奏でることを忘れた少年   作:TAKACHANKUN

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小説初投稿です。拙い文章ですが
よろしければ読んでやってください。


星川優は平和に過ごしたい

「ふわぁ…」

 

これで何回目だ?欠伸。

だって眠いんだもの…しょうがないよね。

今は高校の入学式の真っ只中である。

校長が話しているのだが…

いや、まじで何分話すの?

かれこれ30分近くは経ってる。

簡潔にまとめろっての。

出会いを大切にーとか宣っているが

正直どうでもいい。

そんな運命的な出会いなんてあるわけないじゃん。

勉強に部活に恋愛?何それって感じだわ。

脚色されたドラマに毒された幻想だろ?

そんなもん…

俺の祈りが届いたのかくそ長かった話も

ようやく終わりを告げた。

 

「えっと、次は生徒会長の挨拶…です。」

 

えぇ…まだあんの?もういいって。

 

「みんなー!入学おめでとう!生徒会長の

氷川日菜です!」

 

へぇ、あれが生徒会長ね。

中々かわいいじゃん。プラス1点。

 

「羽丘は勉強も大事だけどー生徒会長的にはー…」

 

もうわかったから、早く終わらせてくれよー。

 

「るん♪ってしよーっ!!」

 

…はぁ?

 

なんだそりゃ…フリーダムすぎるだろ。

 

原稿みたいなのふっ飛ばしちゃったよ…

 

るん♪ってなんだよるん♪って…

 

そんで、誰もツッコまないんかい…

 

それどころかこいつらノリノリだったわ。

 

大丈夫か…この高校。

 

俺…来るとこ間違ったかな?

 

先行き不安しかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学式も終わり、教室にきたわけだが…

 

「入りたくねー…」

 

気づいちゃったんだけど、この高校

男子生徒が全然いない。

圧倒的に女子の比率が高い。

というか俺以外にいんのかってレベル。

家から近いってだけでテキトーに受験しちまったからな…。

情報なんて全然知らん。

いうて、つい最近こっちに引っ越してきたわけだし…

絶対浮くじゃん俺。

目立たず平和にが星川優のモットーだっていうのに…

「はぁ…」

ため息も何回目だろ。

とにかく、立ち止まっててもしょうがないし教室入るか。

 

「超大魔姫あこなるぞ!」

 

「えぇ…」

 

完全に出鼻くじかれた。

なにあれ。

るんるん生徒会長の次は厨二病娘かよ。

勘弁してよホントに。

 

「あぁっ!あっ…あぁーっ!」

 

今度は何だよ、次から次へと

イベントに事欠かねーなここは。

見るとプリントが散乱して大惨事となっていた。

いかにもどんくさそうな地味メガネっ娘が慌てている。

あーあ、やっちまったね。御愁傷様。

 

 

「もう…おたんちん…」

 

「えぇ…」

 

おたんちんて…言うやつ初めて見たわ。

あいつ、どこの生まれよ。

 

「ごめんね!大丈夫?」

 

「え?」

 

「みんなに配るの?」

 

「はい…出席番号が1番だから先生に頼まれて…」

 

拾ってやらんこともないこともなかったが

どうやらその必要もなさそうだ。

というか目立つのもやだし。

ちょうどいい、この隙に教室入らせてもらおうか。

こうして俺は不安ばかりの学園生活を

踏み出しましたとさ。




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