ー続き
―場面は芙二と戦艦棲姫の戦闘へ切り替わる。
鎮守府近くの砂浜
芙二「ちぃッ!! やっぱり硬いな!!」
戦艦棲姫「ほぉ。中々いい動きをするではないか!」
20分は拳を交えあっていた。
最初は盾で殴ろうとしていたのだが芙二が向かってくるとすぐさま砲撃をしてきた
それを受けつつも突き進み懐で換装し主砲で顎にアッパーを繰り出した
そうくるとは思ってなかったようで戦艦棲姫は後ろに仰け反っていく
続けてアッパーを繰り出した手とは反対の腕で突き飛ばそうとする。
戦艦棲姫に触れようとした時、危険を察知して一歩引く。
戦艦棲姫「やるな……だが私はまだ倒れない!!」
そう呟き、主砲を一斉に撃ち放ったのだ。
ドォン!!と幾つも重なった音が響き、数発が芙二を捉えていた。
懐にまで入っていた為、回避は困難かと思われたかもしれないがすぐさま、盾に切り替えて弾を防ぐがそれだけではなかった。
すぐに体勢を整えていた戦艦棲姫の拳が盾を粉砕する勢いでくるのだ。
芙二「ぐぅ……ァッ!!」
ガァン!と盾から不穏な音が聞こえたのですぐさま離した時、見事に粉砕される。
そして戦艦棲姫の拳がもう一発殴りこまれる
なんとか、身を捩って回避したものの掠ったところから血が流れるのを確認した。
だがそれだけでは終わらない。
芙二が着地する際、戦艦棲姫は観測して射撃を行ってきたのだ。
芙二「なんだと!?」
これには完全に対応できずに被弾してしまいそのまま海へ投げ出される。
普通の人間ならすぐつかまりゲームオーバーだろう。
しかし龍人の芙二ならば関係なく立てる
そして戦艦棲姫もそのまま海へ来る。
芙二「ここからが本当の戦いってなぁ!!!」
戦艦棲姫「そう吼えるな。少し浮上できるからってそれがどうした」
アドレナリンがドバドバでており、テンションハイになっている芙二は意気揚々に叫ぶ。
それを快く思わない戦艦棲姫は冷たくあしらっていた
芙二「吾も本気で行くから、よぉ。お前さんも全てを出し切れよ」
戦艦棲姫「早死にしたいのか、ふふふ……アハハハハ!!! いいだろう、すぐに始末してくれようか!!」
短期決戦になるだろうと思い、芙二は戦艦棲姫を挑発する。
その挑発に乗った戦艦棲姫は自身の艤装を完全に深海棲艦特有のモノに変化させる。
芙二「わぁお! こりゃすげぇや。迫力がちげぇもん!!」
その艤装を見て声を上げて驚く。
その姿を見て戦艦棲姫は恐れ慄けとでも言いたげな表情をする
しかし芙二が漏らすのは恐怖とは真逆の感情であった。
芙二「本当にすげぇや……戦艦棲姫の艤装から腕生えてる!! いや足も生えてるだと!? つまり艤装そのものが1つの生物という事か? 腕にも鎖がついてて中々にもファンシーじゃん!? それにその頭部はヘルメットでもかぶっているのか? あぁ是非、剥ぎ取りたい!! 剥ぎ取りたい!! 是非、剥ぎ取って素顔を見させてくれ!!!」
戦艦棲姫「ひぃ!!」
急に別ベクトルのテンションで話し始める芙二に対してドン引きといった表情をする
さらには戦艦棲姫の艤装を剥がしたいとか抜かしだしていた。
ドン引くと改めて芙二の姿を見る。
それは
先ほどの言葉を脳内で理解しようとしても理解できず戦艦棲姫は頭痛を覚え吐きそうになっていた
戦艦棲姫「なんなのだ……こいつはッ」
芙二「え? 普通の提「グォォオオオ!!!」ありゃ、早く始めろってか」
その男の異常さに寒気を覚えて言葉を漏らす。その問いに“普通の提督“と答えようとした時その艤装が吠えたので、鈎爪をつけて獣のように体勢を低くする
戦艦棲姫「身体を低くしたからと当たらないと思ったか!! 気持ちの悪いやつだ!!」
そういうと砲撃を開始する。
芙二はそれを左右に避けてそのまま戦艦棲姫の元へ駆ける。
腹に一撃をぶち抜いてやろうと思い鈎爪を一点に束ねて海上を大地が如くのように踏み込み突くときだった。
その剛腕ともいえるものが芙二の腕を掴み離さない。
戦艦棲姫はしめたと思いそのまま握りつぶせと命令する。
それは命令に従い万力の様な力を込めようとする。
普通なら粉砕骨折してしまうだろう。だが芙二を捉えていた腕に赤い線が一本入る。
戦艦棲姫「は? なんだ今の……」
何が起こったのか分からなくて啞然とした時、ゆっくりと謎が解かされていく。
戦艦棲姫の頭上から大きな影が差した。なんだと思い見上げようとするもゆっくりと落下していくそれを見て発狂とも言える悲鳴を上げる
戦艦棲姫「はぁ……ハァアアアアア!? (ぐッ!? 斬られた腕が痛む!? いや私のは斬られてない……まさか、リンクしていたのか?!)」
芙二「あれ、案外脆いね。豆腐を切るみたくスパッと切れちゃった。でもなんで痛がってるのか理解が出来なんだけど……あ、なんか痛そうな顔してんねぇ~? もしかしてリンクされてんの?」
戦艦棲姫「そ、そんなわけはない!」ズキズキ
芙二「そっかぁならもう一本行ってみようか☆」
切り落とされた腕を細切れにした後、残されている腕を切り落とそうとしてくる芙二に対して恐怖を覚える戦艦棲姫。
それはさせまいとしてがむしゃらに砲撃を開始し始める。
幾度として射出される砲弾は一発も当たらない。
芙二が能力使用してどうのってわけじゃない。
ただ恐怖に支配されてしまっては標準を合わせるのもままならず、その結果当たらないだけだ。
戦艦棲姫「……クルナ、クルナ、クルナァァア!!!」
そうして戦艦棲姫は恐慌状態と陥る。
それもそうだ。訳も分からない化け物と闘っているのだ。
しかし酔いが醒めた所で目の前にいる
今にも腕を切り落とそうとして来るのだ。近づけさせまいとして砲撃を繰り返すのだが弾がなくなるのは____戦艦棲姫にとっての死に狂う地獄はすぐそこまで迫っている。
―――――――
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――――ー
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―
―その頃、叢雲達は……
叢雲「……ここどこよ」
ガングート(東第三)「知らぬ。まぁいずれ陸につくだろうさ」
叢雲「まさか倒れた人型も運ぶことになるとは……結局、私運んでもらってないじゃない」
ガングート(東第三)「そうだな。まぁ仕方あるまい」
時雨「……時雨起きないかなぁ……」
ガングート(東第三)「無理だ、諦めろ」
叢雲達は迷子になっていた。
ここがどこなのか、分からないのだ
工廠から飛ばされた気がするのだが何故か陸に着かない。
いずれ、燃料が尽きたらいよいよもって共倒れになりそうだ。
そんなことを思っていた時、水の音が聞こえ辺りを見渡す。
ガングート(東第三)「どうかしたのか?」
夕立「もしかして深海棲艦っぽい?」
叢雲「どこかで水の音が……」
そう見渡すも何もない。ただただ月の明かりが3人を照らしているだけだった。
気のせいかと思いそのまま進もうとする時だった
―バシュゥゥゥ!!!
遠くで大きな何かが海面に叩きつけられた音が聞こえ、辺りを見渡したが何も見えなかった為方向が分からず立ち止まる。
しかし夕立とガングートにはかなり効いたみたいで警戒しているようだった。
きょろきょろと辺りを見渡している。
叢雲「どこの方向か分かる?」
夕立「分からないっぽい……けど歩いて行けそうな距離っぽい!」
ガングート(東第三)「そうだな。もしかしたら大型の海洋生物かもしれないな」
叢雲「なるほど?」
ガングート(東第三)「ここよりももう少し奥に行くと確かクジラが見られるんだ。そいつらかもしれな「アァァァァアアアアアア!!!!!」い゛!?」ビク
叢雲「!! 悲鳴?!」
夕立「場所は……向こうからっぽい!」
ガングートの台詞と共に悲鳴が被せられる。
急に聞こえた姫に叢雲は構え、夕立は方向を特定し行動する
叢雲「ま、待ちなさいよ____」
ガングート(東第三)「待つんだ!!」
完全に置いてかれた二人は気絶してる人型を連れてゆっくりと跡を追うのだった。
―――――――
――――
―――
ーー
戦艦棲姫「アァァァァアアアアアア!!!」
芙二「よっしゃ! もう一本!」
イカれた笑みを浮かべながらもう一本と言って艤装の腕を切りおとす。
戦艦棲姫は切り落とされた激痛を悲鳴で訴えるも
これではどっちが悪か分からない。
戦艦棲姫「己ぇ……己ぇ!!」
痛みに顔を歪めながらも怒りをぶつける。
そして咆哮を上げだすと不思議な事に切断された腕が修復されるのだ。
それを見てさらに目を輝かせて興奮する
流石に慣れたのか、それとも怒っているからそこまで気が回らないのか分からないが戦艦棲姫の表情は変わらなかった。
戦艦棲姫「行くぞッ!」
短い掛け声と共にその図体からは予想できない程早く動き、間合いを詰める。
芙二も芙二でその動きに応えようとするために今回作った怨結晶をガリガリと嚙み砕き飲み干す。
戦艦棲姫「何をしようとしようが無駄だ!!」
散々切り落とされた剛腕を揮う、それは芙二の顔と胴体を捉え吹き飛ばす。
吹き飛ばされた芙二は黙ったままだ。
ペストマスクは嘴が歪み折れ、もう使い物にならなくなっていた。
物凄いスピードで水を跳ね跳んだ。やがて、静止し立ち上がるとボタボタと鼻血が垂れついでにペストマスクが落ちて白い霧となって消えた。
そして短い悲鳴を耳にしたため目を向けるとそこには心配そうな顔と驚きと言った顔をしている叢雲達が居たのだ。
芙二は戦艦棲姫に殴られたおかげで叢雲達と接触する位置まで飛ばされていた。
ボロボロな叢雲と夕立におんぶされている時雨、そして敵だったはずのガングートは人型を抱えていた。それを見た時、芙二は凡そを察して声を掛けようとする時、戦艦棲姫が現れる。その表情は怒りに満ちていた。
戦艦棲姫「……はぁ。ここにいたか。……おや? ガングートもいるではないか。しかしそれを見た限りだと敗北したのか。早く、こっちにこい。一握りで潰してやる」
憎しみを含んだ眼差しにガングート達は怯む。
しかし芙二も不機嫌な態度を見せると逆に戦艦棲姫が挑発する。
戦艦棲姫「おやおや? さきに貴様を殺すのだったな。どうした、全力で来ないのか? 自分で言っていて実行もできないのか。はっ! 貴様の全力を見せてみろ!! なぁ!!」
芙二「……分かった。そんなに
戦艦棲姫「言い方変えても無駄だぞ。早「
叢雲「司令官?」
芙二「狂獄龍忌呪:狂獄:
ボソリと呟いた途端に芙二の身体の所々が紅く染まる。
それを見て驚く一同。
そしてバシュゥゥウという高温に熱された鉄に水を掛けるような音が鳴り続け、絶えず蒸発する水蒸気は煙のようになって視界を遮り一帯を包む。
またも驚く一同。
そしていきなり煙が晴れるとそこには黒く刺々しいフルプレートアーマーを着用した男がいたのだ。それが芙二と理解するのに1秒もかからなかった。
目の前で戦艦棲姫は嗤う。コスプレをする事が全力だと、私を笑い殺す気かと。
それでも異様な雰囲気をする芙二が気になり声を掛けようとした時だった。
芙二は急に戦艦棲姫を思いきり突き飛ばす。
笑い転げる寸前までいっていた戦艦棲姫は防御することも出来ずに突き飛ばされていく。そして20m程で静止すると怒鳴りちらそうとする。
戦艦棲姫「笑った程度で……なにを……ッ!?」
芙二「……叢雲、夕立、ガングート。その場から絶対に動くなよ。後、他言無用にしてくれ」
叢雲達の返事を待つことなく、そのまま消える。
飛ぶわけでもなく、攻撃を受けたわけでもない。ただ消える。
叢雲「司令官ッ!? ……痛っ!」
消えた芙二を探そうとして近づこうとすると叢雲は見えない壁にぶつかり悲鳴を上げる。
それを見た夕立が目の前にそっと手を当てるとそこには見えない壁があった。
夕立も驚いて声を上げる。そしてガングートも気絶している人型らを降ろして壁を叩いてみると何もないところから固い感触がして驚きのあまり腰を抜かす
ガングート(東第三)「貴様らの提督は一体……」
叢雲「えぇ……私にもさっぱりだわ」
時雨「ん、ん……あれ? 僕は一体どうなって……」
気絶していた時雨が目を覚ます。
時雨は目を擦りながら状況を聞き出そうとするも叢雲達は啞然していて聞き出せなかった。
戦艦棲姫「消えた!? あいつはどこだ!! どこにいるんだ!!」
目の前から忽然と姿を消した芙二に怒り散らすも芙二はどこにもいない。
逃げたのかと思う時だった。上から声がした。
芙二『東第三鎮守府に居る者、愚かにも
芙二が干渉している為、頭の中直接聞こえるので耳を塞いでも意味がない。
先ほど、芙二が言った通り対象は鎮守府内にいる全て、だ
仮死状態だろうが怯えている者、警戒している者にも関係なく聞こえた。
建物の中に居る者はどうして聞こえるのかと思い、窓を開けて空を見上げる。
満月程ではないが、月をバックに映し出される羽の生えたナニカが確認できた。
そして一同はそれが芙二 凌也と名乗る人物という事もすぐに理解できたがこれから何が起こるのか分からない為、その存在を凝視していた。
芙二「力在りし者よ。龍の逆鱗に触れたな? ではお望みの通り現状出せる、最大火力でやってやろう」
その一言は誰にも聞こえず、闇に消えていく。
そして芙二も消える。
窓から見ていた者は突然、消えた芙二に驚いて探してみるも見当たらない。
遥か上空から赤い光が海上目掛けて落ちてくる様は流星のように見えるだろう。それか彗星であるかもしれない。いやそんなことはどうでもいいのだ。
皆の目に映るそれの大きさは月の半分で太陽が出ていると見間違える程明るくの周囲を照らしだしていた。
正直言って夜遅いのに太陽に照らされたような熱さと光は異常事態であった。
そしてその赤い光は鎮守府からかなり離れているというのにその距離からは考えられない程の強烈な熱波が東第三鎮守府を襲う。
その熱波が窓を開けて見ていた艦娘らに伝わり大慌てで窓を閉める。
だが逆に窓を閉めていたら蒸されるような暑さを感じて、おそるおそる窓を開けるも今度は逆に真冬の様な凍てつくような風が吹いていた。
その変化に驚くも蒸した部屋を冷ましたいと思う一心で窓を開けたままでその光が見えなくなるまで凝視していた。
??「あれ、見えなくなったね?」
窓を開けてみていた艦娘がそう呟いた瞬間。
―空は赤く白く輝く。
それはまるで核爆発でも起きたかのような感じでありそして白色と黒色が混じった煙が空高くまで上がったのだった。
一部始終を見ていた艦娘は顎が外れそうな程口を開けて茫然としていた。
遅れて熱風が吹き荒れる。今度のソレは生き物ではなく
マグマのようになっているコンクリを見て艦娘らも八崎も神城も外へ出ようと思えなくなっていた。
―場面は海上へ
とんでもない光と熱量を放ちながら落ちてくる物体から逃げたかったのだが芙二が張った結界の外へは出れなかった
叢雲「いや絶対に死ぬわ。見て見なさいよ、あれ。近づくたびに海面が蒸発して水蒸気を出してるわ!」
夕立「そんなに興奮しなくても大丈夫っぽい。あんなの中にいる提督さんは焼け死んでそうっぽい」
えげつない物をみたかのように興奮気味の叢雲に対して冷静に判断しつつさらっと恐ろしい事を漏らす夕立。
そして起きたてほやほやな時雨は夕立に今何が起きているかを再び聞こうとする。
時雨「えっとこの現象は提督がやってるの?」
夕立「そう。なんでも長門さんが挑発したらマジにとってこうなったっぽい」
時雨「えっとここからでたらどうなるか分かる?」
叢雲「そんなもの見れば分かるわよ」
時雨「今白い箱の中にいるんじゃないの?」
ガングート(東第三)「それは違うぞ。水蒸気が絶えず発生するせいで煙幕となっているだけだ」
時雨「あれ? どうして生きているの?」
ガングート(東第三)「この中で戦闘してみろ、皆焼け死ぬぞ。それに私はもう降参した身だからな」
時雨「そうなn」
ガングートが降参した身と言っていたので頷こうとした瞬間、目の前が白く染まる。
3人(ガングート除く)はデジャブを感じていたがあまりにも眩しい為目と耳を瞑り塞いだ時“ドッガァァアン!!!”と硬い物にぶつかったような音がする。
おそるおそる耳を塞いでいた手をどかし、目を開けるもまだ水蒸気が邪魔で見えない
夕立「長門さんにぶつかった? 過去一の衝撃っぽい……」
叢雲「あ、煙が晴れてきたわ。外に出れないかしら」
ガングート(東第三)「まだ出れそうにないな」
時雨「……ねぇ、見てよ。コレ……」
叢雲が晴れ来たといいガングートは出ようとするも出れず。
だが、時雨が青ざめた顔をして指を差す。3人は差された方を見るとゾッとする。
自分達の真下には
それだけじゃない。良く見れば先まで底が見えるのだ。ごつごつとした岩が所々融けてマグマと化していたのを見ると熱量は安易に想像つく。
そしてそれが直撃したもしくは近くにいた生物は息絶えているだろうとそう思われた。
―場面は戦艦棲姫と芙二へ
爆発の中心に居たフルプレートの男は共にいた
芙二「……どうだ。汝の要望に応えられたかな? 言った通り形だけは残してやったぞ。他の生物? 知らんな、まぁ一帯の生物は死滅して形も残ってないだろうよ」
戦艦棲姫「……」
芙二「おや、死んでしまったのか。まぁ所々炭になっている所を見れば丸焼きになったのか。仕方ない、
そういって動かぬ死体の肉体に干渉して
この肉体が穢れる前の肉体へ。先ほどの爆発程ではないが白い光が二人を包む。
そして戦艦棲姫こと長門は目を覚ます。
戦艦棲姫→長門(東第三)
長門(東第三)「……私は死んだはず。それに深海化してないだと?」
芙二「目が覚めたか、早く感想を聞かせてくれ。どうだった?」
長門(東第三)「……芙二提督殿なのか?」
芙二「そうだが。貴様との売り言葉に買い言葉だ。身をもって知った感想を聞かせてくれ」
長門(東第三)「そう、だな。絶対に敵に回したくない」
芙二「そうかそうか。そろそろ、この場所が限界だ。動けそうか?」
長門(東第三)「申し訳ないが難しそうだ。肩を貸してくれないか?」
芙二「……許せ、今の吾はそのような優しさは持っていない」
そういうと長門の元まで行きお姫様抱っこをして海上へ上がろうとする。
芙二の大技が炸裂し落ちた場所を中心に200m程の強大なクレーターを作り上げるも元に戻る力が働いて海水が流れ込み先ほどいた場所は水底となった。
お姫様抱っこされた長門は辱めだと耳まで真っ赤にして顔を隠す。
そんなのを気にせず叢雲達の方まで行くと結界を解除する。
叢雲「わっ! 壁がなくなった……」
時雨「あーえっと提督なのかい?」
芙二「そうだが?」
夕立「決着はついたっぽい?」
芙二「あぁ。俺らの勝ちだ」
叢雲「やったわね。ところでなんで長門さんは顔を隠してるのかしら?」
芙二「本人に聞け」
長門(東第三)「辱めを受けている」
芙二「だそうだ」
ガングート(東第三)「長門似合っているぞ」
長門(東第三)「なっ! ガングート!! にやけるなッ」
ガングート(東第三)「その状態のお前に言われてもなにも怖くないぞ」
長門(東第三)「なにっ! 芙二提督殿、降ろしてくれ!」
芙二「だが、断る」
長門とガングートのやり取りを見て叢雲と夕立は仲がいいんだと微笑ましいものを見るような視線を送っていた。
だが時雨だけは手を顎に当てて考え事をしていた。
時雨「でもなんで……」
芙二「どうした?」
時雨「夜なのに昼間みたく見えるのかなって」
芙二「俺がまだ能力を使用しているから、その一言に尽きる」
時雨「そうなんだね、これからどうするの?」
芙二「おめーらを入渠施設に捻じ込んでバケツぶっかけてもらえ。戦いの後は美味い飯だな!」
叢雲「司令官、大丈夫? 私も手伝うわよ?」
芙二「大丈夫。俺はこれからドーピングして50人分+αを2時間で作り上げる!」
叢雲「やめときなさいよ!」
夕立「そうっぽい!! そんなに動いたらもう死んじゃうよ!!」
芙二「でぇじょうぶだ☆ 馬鹿と変態と紳士は中々死なねぇかr……ゴホッ」
言い切る前に血を吐き、長門を落としてしまう。
“きゃっ!!“と短い悲鳴が長門から出たのを無視して自身の手で雑に拭う。
時雨「ほら、限界だって!! 提督も休んで!!」
芙二「明日は早めに寝かせてもらう」
叢雲「ダメだって!! 明日じゃなくてこれから、でしょう!!」
芙二「だが、断る」
夕立「それじゃあ夕立と共にお風呂に入るっぽい!」
芙二「ダメです。童貞には厳しいです。聖域に野郎が入ってはNGなのです」
時雨「流石に夕立それまでは///」
頬を赤く染める時雨を見て長門とガングートは初心だなと笑いあっていたのだった
――――――
―――――
―――
芙二「……」グビグビ
長門(東第三)「芙二提督殿は何を飲んでいるんだ?」
芙二「元気になる薬」
ガングート(東第三)「麻薬か?」
芙二「エナドリ改良版」
長門(東第三)「私達の事は大丈夫だから休んだ方が……」
芙二「大丈夫。さっきも言った通り馬鹿と変態と紳士は死なんのだよ。さて、医務室も解除っと」
長門(東第三)「医務室? そういえば武蔵や筑摩を見なかったな……」
芙二「俺が両方倒したが」
ガングート(東第三)「……筑摩はともかく武蔵を、か? ありえないだろ」
芙二「まぁそこは本人にきいてくれ……っと」
少しふらつく芙二を咄嗟に支える叢雲。
叢雲「司令官、大丈夫? それにこの鎧? 脱いだら?」
芙二「それもそうだな。狂獄龍忌呪……解除っと」
解除すると鎧がなくなり、上半身裸、下半身は軍服と変ではあるがその格好でそのまま移動するのだった。
まずは入渠施設へ。叢雲達を預けに。
到着し入渠施設内に入ってから気がつく上半身裸の野郎が女子風呂に入るのってNGじゃね。
脱衣場を越えて八崎と瑞鳳、サラトガが待つ中へ皆を連れ入ると悲鳴が上がったのは言うまでもない。何故か妖精さんも顔を真っ赤にして悲鳴を上げていた。
後は長門達に任せて医務室へいこうとした時だった。
木桶が飛んできたのでキャッチしてその場に投げるとサラトガが駆け寄って来た
サラ「提督! 大丈夫だったのですか?!」
芙二「大丈夫、大丈夫。馬鹿と変態と紳士は巨悪にも負けないんだゾ☆」
八崎「……頭でもぶつけました? 先ほど凄まじい衝撃がありましたけどその際に」
芙二「やっだなー、サラ。俺はどこもぶつけてないぞ☆」
サラ「八崎さん。お願いします」
八崎「承知」
芙二「ちょまって! 俺は至って普通! 平和! じゃなくて平凡!」
八崎「……質問をしてもいいですか?」
芙二「飯作った後ならいいよ」
八崎「え? こんなに遅いのにご作るんですか?」
芙二「俺も腹減ったし。眠さはエナドリで何とかするけど普通に作らせてもらうよ。その前に神城提督に相談しないとだけどね」
八崎「いや休んでくださいよ」
サラ「そうですよ! 提督! お休みになられてください!」
芙二「まぁ全て終わったらぶっ倒れるんで大丈夫っすよ。さて、俺は医務室へ行きますね。2人はどうするんです?」
八崎「私は芙二提督殿について行きますよ。少しでも負担を減らさせてください」
サラ「私も八崎さんと同じ意見です。提督がダメといってもついて行きます!」
芙二「ハハ……
八崎「口調変わってません?」
芙二「今は気ぃ抜かしたいんですよ」
八崎「なるほどです」
そして芙二達は医務室へ向かったのである
―続く
短く書きたい