とある泊地に着任した提督のお話   作:ふじこれ

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やべぇ……テスト前だけど書けちゃった
フィット砲の説明ガバだけど、許してください

そして増える設定。こぉれは↓↓ まとめるのが面倒な予感


二章 51話『とある工作艦のはなし』

―続き

 

 

芙二「さて、これから本題に入るけど大丈夫?」

冷葉「構わないぞ」

 

明石「大丈夫ですよ」

芙二「了解。えっと明石が言っていた専用装備がどうたら~ってのを説明できそう?」

 

明石「はい。私の異能ってのもおかしな表現ですよね。……えぇ~っとほかの明石と違う所は装備を開発または改修する際、フィット砲を装備した時のような補正(ボーナス)を“付与”することが出来ます」

 

冷葉「つまりどういうこと? どこに補正が入るんだ? 索敵値?」

明石「そもそも冷葉補佐はフィット砲ボーナスというのはご存知ですか?」

 

冷葉「フィット砲ボーナス?」

芙二「フィット砲ボーナスってのはなー……まぁ言えばアレだ。艦娘が特定の主砲を装備するに当たって発生する値のことだ、確かこんな感じだったような」

 

 言い終わった後にうろ覚えで申し訳ない、と一言加えていた。

 

冷葉「それは勉強したっけ。そも俺ら候補生だった頃は見えなくても提督になった時、端末を通して見えるんだっけか? あ、いけね。本題から逸れそうだから後で聞くわ。えっとどれが上がるんだ?」

 

芙二「火力と命中に補正が入る。誰がどの装備でとかは細かいからそのうち。あ、でもこれだけは覚えておけ。戦艦は命中にプラスとマイナスの補正があるんだがマイナスの補正が入ると当たらん、と思う。いい例はそうだな。榛名がいるだろ?」

 

冷葉「いるな、うちに」

 

芙二「榛名に35cmの主砲じゃなくて46㎝の主砲を積むとマイナスの補正が入る、が正確な数値は知らん。まぁ理由は……その装備が過大だからだ。だから装備させる時にそういうのも考えてやってもいいかもしれないな。ちなみに」

 

冷葉「ちなみに?」

芙二「金剛型は第二次改装をしてもそれは変わらない気がする」

 

冷葉「なるほどな」

 

芙二「だが、数値だけだと分からんから実際に目視で確認するためにも過大すぎる装備をつけてもらって適当な的を撃ってデータをもらった方がいいかもしれない」

 

 フィット砲とその他の説明を終えると明石が“補足ですが……”と口を挟む。

 

明石「提督の情報だけだと少し足りないのでいくつか補足をするとですね。マイナスの補正が入るのは戦艦だけです。重巡や軽巡、駆逐にはマイナスの補正が入ることはないです。むしろプラスの補正は入ったりします」

 

冷葉「なるほどな……そもそも中口径とか装備出来ないもんな。重巡や軽巡が大口径は装備出来ないしな」

 

明石「それを踏まえて、ですが。私は特定の艦娘専用の主砲を作ることが出来ます。」

 

冷葉、芙二「「特定の艦娘しか装備出来ない主砲ってこと?」」

 

明石「いえ、そうではなく。私が決めて作られた装備を特定の艦娘がつけると火力値、命中値、夜戦命中値などが著しく上昇します。後は――個人の能力を引き上げる事が出来ます」

 

冷葉「それはどれぐらい?」

芙二「明石が作った主砲を装備するだけで三つの補正が入るだけではなくて能力も引きあげられるの?」

 

明石「提督みたいなチートではないですけどね」

芙二「俺のはまぁ貰い物みたいなモンだけどな……」

 

冷葉「能力の向上は目に見えて分かる?」

明石「個人によってまちまちです。目に見えて分かる人もいれば、分からない人もいます」

 

芙二「ところで専用装備はもう作った?」

明石「さっき言いましたが一応は作りました。しかしまだ試作段階なのでしっかりとした性能はないです……提督も小口径っぽい主砲を扱いますよね? よかったら見せてくれませんか? 専用装備として付与できるか見てみたいので」

 

芙二「構わんけど……ちょっと待ってアビス探してくる。寝てはいないと思うけど……」

 

 そういってアビスを探しに席を立ち部屋を出た。

 芙二が戻ってくるまで冷葉は明石に質問をしていようと思った。

 

冷葉「なぁ明石さんや。その専用装備ってのは明石さんが自動的ってのは……変かもしれないが値を決めちまうもんなのか?」

 

明石「いやそれはないです。私が装備する本人と共に決めないと作れないです。そして値がどれぐらい増えるかは分からないです」

 

 全部を言い終わらずに一拍おく。

 その時、冷葉は資材が許す限り何度もやろうと思っていた。

 

明石「任意で付与は出来ますが、各個人が装備した時の値までは決められないです」

冷葉「それじゃあ本当につけてみないと分からないってことか」

 

明石「そうですね。あと個々が持つ能力の向上については――まぁ戦ってもらう方がいいですね。戦うための武器を作るわけですから」

 

冷葉「相手は艦娘同士? それとも芙二(あいつ)?」

 

明石「そうですねぇ。レベルが同じ相手か少し強い相手の方がいいかもです。提督と闘いたいという物好きなら……良いかもですね。上手く加減とかもしてくれそうですし」

 

冷葉「俺は戦いとかからっきしだし、その辺はみんなの方が強いよ。断然(でもあいつ入学直後から血の気が多かった気がするしなぁ……)」

 

明石「まぁそれはそうですよね。あ、でも私達も艤装を持たない時間が長く続くと普通の女の子と変わらない力しか出せなくなるそうですよ。着任する前にちらっと広報誌で見ました」

 

冷葉「へぇ。これまた、どうして?」

明石「さぁどうしてでしょう? 使い方を腕が忘れてしまうから、ですかね」

 

冷葉「あ、それとその特殊な主砲は二つ装備できるの? そもそも作れる?」

明石「いえできないです。二つ装備は出来ないですが、改修をする事によりさらに値を向上させられます」

 

冷葉「二つ目は作れないし、装備出来ないのか。なるほど、オンリーワンって事か」

明石「はい。世界に一つだけの装備です。その子専用ですからね。別の子が使ったらただの

主砲です。値は変化ないし能力の向上もないです」

 

 ここまで聞いた冷葉は先ほど考えたことをこのタイミングで聞いてみる事にした。

 

冷葉「ちなみに一個作るのに資材をどれぐらい使うの?」

明石「一つ作るのにですか? うぅ~~ん……通常の十倍ほどですかね? あ、ネジは30個ほど使います」

 

冷葉「うわ、えっぐ……今ネジ何個だっけ?」

 

 ちょっと引いた。いや量産できんやん、と即座に思った。

 

明石「40個ですね。試作段階でもネジはしっかり使ってしまうので……基本は後回しでいいと思います。提督一人いれば事足りますしね」

 

 冷葉がそれもそうか、と言っていると部屋の扉がゆっくりと開いて行く。

 それに気づいた2人の会話はぱたりと止んだ瞬間、扉を開いた芙二が歩きながらこう言った。

 

芙二「いやそれはない。そんな事をしてるとアレだぞ? きっと取り返しのつかないことが起きる。強力な装備にはそれなりのコストがかかるってもんだ。まぁおいおい作って行けばいいさ」

 

冷葉「よ、おかえり。アビスは居たかい? それと明石さんから色々聞いといたぜ。明日か明後日か、暇なとき教えてやんよ」

 

芙二「ありがとう、そん時はお茶かコーヒーでも入れて話そうか。明石、アビスから俺用の装備を拝借してきた。試製深海艤装だけど、いいよな?」

 

明石「えぇ。構いません。それと今まで作った分はまだ試作段階ですので、誰でも馴染みます。だけど能力の向上は目に見えて分かるなんてことはないです」

 

芙二「ん、了解した。ネジに余裕があったら主力メンバーに作ってやってほしい」

明石「了解です。ですが、今の段階だと駆逐艦と軽巡洋艦の娘たち専用の装備しか作れないです」

 

冷葉「ん? 理由とかは分かるのか?」

明石「作れない理由は簡単な事です。一度も作ったことがない、からです。後、使う資材数が馬鹿になりません。専用装備を作るのに失敗はないのが救いですけどね」

 

冷葉「どれぐらい?」

明石「多分各資材5000ほどです。

   ボーキサイトはそこまで使わないと思いますが、弾薬と鋼材は確実に5000ほど使います。

   申し訳ないのですが燃料は未知数です。おおよその予想ですが金剛型だったら2500~、長門型だったら4000~。それくらい使うと思われます」

 

芙二「それでも目安なんだな?」

明石「えぇそうです。大和型の専用装備を作るものなら5000は確実に使います。ボーキサイトも3000は使います」

 

芙二「ひぇ……ま、まぁそんなに早く作らないと思うし……」

冷葉「建造で大和型を出すなんて確率は低いだろうしな。それこそ歴戦の提督達ぐらいの期間がないと出ないって聞くぞ」

 

芙二「はぇ~~……出すか」ニヤニヤ

 

 能力使っても大和型出してやろうかと思う芙二を見てか、あっと思い出したかのように明石はそんなことよりも……と言った。

 

明石「提督の装備見せてください。あ、場所移りますよ。ついてきてください」

 

芙二「はいよー」

冷葉「あい、わかった」

 

 明石が芙二の使う深海棲艦の艤装に付与できるかどうかという試みを行うために2人を作業場へ案内した。

 

芙二「はぇ~……ここが作業場。あ、妖精さん!」

開発妖精A「お、芙二に冷葉! それに明石も! 一体こんな時間にどうしたってんだ?」

 

冷葉「あーえっと。まぁうん。明石さんが作ってるところを見学させてもらうんだ」

芙二「俺らは見せてもらうんだぜ、工作艦(あかし)の腕をな」

 

新人妖精「おぉ! ぼくもみたい! あかし、いい?」

明石「構いませんよ。というか、いつも見てるのでは?」

 

新人妖精「? ぼくは今日うまれたばかりだから、しらないよ」

開発妖精A「つまり新入り?」

 

冷葉「そういうことだな。まぁ明石の超絶技巧を目に焼き付けようぜ」

明石「え、なんかハードル上がってません?」

 

芙二「気のせいだろ」ニヤニヤ

冷葉「ささ、作ってくださいな? 明石()()?」ニヤニヤ

 

明石「う~ん、この感じは嫌だなぁ……でもまぁ貴重なデータを見れると思うとなると研究魂が燃えるというかなんというか」

 

冷葉「離れていた方がいい?」

明石「いや大丈夫ですよ。あんまり火花なんて飛びませんし」

冷葉「分かった、芙二~! 妖精さん~! 大丈夫だってさ―」

 

芙二「了解~、ささ、妖精さんこちらへどうぞ」

新人妖精「はーい!」

 

 明石から近くに居てもいいと言われた冷葉は芙二と妖精さんに声を掛ける。

 呼ばれた2人は近づく時、明石は芙二の艤装に手を加え始める。

 

明石「さて、やりますかっと……~~~っ!」

 

 一言いい終わる前に明石の腕に淡い緑色の線が何本も入り発光する。正確な発光位置を言うと肘から手先にかけて、だ。両腕全体が淡く発光してるわけではない。

 

新人妖精「綺麗~」

芙二「これが明石の能力……量産できないとはいえ、十分チートじゃね」

 

冷葉「それな。なんか改修できるらしいから、最大まで改修し終わったら化け物になるぞ」

芙二「俺も付与できるか、やってみるか」

 

冷葉「それは――バランス壊れると思うぞ」

芙二「……そうだな。辞めとくわ。自分の獲物だけにしとく」

 

冷葉「そうしとけ。あれ? 明石の腕赤くなってないか?」

 

 明石の作業が終わる間、綺麗綺麗とニコニコしてる妖精さんを置いといて2人は雑談をしていた。だが、冷葉が明石の異変に気付く。

 開始は淡い緑色の光だったのが、警告(あか)色の光を放っていた。どことなく明石の顔が歪み、額には汗が流れ始めていた。

 

 そして次の瞬間……バチィン! という音と共に明石が後方へ弾かれたのだ。

 

冷葉、開発妖精A、新人妖精「「!」」

芙二「明石っ!」

 

 突然、弾かれた明石をキャッチすべく芙二は明石の元へ走った。

 地面へぶつかる前に明石をキャッチできたが体勢が悪く尻餅をつく形で転んでしまう。

 

芙二「明石! 大丈夫か!?」

明石「えぇ……大丈夫なのですが……弾かれた? とりあえず離してもらえますか」

 

芙二「あ、あぁ」

 

 明石はゆっくりと立ち上がり芙二の艤装の方へいく。

 

冷葉「あ、おい! 危ないんじゃないのか!?」

 

 心配そうな顔をして、動くが距離があったためか明石は自身を弾いた物の前に着いた。

 

 そして芙二の艤装を手に取り、まじまじと見つめる。

 冷葉と芙二は明石を見ている事しかなかった。ちなみに妖精さん達は驚いて逃げた。

 

芙二「触っても大丈夫なのか?」

明石「えぇ、何ともないですけど……どうして?」

 

芙二「明石、俺のは一応深海棲艦の姫が作ったから……その艦娘にはできないんじゃないか?」

明石「それもあると思いますけど……それよりももっと別の……」

 

冷葉「別の?」

明石「言葉に表せないですけど、深海棲艦のソレとは違う何かが私の手を弾いたんですよね。その正体は分からないですけど」

 

芙二「え、なにそれ。怖くね」

冷葉「芙二も分かんないのかよ」

 

芙二「いや分からん。俺の艤装は生体ではないから……やっぱり艦娘と深海棲艦は相容れないんじゃないか?」

明石「そうなのですかね? せっかくできると思ったのに……ショックです」

 

冷葉「まぁ艦娘達の艤装を作れるだけでも十分だと思うぜ。芙二は芙二でなんとかするだろ?」

芙二「まぁね。妖精さん達にも相談してみるよ」

 

明石「やってみたいことも出来たので今日はこれで解散としますか?」

芙二「時間は何時くらい?」

 

冷葉「22時過ぎかな。俺らも明日早いから解散しようぜ」

芙二「そうだな。あ、空のトレーは持ってくから貸して」

冷葉「はいよ」

 

 空の食器が入ったトレーを渡し、受け取った芙二は持ちながらこう言った。

 

芙二「まぁそれじゃ、また明日な。明石、冷葉」

冷葉「はいよ。明日は5時30分に集合な」

 

芙二「了解」

 

明石「提督、冷葉補佐。おやすみなさい」

芙二、冷葉「「おぅ。明石もおやすみなー」」

 

 冷葉は自分の部屋へと帰り、明石は少し休憩したら工具を片付けるといい先ほどの部屋に戻った。

 芙二は空食器の入ったトレーを持って食堂へ戻り食器やトレーを洗って拭き終わったとき明石が弾かれた理由が分かった気がした。

 

―続く

 




よくよく考えれば明石の能力も十分、チートだった件。
提督もチートなのに……まぁしっかりデメリットあるからいいよね!()

最終命中値とか最終火力値の話はまぁガバなんで……


あ、あと次の話から数話ほど芙二君たち目線から逸れます。彼らの話もいいけどそろそろ出さないといけない子たちが……
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