とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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書き貯めた物なのであれです。誤字脱字だらけが深刻なレベルです。

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二章 7話『楽しい建造と開発の時間 前編』

―続き

 

冷葉「なぁ、大淀さんや今日は何をしようか?」

大淀「デイリー任務(いつもの)ですよ」

 

響「いつもの…?そ、それはなんだい?」

冷葉「えっと、開発と建造かな?」

 

響「ふぅん…?どうやってやるのかい?」

冷葉「まぁ行けば分かるよ」

大淀「ですね、もう着きますよ」

 

―工廠

 

 旧駆逐棲姫戦(時雨救出作戦)後にくる工廠はいつもより妖精たちが忙しそうに立ち回っていた。その中から一人の妖精が冷葉達に話しかけてくる

 

開発妖精B「おぉ~冷葉だー!!今日は何の用??」

 

 冷葉は“よぉ”と手を上げて挨拶し、近くまで飛んできた妖精を撫でる。妖精は“キャー”と黄色い声を上げながら撫でられていた。それを聞いてか見てかまた妖精が集まってくる

 

開発妖精C「あぁっ…!いいなー!ぼくも撫でてー!」

開発妖精A「あっ!こら、貴方たち!戻って来なさい!」

 

 やる事を放り投げてこちらへくる妖精たちを呼び戻そうと声を張るリーダー的な妖精はあきれ果てていた。冷葉はこちらへ飛んでくる妖精をキャッチし、リーダー的な妖精の元へ持って行く。その後を大淀と響がついていく

 

開発妖精A「はぁ、すみません。冷葉補佐。こら、貴方たち!謝んなさい!」

 

冷葉「ははは、大丈夫ですよ。今日は開発と建造を行いに来たので、挨拶に。今日はなにを作ってるんですか?」

 

開発妖精A「艦娘の皆さんの艤装の修理に追われているんですよ。哨戒メンバーと各々の時間は知らされているのでその通りまでに仕上げます」

冷葉「結構損傷酷いです?」

 

開発妖精A「えぇ、かなり。でも仕方がない、と思いますし」

冷葉「はは、後で妖精さんには甘味を差し上げないと…」

 

開発妖精A「いえいえ、大丈夫ですよ。後で芙二提督から頂きますから…冷葉補佐からも貰うと供給過多気味になりますし…」

 

冷葉「芙二の野郎め…手が早いんじゃないか?」

 

開発妖精A「というか、そちらの少女は…?」

冷葉「えっと、今朝芙二が保護した艦娘の響だ。あ、そういえば響と共にいた妖精さんはこちらへ来てない?」

 

開発妖精A「いえ、まだこちらには来てないですね…」

冷葉「なるほど…何人か妖精さんが増えると思うからさ、よろしくね」

 

開発妖精A「は、はい。分かりました」

冷葉「では、俺達は開発の方へ行くね」

 

開発妖精A「えぇ、では建造側の方へも忘れずに」

「はいよっと」

 

 開発妖精A(リーダー的な妖精さん)との会話を終えた冷葉は大淀と響に行くぞ、と合図を出す。大淀と響は先ほど冷葉と話していた妖精に会釈をしていったのだった

 

 

 建造ドッグ前

 

冷葉「さて来ました、建造ドッグ。今日は何を出しましょうか??大淀さん」

大淀「えぇっと…?どうかしましたか?冷葉補佐」

 

冷葉「あーノリが通じないか…まぁいいか。資材数はどれぐらいあるか分かる?」

大淀「ノリ…?資材数は…えぇ!?か、各資材数一万を超えてます…!」

 

冷葉「なるほど…?どうして資材増えてんだろ…わけわかんね」

大淀「それは私も同じ気持ちです…とりあえず妖精さんを呼びますか?」

 

建造妖精B「へい、大淀の嬢ちゃん!それには及ばないぜ!」

建造妖精C「そうだぞー!久々の建造…!腕が鳴るぜぇ!!」

 

響「…今更だけど、いいかい?」

冷葉「なんだい?響」

 

響「えっと、、、冷葉補佐は提督なのかい?」

冷葉「あーうん。一応な、妖精は見えてるし話も出来るぞ」

 

響「一応?どうして、疑問符がついてるんだい」

冷葉「ここは大きい場所で候補生が二人必要…だったかな。それで、まぁ俺と芙二が選ばれて今に至るんだけど、芙二が怪我で負傷したとかなんとかあったら俺が代理提督になるとなっている」

 

響「なるほど…補佐と呼ばれているのは?」

冷葉「それは俺がじゃんけんで負けたから、だ」

大淀「えぇ!?じゃんけん!!そんな事で決めたのですか!」

 

響「!!」ビク

冷葉「うぉっと…大淀さん大きな声出さないでくれって…響がビビって縮こまってるだろ…」

 

大淀「あ、ひ、響ちゃん…!ごめんね…」

響「だ、大丈夫…だよ」ビクビク

 

冷葉「うわぁ、やったな。大淀さん」

大淀「で、でも仕方がない事なんですよっ!」

 

冷葉「で、なんだっけ」<ヨウセイサーン

<ナンダイ、ヒヤハー

 

大淀「じゃんけんで決めたのは本当ですか?!」

冷葉「勿論。閣下と大鳳さんの前でやったよ?」<ケンゾーシテー

 

<ナント!?シザイハドウシマス?

<ヤッタヤッタ!イマナラ、ヤマトモムサシモヒイテヤルゼ!!

 

大淀「えぇ…で、提督が勝ったわけですか」

冷葉「そうそう。芙二が勝たなかったら俺は今頃提督やってたのかなー」<レシピハ…

 

<レシピハ?

<オマエタチデテコイ―!

 

<ナンダ

<コウフンギミカ

 

大淀「なるほど。あ、こっそり建造しないでください!」

冷葉「いやいや、いいじゃん?大型建造するわけでもないからさ」

 

大淀「分かりましたよ。あ、では私は開発してきますね」

冷葉「了解。一応使った資材数はメモしておくからさー」

 

大淀「では、響ちゃんはこっちにくる?」

響「…私は冷葉と共にいたいから大丈夫」

 

大淀「うぅ…私嫌われてます?」

響「そ、そんなことないよ」

 

 というと響は目を逸らした。

 大淀は“ガビーン!”と効果音がなるのではないかと思うほど分かり易く落ち込んで開発しに行ったのである

 

冷葉「とりあえず、響は大淀さんとも仲良くしよう?」

響「…私なら大丈夫」

 

冷葉「そこまで、目を逸らしたら俺でも芙二でも傷つくぞ」

響「…すまない。後で謝っておくよ」

 

冷葉「それが出来たら撫でてやろう」

響「私を子供扱いしないでくれるかい?」

 

冷葉「俺からしたらまだ子供だから甘えとけって」ニカ

響「…」ムス

 

 冷葉に子供扱いされた響はむすっと顔を顰めるのであった。そこへ建造妖精が飛んできて報告をする。

 

建造妖精B「冷葉―!今、建造を二回してきた!こっちきてみて!」

冷葉「了解だ。響?行こう」

 

響「…わかったよ」

冷葉「ほら、手ぇつないでやるから」

 

響「…ま、また。私を…子供扱いしたなっ…」

妖精の言葉を聞いて冷葉は行こうとするも響はぶっきらぼうな反応を返すが冷葉は無理やり手をつないで引っ張っていくのだった

 

 建造ドッグ1「01:20:45」

 建造ドッグ2「05:00:21」

 建造ドッグ3「00:00:00」

 建造ドッグ4「00:00:00」

 

冷葉「おっと…?見たことない数字だな…俺の言ったとおりに回したのか?」

建造妖精B「勿論ですとも!」

 

冷葉「これからの突破に必要な気がしたからだけど、やりすぎた感があるな。芙二に謝っておくか」

 

 ~その頃の執務室~

 

芙二「へっくしょーい!!」ズズ

 

芙二「誰か噂してやがるな…?この時期だとまだ花粉飛んでるのか…?まぁいいかっと…次でラストかな…午後やるにしてこれから工廠へ行ってみっかなぁ」

 

 

冷葉「ぶぇっくしょい!」クチヲオサエテ

響「!」ビク

 

建造妖精C「冷葉きたないですよー」

冷葉「いや何かむずっときたんだけど…まぁ気のせいだろ」

響「冷葉、脅かさないでくれ」

 

冷葉「おーおー失礼失礼…っと。後二隻は空母と最低値でいいかな」

建造妖精A「了解だー!やるぞぉ!皆~~!」

 

<マカセロ

<イクゾーー

<ハヤクシザイヨコセェ

 

 冷葉が指示を出し終えた時、大淀さんがこちらに向かって走ってくる

 

大淀「冷葉補佐~!こちらは開発を終えました~!」

冷葉「お疲れ様!で、結果は?」

 

大淀「結果はドラム缶×2だけでした…残りはぬいぐるみに変わりました」

冷葉「なるほどな…っと今さっき見たことない時間が出てきてさ~」

 

大淀「ふむふむ…あ、提督。お疲れ様です」

芙二「よぉ、二人共。お疲れ様!開発と建造はどうなったの?」

大淀「私は開発を行いまして結果はご覧の通りです」

 

芙二「なるほどね。ありがとう、後で報告書を渡すから記入にしてほしい」

大淀「分かりました、冷葉補佐の方なのですが…」

芙二「どうしたんだ?大淀さん」

 

冷葉「えっとな?芙二。落ち着いて聞いてほしいんだが」

芙二「なんだ、改まって。大型建造でもしたか?」

冷葉「いやそうじゃなくてだな」

芙二「怒らんからいってくれ」

 

冷葉「戦艦レシピ二回と空母レシピ、最低値を回したんだけど見たことない数字があってだな…お前、分かったりする?」

 

芙二「んーなるほど…?怒る理由なくね?あーでも気になったから理由をきいてもいい?」

 

冷葉「いや、資材沢山あってもあまり建造しなかったからさ。貯蓄しておく派なのかなって…で、作戦終了後だからいつも回さない方向の仕方をやってしまった」

 

芙二「あーえっと、資材数はどれぐらい?今、出した娘達を養えるくらいはある?」

 

冷葉「あるよ、うん。具体的な数字がいいよな…大淀さん、教えてくれるか?」

 

大淀「えっと、”12800/11440/16500/14000”です」

芙二「え?なんで資材増えてんの?」

 

冷葉「それは俺にも分からん。これくらいあったら大型建造はしなくても建造で空母や戦艦狙いはしてもいいかなって」

 

芙二「そりゃ、俺でも思うわ…まぁいいか。後で報告書を書いてね」

冷葉「おk…じゃぁ向かおうか」

 

大淀「分かりました。あ、でも私は倉庫の方へ行っておいてきますね」

芙二、冷葉「「了解~」」

 

 ―大淀が離脱しました―

 

芙二「で、見たことない数字ってのは?」

冷葉「あーこれなんだがよぉ…」

 

 

 建造ドッグ1「01:20:45」

 建造ドッグ2「05:00:21」

 建造ドッグ3「04:28:33」

 建造ドッグ4「00:19:09」

 

芙二「なるほどな…俺は大体どの艦種か分かるが、言った方がいいか?」

冷葉「う~ん…俺に教えてくれよ」

 

芙二「艦種だけな?名前は伏せるぞ」

冷葉「おん」

 

芙二「上から重巡、戦艦、空母、駆逐だ」

冷葉「下の駆逐はもしかしたら、響の妹か姉がでるのかもしれない?」

 

芙二「その説はあるが、外れるだろうな。そんな気がする」

響「…!」

 

冷葉「おいおい、芙二。そんな事言ってやるなって」

芙二「なんでさっきから黙ってんだ??」

 

響「えっと、芙二?」

芙二「なんだ?響。普通に呼び捨てでもなんでもいいぞ」

響「えっとじゃぁ、芙二。君は司令官なのか?」

 

芙二「おぅ、そうだぞ。これでもな。あ、響。君はうちの所属になるかもだけど大丈夫かい?」

 

響「私は構わないよ。それよりも芙二。私を助けてくれてありがとう。私が出来そうな事は“なんだって“するよ」

 

芙二「だってよ、冷葉。なんでもするって」

 

 悪そうな顔で冷葉に耳打ちする

 

冷葉「そうだなぁ…響?なんでもって言葉を軽々しく言っちゃっダメだぞ」

響「えっ…でも私が返せる事はなにもないよ」

 

 そういうと響はオロオロする

 

芙二「響は艦娘だからな、共に戦ってくれればそれでいいよ」

冷葉「だな、芙二。あ、芙二よぉ、響に頼むことあったわ…これなんだけどさ」

 

 芙二は冷葉の方へ近づき響の目の前でぼそっと耳打ちをする。分かりやすく驚き困惑、といった表情を浮かべる響

 

芙二「まぁ、大したことじゃないけどさ?」ボソ

冷葉「なんだよ」ボソ

 

芙二「今度、お前と共に料理勝負したんだけどいい?」ボソ

 

冷葉「いいぞ。でも、間宮さん達がきてからにしようぜ」ボソ

芙二「おーけー」ボソ

 

冷葉「で、響の前で言ったのはどうして?」ボソ

芙二「いや?“とある俺と冷葉の料理勝負(人体実験)に付き合ってもらう”からさ?内緒の方がいいだろ?」ボソ

 

冷葉「確かにな…“料理勝負(人体実験)かぁ…腕が鳴るぜ”ククク…」ボソ

 

 わざと芙二と冷葉は“人体実験“の所だけ語気を強めて聞こえるように話す。

 響はその不穏な単語に顔を顰める。その単語に反応を返したのは響だけではなかった

 

冷葉「…なんてな、変なこたぁしねぇから大丈夫だ。安心しろ」

響「ほ、本当かい?」

 

冷葉「おう、勿論だ。後…19分弱…響は俺と共に厨房へ行こうか」

響「…なにかするのかい?」ビクビク

 

冷葉「大丈夫、悪いことはしねぇよ…ククク」ニッコリ

芙二「おk、俺も後で向かうわ。新しい艦娘でもつれてな」

 

冷葉「さらばなりっ!」

 

 そういうと冷葉は響の手を引っ張って工廠から姿を消したのであった。

 

 ―冷葉と響が離脱しました―

 

 少し離れて芙二を見る少女はハイライトを消して何か呪言でも吐いてるかの様に 禍々しいが。その視線にいち早く気がついていた芙二は視線の先を変えずに呟く

 

芙二「……見てるんなら、出てきてもいいんじゃないか?…時雨」

 

 先ほどとは打って変わって時雨は無言のまま芙二の背後2mの地点まで近づき話しかける

 

時雨「さっきの話。新しい艦娘に人体実験を課すって本当…?だとしたら…」

芙二「…だとしたら?」

 

 時雨の放つ負のオーラが一層増すのを感じながらも芙二は冷静を保ち、挑発するかのような態度をとる

 

時雨「…どうしてそんなに冷静でいられるの?…君の命はもう尽きるというのに」ハイライトオフ

 

芙二「逆に聞こう。どうしてそんなに怒ってるんだ?“人体実験“という単語は…あぁ、そうか。昨日聞かされたばっかりだったわ。聞かれるとは思ってなくてつい、言葉を選ぶべきだったな」

 

 時雨の殺害予告に対して逆に質問を投げかける。時雨が回答する前に芙二はまたわざと挑発するような言動を繰り返す

 

芙二「妖精さーん!」

開発妖精C「なんですって…うわぁ!!なんですか、この負のオーラは!」

 

芙二「そのことなんだけど、地雷踏み抜いたから骨は拾ってくれると嬉しい」

開発妖精C「え、ちょ、え!?何の事ですか!!」

 

 芙二は妖精に話しかけて時雨をさらに煽る。話しかけられた妖精以外の妖精は怯えて隠れてしまっている。そして時雨が芙二に話しかける

 

時雨「ふぅん?僕を差し置いて妖精さんと楽しくお話かい?」ガコン

芙二「おーおー。わりぃわりぃ」

 

 芙二と話すのを辞めた妖精はすぐに物陰へ隠れる。時雨は何故か艤装を纏っており、そして小口径の先は芙二の後頭部を捉えていた

 

芙二「…時雨、いいのか?こんな事をして」

時雨「何言ってるんだい。君が仕掛けたんじゃないか、昨日の話は嘘だったんだね?…なら、早く君を消さないと皆が、夕立が危ないじゃないか」ブツブツブツブツブツ

 

 時雨は完全に話を聞いてくれなくなっていた。芙二は察した。これはヤバイ…と勘づくがもう遅い

 

―ドォン!!

 

芙二「…ガッ…!?」メキョ

 

 砲撃音と共に芙二は前のめりになり飛んでいく、ごろごろと転がりやがて停止するも起き上がる気配はなかった。

 

 砲撃した小口径の先から白煙が上がるがすぐに消えていった。一部始終を見ていた妖精たちは大声で騒ごうとするが時雨が口に指を当て“しぃー”と合図する。妖精は驚いて時雨の顔を見た直後何名かは気絶した

 

 時雨の顔は笑顔であった。しかし、目は暗く光が一切なかったので驚き気絶したのであった

 “失礼だな…“と思い、倒れている芙二の傍に歩きいていく時、不意に声がする

 

??「…え、何この状況…」

 

 建造されたばかりの??は妖精に泣き付かれ訳も分からずに案内された故の感想であった

 

時雨「えっと、君は?あー建造された艦娘?」

 

 話掛けるが“??”には血濡れの時雨がお化けか何かに見えたのだろう、すぐさま大きな声で叫ぶ

 

??「うわぁぁぁぁぁ~~!!お、お化けがいるよぉ~~!!!」

時雨「失礼な、僕はお化けじゃないぞ!!」

 

 そういって近づく時雨。しかし気が動転してる??には言葉は届かず

 

??「こっちにくるなぁ!」ブン

 

??は驚きのあまり拳を振るうが時雨は避ける

時雨「危ないじゃないか…」

 

??「…ひぇぇ…あっ」カクン

時雨と??の距離が目と鼻の先になった時、??は気絶した

 

 どさっと音がして固いコンクリートに??が横たわる

 時雨は気を取り直して芙二の死体(?)へ近づき砲撃する。

 ドォン!ドォン!と音が鳴り芙二は海側へ飛ばされる。砲撃される間に芙二は一切動かずにいた。それはまさに死体撃ちだった。

 

 がらがらとコンクリートの破片は工廠外を散らばり転がる。芙二はピクリとも動かず、海まで後数センチという所で時雨は砲を構える

 

時雨「…提督、君がそこまで笑えない冗談をいうと思ってなかったよ。まぁ、安心して?後で冷葉って人も殺しちゃうから」ガコン

 

芙二「…(やべぇやべぇ!狸寝入りしてたらなんか追撃くらうし?なんなら今、海に落ちそうだし?あー…血の量?あれは能力でなんとかしてたから大丈夫…掃除がだりぃが)」

 

時雨「…狸寝入りかと思ったけどそうではないんだね。じゃあ、ね。提督」ガチッ

 

―ドォン!!

 

 砲撃が始まりすぐに爆発音と白煙が工廠外から上がる。パラパラとコンクリートが砕ける音が周囲に響き渡り白煙はすぐに晴れると時雨は驚く。そこにいう筈の芙二の死体はなかった

 

時雨「いや死体は海に落ちてもいいかもしれない…でもなんだ?先ほどあった血すら見たらない!…つまり?」ハッ

 

 時雨はハッとして振り向くとそこには怒った顔の妖精と笑った芙二がいた

 

芙二「…ふぅ、あっぶなぁwwナイスゥ!アビスww」ゲラゲラ

アビス「いや何遊んでいるのですか___?芙二」ギロ

 

芙二「俺と冷葉が迂闊でさw響がなんでもするっていうからちょっと悪ふざけしてたら時雨に見つかって処刑されかけたのwww」ケッホゲホ

 

アビス「なるほど…あーえっと、そこに倒れてる艦娘については?」

芙二「多分建造されてすぐここに来たんだろう。そして名前だが、恐らく綾波型の駆逐艦で敷波かもしれないな。長女の綾波とは違った声質(こえ)だったから…まぁ違ったらあれだな、謝ろう」

 

時雨「アビス…?それがその妖精なのかい?」

アビス「どの妖精かは存じませんが」

 

時雨「君もこいつの邪魔をするのかい?」ガコン

 

 そういって次弾装填を済ませる時雨

 

アビス「あ―えっと。芙二、何をしたんですか?」

芙二「料理勝負の事を人体実験って言いました」

 

アビス「どうして?」

芙二「いや俺らの本気の料理だしたら太るぞ(自画自賛)…身体に何らかの影響があると思う。特に俺の料理(甘味)」

 

アビス「なるほど…で、料理対決って知らない時雨があぁなっていると」

芙二「そそ」

 

アビス「それは100%…芙二が悪いですね、一度死んではどうです?」

芙二「知ってた。でもまぁ、このままだと工廠外にせよ派手にぶっ壊れちまうだろうから時雨を仕留()めるからドッグの支度と他の妖精さんと明石を連れてきて」

 

アビス「了解です。なるべく壊さないようにお願いします」

 

 ―アビスが離脱しました―

 

時雨「あぁもう話は終わったの?じゃあ、行くよ?」

 

 アビスが離脱したのをみて時雨は準備ができたのかといい、明確な殺意を向けるも芙二は笑って“こいよ”と合図を送る。舐められたと思った時雨は激昂し、砲撃に見せかけて拳で殴ろうと決めたのだった

 

時雨「死んでから後悔しても遅いんだからね!」ガチャン

 

 砲を構えた時雨だが自らの艤装を投げ芙二の頭部に直撃させようとするがしかし、芙二は既に時雨の懐へ潜り込んでいたので艤装は海の中へ落ちていった。

 

 ジャボンッ! と艤装が海に落ちる音を聞いて芙二の顔は一変する。時雨は一瞬驚き、攻撃が遅れたのだった。その遅れが命取りとなった。芙二はすぐさま、下顎に一撃与え時雨はノックダウンさせ軽い脳震盪を起こさせて行動不能にしたのだった。そして芙二は上着を時雨に掛けて自身は海の中にダイブした

 

====

 

時雨「う~ん、ここは…」

明石「気がつきましたか?」

時雨「あれ、明石さん?」

 

明石「アビスさんから聞いて驚きました。大丈夫ですか?」

時雨「僕は一体…(芙二に気絶させられるところまでが蘇る)__ッ!」

 

明石「わわっ安静にしてください」

時雨「提督は?」

 

明石「提督ですか?提督は何故か、びしょ濡れでしたのでお風呂へ行ってくださいと伝えたら“大丈夫、これから行くつもりだ“そういって自室へ向かわれました」

 

時雨「えっと僕はこれからどうしたらいい?」

明石「時雨さんは入渠施設へ行ってください」

 

時雨「了解したよ」

 

 明石にそう言われると時雨は医務室を後にし入渠施設へ向かうのだった

 

―続く

 




いやぁ仕事と趣味の両立って難しい。

ハハハハハ…次回もよろしくお願いします


誤字報告ありがとうございます。
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