とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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8日ぶりです。こんにちは。

案外筆が進まなかったです。おまたせしました。

思ったのですが、4話で終わってなかったのでこれ含めた6話で構成してみます。

8日ぶりに執筆したので誤字脱字だらけかもしれません。
見つけ次第、報告お願いします。




それぞれの買い物/半日憲兵として

―続き 

 

 

 芙二たちはすぐに詰所へ行き、必要な服を籠から取り出しその場で着替えようとするも川内達から”待つから更衣室行ったら?“と言われ、そそくさと更衣室へ移動するのだった

 

―詰所内 更衣室

 

 

芙二「冷葉―着替え終わった?」

冷葉「勿論だ。俺は着てたからな、服脱げば十分だったわ」

 

芙二「そか、じゃあ川内達の方へ行こう」

冷葉「おう」

 

 手早く着替えた芙二たちは更衣室を出て川内達の方へ移動した。

 

川内「あれ? 案外早かったんだね」

冷葉「まぁね。これから憲兵として行動するわけだけど、一緒に回るか? 芙二」

 

芙二「いんや二手でやった方がいいかも知れない。なんかあったらすぐ掛けるから」

冷葉「了解。じゃあ俺は工廠から行くわ」

 

芙二「了解っと。俺は玄関から行くわ。誰かついてくる?」

川内「あ、じゃぁ私いい? 提督」

 

芙二「川内か。いいぞ」

冷葉「時雨ちゃんと夕立ちゃんはどうする? 芙二の方へ行く?」

 

時雨「僕は冷葉補佐の方へ行くよ」

夕立「夕立もそれでいいっぽい」

 

芙二「そっか、ありがと。じゃ、そういうことだから」

冷葉「おk。じゃあ終わる時間決めてこ」

 

芙二「んー八崎さん達が帰ってくる時間の30分前でいいんじゃないか?」

川内「流石に連絡くれるよね」

 

冷葉「そらそうだろ」

芙二「じゃ、解散ッと!」

 

芙二「おーけー。変な奴見かけても襲うなよ? 返り討ちに遭うぞ」

冷葉「分かってるって。最悪は怪物(ふじ)に任せるよ」

 

芙二「分かった、絶対だぞ(ルビ振りおかしくなかったか?)」

時雨「それじゃあ提督、また後でね」

夕立「ばいばーいっぽい!」

 

―夕立、時雨、冷葉が離脱しました―

 

芙二「それじゃあ川内、俺らも行こうか」

川内「うん、分かったよっ」

 

 

 詰所を出て、とりあえず玄関の方へ行く。不審な人物はいないかを念入りに確認をする。

 いないようだが万が一というものが怖いので付近の妖精を呼ぶ。報酬(かんみ)を上げるから警備をしてくれないか頼むことにしたのだ。

 

 するとそこへ眠そうな妖精が3人現れた。その妖精たちは昼間と言うのに眠たそうに眼を擦っている。あるものは枕を持ってきていた。

 なんだか悪い事をしたような気がしたがそれでも頼むことにした。

 

芙二「眠そうな所申し訳ないが頼みがある」

眠そうな妖精A「ん~……なんですか~」

 

芙二「玄関周りを警備してほしいのだがいいだろうか」

眠そうな妖精A「報酬はありますか~?」

 

芙二「勿論だ。新作のスイーツをご馳走しよう。それと一つだけ、欲しいものを送ろう。俺が出来る限りの物をね」

眠そうな妖精B「ほんとですか!? ぜ、ぜひお願いします!」

 

芙二「わっ妖精さんってこんな声出るんだ」

建造妖精D「なぬっ?! 芙二提督の新作スイーツ?! 聞き捨てならねぇ事を聞いちまったな……私も参加してもいいか」

 

芙二「構わないよ。感想が欲しいところだからね」

建造妖精D「よっし! なにがなんでも成功させてやる!」

 

芙二「仲良くね。後日、食堂へ来て欲しい。それとも工廠へ持って行こうか?」

建造妖精D「いや食堂じゃダメだぜ、芙二提督さんよ。そうだ、芙二提督の部屋でもいいかい?」

 

芙二「構わんよ。野郎の部屋でもいいんだったらね」

建造妖精D「大丈夫だ。俺ら妖精は決まった性別は…………一応メスになんのか? まぁその辺は哲学の分野だろうから日にちが決まったらお邪魔させてもらうぞ」

 

芙二「おう、分かった。お願いします」

眠そうな妖精たち「「私達もお邪魔します!!」」

 

芙二「構わんよ」

川内「提督、私も…………」

 

芙二「川内は…………」

川内「……」ドキドキ

 

芙二「活躍次第だな」

川内「!」エッ

 

芙二「それじゃあ夕方まででいいから、お願いね」

妖精達「「了解です!」」

 

 芙二は玄関周りの警備を妖精さんに任せ、次の場所へ向かって移動していく。

 

芙二「さて、まず一つクリアだな」

川内「提督はなに作るの?」

 

芙二「内緒」

川内「そっか。じゃあ私が活躍できるようにじゃんじゃん出してね!」

 

芙二「それはなぁ……」

川内「えぇ~?! 食べれないじゃん!?」

 

 

――――――

―――

――

 

― 一方 工廠付近にいる冷葉達は……――

 

時雨「そういえば冷葉補佐は、さ」

冷葉「なんだい、時雨ちゃん」

 

時雨「提督とはやっていけそう?」

冷葉「それはどういう意図かな。俺とあいつは親友同士だぜ。やっていけるさ」

 

時雨「でもショックだったんじゃないの? 提督が人間じゃないって確信に変わったから」

冷葉「それはある。でもまぁそれ以外に居たからな。後、2人化け物染みたのが。あいつ程じゃないけど中々だよ」

 

夕立「それはどんな人っぽい?」

冷葉「あ、えっと提督じゃないんだよね。確か救護の方と八崎さんと同じ憲兵の方だったかな。名前は思い出せないけど、とても印象に残ってるよ」

 

時雨「へぇ……そんな人がいるんだ」

冷葉「まぁ機会があればどっかで会うんじゃないかな」

 

夕立「なるほどっぽい」

冷葉「ささ、俺らの仕事をしていこうよ」

 

時雨「聞きたいことがまだあるんだよね」

冷葉「おう、答えられる範囲だったらいいぞ」

 

――――

―――

――

 

 その頃、店に到着し買い物をしているシェリル達はーーーー

 

シェリル「(ここがこの世界の服を売ってる所なのね…………私達と感じは似ているけどきっと素材が違うのよねぇ…………)ねぇ、葉月さん。貴方の生まれ故郷はここだったわよね?」

葉月「え、はい。そうです。それが何か?」

 

シェリル「いや私達が住んでる国(ドラグルド)で売っている服と感じが同じじゃない? だけど、それだけじゃないわ。実際に売られている服はどれも素晴らしいわ。丈夫なのに、どうしてこんなにも安いのかしら?」

 

葉月「そうですね。でも、この国もとよりこの世界には魔力もないし魔物もいません。だからこそ、機能性や見た目に特化できたのだと思います「服を作るのに使う素材ってどういうのを使ってるのかしら?」それはですね……――」

 

 葉月はシェリルからの質問に答えたりもしていたがちょいちょいアドバイスを聞きに来る艦娘の対応に2人とも追われていくのだった。

 

葉月「(下着の話なんて振られても分かんないって…………)」ニガワライ

 

 そうして2人はほとんど全員にアドバイスを送った所でそこら辺の椅子に腰を掛けて座る。シェリルはともかくとして葉月は少しだけ疲れているようだった。

 

葉月「後は、まぁ会計だけですか」

シェリル「そうね。お会計だけね。葉月さんの知り合いに被服などを作ってる方いませんか? お話してみたいと思って」

 

葉月「そうですね~…………居たかも知れないんで一応聞いてみます」

シェリル「まぁっ! それはありがたいわ!」ニコ

 

葉月「(デザイナーとかならいた気がするけど作る側かーそっちの方面に……いやデザイナー方面のつてでって事で探してみっか)」

 

 シェリルは葉月の回答を聞き、プレゼントをもらった子供みたいに喜んでいた。

 そんな中、ある一人の艦娘が2人に近づき声を掛けたのだった。

 

青葉「あ、あのシェリルさん? 質問していいでしょうか?」

シェリル「えっと、貴方は青葉……さんでよかったのかしら? いいわよ。なんでもとはいかないけども」

 

青葉「あ、恐縮です! えっと、司令官の小さい頃ってどんな感じだったのですか?(あれ、そういえば青葉、ちゃんと自己紹介したっけ?)」

シェリル「そうねぇ……やんちゃな子だったわ。すぐ目を話すと友達とね~…………」

 

青葉「ほうほう! そうなのですね~」メモメモ

 

 質問に答えてもらい漏らすことがないようにメモをする青葉から少し離れて今度、機会があればと思って洋服を選んでいた足柄達は。

 

足柄「提督の幼い頃の話が聞けるなんて…………今後に使えないかしら?」

陸奥「そうねぇ。提督の好みが分かれば、今後に使えそうだけども……でもまぁ幼い頃の話なんてあまり聞く機会はないと思うから聞けて良かったんじゃないかしら」

 

足柄「なるほど。所で陸奥さん。これとかどうかしら?」

陸奥「あら。いいじゃない。その色なら、この色も合うんじゃないかしら?」

 

如月「(司令の好み、それを知らないと悩殺出来ないじゃない……)でも絶対に負けないから」

皐月「? 如月ちゃん。何か言った?」

 

如月「ん、いいえ。気にしないでね、皐月ちゃん。……そのワンピースいいと思うわよ?」

皐月「ほんと!? じゃあこれ買っちゃおう! ありがとう、如月ちゃん!」

 

如月「ふふふ。いいのよ、皐月ちゃん。私もーー……ってあら? 敷波ちゃんはどうかしたの?」

敷波「いいなぁって思っちゃってね。私の姉妹はまだ来てないから……それに下着の選び方なんて分からないよ」

 

 敷波の寂しそうな雰囲気は少し遠くに居た陸奥達の耳に入った。

 そして敷波の方へかごを置いて近づくのだった。

 

陸奥「そんなこと……私達は姉妹じゃなくても仲間でしょ? 仲間外れなんてないから安心して、ね?」

敷波「…………陸奥さん」

 

足柄「そうよ、私もまだ姉妹なんて来てないもの。そういう意味でも仲間。さて、せっかくの買い物なのに一人だけ辛気臭い顔してないで私達が選んであげるっ」

 

那珂「そうだよぉ~! 私も選んであげるね!」

敷波「ありがとう、足柄さん。陸奥さん、那珂さん」

 

 陸奥達に連れられて、店の奥へ消えていくのだった。

 

皐月「良かったねぇ。敷波ちゃん」

如月「そうね。本当に良かったわ。所で、皐月ちゃん? その手に持ってるのは何かしら?」

 

皐月「えっとこれは如月ちゃんへ! この下着は似合うと思うんだ!」キラキラ

如月「っ!?////(Tバックっ! しかもほぼ紐じゃない!!……あぁでもこんなキラキラ顔を輝かせてる皐月ちゃんの顔を曇らせられないっ これはかごへ……)えっとありがとう。皐月ちゃん」////

 

皐月「えへへ。よかったぁ如月ちゃんに似合うと思うんだぁ~」ニコニコ

如月「っ!(あぁ~純真無垢な笑顔……堪らないわ)」////

 

青葉「…………ふむふむ~。また何かあれば聞いてもいいですか?」

シェリル「えぇ。構わないわよ」

 

葉月「(女の子の買い物って長そうだなぁ……人数が結構いるからな)」

 

――――

―――

――

 

 

― 一方メイ達はーー……

 

 シェリル達とは違い別の洋服屋で買い物をしてるメイ、八崎一行は。

 

赤城「八崎さん八崎さん。春物の服ってこんな感じでいいんですかね?」

八崎「えぇ。でも、赤城さんならこういうのもいいんじゃないですか?」

 

赤城「ふむふむ。私、試着してきますね!」

八崎「えぇいってらっしゃい」

 

――――

―――

 

朝潮「霞! こういうのはどうでしょう!」

霞「あぁもう! なんで際どいの持ってくるの!? 司令官を猿にしたいの?!」

 

朝潮「お店の中で叫ばないでください! それにこれは私と秋雲ちゃんが選びました!」フンス

秋雲「いやぁ~いいと思うけどなぁ。秋雲さん的には~……榛名さんはどう思う?」

 

榛名「え? いや、、、、えっとサイズがあってないと思います(?)」

霞「そんな際どいの持ってくるから、榛名さんも混乱してるじゃない!」

 

秋雲「いや榛名さんや赤城さんが切ると危険よ。朝潮ちゃん、別のを選ぼう?」

朝潮「いえ! せっかく選んだのですから買いましょう! かごにいれておきますね!」

 

秋雲「い、いややめとこう!? 私が言うのもなんだけど一応下着や私服を買いに来てるんだよ!?」

磯波「そ、そうですよ! こんなえっちなの…………まだ早いと思います!!」

 

朝潮「そうですか……磯波ちゃんにまでそういうのなら仕方ありません。違うのを選びましょう」

霞「なんとかなったわ……」ホッ

 

 

―――――

―――

――

 

 わいわいしてる艦娘達を見て思わず笑ってしまうメイ。その様子を見て葉月も連れられて笑ってしまう。 

 その時、神通が2人の元にやってきて会釈をするのだった。つられて神通に対して会釈をする。

 

 

メイ「えっと、ジンツウ様でしたか? 私に何か用でしょうか?」

神通「単刀直入に聞いてもいいでしょうか?」

 

メイ「えっと何を?」

神通「今度私と手合わせをお願いしたいです」

 

メイ、八崎「「!!」」

神通「メイさんは提督と同じ故郷の者と聞きました。それに初日に見た技の数々を私も学び身に着けたいのです。どうか、よろしくお願いします」

 

 そう言って頭を下げる神通を見て、少し考える素振りを見せた後メイの方から質問をする。

 

メイ「全力でやっても構わないのですね?」

神通「はい、構いません。生半可でやってもらっても強くは慣れない気がしたので」

 

メイ「分かりました。なら、物理の方で全力を出すとしましょう。手合わせは次私が来るときで構いませんか?」

神通「はい。大丈夫です」

 

八崎「では、レフェリーは私が務めましょう。試合続行が不可能と判断すれば全速で止めに入ります」

メイ「えぇ。構いませんよ」

 

八崎「では私の方から芙二提督殿にお伝えしておきます。神通さんは私服、もう選び終わったのですか?」

 

神通「はい。もう選び終わってますよ」

八崎「そうなのですね。あ、そういえばメイさん達は今日夕食を食べていくのですか?」

 

メイ「あ、どうなのでしょう? そこらへんはあのシェリル様とフジ様で決まると思うので」

八崎「なるほど。了解です」

 

赤城「もし、メイさん達が残るのであれば料理はいつもよりも多くなるのでは?」

神通「わっ! 赤城さんどこから現れたのですか……」

 

赤城「背後からですよ」

神通「はぁ……怖かったです」

 

赤城「あら……驚かしてしまい申し訳ないです」

神通「いえ、お気になさらないでください」

 

八崎「(後はお会計ですねぇ……一体どのくらいになるのか)」ヤレヤレ

メイ「(ジンツウ様は一体どれほどお強いのか…………楽しみですね)」フフフ

 

――――

―――

――

 

―その頃芙二と川内は。

 

―工廠

 

芙二「あーかしさん! いますか?」

 

 工廠に響き渡るほどの声量で呼ぶ芙二。

 そして対象はゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。

 

明石「なんですか? 提督。大声出さなくても妖精さんに声を掛けていただけば十分ですよ」

 

芙二「川内の艤装って修理完了してる?」

明石「あ、はい。でもどうしてですか?」

 

芙二「試したいことがあってね。持ってきてもらえる?」

明石「え、えぇ分かりました」

 

 明石は工廠の奥へ消えた

 

川内「なーにー? 提督、私と戦ってくれるの?」

芙二「いや戦わないぞ。お前を傷つけたくない」

 

川内「むっ! その言葉は私でも少しクルよ。私達は艦娘だから多少は大丈夫! これから実戦する?」

芙二「いや今憲兵になってるから、執務中だから。あ、そだ。妖精さんおる?」

 

妖精さん「なんですか~? 芙二」

芙二「お、イイ所に。これ、妖精さん達にプレゼント。いつもありがとうね」

 

妖精さん「これはなんです?」

芙二「プリンだ。一人一つしかないけど許してね。冷蔵庫に入れて冷やしてから食べると疲れが吹き飛ぶぞ」

 

妖精さん「甘味ですね!? おぉ~い! 提督からの差し入れだぞ!! 誰か手が空いてるやつはこっち来てくれ~!」

 

<ナニ!? イクワ~!

<ア、 チョ、オイ!

<アブネェッテ!!!

 

芙二「まぁいいか。これ、全員分ね。渡すよ」

妖精さん「受け取りました、では~」

 

―妖精さんが離脱しました―

 

 

川内「提督~? 私にはないの?」

芙二「いや夕食後に出す予定だから大丈夫」

 

川内「やった!」

明石「提督? 妖精さん達に何か渡したんですか?」

 

芙二「報酬(かんみ)を渡したのよ」

明石「なるほど。あ、提督の艤装ももう少しで直りますからね」

 

芙二「了解」

明石「にしても、何と闘ったんですか…………」

 

芙二「姫級6体と獣一匹」

明石「あぁ……話は聞いてます。あんまり無理はなさらないでください。あ、それと川内さんの艤装です。どうぞ」

 

川内「あ、ありがとう。つけてもいい?「いいぞ」やった」

明石「全く。深海棲艦から獣に変化するってどういうことですか」

 

芙二「分からん。見えない力が働いたのだとしか思えないけど」

川内「あ、提督! 提督がほんとに人間じゃないっていう証拠見せてよ!」

 

芙二「いや散々見たっしょ?」

川内「いーや川内さんはなにも見てません!」

 

芙二「はぁ…………少しだけだぞっと(ん? なんか違和感がある)」

 

 そういうと少しだけ解放するも自身の状態に違和感を感じ取ったのだが気にしないでそのまま発動させる。霧が足元から発生し芙二ごと包む

 そして芙二の左腕は黒い鎧を纏っていて足元には赤い大剣が突き刺さっていた。

 

芙二「ふぅ。なんだか、疲れるな。引っ込めてもいいか?」

川内「だめ! それを抜いて見せてよ!」

 

芙二「ったく。しゃーないか」

 

 そういって突き刺さった大剣を引き抜くと身長の1.5倍はありそうな程大きかった。

 重量もかなりありそうだ。しかし芙二はそれをなんなく扱っていたので化け物だと再び思うのだった。

 

芙二「んー重い。普通に重い。なんでこれがチョイスされたのかは知らんけどまぁいいか」

 

 そう言って解除すると腕に纏っていた鎧も赤い大剣も光の粒になっていくのだった。

 

明石「それで提督、なにがしたかったんですか?」

芙二「んー、いやしっかり見たけど気のせいだったわ。川内、艤装外してもいい」

 

川内「分かった。明石さん、ごめんね。置いてきてもらえる?」

明石「あ、はい」

 

 川内から艤装を受け取った明石はまた工廠の奥へ消えたのだった。

 

川内「提督? どうしたの?」

芙二「いや大丈夫。少しだけ気になったことがあったけどどうやら白っぽい」

 

川内「白?」

芙二「あー気にしなくていい」

 

 “へんな提督だなぁ”と思うものの声には出さず心の中に留めておくのだった。

 明石が戻ってくるまで2人は雑談しつつ、妖精さん達から押しかけに対応していくのだった。

 

 

―――――

―――

――

 

 

―南西諸島海域 某島

 

 ここは南西諸島海域にある名もなき島。

 この集落は過去に人達が生活していたが深海棲艦の侵攻により人たちは殺され建物も何もかも残ったままとなっていた。

 人がいなくなり廃墟となった集落はゆっくりと風化していくのだった。

 

 集落の中にある一つの家の中にて。

 その室内の部屋に大小非対称な二本の角が左右に生えた少女がベッドで眠っていた。

 

??「…………」スピースピー

 

 その少女は安らかな顔で寝息を立てていた。しかしーー…………

 

??「…………」パチン

 

 かすかな気配を察知して目を覚ます。

 

??「懐かしい気配だ。方角は北東か……しかし我はもう人間ではなくなった。我は、一体何なのだ? あぁ……アイリ。我は君に会いたい。あの頃のように…………また」

 

 そう吐き捨てると、ベッドから這い出てそのまま外へ向かうのだった。

 

 

 

―続く

 




おぉ…………一万切ったわ。
所で提督の皆さんは今イベをやってる方はいますかね。

現在、進行形でラスダン詰む詰む状態ですけど。クリアされた方はおめでとうございます。ヴィクトリアスさん、可愛くないですか?是非、うちの艦隊に欲しい……

はっ…そうじゃなかった。話しは変わってお気に入りがなんと91人になってました。
こんなSSをお気に入り登録してくださりありがとうございます。

目標まであと9人。目標達成できるように執筆していきたいと思います!

では次回もよろしくお願いします。

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