とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

8 / 387
んー、書きたてほやほやなので読みにくかったり誤字脱字があるかもしれません

その時は、ご報告お願いします。

とりあえず、くっそ長いプロローグが終わります。

武御雷龍神→タケミカヅチ変更しました(R3 1/16 追記)

R3 2/10 修正しました
R3  6/20 修正しました

R3 11/16 加筆修正してみました。ごっちゃになってたら連絡お願いします。


零章 8話『さらば龍國、ただいま世界』

続きです

 

 

―シェリル帰宅―

 

シェリル「あら、凌也君~? 帰ってきてたの~?……あら?」テーブルヲミル

 

 メモーくっそ疲れたので仮眠を取ります。夕飯はなんでもいいです。おやすみなさいー

 

シェリル「そうねぇ。なんでもいい……じゃあ今日はきのこと鶏肉のシチューね」レシピハッ…

 

~~~~~~~~~~~

 

芙二「はぁ……寝れた気がしない……なんだ?あの夢は…」アセビッショリ

 

<凌也くーん、ごはんよー

 

芙二「……もうそんな時間か」

 

―自室からリビングへ―

 

シェリル「あら、寝癖がついてるわ。あとでお風呂沸かすから入って来なさい」

芙二「うぃ~……そうする……飯はなに?」

 

シェリル「今日はシチューよ♪」

芙二「おー! うまそー……」

 

シェリル「どうしたの? そんなに疲れた? まぁ、仕方ないかしら?」

芙二「そんな感じです~……飯食べて風呂行って早めに寝ます」ゲッソリ

 

シェリル「じゃあ、少なめによそうわね」

芙二「ありがとう……」

 

~食事シーンカット~

 

芙二「ごちそうさまでした」

シェリル「えぇ、お粗末様でした」

 

~しばらくして~

 

シェリル「あ、凌也くん。クリフも喜んでいたわよ。でも、やっぱり寂しそうだったわ」

芙二「…(そうだよなぁ……15年間も一緒に居たからなぁ……)皆に言われましたよ。でも俺は行かなくちゃならないんです、また会えます。いや会いに行きます」

 

シェリル「そうね、これが一生の別れじゃあないしね!」

芙二「そうですね」

 

シェリル「じゃあ私お風呂の準備してくるわね!」タッタッタ

芙二「愛されてんなぁ……!(なんだ、この痛み)」ズキ

 

~出発の日~

 

芙二「じゃあ、召喚の杜へ向かいましょう…!」

シェリル「早いものね、もう150年。あそこであなたに会えてからもうそんなに時間が経つのね」

 

クリフ「そうだな、シェリルに急に呼び出されてきたら赤子が喋るわ、イレギュラーな事態が発生してるわで……懐かしいな」

芙二「そうですねぇ」

 

葉月「あ、おーい!芙二君。シェリルさん!こっちこっち!」

シェリル「あ、葉月さーん!こんにちは」

 

芙二「葉月さんこんにちは」

クリフ「えっと君が葉月さん? 初めまして俺はクリフ。シェリルの友人さ。よろしくお願いしますね」

 

葉月「自己紹介どうも。俺は葉月 黒(はづきくろ)。これから芙二君と旅立つ仲間です」

メイ「あら、クリフさん。お久しぶりです」

 

クリフ「あ、メイさん。お久しぶりです、お元気でしたか?」

葉月「え?メイちゃんクリフさんと馴染み? 初知り~」

 

メイ「えぇ、プライベートな事で知り合ったんです。それと語尾に☆つけるの辞めてもらってもいいですかね?」イライラ

葉月「え?いいじゃんかよー」

 

メイ「なぜかイラつきますので」

葉月「えぇ?! ひどいなぁ……クロ、傷ついちゃう☆」

 

メイ「……うるせぇ……禿達磨(ハゲダルマ)にするぞ?」ヒクイコエ

葉月「ひぇ! ……やめてください……」

 

タケミカヅチ「おぉ、フジ君。我が兄との交渉は無事に終わったようだな」

芙二「タケミカヅチさん! はい、なんとかできました」

 

シェリル「タケミカヅチ様、お久しぶりです。ご連絡ありがとうございました」

タケミカヅチ「フジ君、もうそんなに時間が経つのか……はやいものだな」

 

芙二「そうですね……タケミカヅチさんが与えてくれた力で何とか呪いを食い止めてます」

タケミカヅチ「ふむ…なるほど、手助けになっているのであれば良かった」

 

グランフリード「やぁ、フジ君。支度は出来ているかな?」

芙二「グランフリード陛下……許可をいただきありがとうございます。改めてお礼を言います」ペコリ

 

グランフリード「うむ、構わぬ。タケミカヅチよ、力を貸してくれてありがとう。そして、フジ君。我からも贈り物を授けよう」

タケミカヅチ「兄よ、その言葉は要らぬものです。恐らくそれは運命によって決められていたもの。力を貸すのは至極当然であります」ニコ

 

グランフリード「そうだな、改めて。ありがとう」ニコ

タケミカヅチ「して……その贈り物というのは?」

 

グランフリード「そうだ、我が宝を一つ授けよう」

芙二「いえいえ俺には勿体ない! いいですよ! 陛下お気持ちだけで十分です」ワタワタ

 

グランフリード「我が授けるというのだ、何が何でも受け取ってもらうぞ」

シェリル「そうよ、凌也くん。陛下直々に贈り物をくださるのよ。受け取っておきなさい」ビシ

 

芙二「では、ありがたく…頂きます」キンチョウ

グランフリード「ふふ、それでよい。ではここを出る前に……我が宝物庫から厳選したものだ。どれか一つ選びなさい、アレムミア。出してくれ」パチン

 

アレムミア「フジ様、どうぞ」パカ

 

 アレムミアさんが開けた箱の中には宝石、武器、アクセサリー、防具が入っていた。

 どれもアーティファクトなんじゃないかと思うほど…光っていた。その中に、一段と輝いているものがあった。

 俺は、それにしようとした。しかし触れた瞬間にソレは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ように映った。

 

芙二「陛下、これにします」

 

皆は驚いて様々な声を上げた。その理由は黄金色に輝く卵の様な道具だった

 

グランフリード「ほぅ、()()()()()を選ぶか」

 

芙二「それはどういった道具なのでしょうか?」

 

グランフリード「それはある世界に住む大きな力を持った()が封印されていたものらしい」

芙二「鳥ですか? それに封印て危険なモノじゃないのですか?」

 

グランフリード「そうだが、もう中身は()()してしまったのだと先代から聞いた。だが、そのようなモノを廃棄するわけにもいかず宝物庫に入れておったが……それにするのかね?」

芙二「えぇ……道具としての能力ってありますか?」

 

グランフリード「聞いた話だと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()そうだ。狂獄龍忌呪もどうにかなるといいが……」

芙二「試してみますね、これどう使うのですか?」

 

グランフリード「確か、黄昏の欠片に手を当てると少しずつだが吸収していくそうだ。どうだ?実感あるかね?」

芙二「あぁ…えっとじわじわとって感じます」

 

グランフリード「そうか、フジ君はそれにするんだな。大事にしなさい」

芙二「はい、ありがとうございます」テヲヒッコメル

 

シェリル「よかったね、宝物がもらえて」

葉月「羨ましいなぁ…陛下、俺にもくれn「葉月様はダメです」」

 

葉月「なんだよ、メイちゃん!」

メイ「葉月様だからです」

 

 

グランフリード「さて、クロ。フジ君を任せたぞ」

葉月「おう、任されたわ」

 

グランフリード「では、アレムミア……杜を作動させてくれ」

アレムミア「了解です、ではサークル内にお二人とも入ってください」

 

―二人はサークル内にはいる…―

 

 サークルが光始めた。二人が光の粒になって消えていく……

 そこへ見覚えのある青年が駆け付け大声で叫ぶ。

 

セグラス「フジィ!! また、次会う時は…語り合おうぜ!!!」

 

 芙二は”b”とサムズアップしながら光の粒になっていきながら”一旦、この世界とはお別れか。まぁどうせ、戻ってくるだろ”などと安易に考えていたのだった。

 

 

 ----------

 

 

 あの世界を出発して半日も経っていないことを確認する芙二と異なる世界に移ったのでどこか体がおかしくはないか葉月が気にかけてきた。 

 

葉月「芙二君大丈夫?」

 

 大丈夫と答えると”何もなくてと良かった”と葉月が言った。

 

芙二「あ、俺の住民票というか戸籍というか入国許可書みたいなのあります?」

 

 そう聞いた時、立ち話もなんだからと言って葉月の家に向かいつつ質問をしていったのだった。 

 

葉月「大丈夫、もう手配してあるよ。芙二 凌也。15歳 男性 ……生年月日は……まぁ適当で悪いんだけどね。あ、これ渡しとくよ」ワタシ

芙二「あ、なにから何までありがとうございます」ウケトリ

 

葉月「いいって。でも海軍に入るのか……15年前に比べれば、マシかな」

芙二「15年前?」

 

葉月「あー……長いからおいおい、ね」

芙二「そうですか(まぁ深海神棲姫(お姫さん)から聞いてるからいいけどさ、どうなってるのか)」

 

葉月「お、そろそろ着きそうだ」

芙二「もう着くんですか? 随分早いですね」ビックリ

 

葉月「ん、えっと今後の予定はどうなってる?」

芙二「どうにかして提督を養成する施設? 学校へ入りたいですね……」

 

葉月「ふむ、ここからだと近いのは日之本海軍兵学校かな」

芙二「凄い名前ですね……」

 

葉月「まぁデカい学校だよ。提督だけじゃなくて鎮守府、泊地に属する憲兵、医療班、その他諸々のエキスパートを養成する学校だよ」

芙二「そこへ一般枠で入ればいいなぁ……」

 

葉月「大丈夫だと思うよ、この世の中だから毎月募集してるみたいだし……まぁ提督の条件は厳しいらしいけど」

芙二「多分、大丈夫だと思います」

 

葉月「そっか、まぁ君がそう言うなら大丈夫でしょ」

芙二「(まぁ最悪は能力を悪用して入ってやるとも……)」ククク

 

葉月「芙二君着いたよ、ここが我が家だ」

 

 そういうと、立ち止まる。芙二の目には立派な屋敷があった。

 

芙二「えぇ~!? 屋敷じゃないですかやだー……葉月さんってお金持ち?」

葉月「いや、俺の爺さんの家なんだ、爺さんが貸してくれるってさ。そんなもんでデカい家一人住んでいるわけ。暫くは芙二君がいるから賑やかになりそうで嬉しいよ」ニコ

 

芙二「……では、お邪魔します……」ガチャ

葉月「ただいまー我が家」

 

芙二「うわぁ…! すげぇ!! 部屋が沢山!!」

葉月「好きな部屋を使ってくれたまえー」ハハハ

 

芙二「ありがとうございますー」

葉月「荷物も一度、置いてきて。そしたらこの家の事を教えるね。一階のリビングへ来て欲しい」

 

芙二「分かりましたぁ」

 

ー芙二は一度荷物を置きにいった

 

芙二「ここが……俺が暫く借りる部屋……」

 

 中々広い部屋だ。ベッドが一つ。大きめの机が一つ。椅子が四つ。そして、小さいながら畳まで!

 

芙二「本当に金持ち……ひぇ」

 

 とりあえず、ベッドの下に荷物を置き。リビングへ向かう

 

ーリビングにてー

 

葉月「芙二君、部屋は決まった?」

芙二「はい。決まりました」

 

葉月「じゃあ今後を決めよう。まずは……」

芙二「……」ワクワク

 

葉月「飯の買い物からかなー」

芙二「そうですね。あとは求人情報? みたいなのを探さないと…」

 

葉月「まぁ先にスーパーいこうか」

芙二「おけまる」

 

ー二人はスーパーへ

 

葉月「今日は何食べようかー」

芙二「そうですねぇ。カレーにでもします?」

 

葉月「おー、そうしようかな」

芙二「んじゃあとっとと買って帰りましょー?」

 

葉月「そうだねー」

 

 俺はカレーの材料を探しにいった。

 その時に、妖精さんを見掛けた。小さく手を振るとそこにいた妖精さんはこちらに気付いたのか手を振り返してどこかへ行った。

 いやー小さくてかわいいなぁなんて考えていたら後ろから葉月さんが声を掛けてきた

 

葉月「どうしたの? ニコニコしてさ。カレー、そんなに嬉しい?」

芙二「えぇ嬉しいですよ。友達とこうして話しながら何かをするなんて懐かしくて……あ」

 

葉月「友達……ねぇ?」

芙二「あ、流石に失礼しましt「いいじゃん!」へ?」

 

葉月「俺も芙二君と友達になれて良かったぜ! じゃあとっとと買い物して飯つくろうぜ!」

芙二「はい!」

 

 テンションを上げた2人は帰路につくのだった。

 

ー買い物を終えて帰路にて

 

葉月「なにも聞かずに中辛買ったけど大丈夫?」

芙二「大丈夫ですよー」

 

??「あの、すみません!!

葉月、芙二「「!?」」ビックリ

 

 カレーの辛さについて話していた時、いきなり声を掛けられて驚く2人。

 

??「あ、えっと驚かせてすみません」

 

 それを悪いと思ったのか、水兵服を着た少女は申し訳なさそうに謝った。

 

葉月「いやいいよぉ。それよりもどちら様です?」

芙二「あ、さっきの…!」

 

 少女の肩に止まっているある存在に気がつく。

 先ほどスーパーで見かけた妖精さんがこちらへ手を振っていた

 

??「ということは、あなたにはこの妖精さんが見えるのですか?!」

 

葉月「ま?」

芙二「ま。見えるけど何か?というか、あなたは誰……いや、この姿は吹雪か」

 

吹雪「えっ!? ど、どうして私の名前を……海軍の関係者ですか?」

 

 少女の名を一発で当てると逆に驚きだし、目の前にいる芙二(少年)に対し海軍関係者か聞いてくる始末。

 

芙二「いや、ただの一般人だよ」

吹雪「でも……」

 

 しかしそれでも芙二は元プレイヤーだとも明かすわけにはいかずただの一般人と答えるのだった。

 逆に吹雪はというと、まだ名前を名乗っていない自分の名を当てた少年が一般人ではなく関係者ではということはどうにも理解できなかった。

 

 そんな2人に置いて行かれそうになった葉月が吹雪に話しかける。

 

葉月「えっと、吹雪さんだっけ? てことは艦娘?」

吹雪「はい。特型駆逐艦 吹雪型一番艦 吹雪です。呼び止めたのはえっと、妖精さんが見えるそこの少年に用があって……」

 

葉月「芙二君、先に帰って支度してるね。多分これ長いよ」ヒソヒソ

芙二「俺もそんな気がします」ドウカン

 

葉月「でもよかったじゃん? 海軍へ入ることは殆ど確定っぽいじゃん……結果を後で教えてね」

芙二「了解です」

 

ー葉月が離脱しましたー

 

芙二「……えっと俺はどうすればいいですか?」

吹雪「あのそのここじゃあなんですのでこちらへついてきてください」

 

芙二「あ、はい」

 

ープレハブ小屋ー

 

芙二「ここは……あぁ求人募集している所か。面接でもするのかな」

吹雪「えっと、ここで少し待ってください!」タッタッ

 

 ここで待つように芙二へ指示をだすと走って何処かへ行ったのだった。

 

 

――――――

――――

――

 

 

ーしばらくしてー

 

 呼ばれた芙二は吹雪について行くと目の前にはプレハブ小屋があった。

 

吹雪「お待たせしました、では中へお入りください!」

芙二「……失礼します~」

 

 中へどうぞ、と言われた芙二は失礼といい入室したのであった。

 そして中にはいかにも軍人といった風貌の女性がパイプ椅子に腰を掛けていた。なにやらその女性は芙二のことが気に食わないのか、ジッと見ていた。

 

??「吹雪……この今入った気の抜けた坊主が妖精が見える一般人だって……? こいつに騙されてんじゃあないか?」

吹雪「そんなことはないですよ! カーリー少佐!」

 

 少佐と言われた、女軍人はバツの悪い顔をして言った。

 

カーリー「少佐は階級だろうが。それに私は提督ではない。日之本海軍兵学校(あそこ)の教官だ。で、坊主。本当に妖精が見えるか? 嘘だったら、この場で射殺してやる」ギロ

芙二「……そことそこ、あとあんたの後ろにいるだろ? この小屋には3人しか妖精さんはいない、新しい顔は。あとはスーパーで会った妖精さんがいるか。つまり4人か」

 

吹雪「ほら! 見えてますよ! そうじゃなかったら、教官の後ろに隠れてる妖精さんに気が付くわけがないですよ!」

カーリー「吹雪ぃ……この小せぇ部屋ででけぇ声出すんじゃねぇ……ったく分かったよ」

 

 吹雪がちゃんと見てください!とカーリーに向かって言っている。

 面倒くさそうな顔をしていると芙二は正解か気になったので聞いてしまった。

 

芙二「えっと、正解したのか……?」

カーリー「おぅ、坊主。正解だ。で、これから私が言うことわかってるみてぇなツラしてんなぁ?」

 

芙二「……俺を日之本海軍兵学校()へ入れるってことですかい?」

カーリー「そうだ。妖精がみえる人間はそう居ねぇからな、推薦してやるよ。今歳は幾つだ?」

 

芙二「15歳」

カーリー「お、ちょうどで入れんじゃねえか。運がいいな」

 

 くつくつくつと笑うカーリーに対して怖気づくことはなく質問をする。

 

芙二「何年ぐらい学校で学ぶんだ?」

カーリー「そうだなぁ……5年で卒業だな、1回も落ちなければ」

 

芙二「留年があるのか」

カーリー「そうだろうさ。しかしまぁ妖精が見えるのならば艦娘どものいる前線へ駆り出されるかもなぁ?」ククク

 

芙二「それは願ってもない。ありがたいことだ」

 

 目的を果たせると内心そう思ったらつい口にしてしまった。すると先ほどまで上機嫌だったカーリーの態度が急変する。

 

カーリー「あぁ? お前、今何と戦争してるのか知ってんのか? 人間同士のおままごと(戦争)じゃあねぇんだよ!」

 

芙二「深海棲艦だろ? それくらい知っている。人類が生み出した現代兵器では効かず艦娘でなければ太刀打ちできないことも。しかし艦娘を指揮するには素質のある人間が必要なことも」

カーリー「お前は奴らの恐ろしさを知らねぇんだ! だから口だけでどうのこうのできるとかほざく英雄気取りのバカが増えちまうんだよ!」

 

芙二「……そうですか。いつ頃入学ですか? あ、寮とかもあるんですよね?」

カーリー「そうですか、じゃあねぇ! なに勝手に話すすめてんだ! 吹雪ィ!」

 

 芙二は呑気に話を進めようとしているとカーリーが止める。彼女は更に怒りだしていた。怒ると顔に血管が浮くタイプなのだろう。実際に浮いている。

 そして吹雪の名を呼ぶと後ろで2人を見ていた吹雪がびくりと大きく震え、呼びかけに答えた。

 

吹雪「は、はい!」

カーリー「このクソガキに現実を見せてやるから入学は三か月後だ!!」コブシヲフリアゲテ

 

 呼ぶや否や早口で用件を叫ぶと同時に芙二に対して腕を振り上げた。どうやら殴ってくるようだ。

 

吹雪「ちょ、カーリー教官!!」

芙二「……そうですか。それは困りますので止めさせて頂きます」イッポフミダシ

 

 吹雪がその行動に驚き、止めにかかるもカーリーはもう勢いよくおろしていた。

 それを見た芙二はそうですか、と呟くと一歩踏み出す。

 英雄気取りのバカ(芙二)に対して拳が飛ぶ。

 

 

カーリー「戦争も知らねぇクソガキが! いっぺん痛い目見てこい!!!」ブン

芙二「……」イナシ

 

 向こうで何度も戦闘をしていた芙二にとっては何ともなかった。激昂したカーリーの拳をいなす。

 カーリーの拳は空を切った。芙二の顔に当たると思っていたのでこの結果に驚いているようだ。

 そんなカーリーをよそに芙二は自身の左腕を突き出そうとしていた。

 

カーリー「ッ!?」カラブリ

芙二「……」ヒダリストレート

カーリー「ちっ…」カマエ

 

 慌てて防御の姿勢に入るも遅く、芙二が繰り出した左ストレートは顔面へ直撃しそうだった。

 

芙二「……」スンドメ

 

 しかし当てずに寸止めで止めて、拳を引っ込める。

 

カーリー「なっ!?」

 

 それに対してカーリーは信じられないといった顔をしたが芙二はこういった。 

 

芙二「俺は殺し合いをしに来たわけではないんです」

 

カーリー「ちっ……興醒めだ。吹雪、このクソガキに入学の日時、持ち物諸々を教えてやれ…」

吹雪「…カーリー教官はどうされますか?」

 

 芙二にそう言われたカーリーは興醒めだと吐くと啞然としていた吹雪の方を見て指示を出した。

 吹雪がカーリーはどうするのか、聞くと”煙草を吸ってくる”といいそのまま小屋を出て行った。

 

芙二「……えっと、吹雪さんいいですか?」

 

 残った芙二と吹雪。ぼーっとしている吹雪に話しかけるとハッとする。ちょっぴり照れながら吹雪は説明をし始めた。

 

吹雪「あ、はい…では説明させていただきます」

芙二「はい」

 

吹雪「今日は5月15日です。学校への入学は6月1日になります。持ち物は一週間分の衣類、着替えをお願いします」

芙二「質問いいですか?」

 

吹雪「どうぞ」

芙二「なぜ、一週間分の衣類が必要なのでしょうか?」

 

吹雪「それは入学後に服のサイズを測るからです。測ってからすぐには支給されないんです。大体五日から七日程かかります」

芙二「なるほど。ありがとうございます」

 

吹雪「連絡先を教えてもらってもいいでしょうか?」

芙二「080ー△△△△ー■■■■です」

 

吹雪「ありがとうございます、また後日お電話させていただきます」

芙二「了解です」

 

吹雪「今日はもう帰っていただいてもいいですよ」

芙二「あ、分かりました。では失礼します」ペコリ

 

 

――

 

 

ー葉月家帰宅ー

 

 帰宅後、芙二は葉月に帰ったことを告げた。そして結果を報告するのだった。

 

芙二「葉月さん、遅くなりましたー」

葉月「おーおかえりー。で、どうだった?」

 

芙二「あー来月の1日に入学ですー」

葉月「もう!? はやいねー」

 

芙二「俺も驚きですー」

葉月「あ、カレーできてるから盛るけど、手ェ洗ってきてねー」

 

芙二「了解ですー」

 

ー食事シーンは割愛ー

 

芙二「ごちそうさまでした」

葉月「おそまつさまでした、口に合った?」

 

芙二「はい、とても美味しかったです」

葉月「それは良かったー。あ、お風呂っていうか、温泉が湧いてるんだ。だから入っても大丈夫b」グッ

 

芙二「温泉までも湧いてる…」ガクブル

葉月「大丈夫、大丈夫」ニコニコ

 

芙二「あ、じゃあいただきますー」E:お風呂セット一式

 

ーカポーン♪ー

 

葉月「お、上がった?湯加減はどうだった?」

芙二「ちょうどよかったです~」ホカホカ

 

葉月「じゃあお先にねー」ノシ

芙二「あ、おやすみなさいー」ノシ

 

 

 そこから、忙しい日々となりあっという間に時間が過ぎていった。

 

 

ー5月31日ー

 

葉月「忙しい日々だった。気が付いたらもう明日にはここを出るのか……荷物とかどうする?」

芙二「あ、置いてもらってもいいですか? 卒業したときに取りに来ます」

 

葉月「了解~……まぁ頑張れよ? 芙二君のことだからまぁすぐにへこたれることはないと思いたいけど」

芙二「大丈夫ですよ。あそこがゴールではなく。卒業した後がスタートですから」

 

葉月「おう。そうだな! 俺は明日仕事で行けないけど頑張れよな」

芙二「はい! 明日早いので失礼します!」ノシ

 

葉月「おぅ! また今度な!」

 

~日之本海軍兵学校 入学式~ 

 

 

カーリー「ったく、気持ちが悪いくらいにピッタリ来よって……まぁいい。貴様ら! これより入学式を行う! 全員起立! 敬礼!」

全員「「!!」」ザッ……ビシ(敬礼)

 

 教官のカーリーがそういうと皆、気持ち悪いくらい息のあった行動をして敬礼した。

 

カーリー「敬礼やめ!!」

全員「「!!」」サッ…サッ(敬礼解除)

 

カーリー「忙しい元帥閣下に変わって私、カーリーが読み上げる。全員、着席!」

全員「「!!」」スチャ

 

 

ーーーー

ーー

 

 

ー入学式も終わり

 

芙二「これから5年間……俺は絶対に卒業してやる」キリッ

 

 入学式が終わり、早速英雄症候群の一歩を踏み出し始めるのだった。

 周りの目が見えてない状況である。そんな芙二を見て引いていた。

 

回りA「あいつ、なんかやべーやつだ。近づかんとこ」

回りB「そうだな」

回りC「そんなに奴らと闘いたいのか? 戦闘狂…?」

 

 だが、一人。そんな芙二をみても引かない男がいた。

 

??「なんだ? あいつ、そんなに前線へ行きたいのか…? 面白れぇ奴かも知れねぇな」ニカ

 

 

 

 ~なんやかんやあり、5年の月日はあっという間に流れた~

 

芙二「…もう5年か…早いなぁ。なぁ?冷葉?」

冷葉「おう、そうだな。クソみたいな日々だったのにな。もう卒業か」

 

芙二「候補生としてどこに仮配属されるのかな……」

冷葉「わかんねぇな…まぁ、お前と出会えてよかったわ。これからもよろしくな!」

 

芙二「あぁ、こちらこそだ」

 

カーリー「卒業生、集合!! 簡単だが卒業式をやらせてもらう。それが終わり次第、呼ばれた者はすぐに担当者の元へ移動しろ!」

 

 

ー卒業式も無事に終わり

 

 卒業式が終わり皆、各教官から配属先を伝えられるので移動を始めていた。

 そんななかに2名ほど呼ばれていない者がいた。

 

芙二「あれ、俺ら呼ばれなくね??」

冷葉「ほんとだ、なんか残ってらww」

 

カーリー「芙二提督候補生、私の元へ来い!」

 

 冷葉と顔を合わせて笑っているとカーリーから声が掛かる。

 

芙二「お、呼ばれたわ。またな、冷葉」

 

 席を立って向かう際、”がんばれよ”の意味を込めて親指を立てるのだった。

 

冷葉「次は会議で会うか、演習しに行くかだな」

 

 そういう冷葉の言葉を聞いているとカーリーから怒鳴られる。

 

カーリー「早く来い!」

芙二「了解であります!」 

 

 5年の時を経て、軍人の心得が沁みた芙二は小走りで行った。

 

カーリー「貴様、元帥閣下に直接指名されたぞ。後日、総司令部室へ行け」

芙二「了解であります。では失礼します」ビシ

 

 閣下に呼ばれたと言われ内心動揺したが決して顔には出さず、そのまま敬礼し寮へ戻るのだった。

 

ーーーーーーーーーー

 

カーリー「最後に冷葉提督候補生!」

冷葉「お、最後は俺か」

 

 カーリーに呼ばれ、向かった先で衝撃的な事を言われる。

 

カーリー「貴様はーーーーだ」

冷葉「え?」

 

カーリー「質問は受け付けないぞ」

冷葉「……? 了解であります!では失礼します」ビシ

 

 理解が追い付かないままだが、敬礼し冷葉も寮へ戻ったのだった。

 

 

ー続く




すみません、めっちゃまくし立てました。

学校編とか機会があれば書くつもりです。(本当にあれば)

ようやく…次回着任…(予定)

今回ほど長くないです。では読んでくださってありがとうございました

新キャラクター

 見た目の大まかなイメージはL社の赤い霧。 カーリー少佐

 カーリーの相棒的なポジ  駆逐艦 吹雪(ふぶき)

 この話の第二主人公 冷葉 慧璃(ひやはとしあき)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。