い人間やろ…!」

龍驤が食ってかかる。確かに、そのまま遠くで指揮を取ればいいのかも知れない。だが、時雨の魂を直接救うとなるとで向かわなければならないのだ

 

川内「提督!こっちに来ちゃダメ!まだ、ピンピンしてるもの!」

 

 そう、川内がいう。確かにピンピンしているようだが、わずかだが艤装に損傷が見られる…小破と言った所だろうか。

 確かにこれはキツイものを感じる。ここで撤退を指示しようかどうか迷う…が旧駆逐棲姫は逃がしてくれないだろう

 

旧駆逐棲姫「…ふむ、まだ動けるのかい?やっぱりもう一撃くらい与えとくべきだったなぁ」ガコン

 

 

 川内に対して旧駆逐棲姫は砲を向ける。この一撃は正しく死そのものだ。当たれば、ゲームの様に大破では済まされない。間違いなく轟沈する。芙二は“川内!今すぐに…!”と伝えようとするも旧駆逐棲姫がそれを許さない。

 芙二たちが乗っている船の真横に砲弾を落とす

 

 

旧駆逐棲姫「…邪魔をしちゃダメだよ。黙ってみててよ。どんなに人間が頑張っても艦娘にも深海棲艦にも勝てないんだからさ」

 

 邪魔はさせまいと芙二に笑って告げる。

 しかし芙二は旧駆逐棲姫の背後に立つ榛名の姿に目がいく。

 

芙二「…!!」

 

 改めて川内に砲撃をしようと体勢を整える、その時に“ドォン!! ドォン!!”と榛名の砲撃が旧駆逐棲姫に直撃する。

 

旧駆逐棲姫「…………ったいなぁ!!」

 

 

 完全な不意打ちをくらい旧駆逐棲姫は激怒し榛名へ近づく。榛名は、その行動に対応できなくて距離を詰められてしまう

 

 

旧駆逐棲姫「さっきのお返し、たっぷりもらってよ!!」

 

 そういうと旧駆逐棲姫は榛名の腹部目掛けて零距離で砲撃をする。榛名は声にならない悲鳴を上げ、後方へ飛ばされる。芙二は“榛名ァ!!”と叫ぶ。榛名は呻き声を上げ蹲っていた

 

 その状態はゲームで言う所の中破であろうか。だが、それでも先ほどの攻撃は旧駆逐棲姫にかなりダメージを与えられたらしく旧駆逐棲姫の艤装からは黒煙が上がり始めていた

 

旧駆逐棲姫「…ふぅ。これで残るは夕立、君だけだよ。どうだい?夕立もこっちへ来ないかい?」

 

 イライラしながら勧誘するも夕立の意思は変わらない。

 

夕立「もう夕立の知る時雨は死んだっぽい。だからその手は取れないっぽい」

 

 旧駆逐棲姫に拒否の意を示す。しかし旧駆逐棲姫はまだ渋る。

 

旧駆逐棲姫「どうしてだい?これだけの差をみてまだ希望を抱いてるのかい?…あぁ、やっぱり生きている状態では難しいのか…仕方ない。夕立、君には一度轟沈してもらう」

 

 そういうと今まで隠していた殺意を露わにする。その殺意は皆を恐怖させ更にこの戦力差だ。それは芙二以外全員圧倒されていた。

 

 夕立は圧倒されてしまい動けずにいる。その隙が夕立にとって最大のピンチとなった

 

旧駆逐棲姫「…君を生かしておきたかったけど、残念だ。まぁ最悪は死体でもあれば十分だったのかも知れないね…だってそうだろ?」

 

 

 ―死人に口はないのだから、動く手も足もないのだから

 

 そういうと旧駆逐棲姫は夕立に向かって砲撃する。夕立のいる場所から爆発音と黒煙が上がる

 

艦娘's「「~~~!!」」

 

 

 皆、爆風に耐えつつも夕立の安否を信じる。しかしそれは一人の少女の犠牲によって成り立つのであった

 

 

 ※

 

 

夕立「~~~!」

 

 恐怖のあまり目をつむって蹲る。がしかし不思議な事にダメージはなかった。()()()()()()()()()()()

 だけどもどうしてか自分の体に()()()()()()がかかって濡れた。見開きその方向を見ると…

 

叢雲「…」<大破>

 

 夕立を庇いボロボロになった叢雲の姿であった。叢雲は力なく、夕立の隣へ倒れる。驚きのあまり夕立はそれを黙ってみてるしかなかった

 

 

芙二「叢雲ぉぉぉお!!

 

 

 芙二が叫び、船で近づく旧駆逐棲姫が船に対して砲撃する。しかし船は傷一つつくことなく叢雲と夕立の前へ

 

芙二「大淀さん!叢雲を引き上げてくれ!頼む!!」

 

 芙二はそういうと叢雲の方へ行く。芙二の悲鳴を聞いてから大淀は事の重大さが分かり叢雲を引き上げようとする。旧駆逐棲姫が何度も船に対して砲撃を仕掛ける。傷は一つもつかなかったことに旧駆逐棲姫は声を荒げる

 

旧駆逐棲姫「あぁぁあ!! 邪魔だよ!! なんだいこの船は!! 早く沈めぇぇえ!!」

 

 夕立は一人蚊帳の外へ出された気分だった。目の前で仲間がボロボロで倒れ伏しており他の仲間も旧駆逐棲姫(時雨)の手によって…追い込まれていた

 

 時雨の所為?いやあれは時雨の皮を被った敵だ。あぁ、さっき捨て身で行っておくんだったと夕立は一人で後悔をしていた。夕立は旧駆逐棲姫に殺意を込めて睨みつける。

 

 その殺意に反応した旧駆逐棲姫はなにやら楽しそうに呟く

 

旧駆逐棲姫「そう、その感情だよ。それが大事なんだ、いいよ。夕立とてもいい」

 

 船を挟んだのでその言葉は夕立には届かない。夕立は憎しみを込めて行動しようとする。その時だった

 

叢雲「夕、立…ふぅ…はぁっ…はぁ…はぁ…」

 

 大淀に抱えられた叢雲の意識が戻ってきていた。今にも轟沈しそうな叢雲は夕立に語りかける

 

叢雲「憎しみだと……やつら、と同じよ。だから…ゴハッ…はぁ、夕立、、、、は夕立、、、、の気持ちを伝え、、なさい…きっ…と伝わ、、、る…わ…」ガク

 

夕立「!」

 

 行き絶え絶えの叢雲は血を吐きながら伝えると役目を果たしたかの様に眠った。

 仲間が倒れた所を見た夕立の殺意は更に増大するのであった

 

 

 

 空には黒い曇が集まって来た。太陽の日が遮られ暗くなり今にも一雨降りそうだ。

 

 

 

―続く

 

 




長くなりました。はい
今回もカオスな文章をお送りしました

次回もよろしくお願いします
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