ぶっちゃけていうと申し訳ない。
もっと温めたかったけど、今後の展開考えるとここで切るしかないと思いました。
後、今回は一日が前回の含めて4話程となります。
そこも変更させていただきます。
そして 急 展 開 となっていて混乱するかもです。
―続き
芙二はシャワーから出て身体を拭き、Tシャツ、長ズボンと完全にオフの格好をしてサラに声を掛ける。
芙二「サラ? さっきは申し訳ないね。俺はこれから食堂へ向かうけど一緒に来る?」
サラ「えぇ。そうしまs……提督は私服を持ってらっしゃるのですね。羨ましいです」
芙二「いや午後の買い物で服買っていいんだよ? 俺と冷葉は憲兵だけどね」
サラ「いえ、サラもお留守番してもいいですよね?」
芙二「構わないよ。行ける人数には限りが出来ちゃうだろうし。何なら艦娘が大勢で行っても……いやいいのかも? 急だけど電話してみようかな……今こっちにいるかなぁ?」
サラ「えっと、提督? 誰に連絡をするのですか?」
芙二「俺の知り合い」
サラトガが首を傾げているうちに芙二はある人へ連絡するも出たのは別の声であった。
芙二『もしもし……葉月さんの携帯で『フジ様!? い、いきなりどうかしたのですか?』あ、メイさんか。お久しぶりです。今、葉月さんいます?』
メイ『ご無沙汰しております。今、クロ様は休憩なさってます。珍しいですね。フジ様からご連絡してくださるなんて……』
芙二『ハハハ……うちも今日は休みなんですよ。それで艦娘達とここの憲兵さんが買い物に行くんですけど……メイさんってこっちに来れたりします?』
メイ『えぇ、まぁ来れたりしますけど……あ、フジ様今いいですか?』
芙二『あ、うん』
メイ『今、シェリル様も来てるのですが……お代わりになられます?』
芙二『えぇ!? シェリルさん来てるの!?』
メイ『えぇ。来られてます』
芙二『観光? いや普通だったら来れないか……あ、この前言った行方不明者的なの?』
メイ『大体その辺です。何人かに絞れたのでリスト化してみてですね……ですが、その深海棲艦(?)でしたっけ? それが海路を封じちゃってて……フジ様、なんとかできませんか?』
芙二『えっと、どの辺ですか? 今夜あたり散歩がてら殲滅します』
メイ『確か……あ、クロ様。少しいいですか? えっと海路が封じられてるのって何て名前の……え? 相手は誰かって? フジ様ですけどッ『芙二君? お久しぶり~……えっと場所は南西諸島海域って所なんだけど……行けそう?』クロ様! 奪わないでください!』
芙二『南西諸島海域は後、3日後? 4日後? から攻略を開始するんですけど……急を要するします? するのであれば、狂獄龍忌呪を使って撃滅しにいきますけど』
メイ『えぇ!? 狂獄龍忌呪を使って!? 危険です!! 急を要することではないので大丈夫です!』
芙二『あ、はい』
??『メイさん? 狂獄龍忌呪って単語はどこから……もしかしてその電話?の先に居るのは凌也君? 凌也君なのっ!?』
その懐かしい声は……シェリルさんだ。本当にここに来てるんだなぁ
芙二『お久しぶりです。シェリルさん。昨日、狂獄龍忌呪を使って事を鎮めました。今の所は制御下に置けてます』
シェリル『えぇ、えぇ! 久しぶり!! 元気にやってる? 大丈夫?』
芙二『えぇ。えぇ。元気にやってますよ。
サラ「え? (母さん……? 今、お話されてるのって提督のお母様!?)」
シェリル『大丈夫よ~! そんな事より、メイさんはこれから凌也君と会うのよね?』
メイ『えぇ、その予定ですけど』
シェリル『じゃあ、私もいいわよね?』
芙二、メイ『『え?』』
芙二『ちょっと、聞いてみます。サラ~内線使って大淀さんにコールして~』
サラ「え? あ、はい。少し待ってください」
芙二『もうちょっと待ってくださいな』
シェリル『ねぇ凌也君? 今のサラって子は女の子なの?』
芙二『え、えぇ。まぁ部下ですし』
シェリル『彼女さん?』
芙二『い、いや違いますけどっ』
シェリル『動揺したわね……』
サラ「あ、大淀さん。おはようございます。サラトガです。提督のお母様が来るかも知れないのですが____え? 今から来るのですか? 場所は私室ですね。提督の」
芙二「どうなった?」
サラ「なんだか大淀さんが急いで向かってくるそうです」
芙二「え? あ、メイさんまた後で掛けるから。いったん切るよ」
メイ『あ、はい。了解です。では、また』
シェリル『メイs』
ーブツッと音を立てて通話は終了した。
久々にシェリルさん達と会話できてよかったなぁと思っていると扉が勢いよく開く。
俺とサラトガはびっくりして扉の方に目を向けると大淀さんがいた
息を切らして、汗を滝のように流している。余程、疾走してきたのだろう。
芙二はそれらを読み取ると緑茶の入ったピッチャーと湯のみをトレーに入れて持ってくるとき、大淀さんが大声を出してこういった
大淀「提督のお母様が来るのですか!? い、今から!? 提督、どういうことなのですか!」
芙二「あ、えっとさ? 今日、買い物じゃん? 八崎だけだと引率者が少ないかなぁって。お金の事よりも引率者が少なくてみんなが買い物に行けないんじゃないかなって……前回来てくれたメイさんと葉月さんっていたの覚えてます?」
大淀「まぁはい。提督の保護者的存在だと覚えてます」
芙二「そそ。で、その人たちも一応俺よりかはセンスとかあると思うから引率者として__いやあれか、緊張しちゃうか」
大淀「まぁ駆逐艦の娘たちは仕方ないと思います。一度、知ってるとはいえ……」
芙二「責任は俺が持つからさ。皆で一緒に買い物を楽しんできてくれないかな?」
大淀「まぁ提督がそういうなら……あ、でも昨日の夜いなかったサラトガさん、時雨ちゃん、叢雲ちゃん、夕立ちゃんについて何か知ってますか?」
芙二「うん。俺の手伝い役として急遽ね」
大淀「冷葉補佐から聞いてます。なるほど、向こうでトラブルがあったのですか?」
芙二「あぁうん。それで俺と八崎さんの手だけじゃ足りなくてな。偶々、見かけたから来てもらったわけ」
大淀「それはお疲れ様でした。あの、サラトガさんも一緒に来られます?」
サラ「いえ、サラはもう少し寝ていたいと思いますので今回はパスしておきます。折角の誘いを申し訳ないです」
大淀「いえいえ。さて、えっとメイさんと葉月さんでしたっけ。その方は分かるのですが……問題は提督のお母様ですね」
芙二「急だからダメ? あ、後メイさんから依頼来てるんだけどついでに言ってもいい?」
大淀「いえ、休日中なのである程度は大丈夫なのですが……お母様はどんな方なのですか?」
芙二「えっととても優しい人、かな」
大淀「なるほど。お母様も来てもいいのですが皆が知ると……一部の艦娘が何かしてしまいそうで」
芙二「まぁなにも起こらないよ。良し、いいって事を伝えるけど時間はどうしようか?」
大淀「時間は14:00頃でいいですかね……あ、夕飯はどうされるんでしょう?」
芙二「分からないな……食べてくとかいいそうだから一応俺も冷葉も振舞うよ」
大淀「分かりました。では、皆さんに伝えてまいります」
芙二「はーい。急だけどありがと、ね」
大淀「いえいえ。では、失礼します」
話し終えた大淀は皆に伝えるべく、部屋を退室した。
―大淀が離脱しましたー
芙二「さて、俺らも向かおうかな」
サラ「はい。あ、あの提督? 行きながら聞いてもいいですか?」
芙二「あぁなんだい」
サラ「提督のお母様も人間ではないのですよね?」
芙二は扉を開き、外へ出る。そしてサラトガも廊下へ出る。
鍵を閉めて2人は食堂へ向かう。そしてさっきの質問に答える。
芙二「まぁね。さて、行こうか」
サラ「はい。では、どんなものが____」
―食堂
芙二「冷葉~待った?」
サラ「冷葉さん。おはようございます」
冷葉「いや俺もさっき来たばっか。おや、サラトガちゃん。おはよう。昨日はこいつに付き合ってもらって悪いね」
サラ「いえ、そんなとんでもないです」
芙二「まぁその辺も話しておくが米は……「もうやった」流石としか言えん」
冷葉「昨晩何があった?」
芙二「向こうでトラブルに巻き込まれたんだ。で、俺と八崎さんだけじゃ足りなくなるほどね」
冷葉「それがサラトガちゃん達も連れてった理由?」
芙二「そんな所だ」
冷葉「嘘つけ、本当は戦闘しただろ」
芙二「……いやそれはない」
冷葉「じゃあなんで昨晩見た時、お前の服は血で濡れてんだよ」
芙二「いやそんな証拠はどこに……」
冷葉「お前が昨日帰って来た時迎えに行ったんだ。その時見たぞ。お前、一体何者だ?」
芙二「……俺は普通の人間だぜ? なぁサラ? ったく冗談がきついぜ」
サラ「提督……冷葉補佐もやめてください」
冷葉「……嘘は止めておくんだな。お前が皆を連れて何もないところから現れるなんて最初は信じられなかった。でも、その不可解な事は何度もあった。俺の中で点と点が昨晩、線になった。繋がったんだよ。もう一度聞こう。お前は何者だ」
険悪な雰囲気を剥き出しにして芙二に問う。いつかの何があってもお前の味方だってのは……いや違うな。どんな存在であっても____か。元人間だったから思うが安い言葉だな
芙二「俺は芙二 凌也。日之本海軍兵学校の卒業生であり、ここの提督だ。それ以外何者でもない。そしてお前の相棒だ」
冷葉「そうかい。で、お前は何だ?」チャキ
サラ「冷葉補佐!!」
冷葉「サラトガ。君は知っているのだろう? 芙二の正体を。だから、そんな目を向ける」
芙二「冷葉、お前は何かされたか?」
冷葉「非情派? いやそんなことはない。俺は
サラ「あの時とは……? 一体何が?」
冷葉「海堂元帥の孫娘がとある戦場で致命傷を負った。俺らは訓練生であった為、近くで見ていたのに奴らに気がつかなかった。だが、芙二。お前はもうあと数時間も生きられない孫娘に何かして回復させた。周りの奴らは奇跡が起きたとか言ってたが本当はお前がやったんだろう?」
芙二「……」
冷葉「無言は肯定と取るぞ」
芙二「構わん。さて、撃てよ。引き金を引け、撃つって事は撃たれる覚悟があるんだよな?」
冷葉「……つまりお前は
芙二「敵かどうかなんて今は知らねぇしどうでもいい。俺が人間かどうかなんてそれを頭に向かって撃つだけでいい。あぁなんだ、外してしまうのが嫌だったらこうしてやるよ」
床をカツカツと音を鳴らしながら拳銃を向ける冷葉に近づき。
銃口を心臓の位置につきつける。
それを見てサラトガは悲鳴を上げる。
その悲鳴にいち早く気がついた艦娘が居た。
それは____青葉だった。
青葉「何かあったんですか____って冷葉補佐!? 司令官に何してるんですか!!」
冷葉「お、丁度いい。ギャラリーが増えたな。青葉ちゃん、こいつの正体知りたくないか?」
青葉「え? 正体?」
冷葉「そうだ。こいつはもしかしたら人間じゃないかも知れないからな____今確かめてやる」
青葉「いやそれでもーーーー……司令官もやめてくださいよ!」
芙二「冷葉、早く引けよ。俺の正体がなになんて分かるのはそれを引いたあとなんだよ」
冷葉「……」
冷たい眼差しを芙二に向けると冷酷にも撃ち放った。
弾は確実に心臓を捉え、身体を貫通した。
その証拠に芙二の胸部から血が止め処なく流れるも芙二は表情を一切変えない所か膝をつかない。
サラトガと青葉は芙二に駆け寄ろうとするも、冷葉は2発3発とオーバーキルをしていく。
芙二の身体に穴が三か所できるもただただ血を流すだけで倒れる素振りを見せない為冷葉の思いは確固たるものになった。
そして悲鳴を聞いた艦娘らがこの状況に卒倒する。
駆逐艦娘は何人か気絶していく。大半は何が起こっているのかさっぱりなものもいる
その中で叢雲、時雨、夕立はこんなことをした冷葉に殺意を向ける。
それでも冷葉はリロードして言葉を吐く
冷葉「お前の正体は、なんだ。ゾンビか? アンデッドか?」
芙二「……」
冷葉「……無言は肯定と取るぞっ!!」
―パァン! パァン! パァン!と3発の銃弾は芙二の上半身を貫く。所々、血が割れた水瓶から水が漏れるのように溢れて止まらなくなるも芙二は倒れない。
それを見て、叢雲、時雨、夕立は冷葉の腕を折に行こうとするも血塗れの芙二が腕を掴んで止める
芙二「辞めろ。いいだろう、俺は____人間ではないのは認めてやろう」
冷葉「深海棲艦か?」
芙二「そうではない」
芙二の言葉は衝撃的過ぎた。
自分らの提督、司令官は人間ではない何かだと。しかも深海棲艦でもないらしい
赤城「提督? 何をいって……」
芙二「赤城か、俺は確かに人間ではない」
霞「じゃ、じゃあなんだっていうのよ」
赤城「……」
叢雲「いいの? 司令官」
芙二「いつかは言う羽目になる。大丈夫だ」
霞「クズ司令官!! 私たちを騙していたのね」
芙二「……すまない」
朝潮「あ、あの司令官! 司令官はどんなものであろうと司令官は司令官です。この朝潮! 一生ついて行きます!」
芙二「ありがとう……で、俺がなんだって話だが……まぁいいか」
八崎「おや芙二提督殿、言ってしまうのですか?」
芙二「八崎さん。おはようございます。えぇ、言っちゃいます。どうせ、母さん来ちゃうのでバレます」
八崎「それは、それは……え? 母上がくるのですか?! というか生きて!?」
赤城「大淀さんが言ってたことですね……それと引率者が増えるとか」
そして別の意味でざわざわしだすのを冷葉が止めて芙二に話しの続きを促す
冷葉「で、なんなの?」
芙二「俺は……いや
朝潮「りゅうじんぞく? でも司令官は人間に見えますが?」
芙二「俺みたいなのもいるんだよ。証拠は、冷葉。お前で試してやる。貰った銃弾分くれてやる」
冷葉「そうなんだ? で、何をするんだ?」
芙二「叢雲、時雨、夕立、サラ、八崎さん。皆を連れて外へ。冷葉、吾を舐めたようなことを抜かすな」ギリッ
サラ「!!」
神通「この感じ……さっきの!」
食堂に居る者は正体不明の何かが自身の肉体に侵入してくるのを感じると引き下がる。
そして芙二が名を出した者に連れられて、外へ行く。
食堂で2人きりとなり、ここで芙二は冷葉に謝罪する
芙二「こんなに早くにバレるとは思わんかった、まぁうん。騙すような事をしてすまない」
冷葉「……」
芙二「……報告するのか」
冷葉「しないよ。ただ俺はこれからどうなるんだろうな、と思ってるだけ。処刑するのだろう?」
芙二「まさか。一足先に体験させてあげるだけよ」
ニコリと笑って芙二は冷葉の身体に触れると干渉して一時的な不壊状態を付与する。
そして海上へ瞬間移動する。
外へ連れられた赤城たちはなにがなにやらと思っていると叢雲が話始める。
叢雲「これから起こることは他言無用にしてちょうだい。まぁあれを見たら話そうとは思わないわよね」
赤城「これから何が起こるのです?」
時雨「昨晩、
足柄「崩壊……? ねぇそれは本当なの?」
夕飯「嘘はつかないっぽい。昨日の相手は戦艦棲姫だったっぽい」
龍驤「戦艦棲姫!? なんで、そんなのが……」
夕立「あれは深海化した長門さんっぽい。他にもいろんなのがいたけど、ほとんど提督さんが倒したのよ」
霞「えぇ……なんだか嘘くさいわ」
―海上
芙二「さて、行こうか。今は浮いてられると思うけど。効果切れたらダメだかんね」
そう言って冷葉を海面へ突き飛ばす。
しかし冷葉も反射神経が抜群なのか華麗に着地する。
冷葉「……本当だ。立ててる……」
芙二「さて、と。狂獄龍忌呪:狂獄:赫焉一閃」
自身のスキルツリーを参照して派生させていく。
そして高くまで飛び上がる。
それは八崎達から見ると赤い点に見えるだろう
霞「今赤く光ってるのが司令官?」
叢雲「そうよ。それがこれから多分冷葉補佐に降るわ」
朝潮「え? ……冷葉補佐死んでしまいますよ?」
時雨「そこはもう対策しているでしょ?」
足柄「私達も大丈夫なのでしょうね?」
叢雲「さぁ? 昨晩もこれの前に大技を撃って敵味方関係なくダウンさせたから分からないわ」
― 泊地近海 上空
芙二「冷葉以外には状態異常無効:不壊付与、と。これで全力解放しても大丈夫」
前回の失敗を生かして黄昏の欠片から昨晩とった怨結晶を全て嚙み砕き飲み干す。
すると、芙二の身体に変化が訪れる。
昨晩の鎧姿から一変して急に呻き声を上げ、その場に蹲る。
芙二の頭部には山羊の角が生え、翼は更に大きく6枚に増え、さらには刺々しい尾も生えたのだ。そして力が溢れるのを感じつつも無理矢理制御下に置こうと奮闘する
芙二「ぐっ!?
怨結晶を取り過ぎたようで呪いが暴走していく。
それは昨晩、戦艦棲姫に向け放たれた
そのせいで遥か上空にいるのだが雲が晴れ、それが見える程に巨大になっていた。
このまま直撃させたら不味いと思い、芙二は無理矢理圧縮する。圧縮されたエネルギーは放たれる色が赤から紫に変わり、危険なオーラを放ち始める。
遥か上空にいる芙二だが圧縮されたモノから発せられる禍々しいオーラは地上に居る者にも伝わる。
空は快晴で平和だというのに芙二と冷葉の動向を見守っていた者達は身の毛のよだつ感覚がして一斉に身を窄める。
これからとんでもないことが起こると本能が察して、早くそこから離れるように警告を出しているのだ。
空中
芙二「行くぞ、冷葉ぁァァアアアア!!!」
誰にも聞こえないと思うも、冷葉へ叫びながら最速で向かうのだった。
敷波「あ、見て! 海上に何か落ちてくる!」
如月「ど、どこっ……!?」
敷波が
確かに赤い点……というよりかは赤い球が海上へ向かって一直線に来ていた
八崎「こ、これは……」ビリビリ
時雨「息がっ……出来ないっ」
次の瞬間、身体というか時間の流れが鈍くなったような感じを覚える。
しかしそれだけではなく、次第にとんでもない圧力を掛けられているかのような錯覚に陥る。
身体を無理矢理押さえつけられていて息が出来ない、といった状態になる。
ベキベキベキと異音を耳にしたのでゆっくりと目だけ動かすと驚く。
門が縦に潰れていくのだ。コンクリートでできた門がプレスを掛けられていくかのようにゆっくりと潰されていく。
それに驚いていると、急に圧力を感じなくなり元の状態になる。
皆、ほとんど無呼吸状態だったので勢いよく息を吸い込み荒く息を吐く。。
だが、それでも時間の流れはまだ遅く感じた。そして今度は急に寒くなった。
足柄「え? な、にが起こってるの?」ガクガク
陸奥「冷た……え? ……凍ってるわ」
潰されるかと思ったら急に凍りつく寒さにさらされて混乱する
そして誰かが発した言葉を聞いてやっと前を見る。
そこには目を疑う光景が出されていた
するとまだ春と言うのに一面銀世界に変わっていた。
屋根から真下へ氷柱が出来ており、自分達を除いた周りには雪が積もっていた。
まるで何時間も降ったかのよう。その中で八崎が恐る恐る歩き出して雪に触れる。やはりふわりと腕が沈んだ。
八崎「本当の雪ですね……でもどうして私達は平気なのでしょう」
??「多分、芙二が何かしたんだよ」
真後ろから声がしたので振り返るとそこには芙二といつもいる妖精が居た
霞「なにかって……」
そう霞が言うとアビスは淡々と言い始める。
アビス「八崎っていう憲兵も叢雲も時雨も知っているだろう? 芙二の事。こうなることを予見してやったと思う。でもこうなるとは思ってもいなかったよ」
苦笑いをする妖精を見ているといきなり海上から爆破音が聞こえる。
一同は先ほどのが直撃したのだと思った時____自分たちの目の前が白く染まる
ドゴォォォォォオォーー……!!
と、凄まじい音が響く。あまりの音と光に目、耳を塞ぎ、しゃがみ込むのだった。
そして数秒後に目を開けるとそこには何もなかった。
あれだけの音がしたのに泊地には何もなく、どこも壊れていないようで何も知らない妖精が急にこちらへ飛び出してきた
妖精A「~~~」
妖精B「~~!?」
妖精C「~~~~~!!!」
妖精D「~~~~!!」
何人かの妖精が叢雲達に言っているがまるで理解が出来なかった。
いつもは聞こえ、話せるのに。聞こえない、話せない。いや……それどころか、目の前の妖精がチカチカと点滅して見えるのだ。
叢雲「え? 何が起こっているの」
霞「叢雲、妖精さん達の声聞こえる?」
叢雲「聞こえないわ。というか、みんな平気?」
霞「えぇ。平気よ。でも今のは何?」
夕立「多分提督さんっぽい」
霞「は? クズ司令官? 夕立何を言ってるの?」
陸奥「さっき自分で正体を明かしてたわよね?」
霞「本当にりゅうじんぞくってものなの?」
赤城「……あ、あの近づいてみませんか」
龍驤「え? あのなぁ赤城? 海も溶けてるかも知れないで?」
磯波「いや龍驤さん、氷は溶けてないですよ」
龍驤「は? 磯波も何を言ってーーーー……」
そして芙二がやった
龍驤、赤城「「は?」」
間の抜けた声が被る。あれだけの爆発でも凍りついた海は砕けてすらいない。
所々、ひびは入っていたがそれ以上はなかった。
赤城「と、とりあえず海へ行ってみましょうか」
赤城は怖がりながらも母港から赤い球が落ちた場所へ向かう。それにサラ、叢雲、時雨、夕立、朝潮、霞、八崎も加わり向かう。
陸奥「私は怖いから遠慮するわ」
足柄「私も!」
残るメンバーは陸奥、足柄、響、龍驤、磯波、敷波、那珂、皐月、如月だがその場に残らず建物内に残っている者に伝えに行く。
そして赤城たちはとある地点でハッとする。
霞「なに、この大きな穴は……」
叢雲「巨大な穴ね。底が見えないわ……」
時雨「落ちたら死んじゃうね……」
八崎「高所恐怖症になりそうな程……いえそこまで深いとそう錯覚してしまいそうです」
それもそのはず、過供給から放たれる一撃は本来島を砕くもの。その威力は流星一条ではなく、
そして芙二が落ちた場所は程反対側が見えない程大きなクレーターが出来ていて、深さもある。
それは岩盤近くまで到達している。落ちたら、死んでしまうなんてことは確かなのだ
叢雲「……これ、どうなるのかしら」
時雨「え?」
叢雲「この氷は、ずっと残ったままなの?」
時雨「それは分からないけど……」
不安を呟いているとき、穴の中から声が聞こえた。
芙二「そんなことはないぞ。もう崩れる」
冷葉「や、やぁ。皆~……死ぬかと思った、ぞ! 芙二ィ!!」
朝潮「し、司令!? 誰ですかっ」
時雨「あれ? 昨日のよりも変わってない?」
芙二「おう。グレードアップした」
冷葉「え? 昨日ってどういう事?」
穴の中から悪魔と見間違えそうな姿をした芙二とそれに抱えられている冷葉が飛び出してきた。その姿を見て、噛みつく朝潮。昨晩のを知っているからか、あまり驚かずに突っ込みを入れるのだった。
夕立「……え、提督さん? その姿は……なんだかカッコイイっぽい!!」
芙二「お、分かっちゃう?」
夕立にカッコいいと言われて調子に乗り始める芙二。しかしある艦娘から声が上がる
霞「じゃなくてっ! クズ司令官は深海棲艦の味方なの?」
芙二「一部のな? まぁそいつも基本は人間の味方だから気にすることはないがな。まぁそのうち詳しく話してやっから、さぁ飯を食おうぜ」
霞「!! 待ちなさい! 今、味方って……つまりはスパイなの!?」
芙二「いや違うが。俺の恩人だ。そいつは」
赤城「え、は? 深海棲艦に助けられたんですか?」
芙二「まぁな。
霞「お姫さん……つまり姫級ですか!? これは倒さないとっ……!」
芙二「あ、おい!」
芙二「霞、待て待て。俺もお姫さんもそんなことはしないぞ。両方救うのが俺達の目的だしな」
霞「敵も味方も救うって事?」
芙二「そうだな、まぁ襲ってくる深海棲艦は片っ端から沈めるが」
赤城「え? 救うのでは?」
芙二「襲われてんのに交渉なんて出来ないだろ? だから容赦なく沈める。話し合いはそっからだ」
赤城「なんだか矛盾してるような」
冷葉「……なぁ芙二。その姿怖いから変えてくれない?」
芙二「……構わんぞ」
先に冷葉を氷の上に降ろして芙二はいつもの姿に戻る。
赤城「提督は人間なのですか?」
芙二「いやちがうけど」
赤城「えっと龍人族っていう人種なのですか?」
芙二「人種っていうかそういう種族だね。その辺の話は後でするからとりあえず、食堂へ行こう」
赤城「そ、そうですね」
芙二「氷はもう一斉に溶けるからな。とっとと行こう」
赤城たちは芙二達と合流して、芙二から爆弾発言され混乱しつつも海上から話ながら食堂へ向かうのだった。
―道中
朝潮「あ、そういえば司令官は人間ではないとおっしゃってましたけど年齢は幾つなんですか?」
芙二「俺の年齢?」
朝潮「えぇそうです」
芙二「今年で200歳だが?」
赤城「200!? えっとやはり長生きなんですか(?)」
霞「200歳!? どう見ても青年じゃない……」
冷葉「芙二は本物の人外なんだな……もしかして南西諸島防衛線で会敵した姫級と戦ってたのってお前?」
芙二「おう、そうだな」
冷葉「えぇ……じゃあなんで深海棲艦を絶滅させないんだ? それだけの力があれば……」
芙二「んー、それもおいおいね。今は腹が減った! 飯を作ろう!」
冷葉「(芙二がめちゃくちゃ女子力高いと思ってたら、200年も生きてるのか……)」
霞「朝から頭がパンクしそう……」
芙二「お、糖分も取る? 妖精さん達、総動員させるからデザート作るんだけどね」
叢雲「司令官どこか吹っ切れた?」
芙二「んーそうかな。いつか言わなくちゃって思ってたからね。拒絶されようが何だろうがまぁ受け入れるよ」
そして芙二たちは食堂へたどり着くと血痕は消えていたのだった。
その事実に対して首を傾げるも、芙二は冷葉を連れて朝食を作りにいくのだった。
芙二が朝食出来るまで30分かかるから一度解散して~と呼びかけると赤城たちは帰ってしまったメンバーに事実を伝える為寮へ戻るのだった。
そして残った
叢雲「……ねぇ。時雨」
時雨「なんだい、叢雲。私、今日は買い物に行かないわ」
時雨「おやどうしてだい。疲れが取れてないのかい」
叢雲「前々から知っていたけど、更に知っておきたくなってきたわ」
時雨「それは同感だね。実は僕もあんなのものを見せられて知りたくなってしまったんだ。提督の
夕立「家族関係……? どうしてそんなのが気になるっぽい?」
時雨「それは____」
視線を横に流す。いつか挨拶に行くためだとは言えない。
サラ「今はとりあえずゆっくりしましょ?」
時雨「サラトガさん……」
サラ「(私も気になりますし……)」
時雨「(まさか提督を取るつもり!?)」
夕立「なんかお互い、見つめあってるっぽい」
叢雲「ほぅっておきましょ。司令官? 何か手伝えることはない?」
芙二「今の所ないかなー」
叢雲「そう。じゃあ出来たら呼んで頂戴。私は磯波の元へ行くわ」
―叢雲が離脱しましたー
時雨「僕たちは掃除でもしてようかな、ね? 夕立いいよね?」
夕立「いいわよ」
サラ「サラも手伝いますっ」
朝食が出来上がるまで、各々過ごすのだった。
―続く
一万オーバー……やってしまいました。
とうとう明かしてしまう正体!! 根掘り葉掘り聞かれる芙二! 艦娘の皆はどう対応していくのか! そして、冷葉! 芙二が人間だったら捕まってたぞ!!
いなくなった泊地は非情派が回収してバッドエンド直行です。
おめでとう! 数多あるうちのバッドエンドを一つ回避できたよっ!!
という事で、誤字脱字があったら報告お願いします
次回もよろしくお願いします