CiRCLEのラウンジには黒猫が住んでいる   作:シス

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ラウンジの黒猫の天敵

 どうも、皆さんこんにちは。三度目となるので、そろそろ挨拶はいらないかなって思って来ているクロです。今日は、天敵がきているので、CATタワー最上階に避難して、息を潜めております。

 え?点滴?いえ、その点滴ではありません。天に敵と書いて天敵です。え?そのまんまじゃないかって?それに、どうして猫が漢字知っているのかですか?いえ、これもひとえに猫だけの喫茶店のマスターから教わったものでして……。

 そのマスターってのが、なんでもグレートほにゃららヴィレッジから来たとか何とかで、毛並みがとても綺麗な方でしたよ。あと、何か知らないですが、十七分割にされた事があるとか言ってましたけど、そんな事ありえませんよねぇ。だって、そんな状態で生きていたら化け物ですよ。ええ。

 

 と、脱線してしまいましたね。で、天敵の話しでしたよね?私にとって天敵ってのは――

 

「クロ!今日もたくさんお菓子持ってきてあげたわよ!」

 

「いや、こころ。人間のお菓子持ってきちゃダメだから」

 

「みーくんなんで?」

 

「あー……そこが疑問なんだ」

 

 そう。私が知っている中で、あこ以上に元気印のこころのお嬢。そして、はぐみ。え?はぐみだけなんでお嬢付けないのかですか?そりゃ、言動で察してください。思い立ったが吉日行動をとるんですよ?しかも、私撫でるにしても、すっごい乱暴なんです。(猫視点では)

 こころのお嬢も、いきなり強く抱きしめてくるので、猫的には天敵であります。(尚、個猫の意見ではあります)

 しかも、こころのお嬢とはぐみは何度威嚇しても、こうやって人間が食べるお菓子やら、食事を持ってきては私に関わろうとするのです。いや、確かにこのラウンジにいる時点で、関わらないでいるのは無理なんですけどね。

 

「クーロー?……寝ているのかしら?」

 

 首を傾げていそうな声色のこころのお嬢。うん。そういう事にしておいてください。わたしゃぁ、絶対に顔も出しませんから。ああ。あと、こころのお嬢とはぐみが天敵な理由はもう一つあります。

 とにかく五月蠅いのです。元気があるのはいいのです。ええ。それは否定しません。でもね……猫が寝ているのに、叩き起こすような声を近くで出されては、猫的には辛いのです。あ、『からい』じゃなくて『つらい』ですよ?そこ読み間違えないように。

 

 でも、その二人に付き添うようによく来ている美咲のお嬢と、クラゲが大好きだってよく私に話しかける花音のお嬢とは仲が良いですよ。あの二人は、猫の扱いを少しは理解していますから。ご主人と友希那のお嬢には負けますがね!!

 友希那のお嬢は、私が膝の上で寝ても、突然飛びついても、少々悪戯しても大きな声で怒らないで、優しく言い聞かせるように叱ってくださるので、本当にいい人です。チュールもよくくれますし!遊んでくれますし!!

 

「残念ね。今日は抱きしめてあげようと思ったのに!」

 

「ソウナンダー」

 

 と、こころのお嬢がそんな事を大きな声で言うので、私は心の中で丁重にお断りをするのでした。だって、体潰れるんじゃないかってぐらい強く抱きしめるんですもの。美咲のお嬢がいなかったら、私、この世にいないですよ。そのぐらい、元気なのはいいのですが……天敵です。

 

 しばらく、私をどうやって()()()()()か、三人で話していましたが、美咲のお嬢の心労がマッハになる提案ばっかりだったと言っておきます。いくらなんでも、ネズミ捕り仕掛けるとかは酷くありませんか?私は猫ですよ?ネズミじゃありません!

 三人が帰ったのを確認して、恐る恐るCATタワー最上段から降ります。降りてから首元を足で掻いて、周囲を警戒します。

 

「クロ様」

 

 と、私の前の方に黒い服とサングラスをした女性が一名立っていました。私はその人をじっと見つめます。と、言っても、知り合いではあるのですが、さてはて()()()()()()()()()()()()()()()のでしょうか?

 

「こころ様が、いつもご迷惑をおかけして申し訳ありません。今日はこちらです。高級かつお味のチュールです」

 

「みゃ!」

 

 と、差し出してくださったのはチュール!そうなのです。いつからか、こころのお嬢が来ると、この黒服の女性がお詫びにチュールをくれるようになったのです。味はランダムではあるのですが、いつもいつも高級なチュールなので、猫的には満足です。

 

「にゃ!にゃにゃ!(美味しい!美味しいです!)」

 

「クロ様、そんなに慌てなくてももう一本ありますよ」

 

「にゃん!?(なんですと!?)」

 

 と、もう一本差し出してくださった黒服さん。いやあ、本当にありがたい事です。飼い猫になって本当に良かった。そう思える瞬間です。食べ終えた後。黒服さんが少しだけ遊んでくださったので、猫的に大満足です。

黒服さんはその後、お仕事があるようで帰ってしまいましたが、本当にいい人です。いつも来てくれればいいのに。そう思わずには言われない私なのでした。

 

 

 

尚、ご主人に「今日はおやつたくさん食べたらしいから、夕食無しだね」と、笑顔で言われたのでした。これはひどい。ご主人、貴女を動物虐待で訴えます!その理由はもちろんお分かりですよね!?貴女が私にエサを与えず、餓死させようと――

 と、抗議の声が届いたのか、最終的にいつもの1/3以下の量のご飯を頂く事が出来ました。どんなに強く抗議しても、1/3も届かないなんて解せません!!

 




猫好きの皆さんなら分かっていると思うけど、猫に大きな音はNGです。
という訳で、バンドリの中でもトップレベルの大きな声を出しそうなあの二人。
いえ、嫌いとかじゃないですよ?ただ、猫には好かれなそうだなぁ……という作者の偏見です。はい。

まだ黒猫とバンドリメンバーシリーズ読みたいですか?

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