とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

76 / 387
文才ないし纏まらなかったので気がついたらめっちゃおおくなってた。

あ、イベクリアしました。やったね!(前にも書いてたような気がする)


二章 38話『短い宴/虫の知らせ』

―続き

 

 時刻は16時37分。そろそろ到着すると連絡を貰ったので玄関で待機していた芙二たち。

 そこへメイと那珂が手を振りながら向かってきたので振り返すと少し遠から車のエンジン音が聞こえてきた。

 

メイ「ただいま~です~」

芙二「お帰りなさい~」

 

那珂「提督~ただいま~」

冷葉「お帰り~って…………車?」

 

 率直な疑問をメイにぶつけた。するとメイはニコニコしながら答えた。

 

メイ「えぇ、そうです。皆さんが沢山買われたので。お店の方々が気を利かせてくださったのです」

冷葉「なるほどな。それにしても車に積む程ってどれぐらい買ったんだ……??」

 

 メイの回答に少しだけ引く冷葉。

 一体どれほどかったのか、容易に想像出来なかった。

 

芙二「まぁ服だけじゃないからさ。色んな物も買っていいと許可したからある程度は想定できたけど……」

叢雲「その顔を見る限りだと想定外って感じかしら」

 

 芙二の隣に居た叢雲は表情を見てすぐに察して話しかけてきた。

 それに芙二は驚きつつも返す。

 

芙二「あーうん。まぁーいいかなと思ってるよ。こうして固まって行くのは最初で最後だろうから」

叢雲「あら、どうして最後だなんていうのかしら?」

 

 “最後”という言葉に引っ掛かる叢雲はすぐに芙二に聞き返す。

 

芙二「それは……「提督~運ぶの手伝って!!」あ、悪い叢雲も来てくれ」

叢雲「仕方ないわねぇ」

 

 那珂に呼ばれた芙二はとりあえず、手招くされる方へ行く。

 自分達が運びきれない量の服や本、娯楽グッズが置いてあった。後は各々で持っているようであった。それを見て少々面倒だと思いつつも、とっとと移動させようと思うのだった。

 

芙二「これを運べというのか……寮前でいいか?」

那珂「おっけーだよっ!」

 

芙二「了解した。叢雲少し離れていろ」

叢雲「(小分けにして運ぶのね? にしても那珂さん達が自分ですればいいのに)分かったわ」

 

 芙二が叢雲に声を掛けて、少しだけどいてもらうように言った。

 それを聞き、荷物からどいてもらった。そして芙二は荷物事、自分を転移させた。

 

 その光景に車を運転していた葉月も助手席のシェリルも大きく口を開けて驚く。更に驚いたのは芙二に運んでとお願いした那珂だ。

 

 それだけでなく芙二が消える光景を見ていた艦娘もメイも驚きのあまり短い悲鳴を上げ、その声を聞いた艦娘達は悲鳴の方を向くも何もないので首を傾げて悲鳴を上げた艦娘に聞く。

 目の前にいた芙二も自分らが買った荷物も何もかもが一瞬のうちに消えたのだから。

 

那珂「え? 提督?」

メイ「フ、フジ様……? 一体どちらへ」

 

 しかしすぐに芙二だけが現れた。荷物は那珂の指示通り寮前にあるのか、それは行って見なければ分からない事であった。

 そして涼しい顔して那珂にこう言った。

 

芙二「寮の前に荷物置いといた。他にあるか?」

那珂「えっと、、、、那珂ちゃん達のは今ので大丈夫だけど……神通ちゃん達のもお願い?」

 

 あまりの衝撃に那珂の一人称がおかしなことになっていたがそこは無視をして神通の方へいく。

 一度見逃した艦娘達でも二度は見逃さなかった。

 

 何もない所から急に芙二が現れたのにはとても驚いている様だった。何人かは車から降りて芙二に近づくも芙二は手を出して“近づかないで。まだ運ぶから”とそう言い聞かせた。

 

 艦娘達はとまり“まだ運ぶ”とはもう一度、消えるということかと思いながら芙二をジッと見ていた。

 神通の方まで行き、荷物は何処かと聞いた。

 

神通「荷物を降ろすので待ってください」

八崎「了解です。少し待っていてくださいね」

 

 そういうと神通は運転したであろう八崎と話していた。

そして何人と協力して荷物を降ろすと芙二の方へ来て、声を掛けた。

 

神通「提督、準備が整いました。私達の荷物も運ぶの手伝ってください。よろしくお願いします」

芙二「了解した。では、神通少しだけ離れてくれ」

 

 そういうとこくりと頷き素早く離れる。それを確認するとまた荷物事、芙二は消えた。

 それを見て、また驚く。しかし芙二はすぐに元居た場所へ戻り、神通に報告する。

 

神通「あ、ありがとうございます」

芙二「いえいえ。あ、皆夕飯の時間はいつもより一時間くらい遅いけど許してね」

 

 さりげなく、夕飯の告知をする芙二。すかさずその話題に食いつく者はいたが皆、早く自分達の荷物をほどきたいのかソワソワしていた。

 それを感じ取った芙二はそのままメイに夕飯の事を聞いた。急に聞かれたメイは少しだけ驚いていたが。

 

芙二「メイさん達はここで夕飯済ませます?」

メイ「あ、お願いします。私も手伝いますから」

 

葉月「良かった~! メイさんありがとうー」

シェリル「メイさん、ありがとう。凌也くーん! 私も手伝うわ!」

 

芙二「了解ですー! っと、さて夕飯前はこれで解散! 飯出来たら放送かけるから寝ないようにね?」

艦娘達「「了解です!」」

 

 芙二が言い終わるとゆっくりと買い物へ行った艦娘達は寮へ戻っていった。

 

 ―買い物へ行った艦娘達が離脱しました―

 

 それを確認した芙二は行かなかった娘達にも伝える。龍驤や叢雲は頷いて帰って行った。

 

 ―龍驤、叢雲が離脱しました―

 

 “赤城や姉妹から話を沢山聞くのだろう“と芙二らは思っていた。それでも残る者は居た。

 時雨や夕立、サラトガは残った。これからどうするかを聞いたら、芙二のお手伝いをするといった。

 芙二はそれを了承し、車に乗っていた葉月たちにも聞いた。

 

葉月「俺と八崎さんは車返してくるよ」

八崎「葉月さんと同意見です。では、夕飯前には戻りますので。失礼します」

 

芙二「いってらっしゃいな~」

冷葉「いてっら~」

 

―葉月と八崎が離脱しました―

 

 残ったメイ、シェリル、サラトガ、時雨、夕立、冷葉に声を掛ける。

 

芙二「んーじゃあ、とりあえず。食堂行って作るメニュー決めちまうか」

冷葉「了解~……いや俺もなんか作りたい気分なんだよねぇ^^」

 

芙二「お、奇遇だね。冷葉。俺も何か作りたい気分なんだよね。どうだ? ここで勝負するか?」

冷葉「いや辞めとく。今日は疲れた」

 

芙二「そか。んじゃとりあえず、行こか。シェリルさんとメイさんはついてきてね」

シェリル「はーい!」

メイ「了解です」

 

夕立「分かったっぽい!」

時雨「了解。あ、提督? 夕飯食べ終わったら少しいい?」

 

芙二「構わんよ」

時雨「ありがとう」

 

冷葉「俺も明石さんに用あるんだった」

芙二「なるほど?」

 

芙二「まぁ飯前に済ませてくれ。丁度呼ぶ前的な感じで」

冷葉「分かった」

 

とりあえず、芙二たちは玄関から食堂へ移動したのだった。

 

―食堂

 

 

冷葉「さて、なに作る?」

芙二「んー、食材はなにが余ってる?」

 

冷葉「一応、大体作れる。あ、でもステーキとかその辺はダメ。人数分ない」

芙二「なるほど。あ、メイさん達も食べてみたいものってありますか?」

 

メイ「そうですね……あ、シェリルさん、シェリルさん」

シェリル「なんですか?」

 

メイ「えっと私、ワショクというのを食べてみたいです」

シェリル「ワショク! いいんじゃない!? ねぇ、凌也君。ワショクって作れるのかしら?」

 

芙二「和食か。なぁ冷葉。寿司握ってみる?」

冷葉「え? 俺初めてだからうまくできるかなんて知らんよ?」

 

芙二「大丈夫だ。俺も初めてだ」

冷葉「んーでも失敗怖いからなぁ……あ、ちらし寿司にしようぜ」

 

芙二「いいんじゃね?」

冷葉「おk。まずはそれで決まりだな」

 

 ポンポンと二人で決めていく。 

 初めて聞いた単語に時雨達は興味津々の様だった。

 

芙二「あ、俺は無理のない範囲で握り作るわ。それと今ある刺身にできる魚介は半分やっちまう」

冷葉「分かった。後は~……揚げるか?」

 

メイ「あげる? 誰かに何かを渡すのですか?」

シェリル「いえ、メイさん。多分フリッターじゃないかしら?」

 

メイ「あぁなるほど。こちらではそういうのですね」

シェリル「そうね」

 

芙二「で、さぁどうしようか? 寿司と揚げ物。後は何か焼く?」

冷葉「んー…………シェリルさん。何か作りますか?」

 

 ここで冷葉がシェリルに話題を振った。異世界の料理を堪能するつもりのようだ。

 冷葉はシェリルの方をちらりと見るとぱぁっと表情が明るくなっていた。

 

シェリル「えっ…………私も作ってもいいの? ほんとに?」

冷葉「(凄い食いつくな。流石芙二の母親と言ったところか)」

 

 その顔と芙二が料理を許可されたときの顔と合わせるたのだが流石親子だと何処か妙に納得したのだった。

 

 

 ※

 

 

芙二「いいですよ。俺らもサポートしますんで」

シェリル「やった! じゃあグラタンを作りたいのだけどいいかしら!!」

 

冷葉「グラタン……材料あったか?」

芙二「材料次第……だけどマカロニがなかった気がする」

 

シェリル「えっと材料はマカロニ、オニオン、チキン、ミルク、フラワー、チーズね。あるかしら?」

芙二「冷葉。俺買い物行ってくるわ」

 

冷葉「いやいいよ。俺が行くって」

シェリル「あ、じゃあ凌也君私と行きましょ? たまには親子一緒に買い物も、ね?」

 

冷葉「芙二行ってら。俺は米炊くわ。必要なもんあったら買ってきな」

芙二「あざ。あ、ちょいと動きやすいのに着替えてくるけどシェリルさん部屋まで来ますか?」

 

シェリル「! いいわね。是非、行かせてもらうわ」

芙二「ということだ、冷葉少し空けるが……まぁみんなと共に飯作ってくれ(お、これハーレムって奴では? いやそんな展開にはならんか)」

 

冷葉「了解。えっとじゃあメイさん、時雨ちゃん達も飯の手伝いをお願いできる?」

時雨「いいよ」

 

夕立「分かったっぽい!」

サラ「分かりました。シェリルさん、提督行ってらっしゃい」

 

メイ「シェリル様、短い時間ですが親子の時間を楽しんできてください」

シェリル「ありがとう、メイさん。凌也君、案内してもらってもいい?」

 

芙二「えぇいいですよ。部屋行ったらお茶いります?」

シェリル「いや、大丈夫よ。着替えたらさっさと行ってしまいましょ?」

 

芙二「了解っと。それじゃ行ってきます」

 

―シェリル、芙二が離脱しました―

 

 

~着替えと移動はカット~

 

 

 スーパーへ来た2人はとっとと買い物を…………というわけにもいかなくただただ親子の買い物を楽しむのだった。余計なモノも買いつつ目的を果たし、泊地へ戻るのだった。

 

―――――

―――

――

 

2人が買い物へ行って30分後の泊地 食堂

 

夕立「冷葉補佐~これくらい切ればいいっぽい?」

冷葉「おけ、ありがとう。次は~…………」

 

時雨「メイさん、これレタスはこれくらいでいい? あとキャベツも切っちゃうけど」

メイ「えっとヒヤハ様~! シグレ様のもお願いします~! 今、錦糸卵(キンシタマゴ)なるものを調理中ですので見てあげられません~!!」

 

冷葉「りょーかい! 時雨ちゃん、こっち来て」

時雨「分かったよ。(にしても凄い手際の良さだな……初めて作る筈なのに……)」

 

 メイに言われた時雨はレタスとキャベツの入った籠を持って忙しく立ち回る冷葉の元へ行く。

 

時雨「メイさん、凄いね。初めて作るのにあんなに上手く作ってるよ」<ア、コレ

冷葉「そうだな。見た目は…………海外の人っぽいけど凄いな」<オッケー、ダイジョウブダ

 

時雨「そうだね。あ、サラダ用は一応できたから大きめのボウルに入れておくね」

冷葉「りょーかい。次は~…………」

 

 冷葉の的確な指示の元、調理は行われていく。

 簡単なモノは時雨達に。火を使うのは冷葉とメイの役目だ。

 

 ここだけの話し。

人数分+αで用意したら食材が無くなりそうなので近々買い物へ行く事になる。

 

そして芙二とシェリルが買い物から戻る。

 

 

芙二「今戻った……っておぉ! もう調理してんのか。俺らも作り始めよっと。ね、シェリルさん」

シェリル「そうね。(久しぶりに楽しく買い物が出来たわ)手を洗ってうがいをしたら始めて行きましょう?」

 

 こうして調理組が揃い、夕飯を作り上げていくのだった。

 

~調理は割愛~

 

芙二「良し、後は皿に盛るだけだな」

冷葉「そうだな。時雨達もメイさん達もありがとう」

 

メイ「いえいえ、流石フジ様とヒヤハ様です。予定よりも30分短縮出来ましたので……その」

シェリル芙二「ふむ。えぇそうね、メイさん。凌也君、お風呂を頂いてもいいかしら?」

 

芙二「いいですよ。時雨達も行ってくる?」

時雨「それじゃぁ……そうさせてもらうよ」

 

冷葉「お風呂沸いてる?」

夕立「多分買い物行った組が先に入ってるっぽい!」

 

芙二「それじゃ大丈夫か。今の時刻は19時25分か……飯の時間遅らせます?」

 

 2人にそういうと目を合わせて頷き、シェリルが答えた

 

シェリル「私達の事は気にせずに。盛りあがって頂戴?」

冷葉「いやいや待ちますよ」

 

メイ「フジ様、先に始めてくださっても大丈夫ですので」

芙二「そ、そう? なら、予定通りに20時からここで夕食にするので戻ったら教えてください」

 

シェリル「分かったわ」

メイ「えっと、シグレ様。お風呂まで案内お願いします」

 

時雨「あ、うん。分かったよ。じゃぁ提督、冷葉補佐また後でね」

冷葉「了解」

芙二「飯は逃げねぇからな~? 十分に癒されて来い」

 

―時雨、夕立、サラトガ、シェリル、メイが離脱しました―

 

 

芙二「さて、俺らはどうしようか」

冷葉「んー……俺らも風呂行く?」

 

芙二「いや皆寝てから行くよ。今日は色々ありすぎた」

冷葉「そうか。じゃあ俺もお前と同じで。いやシャワーだけ流して来ようぜ」

 

芙二「ん、冷葉だけ行ってくるといいさ。俺は妖精さん達用に新作スイーツを作り上げる」

冷葉「お? なんだそれ。お前、なんか作んのか?! 俺も新しいの作りたいのに!!」

 

芙二「ふっ……妬くなよ。妖精さん達には感謝しきれないからよ。今日も世話になったので笑」

冷葉「ほぉ~。で、なに作るのか決めたの?」

 

芙二「いや密かにプリンを作ったのでそれをアレンジします!」キラーン

冷葉「おぉ!? お前、いつそんなもん作ってんだよっ!! いやそれあげればいいじゃん」

 

芙二「いやいや。それは今日あげたのだ。それを更に上手くする! 題して『プリンアラモード』だ!」

冷葉「ほほぉ。プリンアラモードか。いいんじゃない? 酸っぱい果物とか入れたら甘さ際立ってよさげじゃね?」

 

芙二「その辺は試行錯誤で出すのだ。それも面白いだろ?? まぁその時の試食役は妖精さん達、お前、艦娘等々だな。ちな、俺が食うと自画自賛しかしないからダメだ」

 

冷葉「いや不味かったらディスっとけよ」

芙二「流石に不味いとディスるけども笑いながら自画自賛して変な追及するからダメ」

 

冷葉「自画自賛しかしてないな」

芙二「心がしょげると良くないだろ?」

冷葉「そういう問題でもないだろ」

 

芙二「話変わってもう一つ。皆帰ったらパフェ食う?」

冷葉「どういうこと? 食うけど、コスパ悪くね?」

 

芙二「いやその辺もまだ研究段階だから、実験材料(モルモット)にするわ」

冷葉「コスパというか間宮さん達が来るまでは……」

 

芙二「そしてMVPになった艦娘には提督チケットが寄与されます」

 

冷葉「おう、なんだ。その胡散臭いチケットは……」ニガワライ

芙二「MVPになった娘にだけ与えられるチケットです。それとなんかすごい事したら上げます」

 

冷葉「それだと何が……あ、パフェ食えんのか」

芙二「そうだ。あと溜めておくといい事があるかも?」

 

冷葉「でもよぉ、間宮さん達今月末か遅くても来月の半ばには来るんだろ? あんまり効果ないんじゃないの?」

 

芙二「大丈夫! 提督チケットは俺が提督してる間は半永久的に使えるからな。俺が暇な時に使ってくれたら速攻で仕上げてやるよ」

 

冷葉「なるほどなーって今考えたら、寮に行くやつ誰もいなくね?」

芙二「そうだな、まぁ放送で呼びかけたらいいかもな。いや呼びかけるって言ったやろ。確か」

 

冷葉「そうだったか? まぁいいか。で、誰が行く?」

芙二「俺が行く」

 

冷葉「なるほど? じゃあ俺はーー………「いやもう支度しよう。取り皿と箸、スプーンにフォーク。コップをまず各席に置いて行こ」お、おう」

 

芙二「とりあえず、持ってくるわ。カウンターで待ってて」

冷葉「はいよ」

 

 芙二は食器棚へ行き、冷葉はカウンターへ向かった。

 

冷葉「……盗み食いなんて誰もしないと思うけどなぁ……」ボソリ

八崎「おや、冷葉補佐だけですか? 他の方々は?」

 

芙二「ん、その声は……――戻って来たんだ? おかえり八崎さん、葉月さん」

葉月「ただいま、冷葉君。それにしてもいい匂いだね。美味しそうだね~……空腹の時に食べたら堪らないだろうね」

 

冷葉「でしょう? あ、シェリルさんとメイさんは時雨達と一緒にお風呂行きました」

 

 厨房から芙二が食器やらなにやらを抱えながら八崎と葉月に挨拶した。

 

葉月「なるほどね。あ、それじゃあ2人は行ったの?」 

冷葉「シャワー? まだ行ってませんよ。全部終わってから行こうかと思ってて」

 

葉月「そうなの? それじゃあついでに来てくれない? 汗まみれだから、浴びたいんだけどここは知らないし、さ」

芙二「冷葉行ってこいよ。俺は連絡して――「え? 連絡? 大丈夫だって! 芙二君そういうの出来るでしょ?」まぁ、出来ますよ……どのぐらい入りますか?」

 

葉月「15分くらいかな。お湯溜まってる?」

芙二「溜まってるかと思います」

 

葉月「そっか! じゃあ芙二君連絡しよう!」

芙二「八崎さんも行ってもらえると助かります」

 

八崎「分かりました。では、私は遅くなるかもしれないので先に始めてください」

芙二「了解です」

 

―八崎が離脱しました―

 

芙二「それじゃ――『えーっとマイクテステス! 驚いてるかもしれんけど気にしない方向で行くわ。短く言うぞ、夕食を食べ始める時間を変更する。20時予定を20時30分にする。腹減ってるやつら、許せ。その代わりに美味い飯用意したからな! で、風呂行ってないやつは行ってこい! 食事開始5分前になったらまたアナウンスするからな! 以上!』」

 

冷葉「え? なんなん? お前」ミミヲオサエ

葉月「いやぁ芙二君は流石だね。でも、ソレは知ったのは初めてだよ。芙二君も持ってるんだね?」ハハハ

 

芙二「(そういう言い方するって事は、葉月さんも?)」

冷葉「葉月さんも芙二みたいに人間じゃないんです?」

 

葉月「いや? 俺は純真な人間さ、さて風呂行こう」

芙二「冷葉、着替え持ってこい」

 

冷葉「了解~……場所は? お前の部屋?」

芙二「まぁ来てくれ」

 

冷葉「? 了解」

 

―冷葉が離脱しました―

 

芙二「それじゃ、電気落として向かいますか」

葉月「どこへ行くの? 部屋風呂じゃないの?」

 

芙二「そうだなー……俺の部屋をちょっと弄ってちょっとした浴場に…………」

葉月「なるほどね、じゃあ向かおう!」

 

 こうして芙二と葉月は芙二の部屋に向かった。

 

――――――――――――――――

――――――――

――――――

――――

 

―芙二の部屋

 

葉月「お邪魔します~っと。そしてお風呂の扉を開けていくと~? なんだ、普通じゃん」

芙二「だからそれにちょっとだけ【規制】するだけだって」

 

葉月「え、なんで?! 聞き取れなかったんだけど」

芙二「大丈夫ですって。(寝る前に戻すけど)」

 

葉月「本当に? 大丈夫?」

芙二「大丈夫。で、【規制】っと。んで、ここに湯を入れ……ました!」

 

葉月「はっや! 何? 魔法で大量に出して加熱したの?!」

芙二「そんなもんです。こっちは結構きついですけど」

 

葉月「なるほどね~「そういえば葉月さん、着替えはーー……」ここからだよっ」

 

 芙二に聞かれると懐をもぞもぞと何かを弄るような素振りを見せ、巾着袋を取り出しこういった

 

葉月「じゃじゃーん! ここに入ってるのだ。先に入ってもいい?」

芙二「どうぞ、多分適温なのでもし熱いの入りたかったら言ってください。葉月さんの感覚をバグらせるんで。あ、入浴剤は適当に突っ込んでも大丈夫ですよ」

 

葉月「え? なんか怖い事をサラっと言わなかった? だ、大丈夫だよぉ……」ガラガラ

 

 そういって脱衣籠に服を脱ぎ捨てて、浴場へ向かった。

 それから3分くらいしたら冷葉が来た。説明をするととっとと脱いで籠に入れて風呂へ行ったようだ。

 

芙二「まー時間も押してるし仕方ないかー」

 

 そう独り言をつぶやきながら部屋の時計を確認する。デジタル時計が表した時刻は【20:03】となっていた。今入って、余裕で間に合うと思いつつもタイマーをセットして脱衣場へ行くのだった。

 

―入浴シーンはカット!―

 

 

芙二「ふぅ。さっぱりしたな」

葉月「そうだね。お風呂ありがとう、芙二君」

 

冷葉「おっし、それじゃ戻って支度すっか!」

芙二「だな、冷葉」

 

 3人は食堂へ戻るとそこには――…………

 

―食堂

 

八崎「おや、3人方丁度いい所に。丁度呼びに行く所だったんですよ」

芙二「あれ? 時間はまだ10分くらいあるけど皆来てたんか」

 

 食堂へ戻るともう食べ始めるだけと言った感じになっていた。

 艦娘達、八崎、シェリル、メイ。女性陣が皆集まって支度を終えていた。料理も出してあった。そして八崎が立ちこちらを向いて一言。

 

八崎「いえいえ、提督と冷葉補佐も葉月さん。今日はありがとうございました」

葉月「いやいや。こちらこそありがとうございました」

 

 そう返す葉月。続けて艦娘達からも3人に“ありがとうございました“という言葉を伝え”こちらこそ、ありがとうございました”と返していた。

 

 そして終わると目線が芙二の方へ向き、早く合図をくれという雰囲気になった。

 おなかが空いているのだろう。長ったらしい事を考えていたが、無しにしてとっとと話してしまおうかと思うのだった。

 

 

芙二「今日は急な事にも対応してくれた、シェリルさん、葉月さん、メイさんに感謝してくれ! それと警備、憲兵として働いてくれた妖精さん達や冷葉にも! あ、一応22時過ぎにまた連絡する! てことで、手ぇ合わせてぇ!」

 

芙二「頂きます!」

 

“” 頂きます!!!! “”

 

 

 短い宴が開かれた。挨拶が終わったらすぐ、皆料理を皿に入れて食べ始める。それだけおなかが空いていたのだろう。そして冷葉と足柄は缶ビールを開けてぐびぐびと飲んでいた。

 

芙二「(空腹で急に飲むか……胃に悪いぞ。2人とも)」

 

 芙二は自分の席に座った。適当にとって食べようとしたら叢雲が近づいてきた。

 そして自身が持っていた皿を芙二に渡し、隣に座り込む。

 

叢雲「司令官、お疲れ様。私なりに取って来たからどうぞ」

芙二「ありがと、叢雲」

 

叢雲「……」ゴクゴク

芙二「……」モグモグ

 

 2人はなにも話さず食べたり飲んだり食事をしていた。そしてその状態は叢雲が破った。

 

叢雲「司令官。この場だけど不吉な事言うわ。なんだか言わなくちゃならない気がしたの。文句は受け付けないわ」

芙二「分かった。聞こう」<パチン

 

 指を鳴らして、他者へ聞かれないように妨害する。効果は1分程。まぁこの喧騒だ、誰にも気づかれないだろうさ、と高を括っておく

 

叢雲「南西諸島海域(あそこ)では一瞬たりとも気を抜かないで。抜いたら大事なモノを失うわ」

芙二「! 気を抜かないってのは警戒を怠るなって事か? 勿論、終始警戒しておくつもりだ」

 

叢雲「そう。まぁ一応は言っておいたわ。肝に銘じておいて頂戴」

芙二「了解した」

 

叢雲「それじゃあ。それを言いに来ただけだから。戻るわね」

 

 席を立って、料理の方へ行ったのだった。

 

芙二「……気を抜くな、か。何が居るか分からない海域だからな。ゲームとは違う、未知の領域だ」

 

 

 

 そして短い宴会は終わりに近づく。

 時刻は21時58分。

 食堂内の雰囲気は食べ始めよりもずっと賑やかになっているが何人かもう眠たそうにしていた。

 今日1日目一杯楽しんで、美味しいごはんを食べて幸せだろうなと思いつつ、手を2回叩いて視線を集める。

 

芙二「えっと、時間的にあれだから一応〆にする! 改めて葉月さん、シェリルさん、メイさん、八崎さん、冷葉と妖精さん達に感謝して欲しい!」

 

艦娘達「「 ありがとうございま~す(っぽい!!)!!!! 」」

 

芙二「まだ飯食ってたいやつらは食ってもいいけどここで潰れるな? 寝たい奴は寝てもいいぞ! ただし寮へ戻ってから寝ろ! 明日も休日だ! 飯の時間は各自、自由に! ただ一応いつも通りに作るので覚えておいて欲しい。では、解散!」

 

 芙二がそういうと大半の艦娘は寮内へ戻っていった。

 しかし何名かの艦娘は残ってまだ食べていた。

 

芙二「俺も残りを食べよう」

シェリル「りょーやくん!」

 

芙二「うわ! しぇ、シェリルさん!?」

シェリル「ふっふっふっ~……50年間も会えないなんて悲しいわ~」

 

芙二「(あ、これ出来上がってる……あれ? そんなに酒耐性なかったっけ?)ちょっとまだ飯食いたいんで」

シェリル「いいじゃない~なんなら、私が食べさせてあげるわっ!」

 

芙二「あ、いや大丈b「いいじゃない! いいじゃない!」うわっと葉月さんもメイさんも助けてって」

 

 既に出来上がったシェリルには言葉は届かず。芙二は最後の頼みの綱として二人に求めるも――……

 

メイ「あ、片付けはやっておくので大丈夫ですよ。色々お借りしますね」

葉月「メイさん俺、手伝うよ」

 

 などといい2人して空の食器を持って厨房へ消えたのだった。

 

芙二「(おっとこれは……いや俺にはまだ残ってる艦娘が居る!)ちょっと助けて……あ」

磯波「赤城さん、大淀さん~…………ここで寝ないでください!」

 

冷葉「八崎さんすまん、赤城さんと大淀さんを担げる?」

八崎「可能ですけど。潰れてます?」

 

磯波「はい」

叢雲「はぁ……何やってんだか」

 

八崎「分かりました。では、失礼します」

 

―八崎、磯波、叢雲、赤城、大淀が離脱しました―

 

 

芙二「なんてタイミングっ……もがっ」ビク

シェリル「ほら、グラタンも食べて~」グリグリ

 

芙二「食べます食べますっ」モグモグ

シェリル「艦娘の皆に好評だったのよ~」グリグリ

 

芙二「見てましたから分かりますって!」ヤベ、ツマッタ

シェリル「また来たときは違うのをご馳走するわね~」ツギモドウゾ~

 

芙二「もがもがっ!(これはっ……)……」ガクッ……チーン

シェリル「あれ? 急にどうしたのかしら……やっぱり疲れていたのね。お母さんがなでなでしてあげますからねぇ~」ナデナデ

 

芙二「……(気絶)」チーン

サラ「て、提督?! しっかりしてください!」

 

――――――――

―――――

―――

 

 芙二が意識を取り戻してから10分後。

 時刻は23時14分。片付けが終わり元の綺麗なままになった食堂の姿があった。

 

芙二「まだ顎が痛いぜ……あ、葉月さん、メイさんありがとうございました」

葉月「いえいえ。改めて艦娘の良さが分かったよ~」

 

メイ「フジ様、無理せずにお気をつけ下さい。狂獄龍忌呪は正体不明の呪いなのです。あまり過信して使い過ぎないようお願い申し上げます」

 

芙二「分かりました。では、玄関まで送ります。シェリルさん行きますよ」

シェリル「うぅ~…………頭が痛いわ」

 

メイ「(どんだけ飲んだんですか……)」

葉月「まぁ俺が運転してくからさ~2人は寝ててよ」

 

メイ「そうしときます」

シェリル「ありがとう、葉月さん」

 

―――

――

 

―玄関

 

 

 車に乗った葉月は運転して、門前まで持ってくる。そしてメイとシェリルを入れて最後に芙二に改めて礼を言うのだった。

 

葉月「いやー芙二君。今日は遅くまで本当にありがとう。良い暇つぶしになったよ」

芙二「いえいえ、こちらこそ。ありがとうございました。また機会があれば是非、お願いします」

 

葉月「それじゃおやすみなさい~」

芙二「おやすみなさい~」

 

―ブロロロロロロ……――

 

葉月たちを見送った後、芙二は冷葉にありがとうと伝え、解散と伝えた。

流石に疲れたのか、部屋に戻って寝ると言い歩いて行った。

 

残った芙二とサラはどうするか、話そうとした時だった。

 

 

 

 

    [ クルルウゥゥゥァァァアン……――]

 

 

 

 

 

芙二「!!」バッ

サラ「提督? どうかしたのですか!」

 

 何かの鳴き声が聞こえたような気がして、泊地を飛び出して砂浜まで行く。

 

芙二「気のせいだったか……!? こ、これはッ」

サラ「はぁ、はぁ…………提督? どうかしたのですか?」

 

芙二「南西諸島(むこう)では何が起こっているんだ?」

サラ「こ、これは……」

 

砂浜に打ちあがったモノを見て、思わず戦慄する2人。サラトガに関しては顔を顰め、ソレから目を背けている始末だ。

 

 

 

 

―砂浜に打ちあがったモノの正体……それは数十体程の深海棲艦の死体だった。

 

―続く

 




姿勢悪くて首がくっそ痛い作者です。

ようやく二日目終わった……なげぇなーはぁ。まぁいいか。


深夜テンションで書き上げたので誤字脱字だらけかも知れませんが見つけた際は報告お願いします。

では次回もよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。