とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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さっき書きました。いやぁ昨日? 今日?出してすぐに書いたのでスッカスカの内容ですが温かい目で見てくださいな

誤字脱字だらけですがよろしくお願いします


二章 23話『嵐の前』

―続き

 

 

 

 泊地へ戻ると冷葉達が出迎えてくれた。演習へ行った艦娘達は疲れ眠そうにしながらも姉妹や同じ釜の飯を食う仲間を労っていた。そんな中、冷葉が近づいてくる。

 

冷葉「芙二、お疲れ様。演習勝ててよかったな。しっかしまぁ弾が()()()()()なんて災難だったな」

 

芙二「だろ? いやぁ雪風並みのラックが無かったら病院送りにされていたわww」

冷葉「いや笑い事じゃないだろ……」

 

芙二「まぁまぁ。勝てたんだしいいじゃん? で、明日の事についてはまた後で話したいところなんだけど……」

冷葉「ん? 何かあるのか? 今日の飯は豪勢にしてもいいんじゃね?」

 

芙二「それはいいな! だが、夕方から少し急用が出来ちまってな。すまねぇけど、帰ってくんのは深夜頃になるかもだ。だから任せた」

 

冷葉「そんなに掛かるのか……うし、その用事を話しちまえよ」

芙二「ここじゃあなんだからな……先に皆に指示を出してからにするよ」

 

冷葉「分かった。俺も話すことあるからな」

芙二「(話す事?)」

 

 芙二はパンパンと二回手を叩く。すると、皆の視線が一気に集まり自然と静まり返る。そうした状態の方が話しやすかった。

 

芙二「演習メンバーは改めて、お疲れ様! 今回選ばれなかった者であってもまたこうした演習は何回かあると思うがその時に選ばれるように行って言ってくれ。そして今日の飯はいつもより少しだけ豪勢にするつもりだ! 明日から3日間の休日に入るから飲んで騒いでも構わない!」

 

一部艦娘達「「!!」」ギラッ

 

芙二「夕飯の時間は18:50だ。それまでは風呂に行くなりなんなりの自由時間とする! 俺からの話は以上だ」

 

 話終わると皆は自由に行動しようとする。その時に遅れたかの様に冷葉が話し始める。

 

冷葉「えっと、俺からいくつか聞いてほしい!」

艦娘達「「!」」ビク

 

冷葉「今日の夕飯で話すことはまずはみんなの服について、だ。制服はあっても私服ってないだろ? だから、明日の午後から希望者を募って買い物へ出る。まぁ多すぎたら何人かに絞ってもらうが。そして次だ。これは休日とはあまり関係ないが近々、間宮さんと伊良湖さんが着任すると電報を貰った。日が近づいたら歓迎会を行うという事を頭の片隅に入れておいてほしい」

 

艦娘’s「「了解です!」」

 

冷葉「最後に休日が終われば、新海域の攻略を始める。だから、明石さんと連絡を取って艤装のメンテナンスもしておいてほしい。以上だ、足を止めてすまない」

 

芙二「では、解散!」

 

 芙二と冷葉の会話が終わると皆は寮へ戻っていくなりなんなりしていった。二人もそのまま執務室へ向かったのだった。

 

 

―執務室

 

 部屋に入ってから二人は向き合ってソファーに座る。

 

冷葉「で、話って何さ」

芙二「少し重い話だがいいか?」

 

冷葉「なに、構わないよ。俺らは戦争に参加してんだ。どんなもんでもかかって来いよ」

芙二「そうか、なら遠慮なく全部を語らせてもらうよ」

 

 掛かってこい、とそう意気込む冷葉に対し、オブラートに包むべき描写も全て包まずに話した。

 

―長いの割愛

 

 

冷葉「えっぐ………うぅぅう゛……う゛あ゛あ゛ぁあ……」ヒッグエグ

 

 芙二から話を聞く事数十分。

 最初は意気揚々としていた冷葉だったが話が進むにつれて顔を顰めていき、犯人捜しからの絶望を叩きつけられるところで号泣してしまっていた。

 

芙二「おいおい、数十分前の意気込みはどうしたよ」

冷葉「だって……ら゛っで……あまりにもよぉ……ズズゥ……可哀ぞぉで」ヒッグエグ

 

 冷葉は泣きながら話すので、上着やズボンにぼたぼたと落ちていく。

 芙二はそれを見てちょっと引くも本題に入ろうと声を掛ける。

 

芙二「冷葉本題に__? 冷葉、聞いてるか?」

冷葉「あ、ちょっと待ってろ。今ティッシュで鼻かむ」チーン

 

芙二「おk。かみ終わったら言え」

 

 ハンカチで涙をふき取るといつものような顔を浮かべる。

 

冷葉「よし、おけ。見苦しいところを見せたな」

 

芙二「大丈夫だ。で、本題に入る。その過程で失った艦娘はどうにもならんが生き残った艦娘の様子がおかしいんだ」

 

冷葉「おかしい?」

芙二「(内容は濁すが)昼食に来なかった艦娘が意外に多くてな。神城提督に聞いたら、口を濁したんだ。やましい事は包み隠さず全て話せって言えっていったら話してくれたんだけど……」

 

冷葉「まさか、時雨ちゃんの様に深海棲艦と成っていたとか?」

芙二「(勘が鋭すぎやしませんかね??) 危険な状態らしい。神城提督殿曰く、な。だからちょっとだけお手伝いをしに行こうかと」

 

冷葉「あー炊き出し的な? 俺が言うのもおかしいけどいいと思うぞ。皆からはそう言っておくから気にせずにな……でも飯はどうする?」

 

芙二「ん? これから作るに決まってんじゃん。だけど、まぁうん……あ、八崎さんも連れていくね」

 

冷葉「憲兵だから? 通報すんのか?」

芙二「んー脅し、かな。逃がさない為のね」

 

冷葉「そっか……でもまぁ神城提督殿も災難とは言え、沼に足突っ込んじまったからなぁ……もし、捕まったらどうなんの?」

 

芙二「知らんけど、それなりになんかされんじゃない?(まぁ通報なんてしないけど)」

冷葉「そっか。まぁ俺らは俺らだなってことで。さて、飯作り行こうか!」

 

芙二「はいよ」

 

 

 芙二と冷葉は食堂へ向かった。

 

 

 

 

 

 視点は変わって夕立と時雨の部屋にて

 

夕立「……ねぇ、時雨」

時雨「なんだい、夕立。あ、そうだ。演習の話を聞かせてくれない?」

 

夕立「いいっぽい。でも、その後にいい?」

時雨「? いいよ」

 

 そうして、夕立は起こった事と惨劇を淡々と話した。

 時雨はずっと静かに聞いていたが芙二が砲撃されたという話しを聞いた時は流石に静かにしている事は出来なかったが。

 その時は夕立が話を続けてもいいかしら?と聞いていた。

 

時雨「……僕と清霜だけじゃなかったんだね」

夕立「そうね、夕立はどうすればいいっぽい?」

 

時雨「僕にも分からないよ。そんな事。あぁ提督はなんて言ってたの?」

夕立「聞いてないから分からないっぽい……あ、でも」

 

時雨「でも?」

夕立「提督さんに撫でられてる時に、以前の時雨と同じような艦娘を見つけたっぽい」

 

時雨「その艦娘の名前は?」

夕立「確か、“瑞鶴“って呼ばれていたと思うの」

 

時雨「“瑞鶴“? 確か、航空母艦だった気がするよ」

夕立「そうかも、だって実際に艦載機を繰り出してきたもの」

 

時雨「!? 大丈夫だった!?」

夕立「提督さんに庇われて怪我1つなく済んだっぽい」

 

時雨「そう……でも、撫でられたり庇われたりって良い事のツケだと思うよ」

夕立「夕立は今真面目な話をしてるっぽい! 変なところで嫉妬心を入れないで」

 

時雨「ははは……悪かったよ。夕立に良い事を聞いたから僕はちょっと散歩してくるよ」

夕立「……提督さんに聞きに行くだけよね?」

 

時雨「それはどうかな」

夕立「夕立は疲れたから少し寝ているわ」

時雨「そうかい、じゃあね。夕立」

 

 

 

 夕立と話が終わった時雨は勘づかれたように芙二を探しに執務室へ向かもおらず。

 当てが外れた時雨は、次の当てである食堂へ行こうとしていた時、真横から話しかけられる。思わず、立ち止まり振り返るとそこには……

 

時雨「なんだい、叢雲」

 

 そこには疲れた顔の叢雲がいた。叢雲はそのまま時雨に話しかける。

 

叢雲「あんたも司令官に用があるの? 奇遇ね、私もなのよ」

時雨「そっか、無粋だけど用事の内容を聞いてもいい?」

 

叢雲「そうね、強いて言えそうなのは__散歩かしら?」

時雨「散歩?」

 

叢雲「月でも見ながら、ね。偶にはロマンチックでもいいじゃないってね」

時雨「抜け駆けは、許したくないけども「ねぇ、あんたの用事も聞いてもいい?」いいけど、叢雲は知ってるでしょ?」

 

叢雲「なにがよ」

時雨「東第三鎮守府での出来事」

 

叢雲「……それは知ってるけど、司令官に聞いてどうするの?」

時雨「さっき皆を迎えてるとき、聞いちゃったんだ」

 

叢雲「なにを?」

時雨「夕方頃、あそこに行くって……それだから」

 

 言い切る前に叢雲が先に話す。

 

叢雲「……そう。なら、私もついて行ってもいいのかしら?」

時雨「ダメだと思う。今日は豪勢な食事だそうだからね。それにみんな、聞きたがるよ」

 

叢雲「そうよね。まぁ闇の部分は話さないわ。あれに触れても無事なのは相当なモン持ってないときついと思うもの」

 

時雨「それには僕も同感。夕立は淡々と話していたけども、終わったら終わったで辛そうだったよ」

 

叢雲「そうよね……まぁ交渉してみるわ」

時雨「僕も聞いてみようかな」

 

叢雲「では、移動しましょ? いつまでもここで待っていてもキリがないと思うから」

時雨「それには同意するよ」

 

 一通り話が終わると二人は食堂へ向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

―食堂

 

 時は少しだけ遡って

 

 芙二と冷葉はいつものように米をセットし、夕食の支度をしていた。しかしいつもと違うのはそこにサラトガが混じっている事だった。

 

芙二「サラには、んっと……サラダを任せてもいいかい?」

サラ「いいですよ、提督はなにをなさるんですか?」

 

芙二「俺は魚を捌く。いつもよりも多いから、疲れた体にはちょっときつい」

サラ「では、サラが代わりましょうか?」

 

芙二「いや大丈夫。実は好きだったりするんだよね。獲物を捌くのはさ」

サラ「そうなんですね……サラダはどれぐらいの量にしますか?」

 

芙二「そうだね、冷葉~! サラダはどれぐらいの量にする?」

冷葉「んー、何種類か作って~ 残ったら明日の飯にするから~」

 

芙二「だって。あ、そうだ」ピコン

 

 冷葉め、肉料理作ってるからって求めてる答えと違うのを出しやがって……と思いながらもサラトガに待ってといい、厨房を離れカウンターの方へ行く。

 しかしサラトガも共について行ってしまうがまぁ大した距離ではなかった。

 

芙二「あった。これをサラに~ って、着いてきちゃったか。まぁいいか、はい。これ渡しておく」

 

サラ「? これはなんですか?」

芙二「これはレシピ本。いつも困ったら使ってるようにしてるんだけどね。サラダ作りは初めてだろ? 大体、材料はあるからこれ見て、食べたいと思ったのでいいよ」

 

サラ「は、はい! 任されました!」

芙二「はは。固くなんなくてもいいのに。まぁ、どこか分からなかったら聞いてよ。答えてあげるから」

 

サラ「はい! 提督もあまり無理をせずに、ですよ?」

芙二「はは、分かってるよ」

 

冷葉「芙二~! そっちでイチャイチャしないでこっちに来てみてくれぇ~」

芙二「はーいよ~ って俺はイチャイチャしてねぇよ!」

 

 パタパタと駆けて厨房へ戻っていく。サラトガは渡されたレシピ本を開いてみていた

 

 

冷葉「なんてな、実の所さあんまり用はないんだわ」

芙二「なんで呼んだん?」

 

冷葉「んー、まぁそうだな……とっととやる事やって行ってきな」

芙二「そうだったわ、時間押してる」

 

冷葉「だろ? まぁってことでやっていけ!」

 

 冷葉に言われるまま時計を確認する。すると、夕食の時刻まで後2時間程しかなかった。

 芙二は大慌てでするも、ふぅ……と深呼吸して冷静になる。

 

芙二「……さて、捌いて行くか」

 

 冷蔵庫を開け、今日の夕食用と書かれた箱を開け、調理する魚の鱗を、鰓を、内臓を……とどんどん3枚おろしに出来るまでの状態にしていく。

 そして、刺身、焼き用と別々のトレーにしていく。

 

 一連の動作はまさに熟練の技と思わせる程のものであった。

 時間を確認すると先ほどから15分程しか経っておらず自己ベストを更新していた。

 

 そして焼き用のトレーを確認し、頭の中にあるレシピの内容を繰り返し読む。

 ちなみにメニューは“鯛の塩釜焼き”だ。初演習で勝利だからな、おめでたい事だからと残ってあった鯛めし用の鯛を使ってしまおうという魂胆であった。

 

 レシピを確認し、メレンゲを泡立て塩を加えてかき混ぜていく。

 

(料理手順割愛)

 

 

 後はレシピに倣っていくだけだった。

 芙二の料理パートはもう終わったのでサラトガや冷葉の方を見ようと思い、行動するもカウンターの方に誰かいるのに気づいたので向かった。

 

 ―場面はカウンター 

 

芙二「おや、叢雲と時雨か。どうしたんだ? まだ、仕込み中だぞ」

叢雲「私はあんたに用があったのよ」

 

時雨「僕も提督に用があってね」

 

芙二「1人1人聞いた方がいいか?」

叢雲「いや大丈夫よ。私達、同じだから」

 

時雨「そうか? えっとどっちから話すのか?」

叢雲「時雨、任せるわ」

 

時雨「え? 僕かい? まぁいいけども」

芙二「おk。どんな用事だ?」

 

時雨「えっとこれから東第三鎮守府に向かうんだよね?」

芙二「あー……? まぁそうだな」

 

時雨「しかも夕方頃だよね?」

芙二「夕立に話しを聞いてそこまで結びつくのは簡単だったか? まぁね。それに提督はきっとその()たちも救いに行くでしょ?」

 

芙二「勿論。後、サルベージも行う」

時雨「サルベージ?」

 

芙二「まぁあまり気にするな。で、あれか。ついて行きたいと」

時雨「そうだね」

 

芙二「……ダメだ。荒療治になるからな。今のs「提督? サラダを見て欲しいのですが」おっと、時雨、叢雲少し待ってて」

 

 サラトガに呼ばれたようで芙二は厨房へ戻っていく。

 行けると思っていた、叢雲と時雨は柵を講じる

 

時雨「まさかダメ出しを貰うとは思ってもなかったよ」

叢雲「そうね、私も同じよ……しかも荒療治って……もしかして戦闘になるのかしら?」

 

時雨「だと思うよ。僕は夕立から聞いたからね。姿のおかしな瑞鶴が居たって」

叢雲「? 何よ、それ。聞かせなさいよ」

 

時雨「夕立が提督に頭を撫でて貰ってたのは知ってる?」

叢雲「えぇ。知ってるわ……あ、まさか」

 

時雨「どうしたんだい?」

叢雲「いや異様に帰りが遅いから、と思ってたんだけどその瑞鶴と戦闘になったのかしら?」

 

時雨「そうだよ。攻撃されたって言ってた」

叢雲「……なら、ほぼ確定で荒療治と言った戦闘になるのかしら……全くなによ、それ!」

 

 叢雲は声を荒げる。時雨は、危ないからと心配の為かと思ったようだが

 

叢雲「なによ、それ! 羨ましいわ! 時雨、私決めたわ。何がなんでも連れて行ってもらう」

時雨「えぇ……叢雲は今日、演習をやったじゃないか……」

 

叢雲「ダメよ。まだ、吹雪と決着がついてないわ……本当の夜戦はこれからよ」

時雨「……(ダメだ、これ。話し聞かないやつだ)」

 

 呆れるも、叢雲に便乗してついて行こうとする時雨であった。

 そして、芙二が帰ってきて理由を話そうとするとき叢雲が口を開く。

 

叢雲「司令官? 私もついて行ってもいいかしら……だめとは言わせないわよ? 私は吹雪とケリをつけなくては、だからいいかしら?」

 

芙二「……それでもダメだ。俺と八崎さんだけでいい。それに今回は治療だ。戦闘に発展しても全力で叩き潰すから、叢雲達の出番はない」

 

叢雲「そんな事言ってもいいの? 皆に伝えてしまうかもよ」

芙二「その時になったら能力を使って無理矢理口封じさせるが?」

 

叢雲「ぐぬぬ……あっでも私達の戦いには直接介入しないんじゃないの?!」

芙二「それは深海棲艦戦だ。東の奴らは深海棲艦かも知れないが時雨と同じパターンの説がある。並みの艦娘では勝ち目がない」

 

時雨「なら、僕も行っちゃダメだよね?」

芙二「そうだな。まず時雨の練度だと、危険すぎる」

 

叢雲、時雨「「……」」

サラ「……提督? その話、聞かせて貰えませんか?」

 

 時雨と叢雲は黙っていると厨房からこちらへ歩く音と声が聞こえる。

 

叢雲、時雨「「!」」

芙二「そうだった。サラには伝えてなかった(最悪のタイミングだな。これで神城の奴に会いたいとか言われたら、会わせるしかないのか? いやその必要は……あるのかもな)」

 

サラ「全く……連絡はしっかりとしてください」

芙二「すまん。一言で行くと東第三鎮守府に荒療治をしに行く」

 

サラ「ふむ……いつからいくのですか?」

芙二「夕飯作り終えたらすぐ」

 

サラ「え!? もう行くのですか!?」

芙二「八崎さんに声かけてからね」

 

サラ「ふむ……そうですか」

芙二「まぁ深夜になる前に帰って来たいよ。流石に眠くなりそうだからな」

 

サラ「分かりました。サラは提督の護衛役としてついて行きます」

芙二「え? いやいいよ」

 

サラ「でも、あそこは魔境なのでしょう? 提督の身に何かあってはどうするんですか!」 

芙二「うっ……はぁ、仕方ない。いい、分かった。でも、時間になるまで待機しててくれ」

 

サラ「それでは護衛の意味が……」

芙二「大丈夫。大丈夫。時間になったら迎えに上がるから。時雨、叢雲、サラは後で……そうだなぁ9時前に工廠へ行ってくれ。俺が迎えに行く」

 

叢雲、時雨「「了解です!」」ビシ

サラ「……分かりました。提督がそういうなら、仕方なくですよ?」

 

冷葉「芙二~ 魚焼けてるぞ~ 確認しに来い~」

芙二「あーい、分かった! 今行く~! という事だ、いいな?」

 

叢雲「分かったわ! 絶対に、よ!」

時雨「僕も艤装の確認をしてくるね」

 

サラ「サラは……もう少し手伝ってますね」

芙二「あ、そうだ。叢雲、お前の第2改装の許可を出しとくから改二にしてこい。いや少し待ってろ」

 

叢雲「!!」

時雨「あ、僕もかい?」

 

芙二「あぁそうだ。すまないな」

時雨「いやいいよ」

 

サラ「提督? 戻りましょう?」

芙二「あぁそうだな」

 

 サラトガと芙二は厨房へ戻り、叢雲は自身の第2改装できるという事に奮え、時雨は叢雲も見ていいなぁと思っているのだった。

 

 

 ―厨房内

 

 

 

芙二「おーぷん!」

冷葉「おぉ……!! 何を作ったんだ?」

 

芙二「鯛の塩釜焼き。あ、そうだ。これから刺身の盛り合わせも作ってしまうわ」

冷葉「おけ。俺の方は大丈夫。酒ってどこにあんの?」

 

芙二「冷蔵庫(そこ)に冷えてるのあるから……ビールだけど」

冷葉「それでいいや。何本か貰ってくぞ」

 

芙二「構わんけど、お前明日1日憲兵だぞ」

冷葉「そういえば……まぁなんも起こらんだろ」

 

 目を逸らす冷葉に芙二は呆れつつも一言。

 

芙二「……任せるわ」

 

 そういうと刺身のツマがないことに気がついたので先に作ろうとするのであった

 

芙二「さて、刺身盛り合わせを作っていきますかぁ……っと先にツマを作ってから~」

 

―調理手順 割愛―

 

 

芙二「っと、完成、完成。これで大丈夫! 冷葉~俺、行く支度してくる~」

冷葉「分かったわ、後は俺と妖精さんにお任せだっ!!」

 

芙二「頼もしいぜ、相棒!」テヲアゲル

冷葉「おぅよ!」 ハイタッチ!

 

 パァンといい音が食堂内に響き渡ると芙二は待たせていた、叢雲達の方へ行き共に工廠へ向かおうとしていたのだった。

 

 残されたサラトガは冷葉の方を見ていると、何かを察した冷葉は“ここはもう大丈夫だから芙二のお見送りいってきなよ”というとサラトガは軽く一礼し、芙二達の跡を追うのだった。

 

冷葉「しっかしなぁ……荒療治かぁ。あとで医療班の連中入るのかな……被害は凄そうだな」

 

 

 

 

 

―工廠 

 

明石「提督! 工廠へなんの用ですか?」

芙二「ただいま、明石。アビスと建造妖精さん達はいるかな」

 

明石「おかえりなさい。この様子だと無事終わったそうで何よりです。アビスさんなら今、新しい艤装の開発中です。建造妖精さん達なら呼べますが……どうします?」

 

芙二「お願いしたい」

明石「分かりました。では、少し待っててください」

 

芙二「了解」

 

 ―明石が離脱しました。―

 

叢雲「ねぇ司令官? 今日は司令官も海に立つの?」

 

芙二「そうならないようにするがね。最悪は叢雲達と共闘かな」

サラ「共闘、ですか?」

 

芙二「そうだ。まぁ……そうならないようにしたいよ」

叢雲「共闘、いいじゃない! 吹雪に私の力を見せてやるわ!!」

 

時雨「僕は足手まといになっちゃうんじゃないかな」

芙二「大丈夫だと思うぞ。実際に深海棲艦へと成りかけてるのもいるからな」

 

時雨「それ大丈夫って言わないような……」

 

建造妖精B「おぃ、何の用でぇ! お? 叢雲(こいつ)の改装だなぁぁ!」

芙二「建造妖精さん、テンションバグってない?」

 

明石「んーまぁそういう日もあるでしょう……」

芙二「そっか。第2改装を任せてもいいかな」

 

建造妖精B「てやんでぇ! 建造妖精さんにおまかせだぜぇ?」

建造妖精A「じゃあ叢雲さんはこちらに」

 

叢雲「えぇ分かったわ。司令官、また後でね」

 

 妖精さんに連れられるまま、工廠の奥へと姿を消したのであった。

 

 残された芙二はアビスを待つ間に八崎へ電話を掛ける

 

八崎「はい、こちら八崎」

芙二「八崎さん、芙二です。支度は出来てるかな」

 

八崎「おぉ出来てますとも。しかし帰ったのならばすぐさま連絡をくださいな」

芙二「すみません。次以降、ないようにします」

 

八崎「……これからどこへ向かえばいいですか?」

芙二「工廠にいるのでお願いします」

 

八崎「了解であります。では、失礼します」

芙二「了解です」

 

 ピッと音を鳴らし、通話を終える。時雨たちに指示を出そうとすると目の前にアビスが居る事に気がつく。

 

芙二「お、アビスか。忙しいところすまないな」

アビス「いえいえ……この気配は、またですか」

 

芙二「そうだ。まぁ時雨程簡単ではないと思うから、両方使うよ。だから、貸してくれ」

アビス「分かりました。しかし、いいのですか。他所の問題に首を突っ込んで」

 

芙二「まぁ仕方ないのかな。目をつけられてるから終わらせんと狩られる」

アビス「そうですか。まぁ取りに行ってきますので待っててください」

 

 アビスは工廠の奥へ姿を消した。すると時雨が話しかけてくる

 

時雨「提督、僕の所為でごめんなさい」

芙二「大丈夫、お前の所為ではないから。あ、サラの所為でもないからね? 古い時代、そういう実験はありふれてたかも知れないが今はダメだろう。だから、ぶっ潰すよ」

 

時雨「ありがとう。提督。僕は一度、明石さんの所に行って艤装を見せてもらうよ」

サラ「……サラは艦載機の準備をしてきますね」

 

芙二「了解。行ってらっしゃい」

 

―時雨、サラトガが離脱しました―

 

芙二「まぁ、うん。分かってるさ」

八崎「何が分かってるのですか?」

 

芙二「おわぁっ! なんだ、八崎さんか。いつでも準備ok?」

八崎「そんなに驚かれるとは……まぁいいであります」

 

芙二「んじゃあ、行くかぁって言いたいところだけどもうちょっと待って」

八崎「あら、芙二提督殿の準備がまだでしたか……」

 

芙二「アビスに今取りに行ってもらってるからね。もうすぐ待って欲しい」

八崎「了解であります」

 

 待つこと5分程、芙二たちの前にアビスが現れる。

 

アビス「お待たせしました。これをどうぞ」

 

 芙二はアビスから受け取ると自身の身体に装着する。

 

八崎「お、準備が出来たっぽいですな? さてさて、向かいましょう」

芙二「えぇ。そうしましょう」

 

 そういうと、芙二と八崎は瞬く間に東第三鎮守府へ向かおうとするのだった。

 

 

 

 

※ 東第三鎮守府 ??の部屋

 

??「……もう、夕方か。1日は早いものだな」

瑞鶴「そうだね、長門さん。今日、いよいよかぁ……」

 

??「瑞鶴よ、提督の首は俺が取ってもいいよな? あぁ早く、こいつの錆にしてやりてぇ……」

??「ダメだ。木曽よ。あいつは私の手で葬るのだ。私の姉を、大和を殺した人間は皆、殺してやる!!!」

 

??「あら、武蔵さん? 私も姉を殺された身として人間に報復したいのですから一度に殺してしまってはダメですよ……ふふふ……あはははは!!」

 

吹雪「……木曽さん、武蔵さん、筑摩さん。最初は私が切り込みます。良いですよね?」

長門「あぁ、構わない。混乱を招かせろ! 新しく入った者、そうでない者関係なく!」

 

 陽が落ちていく、陽が堕ちていく。今宵は悪鬼、跋扈する惨劇の幕開けである。

 

 

―続く

 




余計な事をかくせいで一向に進まない。まぁいいか。うん。

次回もよろしくお願いします。
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