とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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忘れないための投稿です
内容は紙です。ペラペラもペラペラです。

予定通りに行かないものですよね




大鳳と元帥

―続き

 

大鳳「あ、提督。お疲れ様です。先ほど芙二提督から姫級の撃破報告を頂きました……えぇ。これまでにない異例の事態です。提督はどうお考えでしょうか……?」

 

 大鳳は元帥閣下もとい自身の提督と業務連絡をしている。

 元帥も着任7日で姫級の撃破報告は聞いたことがなく驚いていた。歴戦の提督だとしても誰かを失わずに勝つなど無茶に等しいのだ。しかし……まぁ後は当の本人から聞こうと割り切り話を続ける。

 

 

 元帥閣下 →海堂(かいどう) 

 

海堂「大鳳。もう一つの相談事というのは?」

大鳳「先日、秘密裏に配属となった艦娘Sをご存知ですよね?」

 

海堂「! ……あぁ、あの例の艦娘だな?その娘は近いうちに……」

大鳳「実はその艦娘を引き取ってもいいという提督が現れまして」

 

海堂「なっ……本当かね!? 一体どこの誰なんだ!!」

大鳳「それは、東第一泊地の芙二提督です」

 

海堂「……そうか、例の艦娘の状態を話したうえで承諾してくれたのかね?」

大鳳「はい。勝手に話してしまい申し訳ありません。ですが、これで彼女は救われますか?そうだといいのですが…」

 

海堂「そうじゃな……彼、芙二君でも彼女の心を救い悔い止める事は無理かも知れぬ。もしも彼女が()()()()へと成ってしまったら彼はどうすると言っていたのだ……?」

 

大鳳「それは…………射殺しても構わないか、と」

海堂「それで大鳳、君はどう答えたのかね?」

 

大鳳「誠に勝手ですが……許可を出しました」

海堂「そうか、私は大鳳、君を責めはしない。だが、そうだな……私が帰った際に一度面会をしておこうと思う」

 

大鳳「了解です。彼女にもそう伝えておきます」

海堂「では、頼んだよ」

 

 そういうと大鳳の業務連絡は終わった。

 大鳳は自分の力のなさを悔やんでいたのだった

 

海堂「…………さて、どうしようかな。どうするべきだと思う? 陸奥」

陸奥「えぇっ? …………そんな私に振られても困るわよ。そこにいる()()に聞きなさいよ」

 

海堂「■■、君は私を恨むかい……?」

 

■■「…ノゥ、私は複雑なのです。こういった事態は稀、だと聞いてます。それに現れたのが私で。しかも憎き怨敵(深海棲艦)になりつつある、というまた変わった状況ですから…………ただ、二人目の私を引き取ってくださる、という優しい提督と共に勝利を刻みに言って欲しいです」

 

海堂「そうだね、芙二君はきっと幸せにしてくれるだろうね」

 

陸奥「あ、そうそう。提督?彼らを昇格させてあげたら? そこには提督と提督補佐がいるのでしょう?」

海堂「そうじゃの…………二人の階級を少佐に上げようかね」

 

陸奥「いいの?」

海堂「彼らだったら一年もしないうちに驚くべき戦果を叩き出してくれると思っているのだよ」

 

■■「そこまで期待しているのですね」

海堂「そうじゃな、孫を救ってくれたからの。特に芙二君は。冷葉君も直接的ではないが見事なものだったよ」

 

陸奥「へぇ……? なにがあったのか、聞いても?」

海堂「それは今度じゃな。早めに着く事が出来そうだ」

 

陸奥「あら? もう着くのかしら……私達第一艦隊に休暇をくれるのでしょう?」

海堂「そうだね。短いかもだけど、三日ぐらいでいいかな」

 

陸奥「……そうねぇ。今度デートでもしてくれないかしら?」

海堂「この老体に鞭打つ真似をか? …………いやいいか」

 

陸奥「言質貰ったわよ?」

■■「あの、提督?私もいいですか?」

 

海堂「構わないよ」

■■「thanks!」

 

 海堂達は賑やかに帰投するのだった

 

 

ー続く




登場人物: 海堂(かいどう) 虎徹(こてつ)

今回は大丈夫、誤字脱字だらけじゃないような気がします…

まぁ言葉足らずだったら修正します

では今回もありがとうございました


誤字報告ありがとうございます。

新キャラクター

 長門型戦艦二番艦 陸奥(大本営)
 ■■         (大本営)


 

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