とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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はい、あらすじを回収しました。

そこでもクソみたいな文章力ですがよろしくお願いします

では、どうぞよろしくお願いいたします。

R3 2/8 少しだけ修正を加えてみました。さらにカオスになってたらすみません
R3 6/20 ちょいとだけ修正をしました


零章 4話『転生した場所』

 

?「ようこそ。私達の世界へ。私達の世界は危機に見舞われています。どうか、平穏を取り戻してください。え!? あ、貴方は勇者の器ではない、それに英雄の器でもない?」

 

 目を開ける前に女性の声が聞こえる。しかし赤ん坊で転生した所為か、うまく言葉が話せない。そこで深海神棲姫から授かった能力を行使しようと試す。 

 

芙二「あー、質問いいです? 俺は芙二っていうんだがあなたは?」

 

??「えっ!? 赤ん坊が言葉を発した?!いえ、失礼しました。私の名前はシェリル・フェリアス。気軽にシェリルと呼んでください。しかし驚きました。召喚されたばかりの赤ん坊が言葉を発するなど」

 

 何度か失敗してようやく成功したかと思えば、やけに流暢だと違和感を覚える。そこで再度能力を行使して自身に何が起きているかを調べると驚くべき事が分かった。

 

芙二「お初にお目にかかります、シェリル・フェリアスさん。流石に赤ん坊なので言葉は発せていません。これはテレパシーとなんら変わらないです」

 

シェリル「ご丁寧にどうもありがとうございます。テレパシーですか、興味深いですね」

 

芙二「ところで、ここはどこ?」

 

シェリル「ここは龍人族の国【ドラグルド】であり、その中の召喚の社。名前通り、龍人の住まう場所です。一応、直接的ではないですが土地が続いております。龍人の村でもありますが、少数ですが人間族も暮らしております。しかし……どうしてここに赤ん坊である貴方が」

 

芙二「状況がだいたい分かりました。ここに降りた事に一つ思い当たる事があります」

 

シェリル「それは何でしょうか?解決できるといいですが…」

 

芙二「実は転生者なんです。それが関係していると思ってい『なるほど。転生者でしたか。それじゃ納得がいきます』なにか分かったんですか?」

 

シェリル「でも、それでもおかしな点が…」

 

 目の前の事象に納得がいかないのか、小さな声で考えを喋り続けていた。召喚されたままなので、まだ召喚サークル内におりシェリルを見上げていた。

 

芙二(俺が転生者であることに驚いたようだ。そしてなにかぶつぶつ言ってそうだが気にしない)

 

シェリル「…こほん、失礼しました。いくつか言わせていただきますね。召喚されたものが聞くはずのルールを説明します。一つ、転生者は元の種族には戻れません。産まれた所の種族に転生します。つまり龍人族ですね…二つ、能力を授かります。三つ、転生者は何らかの祝福(ギフト)を得ます。それは能力とは別です。四つ、ここに召喚された生命はいずれ最果てに還ると言われています。実際は眉唾物ですけどね

 

芙二「(あぁ~やっぱり関係していたか。異世界召喚?異世界転生はわりと…面倒?しっかし龍人族かぁ。創作意欲があふれるねぇ、で、恩恵と能力…チートが作れそうじゃんw)」wkwk

 

シェリル「祝福(ギフト)はもう付与されているようですね、恩恵も一つセットでありますね。ふむふむ? たっ大変!?」

 

 転生の祝福(ギフト)は既に付与されているらしい。そこから何か分かったのか、途端に血の気が引いていく。芙二は不安な気持ちとなり、シェリルに問おうとするが彼女は既に誰かを呼びに行ったようだ。

 

 

??「呼んだ?何?俺今忙しいんだけど~……お? 赤ん坊? ……お前何処で赤ん坊拾ってきたんだよ」

 

 シェリルに呼ばれてきたのか、黒い髪の龍人族の青年が現れた。青年は面倒くさそうにシェリルへ話しかけていた。二人でなにやら盛り上がっているが「あ、挨拶しておかないと」と思った芙二はクリフの方へゆっくりと身体の向きを変えてテレパシーで挨拶する。

 

芙二「俺は芙二といいます、よろしくお願いします」

クリフ「ん~?あー転生者かー珍しいねー中々来ないじゃん? んで、そいつがどうかしたの?」

 

 シェリルとは違い動じず、芙二へ歓迎の笑みを浮かべて挨拶を返す。

 

シェリル「転生の祝福の内容がね、不味いのよ! これを見て!」

クリフ「ん!? は、はは。これはまた凄まじいのもらったなぁ、転生者?」

 

 二人の視線が赤ん坊である芙二の元へ向く。両者の表情はまだ驚いているが、クリフの方がまだ少し余裕があるように見えた。大声を出してそこまで驚く祝福とはなんだろうと思い、能力行使で確認するとそこには【狂獄龍忌呪(きょうごくりゅうきじゅ)】と表示されていた。

 

芙二「これ、何がまずいんです?なんか呪われて?」

クリフ「狂獄龍忌呪ってのは伝承の呪いだ。そもそも狂獄龍ってのは御伽噺(おとぎばなし)に出てくる悪しき存在だからだ」

 

クリフ「だがその御伽噺(内容)はまた次の機会。あれは長いからそのうち、ね。しっかしどうしたものか。ん、もう一つあるな…?転生前のものか?」

シェリル「深海神姫の寵愛(しんかいしんきのちょうあい)?どんな効果があるのか貴方は知っているの?」

 

芙二「それの効果はまだ知らないんです。深海神棲姫(おひめさま)曰く何かしら効果があるらしいのは確かですが」

シェリル「お姫さま?お姫さまに仕えていたの?」

 

クリフ「ん?姫?それは転生する前の世界での話しか?」

芙二「ん、そんな感じです。俺がここに転生する前に飛ばされた場所の主と言った方がいいですか?召喚者の元に行くのが普通なんだと聞かされたが、でも違うらしいですね?この世界じゃあ」

 

 

シェリル「いいえ、普通は召喚者の元に召喚者されるはずよ。でも、妙だわ。それなら転移するだけで転生なんてしないわ。でも、転移者は転移者で特典がつくはずだから」

 

 むむむと唸り何かを考え始める。ごちゃごちゃしてきた状況に対し、クリフは髪を掻き上げ、ゆっくり息を吐いた。

 

クリフ「ごちゃごちゃしてきたな、取り敢えず一言でいうと()()()()()()()()()なんだ、これは。イレギュラーな召喚の場合は双方、失うものがあるらしい、正規法ではないからな」

 

芙二「……失うもの?つまり代償ですか?」

クリフ「おい、どうかしたのか?何か知っている事があるのか?」

 

シェリル「どうかしたの? まさか!」

芙二「その考えは当たっています。後で失ったもの(代償)の内容を話します、あと俺の使命ってのも……」

 

 先ほど深海神棲姫から聞かされた内容をニ人に話した。代償の話と使命の話を。話し終わるまで一切口を挟まないで真摯に聞いてくれた。本当に助かったと内心思っていた。二人は驚いたような悲しい顔をしていた。芙二が無理やり支払わせられた代償の話はかなり強烈に印象に残ったらしくシェリルに至っては涙を流していた。

 

シェリル「酷い、余りにも惨過ぎます」

クリフ「大変だったな。にしても無理矢理か。戸惑わないのか? あ、あと敬語じゃなくてもいいぞ」

 

芙二「では、失礼して。最初は戸惑ったさ、でも深海神棲姫(おひめさん)の願いも聞いちまったし俺自身の目的もあるしそれに今さらもう戸惑うなんてできねぇかなぁ」

クリフ「そうか、お前さんは精神が強いのか…しかし呪いをいつまでも身に宿すわけにもいかないだろう。一体どうしたものか」

 

 解決案を模索する。御伽噺の呪いなんて自分の手に負えない代物のような気さえしてきた。そのとき、シェリルが何か案を思いついたようで明るい声色で「そうだわ! あの方に聞いてみましょう!」と言いだした。

 

クリフ「あの方? ……そりゃあ一体」

 

 「あの方」という言葉の裏にいる人物像がピンと来ていない様子だった。

 

シェリル「武神龍(ぶしんりゅう) 武御雷(タケミカヅチ)様のことよ」

 

 (武神龍?なにそれ、かっこよ)と口には出さないが、それでも目を輝かせていた。

 

クリフ「あ~、タケミカヅチ様かぁ。それなら何か知っているか?」

 

シェリル「聞いてみないとわからないわ!早速移動しましょう!」

 

 思い至ったら即行動を体現する彼女は二人を置いていってしまった。自然とクリフと芙二は視線が合った。「転生者の赤ん坊がいるのによ」と芙二も思っていたことを言いながら丁寧に抱っこしてシェリルの後を追うのだった。

 

 

 龍神宮 武御雷の間にて

 

シェリル「タケミカヅチ様! 突然すみません、給仕の方からここにいると聞いたのですがいらっしゃいますか?」

 

 息扉を蹴破る様にして入ってきたシェリルの様子を見て、読みかけの書物を閉じて声のする方へ目線を向けた。

 

タケミカヅチ「……突然何用だ、シェリル。息を切らせて……困りごとか?」

 

シェリル「あっ急に失礼しました。実は聞きたいことがございまして今お時間はよろしいでしょうか?」

 

 「構わぬ……おや、クリフもいたのか。聞きたい事とはその忌み子の事か」とその言われ、我に返ったのか小さな声を上げて振り返るとそこには少し汗をかいているクリフが立っていた。それに腕の中には件の赤ん坊が収まっていた。

 

シェリル「タケミカヅチ様、その子は転生者です。しかも狂獄龍龍忌呪を祝福として身に受けております」

タケミカヅチ「ふ、狂獄龍忌呪とな?御伽噺だけのものかと思っていたが、いずれにせよ狂獄龍化は避けねばならぬ。御伽噺の悪龍が目覚めれば、この地に災厄を招く羽目になろう」

 

 クリフの腕の中にいる芙二は(狂獄龍化とはなんだ?乗っ取られるみたいなことか?)と武御雷とシェリルの会話を聞いて思っていた。

 

タケミカヅチ「そんなものは初めてだ。自身にマイナスになるものは本当に例が少ない。どんなものかも調べないと何ともいえない。(われ)が出来るのは吾の力を一部入れて抑えることぐらいだ」

 

シェリル「タケミカヅチ様でも知り得ないことなのですね。しかしタケミカヅチ様の力の一部を芙二さんに授ければ一時的に抑えることはできるのですか」

 

 武御雷からの提案を呑むシェリルは未だクリフの腕の中にいる芙二に話しかける。が、反応がないのでどうしたのかと思いクリフとシェリル、二人して覗くと眉間に皺を寄せて何かを考える芙二の姿があった。

 

芙二(やっぱり日本神話の神様かよぉ。生まれて初めて本物を見た。でもなんか姿が違う…別次元だからか?ふむふむ?狂獄龍忌呪(これ)は神話に出てくる神様でも解けないのか。しかしまぁ神様の力を一部もらえるんなら干渉してみるか)

 

 急に浮遊感を感じる。疑問を感じ、片目を開けて確認するといつのまにか武御雷に掴まれており小さな椅子の上に座らされた。武御雷の姿を間近で見る事になったのだが、それは筋肉質な和服を着たお爺さんという印象であった。髪も髭も白く、耳の上あたりから後頭部にかけて生えている角ですら白かった。その神秘的な姿に見惚れていると恐ろしい事を耳にした。

 

 

タケミカヅチ「赤子よ、転生者なら耐えれるはずだ。吾の力を耐えてみよ、これから始まる試練の後に授けよう」

 

 手の平からバチバチと輝く稲妻が発せられており、赤ん坊であってもなんであっても黒焦げになりそうであった。 

 

芙二(え? ガチもんの雷やんけ……干渉する以前に死にそうなんだが?)

 

 授かった力を云々などと言っていられない。これは逃げないとと思うも赤ん坊の姿では満足に手足を動かして逃げる事も叶わないと悟り、絶望する。手の中に収まる稲妻がある程度溜まると「さて、行くぞ!」と言いながら芙二の元へぶん投げた。

 

 

芙二「(あぎゃあああああ!!! …って痛くねぇ…温かい?)」

 

 直後、眩い光に包まれ思わず情けない言葉をテレパシー上で発する。がしかし、思っていた激痛は一切なくむしろ温かいことに気が付く。

 

タケミカヅチ「馬鹿め、赤ん坊に無慈悲な事をするわけなかろう。既に我の一部を授けた、これで呪いの進行を多少は抑えられるはずだ」

 

 少しずつ光が収まっていくのを芙二自身が体験する。武御雷は声をあげて笑い、クリフとシェリルは一連の出来事を目の当たりにして理解が追い付いていないようだ。

 

 

タケミカヅチ(む、こやつなにか持っているな…この付与術はまさか…彼女であるのか?これは何とも稀有なことだ)

 

芙二「進行を抑える術を渡して頂き、ありがとうございます」

 

タケミカヅチ「礼には及ばんよ。これで抑えられればいいのだが…して、主はどうするのだ?」

芙二「どうするというと?」

 

 今や慣れつつあるテレパシーで言葉を返すと「住居はどうするのだ」と当たり前なことを言われた。

 

芙二「決まってないです」

 

 その言葉を聞いて、一度頷く。そして二人の方を向いて問う。「シェリル、クリフ。二人はどうなのだ?」と。ここに赤ん坊を連れてきたのはシェリルとクリフである。ならば、責任を取って巣立ちまで面倒を見るべきだと思っていた。

 

シェリル「まだ決めていませんでした。どうするクリフ?」

クリフ「そうだなぁ、シェリルの所はどう?」

 

シェリル「私のところ?まだ赤子だけど、転生者だから心配ないわよね。では、私の所で引き取りましょう」

 

タケミカヅチ「そうか、では赤子を任せるぞ」

 

クリフ「シェリル、任せた。なんか困った事があったら連絡してくれすぐ飛んでくる」

 

 言葉とテレパシーで会話する二人を見て武御雷は「これは一波乱ありそうだ」と一人思うのであった。それと兄にもこの件を報告しようとも。

 

 

 

 シェリル宅にて

 

 

シェリル「でも、困ったものねぇ。赤子なのに扱いにくいわ。食べ物も考えなくちゃだし…」

 

芙二「シェリルさん、質問いいです?」

 

シェリル「はいはい?」

 

芙二「龍人族って成長スピードは速いんですか?」

 

 

シェリル「そうねぇ…成熟は早いわね。」

 

芙二「成熟?」

 

シェリル「人間でいうところの成人みたいなものよ。生まれてから150年で成熟するわ。でもそこからが長いの。その中で見た目は変わる子もいるし変わらない子もいるし……」

 

芙二「ふむふむ、なるほど。では寿命は短いのですか?」

 

シェリル「いいえ、長いわ。大体1()0()0()0()年かしら?その中でも寿命という概念のない者もいるわ」

 

芙二「概念がない?」

シェリル「そう、つまりほとんど不死身ってわけ。私たちは殆ど病気にかからないの。怪我はあるけども。でも半人半龍な子たちは病気にもなるし怪我もしやすくなるわ」

 

芙二「なるほど、それと時間の流れって同じですか?」

シェリル「こちらの方が数十倍も早いわ、世界というか世界軸が違うのよ」

 

芙二「軸ですか?それってどういう…」

シェリル「同じ世界にいるけど、分断されていて互いに不干渉を貫いている。それに人の世界と私たちの世界では分断されているから異なる時間軸で構成されているわ」

 

芙二「時間軸…?では、成長速度も違うって…あぁ納得がいきます。でも、ここは少なからず人間が住んでいると聞きました。そこの人間は一体…?そして行き来する人は何者なんですか?」

 

シェリル「その人らはなにかしら縁がある人たちなのよ。本来は干渉できないはずなの」

 

芙二「干渉できない?分断されて且つ異なる時間軸だからか」

シェリル「そう、干渉できる者はここへ来れる。できないものは通過するだけ」

 

芙二「え…そうですか…」

シェリル「ええ、そうよ」

 

芙二「でも人間はすぐに死んでしまうのでは?」

シェリル「ええ、本来はね。でも、死ぬときに選べるの。半龍半人になるかそのまま死ぬか」

 

芙二「半人半龍…寿命はどれぐらいですか?」

シェリル「千年はいかなくともだいたい五百年くらいかしら」

 

芙二「そのまま死ぬとどうなりますか?」

シェリル「そのままだと土葬されるわ」

 

 知りたいことは分かった。しかし思った以上にこの世界は複雑怪奇で頭が混乱してきそうだと思っていた。

 

シェリル「凌也くん、疲れてない?転生したばかりでしかも赤子よ? お腹もすいてない?」

 

芙二「疲れてはいないです、でもお腹が…」

シェリル「そうね、とりあえず離乳食でも作りましょ」

 

芙二「え? 母乳っていう選択肢…」

 

シェリル「母乳なんてでないわよ! 私たちは成長が早いって言ったばかりじゃない! 歯なんて直ぐに生えてくるわ!」

 

 頬を赤らめてぷんすこと怒るシェリルを見て少し満足する芙二であった。

 

 

ー続く

 




キリがいいのでここまでにします。
読んでくださりありがとうございました。

艦娘はまだまだ先です。

ブラック鎮守府ものを書きたかった時期がありました(過去)
まぁ、おいおい登場させますが…(予定)

新キャラクター

 とんでもない呪いを持つ芙二(アクマ)を拾った人 シェリル・フェリアス

 シェリルの同僚 クリフ・F

 武神龍 武御雷(タケミカヅチ)





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