とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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さっき書きました。

内容は紙です。A4用紙に収まります。

今回もカオスですがよろしくお願いします


色々とガバですがまぁ雰囲気で読んでください

※朝潮を追加し忘れてました。

R4 1/8 サブタイトルの一部を変更


二章 17話『演習前の準備 後編』

―続き

 

 

 

 

 

 執務室 

 

 執務室に着くなり扉を開けて入る。

 

 芙二はサラトガ、龍驤、榛名に待機しておくように。と指示を出す。その間に大淀と冷葉は開発報告書作成の準備に取り掛かる。一応、資材数も確認しておくのだった

 

 そうして芙二は大淀から反省文を書くための用紙を貰い川内と神通に渡した。

 神通は当然と言った顔つきで受け入れるも川内は理解おらず疑問をぶつけるのだった

 

 

川内「えぇ~?どうして書かなくちゃならないの?」

芙二「暴れたから、だ。後酒は飲まん方がいいよ」

 

川内「えぇ!?…まぁいいけどさ」

芙二「あ、神通もね。酔ったかどうかは分かんないけど今回みたいなことが起こったら確実に死人が出る。俺だったから良かったけど冷葉だったら絶対に死んでる」

 

神通「はい、気をつけます…」ションボリ

 

 川内は渋々承諾する、神通は芙二に言われ肩を落とす。そして冷葉はどうしてここで俺の名前が出てくるんだと言いたげだったが無視をして改めて二人に伝える

 

芙二「今日の夕飯までに出してね、時間厳守で。あ、でもすぐ書けたら俺か冷葉か大淀さんに渡してね。良し、解散としよう。今日の任務をしっかりと行ってな」

 

神通「了解です。では失礼します」

川内「はーい…あ、提督?時間がある時でいいんだけどさ、話いい?」

 

芙二「構わんよ」

川内「良し、じゃぁ川内退室します!失礼しました!」

 

 ―川内と神通が離脱しました―

 

 二人が退室して芙二は机に向かって歩く。そして椅子を引き、腰掛けようとすると待機していた龍驤が訊ねる。

 

龍驤「なぁ、司令官?あの二人はなんかしたんか?」

 

 椅子に腰かけずそのままの姿勢で顔だけ龍驤の方を向き答える

 

芙二「お酒は怖いよね、自制しようねっていう話よ」

 

 そういうとすぐに椅子に腰かける。芙二から貰った回答は龍驤の中で何か結びついたようで言葉を零す

 

龍驤「…あっ…ふーん?あの二人()なんかやらかしたんか」

榛名「(()()()??)」

 

 龍驤が二人もなんていうので榛名は小さく首を傾げる。

 

 

芙二「さて、改めて本日の執務に取り掛かる。冷葉と大淀さんは先ほど言ったように龍驤と榛名と共に装備開発を行ってくれ。俺は俺で執務を終えた後に一日憲兵になる」

 

大淀「一日憲兵?八崎さんはいらっしゃらないのですか?」

芙二「そうだ。彼女は今日一日用事で大本営へ出かけている」

 

冷葉「なるほどな…」

芙二「そうだ、冷葉。今夜少し話がある。内容は明日の事についてだ。夕食後、明日について皆に伝えた後だが大丈夫そうか?」

 

冷葉「あーおっけ。いいぞ。芙二の部屋に行けばいいのか?」

芙二「そうだ。長い話はしないつもりだからな、、では執務を始めてくれ」

 

冷葉「了解だ。大淀さん、龍驤ちゃん、榛名さん行こうか」レッツゴー

龍驤「(龍驤ちゃん…?うちの事駆逐艦の()らと勘違いしとる?)」ハイナ

 

榛名「了解です!」

大淀「了解です、冷葉補佐。では提督、サラトガさん失礼しますね」

 

 ―冷葉、大淀、龍驤、榛名が離脱しました―

 

 

芙二「さて、と。サラはどうしていたい?俺はこれから午後の分もやっちゃうけど笑」

サラ「そうですね…私もお手伝いします!」

 

芙二「いいよぉ…っとまぁ、そんなにすることないけどね」

サラ「そうなんですか?」

 

芙二「そうよ。確か…まぁ始めよう」

 

 そうして芙二は慣れないサラトガに書類仕事のやり方を教えつつこなしていくのであった。

 

 ~執務、省略~

 

芙二「ふぅ…終わった」ノビー

サラ「提督、お疲れ様です。教えていただきありがとうございます」

 

芙二「いいって。いいって。普段は大淀さんや冷葉の仕事だけどね~…俺もするけど、どうしてもねぇ…」ハハハ

サラ「現場指揮の方をしたい、ですか?」

 

芙二「そうなんだよね。身体が鈍っちまうのがやなんだけど…まだここで死合えるのは八崎さんがいい方かな…」<オチャイレテクルヨ

サラ「いやそれは…多分私達でも無理ですよ」<イエワタシガ

 

<オレガヤッチャウヨ

<デハ、ショルイセイリシテオキマスネ

 

<リョウカイ、サラノユノミコレネ

<リョウカイデス

 

 サラトガと会話をしつつポットの湯を急須に入れる芙二。そんな所にふよふよと一匹の妖精が訪ねてくる

 

主砲さん「芙二~ねぇねぇーって…あっ今執務中?」

芙二「おー主砲さんおはよう。見ての通り休憩中だぞ」

 

主砲さん「おはよー…休憩中…?じゃあ大丈夫だよねっ!」

芙二「サラ、お茶どうぞ…で、何の用?長い話しはお断りよ」

 

サラ「ありがとうございます…ってその妖精さんは…?」

主砲さん「お、新しい艦娘か!何々…(うわ!海外艦でしかも半深海化…!?芙二、とんでもないのを受け入れたね…)」

 

芙二「こいつは候補生時代の時に仲良くなった妖精さん。サラを見てなんか変な事考えてない?」

主砲さん「いや考えてないよ。あ、違う違う!用はね~!船を強化したから後で見に来いって!」

芙二「おけ。後で見に行くわ」

 

サラ「提督?その船というのは?」

芙二「俺が現場指揮を執るうえで必要な乗りモン。驚くことに深海棲艦の砲撃すら弾くんだわ…他にバレたらやべぇな」

 

サラ「えぇ…っと?深海棲艦の砲撃すらも…?」

芙二「まぁ今度共に出撃することがあればお見せしよう。主砲さん、就寝前に向かうって伝えておいて。甘味ともう一つ素材を持って行くからって」

 

主砲さん「はーい!楽しみにしてるねぇ!!」フヨフヨ

 

 ―主砲さんが離脱しました―

 

 

芙二「…うん、いつも通りのお茶だ」ズズ

サラ「少し苦いですね…」ニガワライ

 

芙二「おっと…失礼。サラにはコーヒーの方が良かった?」イレヨウカ?

サラ「いえお気になさらないでください。提督の好みを知れて少しだけ嬉しいのですから」フフ

 

 

芙二「…(微笑んだ顔も最高…んーこれを見れんなら神でもなんでも倒せるわ)」ズズ

サラ「提督、これからえっと一日憲兵になるのですよね?どんな事をするのですか?」

 

芙二「本格的な事はしないと思うよ。ただの見回り?」

サラ「そうなのですね…私もご一緒してもいいですか?」

 

芙二「もちろん!サラに断りを入れるの忘れて申し訳なく思っていた所だからね」

サラ「申し訳ない…?それは一体…何故?」

 

芙二「いやここに来たばかりだからさ?もっと交流したいんじゃないかなって」ポリポリ

サラ「なるほど…でも今日は皆やる事があるのですから仕方がないと思います」

 

芙二「サラ、ありがと。俺は俺で八崎さんに貰ったタスキを掛けてっと」

サラ「いえいえ…それをつければ一日憲兵になれるんですか?」

 

芙二「そそ。…多分誰も入ってこないと思うよ。妖精さんにも手伝ってもらってるからね」

サラ「あの提督?そんなに妖精さんをこき使っても大丈夫なのですか?」

 

芙二「大丈夫…だと思いたい。一応労働に対する報酬は与えてるからね」

サラ「そうなのですね…では行きますか?」

 

芙二「うん、行こうか」

 

 こうして芙二は初めて一日憲兵となりサラトガと共に活動するのであった。

 

====

 

 

 といっても見回り以外やる事はなく、ただただ時間が過ぎていった。

 時間は14:00。昼食を済ませ、一度執務室に行き既にいた冷葉と大淀さんから開発報告書に判を押していた。

 どうやら今回の開発は成功のようだ。何回かトライしたらしいがそれでも流星改が二つ、試製烈風が一つ、彗星十二型甲が一つ。それに三式弾が3つ。九十一式徹甲弾が2つ…

 うん、これで二人の装備はなんとかなるかな…

 

 ちなみに龍驤と榛名は演習に行ったそうな…後で見周りの際に行ってみるかなぁ…

 

 判は打ち終わったので書類を纏め大淀さんに渡す。

 大淀さんは受け取るとそのまま執務に戻った。

 

 芙二とサラトガも執務を再び初めて憲兵として見回りをしていくのだった。

 

 

 

 

 演習場

 

 外周を見回り、妖精さんに異常はないかと聞きしっかりと報告してくれたのならば金平糖の包みを渡していた。妖精さん達は分かるととても喜びはしゃいでいた。とても可愛らしいものだ。

 

 芙二と戯れる妖精さんを見てサラトガはふふと微笑ましく笑っていた。

 

 

 そうして泊地内を見回っていくうちに演習場前まで来ていた。そういえば今は演習を行っている時間だなと芙二は思いサラトガを誘う。

 

 サラトガは“執務中だけどいいのです?“とでも言いたげな顔をしていたが芙二は”なに、こっそりと覗くだけだよ“と笑いながら演習場へ足を踏み入れたのだった。

 

 

 演習場 内

 

 

 演習はすでに始まっているらしく芙二とサラトガは演習場内の観客席から見ていた。

 皆本気で勝ちに行っていて見ていて心が躍りだしそうだと芙二は思っていた。しかし思ってしまうよくもまぁこんなにも行儀よく演習は行われるのだろうか、ということ。

 

 前世(ゲーム)だと空母が先制攻撃を仕掛けた後に砲撃戦が始まっていくのだが…いやそれでいいのかも知れないな。もしかしたら味方が放った艦載機の雷撃が当たってしまうのかもと思った

 そうすればこちらが不利になる。だが、仮に空母が制空権を取るだけだったら重巡や軽巡、駆逐などで殴りに行かせてもいいかもしれない。

 

芙二「うんうん、上手く連携が取れてきてるな…でもまぁ戦闘慣れしてないっていう()も目立つからそこは戦闘経験豊富な()たちに聞いてもらうしかないかな…俺じゃあ対人戦だな」ハハハ

サラ「提督、凄いですね。皆さん一生懸命にやってて。特に夕立さん達の気迫…これは姫級を倒したっていうのも頷けちゃいます。…いつかは私も彼女達の参戦したいものです」

 

芙二「大丈夫。サラも休暇を終えたら演習に参加してもらうから…っともう夜戦が始まってんな。そろそろ撤退しよう。いやぁいいものが見れた」

サラ「…そうですね」

 

 

 艦娘達の演習を間近で見れた芙二は満足気に演習場を去る

 芙二の後をついて行くサラトガは演習場の方を振り返ると先ほど見た光景を思い出して少しだけ彼女達を羨ましそうに眺めたのだった

 

 

 

 

====

 

 

 

 時刻は16:00となり本日の見回りは終わりが近づいてくる。

 芙二とサラトガは一度、詰所に戻り休憩をしている所だった。その時にサラトガが話しかけてくる。

 

サラ「提督、本日もお疲れ様です。これ、どうぞ。さっき執務室へ寄った際貰ったお茶です」

 

 そういって客人用と書かれた湯呑みにお茶を入れ芙二の前に差し出す

 

芙二「ありがとう、サラ。ありがたく貰うよ…ってあれ?サラの分がないな?そのお茶は一人前だったのか?」

 

サラ「いえ、違いますよ。私は後で飲みますから先に召し上がってください」

芙二「いやいいよ。実は猫舌なんだ、少しだけ冷めてから飲むことにさせてもらうよ」

 

サラ「そうですか…ドラゴンなのに猫舌ってなんだか可愛いですね」

芙二「うん、サラありがとね。今日は一日付き合ってもらって」

 

サラ「いえいえ、こちらこそ泊地の施設すべてを見れて良かったです。ある程度はどこにあるか覚えれたので迷うことは少なそうです」

芙二「それは良かった。あ、そだ。サラ少しいいか?」

 

サラ「なんですか?」

芙二「一応、寮の部屋ってあるんだよな?」

 

サラ「はい、ありますよ」

芙二「いつからそっちで生活するんだ?いつまでも俺の部屋に居てもいいけど」

 

サラ「そうですね…演習後からは寮へ行こうと思ってます」

芙二「お、そうか。教えてくれてありがとな…じゃあ休日中に引っ越しの支度でもしようか」

 

サラ「提督、ありがとうございます」

芙二「いいって、いいって」

 

??「おや、誰かいるかと思えば…芙二提督殿とサラ殿ではないですか」

 

芙二「ん、あぁ八崎さんおかえりなさい」

八崎「いやー連中はあっさり口を割りましたよ。尋問されるとすぐに輩がいるとされる根城を話したので向かうともうそこには何もなかったんですよね」

 

 一言終わる時には手を顎に当ててうーんと唸る。芙二が八崎に話しかけようとするのだがサラが話しかける。

 

サラ「えっと、何もないというのはその施設そのものがなくなっていたのですか?」

八崎「いや…あーこれ喋っていいのですかね?」

 

芙二「いいんじゃない、俺も閣下に頼まれてますし。連中の居場所を絞ってかないといけんので話してくれます?」

 

八崎「分かりました。今日、向かった場所はもう使われてません。ですがその場所は死骸と死体で溢れてました」

 

サラ「死骸…?それは深海棲艦のですか?それとも…」

八崎「艦娘ですか?あぁどうなのでしょうかね…まずは深海棲艦だったものが何体か転がってました。凄まじい腐り方をしてまして…」

 

芙二「凄まじい腐り方とは…?それと艦娘の遺体もあったのです?」

八崎「なんていうんでしょう…共に行った隊員からの証言ですが…()()()()()になっていた、らしいです。ですが話した通りに腐ってまして。触りたくもないくらいの臭いでした」

 

サラ「煮凝り…?それはなんですか?」

芙二「えっと煮凝りってのはそういう名前の料理…でいいのかな。ゼラチン質の多い魚とか肉を煮詰めた後、冷えて固まったものかな…え?どうして煮凝りの様になってんの?でもところどころだよね?」

 

八崎「ええっと全身の肉がそうなってる個体もあり、驚くことがその個体は骨までも溶けているようです。いずれにしろこれまでの常識じゃ考えれないです。試薬を注射してその結果なのか…分からないですね」

 

サラ「あの、艦娘が死んだとされている理由は何ですか?」

八崎「同じく()()()()()()()がいくつか転がっていたからであります」

 

サラ「…だったモノとは?」

八崎「本体が見つかってないのでなんとも言えないのですが…艦娘と思われる艤装や腕、足が千切れ血に塗れ落ちてました。護衛で来てくれた艦娘に聞いたのですが、それは駆逐艦かそこらだといい席を外してしまいました」

 

芙二「(その艦娘も嫌なモノを見せられたんだろうな…同胞の遺骸の一部を…)…それだけか?そんな状態なんだ、施設は倒壊しているのだろう?」

 

八崎「そうですね。まぁ倒壊して廃棄された施設を解体したいのですがどうも…してはならない気がするんですよね」

サラ「それは海域攻略してないからです?それとも未知の存在の有無をどうしても晴らさないといけないからです?」

 

八崎「そうです、その両方と言った方が…まず常識では考えられない殺され方をしているので…薬物で骨まで煮凝りの様になるのは無理があるかと。芙二提督殿が閣下に聞かせたという話しが少しずつ真実味を増してきてます」

 

芙二「なるほどな…誰か生き残りはいないのか?」

八崎「いますよ、一人だけ。でもとても話せる状態ではないので精神病棟にて隔離してます」

 

芙二「精神病棟…?凄惨な現場に居合わせた所為でおかしくなっちまったのか?それとも「その方は研究員ですか?それとも警備員の方…?」それだ、生き残りがいるとしてそいつがどんな人間だったのかで情報の有無が決まると思うのだが」

 

八崎「そこへ派遣された警備員ですね。研究員の方々は目の前で首を捩じ切られ殺されたようです。ですが有益な情報を持ってました。それは施設倒壊を招いた本人を目撃したと言ってました」

 

芙二、サラ「「それは…?」」ゴクリ

 

八崎「角の生えた人型だったらしいです。この情報だけだと深海棲艦の姫級の可能性も出ますし、それ以上は話せる状態ではなくなりました」

 

サラ「角の生えた人型の何か…」

芙二「話せなくなる状態とは…?狂ったように笑い続けるとか…奇声を発し続けるとか?」

 

八崎「いえ、神に許しを請う信者みたいな姿勢を取ったまま涙を流し独り言をつぶやき始めたのでこれは何かおかしいと思いその場で気絶させ連行しました」

 

 

芙二「異様ですね…それ多分治んないですよ」

八崎「そんな気はしてますよ。はぁ…軍は人知れずに腐っていたのですか…嫌ですねぇ。仕事が増えますよ…」

 

芙二「遭遇してしまったら死ですねぇ…俺でもどうにかできるか分からんですよ」ハハハ

サラ「…提督でダメでしたら、多分終わりですよ…深海棲艦も私達も人間も滅びます」

 

八崎「それもそうですなぁ、まぁ話はこれでお終いです。あ、お茶入れますよ。えっとサラ殿もいいですよね?」

 

サラ「はい、構いませんよ」

 

 八崎はそういって席を立ち、棚の方へ行くのだった。

 芙二は“これ絶対にいるわ”と確信していた。しかし会敵してしまったら、彼女らを護る為に嫌でも正体を明かさないといけないなと思うのだった

 

 そして八崎がお茶の支度してる中、既に冷めたお茶を飲み干し考えるのを辞めたのだ、無駄だと思いサラトガの方を見ると何か考えているようで眉間に皺が寄っていた。何か思うことがあるのだろうと考え、席を立ち軽くストレッチをしていると八崎が湯呑みを回収しにきてた

 

八崎「湯呑み貰いますよ」

芙二「ありがとうございます。あ、八崎さん」

 

八崎「なんです?」

芙二「いるよ、その生物。ただ他言無用でね」

 

 さらっといると言い放つ芙二。

 八崎は驚いて湯呑みを落としそうになり芙二がキャッチする

 

芙二「…もしそうなったら、皆に話さないとやりづらいからさ。そん時はよろしくね」ハハ

 

八崎「了解です。あ、温まったらしいので行ってきますね」

 

 そういうと歩いて行く。芙二はタイミングミスったなと後悔していたのだった

 

 

 

 

 お茶を飲みつつも時間を確認するともう、17時を回っていた為解散となり芙二とサラトガは食堂へ向かったのだった。

 

 そこには冷葉と何人かの艦娘がおり、共に調理している様だった。危なっかしいと妖精さんと冷葉が止めに入ったりと冷や冷やするもその空間は子供向けの料理教室をしているかのようだった。

 それでも芙二は邪魔しないように歩く。そしてカウンターを覗き厨房に居る冷葉に声を掛ける

 

芙二「冷葉~お疲れ様。飯作ってもらって悪いわ」

冷葉「おう、芙二もお疲れ様。どうだった?先行一日憲兵は後で感想を聞かせてくれよ」

 

芙二「いいぞ。今日はなんだ?」

冷葉「今日はクリームシチューだ。皆と作っちゃうから芙二とサラトガさんは風呂にでも入って疲労抜きしてくれ」

 

芙二「分かった。飯は後何分くらいでできそうだ?」

冷葉「んー大体、一時間かな…って。妖精さん、猫の手を教えてやってくれ。あれじゃ危ない」

 

妖精さんA「了解です!」ビシ

妖精さんB「冷葉―!あとで甘味ちょうだい!!」

 

芙二「いいぞ」

妖精さんA、B「「やった!」」ピョンピョン

 

 

妖精さんA「あ、芙二提督。お疲れ様です!」ビシ

芙二「妖精さん達もお疲れ様。手伝ってもらって悪いね」

 

妖精さんB「いえいえ大丈夫ですよ」

霞「司令官達は一日動きっぱなしなんでしょ?私達はそういうもんだから、大丈夫よ。入渠は済ませたから、ね?」

 

芙二「そういうようだからサラ、俺達も戻ろうか」

サラ「はい、分かりました」

 

 そういって芙二とサラトガは戻り入浴時、ちょっとしたトラブルがあったのは別の話し。

 

 

 

 時間はあっという間に経ち夕食を終え、明日の日程を伝える時となった。

 演習メンバーはやる気に満ち溢れているが今夜は夜更かし厳禁なのでもしもの事を考える冷葉。

 

 今日一日頑張ったね~と労う艦娘達。何人か眠たげにしているが芙二は咳払いを一回し話始める

 

芙二「今日もお疲れ様。明日はいよいよ、東第三鎮守府と演習の日だ。演習メンバーはいつもよりも早い6時には食堂へいて欲しい朝食を済ませ、支度をしたら7時45分に玄関へ集まってくれ全員揃い次第泊地を出て向かう」

 

艦娘’s「「了解です」」

 

芙二「他のメンバーは演習が始まったら見て欲しいから、冷葉。連絡をするからその時に皆を集めて見させてやってくれ」

 

冷葉「了解だ。他の艦娘の飯の時間はいつも通りでいいんだよな?」

芙二「勿論だ」

 

冷葉「まぁ俺も早く起きて飯作るの手伝うわ」

芙二「ありがとう、話は以上だ。何か質問があれば聞くが…」

 

赤城「あ、では私からいいでしょうか?」

芙二「なんだい、赤城」

 

赤城「明日の演習は勝てるものなのですか?不穏な噂が流れてきたのですが」

芙二「負けるつもりはないよ、不安にさせてすまない」

 

赤城「いえ、提督が謝罪することではないのでは…?噂によると相手はめちゃくちゃ言ってるようですし」

芙二「そうだ、めちゃくちゃ言ってる。だから、一度俺が…いや俺達で負かしてやろう」

 

龍驤「そうやで、司令官。相手さんに姫と対峙して勝ったうちらの姿、目に焼き付けてやりなぁ」

神通「ですね、龍驤さん。最初から全力で行かせて頂きます」

 

川内「えぇ~?夜戦まで残らないの??」

叢雲「そうよ、夜戦からが私達の本領発揮じゃない…でもまぁそういうのはいいと思うわよ?その自信を圧し折っても。それに歴戦の相手と戦えるなんて光栄よね」

 

榛名「そうですね、相手に不足はないです!気合い!入れて!榛名、行きます!」

夕立「榛名さん凄いやる気っぽい?夕立も負けてないっぽい!」

 

 

芙二「…(すげぇやる気だな、おい)良し、時間は早いけど明日の為に英気を養ってくれ!これにて解散してくれ~」

 

 そういって夕食&明日の連絡事項を伝え解散すると皆、話しながら寮へ戻っていった。

 

 

 それから芙二と冷葉は話し合いながら片付けをして、戸締りを確認し電気を消して食堂を出る際、芙二は妖精たちに甘味を渡すのを忘れたから冷葉はもう先に帰ってくれといい解散したのだった。

 

 芙二は甘味の入った袋を下げて食堂を出ると背後から声を掛けられる。

 振り向くとそこには叢雲がいた。

 早く寝た方がいいぞ、と言おうとしたが叢雲が先に話し出した

 

叢雲「ねぇ司令官。さっきはあぁ言ったけど本当に勝てるの?」

芙二「ん~?大丈夫だろ。きっと勝てる。」

 

叢雲「そ…どこからその自信が来るのよ」

 

芙二「ふじさんの艦隊はそうそう負ける事はないぞ」

叢雲「でも、負けたら…」

 

芙二「叢雲よ。たられば、なんてのはあんまり考えん方がいいぞ。不安に駆られる所為でいつもじゃあ考えられないミスをするからなぁ」

 

叢雲「そうね、初めから負ける事を考えてたら周りにも失礼よね」

芙二「失礼かどうかは皆に聞けばいいと思う、不安を共有できるのは仲間の良いところ。それで解消できるってのもね」

 

叢雲「…磯波に相談してみようかしら」

芙二「うん、いいと思う…まだ浮かない顔してるな」

 

叢雲「そう、見える?」

芙二「見える、見える。そういう時は~…っとちょっと俺の部屋来て」

 

叢雲「いいけど…」

 

 そういって叢雲の手を引き、自身の部屋に連れていく。

 叢雲は少しだけ驚いていたが、黙って連れてかれていくのだった

 

 

 芙二の私室

 

 芙二は着くなり、叢雲をソファーに座らせて机の引き出しをガサゴソと開けていく。途中にキラキラ光る石やら禍々しいオーラを放つ杯の様なモノが出てきたりしたが数分後に“あった“といい、それを小さめの巾着袋に入れ、叢雲に渡した。

 

 

叢雲「これは…?お守りかしら?」

芙二「そうだ、お守りだ。叢雲達が勝てるようにな。俺特製のお守り」

 

叢雲「そう、ありがと」

芙二「ちなみに幸運値が+8されてると思うから明日にでも確認してくれ」

 

叢雲「分かったわ(これどこに装備すればいいのよ)」

芙二「用事はこれだけ?」

叢雲「そうだけど…そういえばサラトガさんは?」

 

芙二「今、龍驤んところ行ってる」

叢雲「そうなの?」

 

芙二「そうだ。でももう少ししたら返ってくると思うからその頃までには寮へ戻った方がいいと思う」

 

叢雲「分かったわ…あんたはこれからどうするの?」

芙二「俺は妖精さんに今日の報酬を支払いに行く。ついでだがちょいと艤装のチェックもね」

 

叢雲「そう、じゃあ私はもう寝るわ。おやすみなさい、司令官」

芙二「おやすみな、叢雲」

 

 そういうと叢雲は部屋を出ていった。

 芙二はサラトガに置手紙を書いてテーブルの上に置いて行く。

 

 ―叢雲が離脱しました―

 

 

 

 工廠 

 

芙二「アビス~いる?」

妖精‘S「「提督~!その包みはなんだ??!」」

 

芙二「こんばんは、妖精さん。これ今日の報酬ね。ミニもなかを沢山作っていたんだ。明日も頼みごとをしたいのだけどいいかな」

 

建造妖精C「おぉ~!!美味そう!持って行けぇ持って行けぇ!」

芙二「いいよ~持ってって~」

 

建造妖精B「我らどこまでも提督殿について行きまする!」

 

芙二は昼間言った通りに訪れ、包みを妖精さんへ渡すと喜んで運んでいくのだった

 

開発妖精D「なになに~?明日もいいよ~」

開発妖精C「これ食ったら艦娘達の艤装をグレードアップさせてやろうよ」

 

開発妖精E「だな!」

 

明石「提督、こんばんは。明日は早いのにここへ寄っても大丈夫です?」

芙二「こんばんは、明石。いいんだよ、皆しっかり働いてもらったからね。それとアビスはいるかな」

 

アビス「なんですか…あ、船の件ですね。いいですよ、見て行ってください」

芙二「了解。あ、これやるよ」

 

アビス「なんです?」

芙二「深海棲艦から取れた怨念結晶。俺の艤装に使えそうだなってな」

 

アビス「なるほど…一応貰っておきますね。船までついてきてください」

芙二「はーいよっと」

 

アビスに誘導される時に明石に軽く一礼してから向かった。

 

 工廠内 小型造船施設

 

芙二「あれ、こんなところなくないか?」

アビス「今日新しく作った施設ですよ。規模は小さいですけどこれでより船を改造できるようになりました。後、もう一隻作りました。今のよりかは小型化されてますが速度はやや早いです」

 

芙二「へぇ…これで俺と冷葉で別々に行動できるってわけか」

アビス「そうですね、大規模作戦などがあったらよりし易いかと」

 

芙二「なるほどね…あ、アビス。速報だ、聞いてほしい」

アビス「なんです?」

 

芙二「これから向かう南西諸島海域にボス的なのがいると分かったわ」

アビス「それは深海棲艦ですか?それとも姫様の元同僚ですか」

 

芙二「いやどれでもない。相手は俺と同じ世界(こきょう)の者だ…考えてみれば、葉月さんに聞いて陛下やタケミカヅチさんと連絡が取れれば聞き出せる…?何かわかるかも」

 

アビス「つまり…?芙二と同じく龍人族ということなのですか」

芙二「だと、思う。また一つ研究施設が崩壊したらしい。そして深海棲艦の死体もあったと。生き残りの話を聞く限りだと姫級を想像するがどうも違うと思ったよ」

 

アビス「それはどうしてです?」

芙二「殺され方が異常だから、その一言に尽きる」

 

アビス「異常?」

芙二「薬物投与の影響で骨も肉も内臓もゼラチン質になるなんて事は常識で考えられるか?」

アビス「考えられないですね、しかしそういった深海棲艦もいるのでは?」

 

芙二「いやいや多分奴らはそこまでしないよ。仮にいたとしてわざわざ仲間を溶かす必要はないだろ。それこそ実験施設により生まれたB.O.Wかよ」

 

アビス「B.O.W…?」

芙二「生物兵器って覚えてくれればいいや」

 

アビス「なるほどです」

芙二「まぁいいや。ちょいといろんな人に聞いてみるよ。アビスも海を警戒しておいてくれ、何か流れ着くかも知れないから」

 

アビス「了解です。芙二はこの後どうするのですか」

芙二「俺?俺は帰って寝るよ。流石に明日はドラマがありそうだからさ」

 

アビス「おやすみなさい」

芙二「あぁおやすみな、アビス。ついでに感想を聞いてきてくれ。今度別のを作ってやるからよ」

アビス「楽しみにしてます」

 

 用事が済むと芙二は私室へ戻る、サラトガを待たせているからだ。もう少し遅くなるから先に休んでいてもいいという為に。

 

 

 

 

 

 寮内 龍驤と赤城の部屋 

 

 サラトガは数分前にここへ戻ってきたのだった。龍驤の所へ行ったのは休み明け演習に参加したいので自分にも稽古をつけてくれとお願いしてきたのだ。

 

 龍驤は二つ返事でokを出した。サラトガは喜んで龍驤を抱きしめた際に海外空母艦ならではの発育の暴力に圧倒され、サラトガが帰った後には自分の胸を見ては意気消沈していた

 

龍驤「…あれ無意識なんか。大体の男沈むやろ…」ハァ

赤城「あれはサラトガさん?どうしてここに…?あ、龍驤さんなにかありました?」

 

龍驤「ん、ぁぁ…赤城か…(こいつもデカいんよなぁ…)」ジッ…

赤城「?」ワタシニナニカ?

 

龍驤「ちょうど、ええ所に…」スタスタ

赤城「いい所に?なんでこっちに来るんですか?」

 

龍驤「…その乳揉ませろぉ~!」ガシ

赤城「え、あ、ちょっと!」モマレ

 

龍驤「おぉ…やわっこい…赤城ィ…恨むで…」モミモミ

赤城「そんなこと言ってないで止めてくださーい!!」ソンナニサワラレルト…

 

 

 

 芙二の私室

 

 ようやく部屋へ行きそっと扉を開ける。その際に断末魔が聞こえたのは気のせいだろう

 

芙二「(どこからか断末魔が…?)」

 

 部屋の電気は付けたままだがサラトガが見当たらないので芙二はベッドのある所までいき確認するとサラトガは寝ていた。

 

サラ「…」スゥスゥ

 

芙二「(おぉっと…これは起こさないようにしよう…てか布団に入れなくね…ソファーで寝よう)」

 

サラ「…」スゥスゥ

芙二「(…よし、執務室へ行こう)」ソロリソロリ

 

 音を立てずに歩く芙二、尚の事扉を閉める音も消して執務室へ行くのだった。

 

サラ「…」パチ

 

 

 

 

 執務室 

 

 

芙二「…さてさて…とみんなの練度の確認をするぞ~っと」タブレットソウサ

 

 タブレット:東第一泊地 所属艦娘一覧 <タップ

 

芙二「え!?」ギョ

 

 タブレット:

 

 艦娘名:レベル

 青葉(改):Lv45

 明石:Lv1

 赤城:Lv17

 秋雲(改):Lv48

 朝潮(改):Lv46

 足柄:Lv16

 磯波(改):Lv44

 大淀(改):Lv28

 

 霞(改):Lv46

 如月(改):Lv43

 皐月(改):Lv45

 サラトガ:Lv1

 敷波:Lv14

 時雨:Lv24

 

 神通(改二):Lv75

 川内(改二):Lv74

 那珂(改二):Lv57

 榛名(改):Lv63

 響:Lv22

 

 叢雲(改):Lv72

 陸奥:Lv21

 

 夕立(改二):Lv74

 龍驤(改):Lv68

 

 

芙二「うっそだろ…?上がり過ぎでは??」ブルブル

 

 そういいながらもタブレットの画面をのぞき込む。見間違いではない、と確信する。

 “まぁ現在の最高戦力を投下して相手の出方を伺うか…”と思い、メモをする。

 

芙二「明日の朝、行けるか?叢雲…いや工廠行ってみるか…それと第一改装できる者は冷葉に託しておくかな」

 

 そう呟き、芙二は電気を消し()()()()()に執務室を出て再度工廠へ向かった。

 

 

 

 

 

 芙二が出てしばらくすると誰もいなくなったはずの執務室の扉がキィー…と音を立てて開く。

 廊下の窓から月明かりが差し映し出されたシルエットは目が虚ろで肌も青白くまるで死人のようであった。

 そしてその死人の様な何かは開かれた扉の奥へゆっくりと入っていくのだった。

 

―続く

 

 

 

 

 

 

 




3日で書きました。(冗談)

あーお気に入り登録が増えて嬉しいなぁと思いつつも休み前なんでリアルを優先します。

まぁ活動報告書くので目を通して頂ければ、幸いです。

次回もよろしくお願いします
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