「ここ…だよな?」
眼前に広がるは超高層ビル。
見慣れぬ建物に俺は圧倒されていた。
あのガキんちょ、こんなとこに住んでるのか。
「お、お邪魔しまーす…」
おいおい、高級ホテルって言われても
信じるレベルだぞこれは…想像以上にぶっ飛んだヤツだな…あのチュチュっての。
「お待ちしておりました!」
おっと、誰か迎えに来てくれたのか。
振り返れば、髪の毛を見事なパステルカラーに
染め上げたツインテールの女の子がいた。
可愛いってのを体現したかのような子だ。
上から下までコーディネートがパねぇ。
「星川 優様ですね?」
「そ、そうです。」
「申し遅れました!
「パレオちゃんね、よろしく。」
「よろしくお願いします♪」
うん…名前に関してはつっこまないよ?
彼女に案内され、エレベーターへと乗り込む。
「えーと、パレオちゃんだったよね?」
「はい♪」
「すっげぇとこに住んでんのな、あのチュチュって子。親が何かやってたりするのかな?」
「はい♪チュチュ様のご両親は音楽関係のお仕事をされていて今は海外の方にいらっしゃるんです!チュチュ様が高校生になられてからはお一人でお住まいなんですよ♪」
「はえー…なるほどねぇ。ていうか高校生って…俺とタメだったんか。」
あれで、高校生なんか。
もしかしたら2、3年生とか?
「正確には、飛び級されているので13歳です。パレオと同い年なんですよ!」
あぁ、だよね。
飛び級って本当にあるんだな。
「…え?…ちゅ、ちゅうがくせい!?」
チュチュ様と同い年って…この子も!?
ていうか、スルーしてたけどチュチュ様って何なん?そーゆー主従関係?
あとさ、パレオって水着の名前だよな?
俺は好きだけどさ…ってそうじゃねぇわ。
「はい!中学二年生です♪」
「中学二年生!?」
この子が宇田川よりも年下なの!?
マジかよ!信じらんねぇ!
「着きました♪」
色々と処理しきれぬまま最上階へと着いた。
「おぉ…プールサイドまであるよ。」
何でもアリだな、ホントに。
もう、何が出てきても驚きそうにないわ。
「来たわね!」
「どうも。」
中へ入るとチュチュが偉そうに椅子にふんぞり返っていた。どうでもいいけど、サイズ合ってなくない?
「パレオ!」
「はい!チュチュ様!」
そう返事したパレオちゃんが取り出したのはビーフジャーキーだった。それをグラスへとぶち込む。
ジャーキーって…身体に悪いぞー。
そんなんばっか食ってたら。
「welcome!ユウ・ホシカワ!私のレコーディングスタジオへ!」
いや、確かにすごいわ。
ここで練習できたら、そりゃ最高だろうな。
「改めまして、プロデューサーのチュチュです。あちらがマスキング。」
「おう、よろしくな。」
この人は確か、ますきさんだっけ。
てか、キングて。
「あ、あのー…」
ますきさん?
顔、近いんすけど…距離感間違ってません?
ドキドキよりヒヤヒヤするんですけど。
「ますき、優君困ってるじゃない。」
どうしようかと思っていたら、レイさんが助け船を出してくれた。
「ご存知でしょうけど…ベースボーカルのレイヤよ。」
「優君久しぶり…でもないか。」
「そっすね。」
「そっちがパレオ。」
手を振るパレオちゃん。
うん、かわいいな。
彼女もメンバーの一人だったのか。
キーボードメイドって言ってたから、キーボード担当なんだな。
なるほどね。
この中に割って入れるかどうかはコイツの言う
ギター力ってヤツを見せつけなきゃならないわけか。
はっ…おもしれーじゃん。
「お眼鏡にかなわなきゃ、このままとんぼ返りってこともあり得るわけね。」
「そうなるわね。」
「そりゃ困るな。星川 優先生の次回作にご期待ください!ってか?冗談じゃねぇ。」
「?」
「でも、いいじゃん…燃えるねそういうの。」
「ギターならたくさんあるから、好きなのを使っていいわよ。」
「いや…こいつでいい。」
こいつが一番しっくり来る。
長年の俺の相棒。
「なら、いいけど。じゃ、レコーディングブースに入って。」
「あぁ。」
耳の穴かっぽじってよーく
聴いとけよガキんちょ。
俺の奏でる音をよ。
「READY?」
「おう、いつでもいいぞ。」
さぁ、暴れようか。
ご愛読ありがとうございました!
TAKACHANKUN先生の次回作にご期待ください!
ってなったらごめんなさい。
ならないけど。