どうも、皆さんこんにちは。クロです。今日も今日とて、
「シロ」のお嬢に、何考えているかわからない、ちょっと怖い雰囲気もってる「るい」のお嬢。それと、見た目怖いのに、私にすっごく優しくしてくれる「マスキング」のお嬢などなどなどなど……。そして今――
「HEY!ユキナ!今日という今日は、私達の音楽聞いてもらうわよ!!」
「……はぁ。そんな大きな声出さないでもらえるかしら。クロがびっくりして降りてこないわ」
ええ、友希那のお嬢。その通りです。大きな声っては、野良猫時代に嫌な思い出しかありません。とある店の裏で、猫界の喫茶店を運営していたマスターと一緒になって、ご飯あるかってゴミあさっていたら、めちゃんこ怒られて、追いかけまわされた記憶がガガガ……。
「なぁ!?ユキナ!あなた、わたしの事より猫の方が――」
「……」
嫌なことを思い出して震えていた私は、CATタワー上層階から顔だけ出したけれど、またあのとんがり耳の変な被り物しているちびっこさんこと、チュチュのお嬢が大きな声出したので驚いて、顔を引っ込めました。で、しばらくしてまたゆっくりと下を覗くと、友希那のお嬢が少し悲しそうな表情をしながらこっちを見ていたので
「にゃうん(特別意訳:お嬢、大丈夫?)」
「あ……クロ。おいで。大丈夫よ」
「HEYHEY!ユキナ!?わたしのことはスルー!?」
また大きな声を出すチュチュのお嬢。うーんここはどうしたものかと考えたけれども、友希那のお嬢と一緒にいれば酷い目には合わないと判断して、CATタワーから降りて友希那のお嬢の胸に飛び込む。
「きゃっ!……こら、クロ。急にそんなことしたら危ないでしょ?」
「にゃうん(ごめんなさい)」
「(あ、か、かわいい……)」
と、私を落ちないように抱きしめてくださる友希那のお嬢。謝ったのだけれど、猫語は人間には伝わらないので残念です。やっぱりマスターみたいに人間の言葉をしゃべれれば――!
『いやいや、猫が人間の言葉を喋ったら大騒ぎになるにゃ。何事も諦めが肝心にゃよ』
と、頭に話しかけてきてくださったマスター。ああ、流石は猫界のマスター。こんな飼い猫になった私にでも話しかけてくださるとは……。今度、かつお節お土産に持っていきますねー。
『にゃに!?かつお節にゃと!?絶対に来るにゃ!待ってるにゃ!』
「それで、その猫がどうしたって言うのよ、ユキナ」
と、頭の中でマスターと約束していた私の頭上で、会話を続けている友希那のお嬢とチュチュのお嬢。ただ、猫的になんだか不穏な空気なのは気のせいじゃないはず。
「どうした……と、聞かれても困るわ。飼い主のまりなさんには負けるけれど、私に懐いているのよ」
「それは見ればわかるわよ!」
「みゃう?(特別意訳:怒ってるの?)」
何故か怒っているチュチュのお嬢を見ながら声をかけてみる。と言ってもニュアンスも言いたい事も伝わらないのです。言いたい事も言えないこんな世の中に誰がしたんですかね……。あ、私が猫だからか。
「う……か、可愛いわね」
「でしょう?」
「なんで、あんたが自慢げなのよ!?」
と、私を撫でながら、何故かドヤ顔の友希那のお嬢。いや、ご主人の次にお世話になってますけれど、そんなに威張らなくてもいいと思うんですよ。猫的に。でも、チュチュのお嬢も、いつも猫っぽい被り物しているから、猫になりたいのですかね?よく分かりません。
「撫でる?」
「いいの!?って、そうじゃない!!」
と、地団駄を踏むチュチュのお嬢。いやあ、本当に喜怒哀楽を体で表現する人ですね。見ている猫としては面白いです。ただ、猫には無意味ですが。
「ユキナ!今度こそ、私達と対バンしてもらうわよ!」
ビシッ!!と、効果音がつきそうな勢いで、チュチュのお嬢が友希那のお嬢を指さして宣言したのです。対バンってなんでしょうね?猫には分かりません。私的に、今この時間にチュールをもらえればいいので、無視しておきましょう。
「はぁ……スケジュールについてはきちんと考えてきたのかしら?」
「ぐっ……それは……」
どこか呆れたような口調の友希那のお嬢が、チュチュのお嬢にそう聞いたら、言葉に詰まってしまっていた。うんうん。スケジュールは大切ですよ?私も、CATタワーの上層部で眠る時間はいつも決まってますし、パトロールの時間は出来る限り、自分で決めた時間に行っていますから。
多少、誤差する時もありますけれどね。そういう時は昼寝のし過ぎが主な原因です。反省はしないですよ。だって、猫ですもの。昼寝は重要です!
「なら、スケジュールさえ決まればやってくれるって事よね!?」
「私達、Roseliaのスケジュールが合えば……あ、クロ降りたいのね、ごめんね」
と、そろそろ友希那のお嬢の腕から降りて歩きたかった私は、前足を動かして歩くアピールをしたのでした。そしたらすぐに友希那のお嬢は察してくれました。流石、友希那のお嬢です。猫の気持ちがよく分かってらっしゃる!
優しく降ろしてもらってから、私は一伸びしてからチュチュのお嬢に近寄って足にスリスリする。
「What’s!?」
と、驚きの声をあげるチュチュのお嬢。あれ?なんで驚くの?と、私が顔上げて、チュチュのお嬢を見つめる。
「へ、HEY!ユキナ!?これはどういう事なのよ!?」
「クロは、貴女に撫でて欲しいみたいね」
「な、撫でる?」
友希那のお嬢が私の様子を見て、そう説明してくれたのだけれど、撫でて欲しいというか、遊んで欲しかったのですけれど……。ちょうど、チュチュのお嬢の後ろの棚に私専用のオモチャがあるので……。まあ、撫でてもいいですよ?ただし、高いですよ?高級カツオ味のチュールを所望します!
「……こ、こうかしら?」
「ええ。それでいいわ」
恐る恐るですけれど、私の頭を撫でてくださるチュチュのお嬢。うん。ユキナのお嬢やリサのお嬢とは比較できませんね。だって、下手すぎるのですから。そんなに手を震わせてなでたって、気持ちよくないです。あ、これは
その後も、チュチュのお嬢は友希那のお嬢に、私の抱き方や撫で方をレクチャーを受けたのでした。尚、それをやられた私は盛大に疲れたのは言わずもがな。
ただ、報酬として友希那のお嬢からカツオ味のチュールをもらえました!やったね!でも、友希那のお嬢からチュールをもらったからか、ご主人に夕飯は少なくされました。解せません!!
チュチュ初めて書いたけど、ムズイです。