とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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雰囲気で読んでください

頭いい文章ってどうやって書くんだろう。人の書きかた勉強していこう。


誤字脱字を発見次第報告お願いします


何かが乱れる予感

 

 

―続き

 

 

―食堂

 

 現在の時刻は13時前。葉月さん達が到着してから十数分が経っていた。

 そしてメイとシェリルを案内してから皆に声を掛けてといてと伝える。

 

 了解の意を込めて頷くと何名かが寮の方へ行った。

 それまでシェリルは物珍しさを感じたのか辺りをキョロキョロと見て回っていた。

 

シェリル「(凄いわね……これが凌也君のいる世界の文化なのね……)」

メイ「シェリル様、シェリル様。少しだけ、静かにお願いします」

 

シェリル「え?声が漏れてました?」

メイ「いえ、そうじゃないのですが……失礼なのですが初めて来た子供のような感じでいらして……フフフ。なんだか、普段とは違って可愛らしいのですが我々は客人という立場なので少しだけ、お願いします」

 

シェリル「あっ……そうよね。後で凌也君に許可を取ってみるわね」

メイ「はい。そうした方がいいかと。それにしてもクロ様とフジ様は遅いですね」

 

シェリル「そうよね。でもすぐ来るって言ってたし……それにしても」

メイ「? どうかしましたか?」

 

シェリル「凌也君の部下ってこう……皆美人揃いなのね……男性はまだあの凌也君とひやはって子だけなのかしら?」

メイ「あー……それは分かります。艦娘の皆さんは美人揃いですからね。シェリル様の言う通り男性はフジ様とヒヤハ様だけですね」

 

シェリル「えぇ!? それはどうなの? こう……倫理観というか、ね? もし職場恋愛でなんかあったら……とか」

メイ「それには及ばないかと」

シェリル「え? どうして? こんなに美人揃いなのよ? 凌也君からじゃなくても、艦娘(ぶか)?からでも……あるんじゃないの?」

 

メイ「いえ、つい最近調べてみたのですが……艦娘と人間が結婚するという文化(コト)はないらしいです。提督と呼ばれる男性もしくは女性は普通に艦娘とではなく、同じ種族……つまりは人間同士で結婚するそうです……なので」

 

 

シェリル「え? じゃあその艦娘っていう娘たちがその相手に恋心を抱いてしまったらどうなるの……?」

メイ「…………そのまま実ることはありません。想いを告げても、、、、」

 

 言葉は続かなくなり、俯き黙る。

 その様子を見て、あんまりだとショックを受けるシェリル。だが、それだとカノジョさんはどうなるのかと思いそのまま口にする。

 

シェリル「じゃぁカノジョさんの想いはどうなるの?」

メイ「カノジョ? フジ様の口からそう告げられたのですか?」

 

シェリル「いや、そうじゃないけど……話した時に照れたっぽいからそうなんじゃないかと思って」

メイ「多分それはシェリル様の勘違いですよ」

 

シェリル「勘違いかぁ…………でももしここの文化そのものを真に受けてたら凌也君はその娘の想いを……」

メイ「まぁそうかも知れませんが。結局は当人たちで決める事ですから我々が口出ししてはダメな気がします」

 

シェリル「そ、そうよね。当人たちに決めさせt「遅くなりました!」 「あ、ちょっと芙二君! 早いって!」噂をすれば、ってことかしら」

 

冷葉「おー芙二。まだ皆来てないから大丈夫だぞ。それにしてもよぉ」

芙二「あれ、皆来てないん? え、なになになんで近づいてくんの」

 

 少し息切れしてる芙二の元に冷葉が悪い顔をして歩いてくる。

 そして肩に手を置き、ぐぐっと顔を近づけてくる。

 

冷葉「なんでお前の母親()美人なんだよ!」

芙二「は?」

 

冷葉「いや、は? じゃなくてだな…………お前、恵まれてんだな。後で蹴とばしてやる覚悟しろよ」

芙二「お前の母さんもそんな感じだろ?」

 

冷葉「…………」

芙二「冷葉?」

 

 芙二がそういうと恨めしそうな顔から一転し、バツの悪そうな顔をして肩から手を放して頬を掻く。

 

冷葉「俺のこたぁいいんだよ。まぁそのうちな」

芙二「お、おぅ」

 

 地雷を踏んだか?などと思い2人の間の雰囲気は微妙なモノとなっていたがその時に丁度艦娘達が食堂へ入ってくることで微妙な雰囲気はどこへやら…………

 

 

サラ「提督、冷葉補佐。皆さんを連れてきました」

芙二「サラ、ありがとう。皆~! 適当な所に座ってほしい。引率者(お客様)が到着したんでね」

 

艦娘達「「了解です!」」

 

 芙二の指示通り、皆適当な席について葉月たちを見つめていく。

 その眼差しの大半は人見知りによるものだが。川内達、一部は知っている訳だが……

 

芙二「さて、と。これから軽い自己紹介をするから聞いてほしい。そして本日お世話になる方々だ」

葉月「じゃあ初めは俺からでいいかな」

 

芙二「どうぞ、葉月さん。よろしくお願いします」

葉月「改めまして、こんにちは。俺は葉月 黒(はづきくろ)。今回の立ち位置だが……まぁお馴染みという事で。今日はよろしくお願いね」ペコリ

 

艦娘達「「」」パチパチ

 

 葉月がそういって頭を下げ一歩下がると艦娘達が拍手をしていた。

 そして次はメイが一歩前に出る。軽く一礼して自己紹介を始めた。

 

メイ「初めまして方は初めまして。そうでない方はお久しぶりです。私はメイとお呼びください。今の私はクロ様……葉月様の従者です。何かわからない事があればお気軽に申してください」ニコリ

 

芙二「(え、今葉月さんの従者なの!? いや違うか)」

 

 ペコリと一礼して下がる。

 そしていよいよ最後はシェリルの番となった。芙二から母親だと告げられていたので艦娘達はより一層緊興味を持って聞く耳を立てていた。

 

シェリルはメイが下がったタイミングで前へ出て一礼し、自己紹介を始めるのだった。

 

 

シェリル「初めまして。私はシェリル・フェリアスと言います。気軽にシェリルとお呼びください。今日はよろしくお願いします」ペコリ

 

艦娘達「「」」パチパチ

 

芙二「葉月さん、メイさん、シェリルさん自己紹介ありがとう。皆、準備は完了している? いるのなら、行く者は八崎さんの元へ。ここに残る者は俺と冷葉の元へ。では、移動してくれ」

 

艦娘達「「!!」」

 

 “八崎さん“と芙二がそういうと艦娘達の視線は八崎の方へと行く。多数の表情がいつから居たんだと言った意味を持っていた。

 その様子を気にしないで軽く会釈し軽い自己紹介を始めた。

 

八崎「初めまして、お客様方。私は八崎 樟葉。ここの憲兵です。ですが今日一日は休日を頂き、艦娘達()の引率者という役を頂きました。先ほど芙二提督殿から引率者が増えると聞いたのでありがたいと思います。今日一日、よろしくお願いします」

 

葉月「よろしくね」

メイ「ヤツサキ様、よろしくお願いします」

シェリル「八崎さんよろしくお願いしますね」

 

芙二「(気配を消してひっそりと入ってきたな……)よし、先ほど言ったように行く者は八崎さんの方へ。それ以外の者は俺と冷葉の方へ行ってくれ」

 

 そういうと皆が移動を始める。やはり多数はいつのまにかいた八崎の方へ行く。

 

芙二「買い物に行く者(決定版)を言うぞ~。名前を呼ばれなかった者は行かないってことでいいな?」

冷葉「いいんじゃない? 今、戦時だけどネットで注文できる不思議な時代だし」

 

芙二「行く者は青葉、赤城、秋雲、朝潮、足柄、磯波、霞、如月、皐月、敷波、神通、那珂、榛名、陸奥、か。多いな……二手に分かれても大丈夫か?」

 

赤城「大丈夫ですよ」

那珂「提督、那珂ちゃんは大丈夫だよっ!」

 

芙二「葉月さん達も……」

葉月「構わないよ」

 

芙二「んじゃあ、二手に分かれよう。葉月さん達はどうします?」

葉月「あーじゃあメイさんと八崎さんで一つ。俺はシェリルさんとで一つ。これでいいかな?お二方」

 

八崎「構いませんよ、よろしくお願いしますね。メイさん」

メイ「えぇこちらこそよろしくお願いします」

 

芙二「じゃあじゃんけんで決めて貰ってもいいかな」

冷葉「いいんじゃない?」

 

芙二「良し、じゃあ俺に勝った奴はメイさん達の所行って、負けたやつは葉月さん達の所行ってくれ」

 

艦娘達「「はーい!」」

 

芙二「良し、じゃんけんやるぞ~!…………最初はグー! じゃんけん……」

 

―割愛―

 

芙二「分かれたな。一応、メンバーを読み上げるわ。メイ、八崎班。赤城、秋雲、朝潮、磯波、霞、神通、榛名、だ。そして葉月、シェリル班は青葉、足柄、如月、皐月、敷波、那珂、陸奥、だ。以上、14名は引率者と共に買い物を楽しんできてほしい! しかし残っているメンバーも休日を謳歌してほしいと思う」

 

冷葉「そいじゃあ後20分後に玄関へ集合してくれ」

 

 そういうと買い物へいく娘たちは楽しみといった顔をして“了解です!”と息を揃えて食堂を抜けて最終的な支度をするのだった。

 

―買い物へ行く組が離脱しました―

 

 

芙二「さて、行かない者は各自フリーにしてもらって構わないよ」

龍驤「そういうことならうちは艦載機の整備しとくわ。いつ敵さんが来るか分からんからな」

 

―龍驤が離脱しました―

 

明石「私もまだ皆さんの艤装の修理が終わってないので失礼しますね。提督、冷葉補佐」

大淀「あ、では私も明石さんについて行きますね」

 

明石「え、いいけど……なんなら大淀専用の艤装を作ってあげようか?」

大淀「え! いや大丈夫です。私は中々前線には行かないので…………「いいよ、そんなの気にしないから。ほら、行こう?」あ、ちょっと待っ…………」

 

―大淀、明石が離脱しました―

 

冷葉「えっと俺は八崎さんに用があるから少し外すわ。お客の対応は任せる」

八崎「いいですよ。冷葉補佐。どのような用事でしょうか」

 

冷葉「詰所に行きたいんだ。用事は歩きながら話すよ」

八崎「なるほど? 了解です。では、芙二提督殿、お客様方少しの間失礼します」

 

―冷葉、八崎が離脱しました―

 

シェリル「私達はどうしてたらいいのかしら? そもそも買い物する所へは徒歩で行けるの?」

芙二「行けます。大丈夫です」

 

シェリル「んーじゃあ少しだけ聞いてもいいかしら?」

芙二「なんでもどうぞ」

 

シェリル「まず、ここの娘たちに言ったの?」

芙二「言いました。申し訳ないです」

 

シェリル「…………そう。言ったのはこの娘たちだけ? 補佐って子にも言った?」

芙二「ここの施設に所属している者は皆知ってます」

 

芙二「そう……なのね。う~ん、この娘たちって言いふらしたりする? それだったら少しだけ弄る必要があるとおもうけど」

 

芙二「そういった事はしないと思います。というか、対策はしてあります」

シェリル「そう。分かったわ。その対策を聞いてもいいかしら? 凌也君」

 

芙二「特定の言葉の認識を阻害させてます。誰かに我らの存在を話そうものなら【規制済み】(ノイズ)が入り相手が聞き取れない、読み取れないようにしてます」

 

シェリル「そうなのね。後は……――――狂獄龍忌呪を使ったわね?」

芙二「はい。使いました」

 

シェリル「今の所どんな感じ? 私達も見るのは初めてだから……もし危なそうだったらすぐ言って?」

芙二「はい。今の所はなにもないです」

 

 5分程、芙二とシェリルだけが淡々と話していく。その中で不穏な空気が漂ったがそれはすぐに収まった。しかし芙二が艦娘達に何かを施したのは分かった。()()()()()()()()()()()が。

 そして会話が終わりそうなタイミングで一人、芙二に質問する者がいた。

 

叢雲「ねぇ、司令官。その狂獄龍忌呪っていうのは実際どういった効果があるの? その、、シェリルさんの表情が気になって、、、、」

 

芙二「狂獄龍忌呪ってのはただの呪いだ。まぁ使ってみて分かったことだがな。使い続けると心も体も蝕まれていずれはその名の通りになると思う。まだ未知数な所が多いから少しずつやっていくさ」

 

叢雲「呪いなのね。私達には…………「直接的な影響はない」そう」

芙二「サラ達はどうするんだ? 川内もさ」

 

川内「私? 私は提督達についてくよ。あの提督さ、神通に何かした?」

芙二「なにもしてないよ?」

 

川内「そう……ほんとに?」

芙二「…………」

 

川内「なんで黙るのさ。何かしたんだね? これは尋問が必要かな」

芙二「いや、やましい事はしてないです」

 

川内「やましい事は、ねぇ? それじゃあやましくない事はしたんだ。姉として色々聞くべきと決めたよ!」

時雨「じゃあ僕もそれに便乗して色々聞いちゃおうかな。そのシェリルさんは提督の母親なわけでしょ?」

 

シェリル「ん? 凌也君もしかして」

芙二「電話口から全てが…………」

 

シェリル「え、じゃあ……(何か閃く音)……サラって娘は本当にカノジョさん?」

芙二達「「!?」」デレレン(不穏な効果音)

 

 

サラ「!? わ、私が提督の彼女!?」

芙二「え、だから違うって「提督? もう手を出したのかい?」いや向こうの勝手な勘違い……」

 

シェリル「な~んてね? ちょっとした冗談……よ。(あ、この空気)」

メイ「シェリル様。フジ様と二人きりの方がいいと……(溜息)」

 

葉月「おっともう時間が近いな。メイさん、シェリルさん行こう」

芙二「あ、俺も送りますよ」

 

時雨「提督……? そうやって逃げなぃ……で」ズズズズ

芙二「(なんかドス黒いオーラが)叢雲! へるぷ!」

 

叢雲「本当に犬も食わないわね。私は一回工廠へ行ってくるわ」

芙二「了解。いってら」

 

―叢雲が離脱しました―

 

川内「……夕立ちゃん行こう」

夕立「そうね。先に行って待ってるっぽい」

 

―川内、夕立が離脱しました―

 

 川内達が先に向かってすぐして芙二は時雨から攻めから脱し、葉月たちの元まで行った

 

芙二「お待たせしました。玄関まで送りますよ」

葉月「まぁまぁ賑やかでいいところじゃないか」

 

芙二「そうですね。悪い娘達じゃないので(笑)」

シェリル「本当、それよ。皆いい娘達に恵まれて……あ、さっきのはごめんなさい? 悪気はなかったのよ」

 

芙二「大丈夫。分かってた、でもあのタイミングで言う必要はなかったんじゃ」

メイ「そうですよ、シェリル様。でもまぁシグレって娘も面白い反応をするのですね」フフ

 

芙二「笑い事じゃ……まぁいっか」

 

 そして芙二達は出かける組、八崎、冷葉と集合し、二つに分かれ見送って行くのだった。

 その際、葉月、八崎にはカードを手渡しするのだった。

 ……100万単位で金が無くならなきゃ大丈夫と芙二は高を括っていたが。

 

――――――

――――

―――

 

芙二「行ったな。さて、俺らは詰所へ行くか」

冷葉「そうだな、皆はどうするんだ?」

 

川内「私は提督達についていくよ」

時雨「僕もついてくよ」

 

サラ「サラはちょっとだけ工廠に行ってきますね」

夕立「夕立も提督さん達についていくっぽい」

 

芙二「分かった。サラ、何かあったらすぐに呼んでくれ」

サラ「分かりました」

 

―サラトガが離脱しました―

 

 そして芙二たちは詰所へ向かうのだった。

 

―続く

 

 




すげぇ。短くなった。グダグダじゃないからかな。まぁいいか。

皆さん艦これのイベはやってますか?(ゲーム自体やってない方もいるかもだけど)

作者は札制限を初めて諸に受けて完全に詰んでおります。
なんでこう沼るんだろうか…………

次回もよろしくお願いします。

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