もしアニメの2期でかすみんとしずくの出会いが描かれたらこの回は消す予定にしてますが……
かすみんとしずくの過去やるのかな……?
やらないような気がする……
放課後の教室──
ここには今、かすみんと先生の二人きり……
先生はちょうどかすみん達が入学した時に赴任してきた二十代後半のお兄さん。今まで一緒に中学生活を送ってきたとってもノリの良い皆に慕われている先生なんだ!
そんな先生と二人きりでドキドキの放課後授業……なんてロマンチックな雰囲気じゃなくて……
「聞いてるのか! 中須!!」
「ひょえ~!!ごめんなさい!ごめんなさい!コッペパンあげるんで許して下さい~!!」
「……そのコッペパンどっから出したんだよ」
もちろん、カバンの中ですよ!
「まぁ、いらんけど」
「いらないんか~い!もういいよ!ありがとうございました~!」
「話を反らして帰ろうとするな!」
ちっ!ダメでしたか……
「志望校決まってないの、お前だけだぞ? 冬休み終わったらもう願書提出の時期なのに、どうするんだ」
そうです。私、中須かすみは中学三年生の無敵級美少女JC。今は高校入試の時期だけど、まだ志望校が決まっていないんです……
「……でも、行きたい高校とかどうやって決めればいいんですか~?」
「色々あるだろ……。お前なら、この高校はスクールアイドルが有名だから~とか、この高校の制服が可愛いから~とか、そんな理由ですぐ志望校決めると思ったんだけどな……。何が気に入らないんだ?」
「う~ん。色んな高校の資料とか見ましたけど、「ここだ!」ってところが見つからないんですよねぇ~」
可愛い制服の高校とかは確かにあるんだけど、そもそもかすみん自身が可愛いからどんな制服でも似合っちゃうんだよね……
東雲学院とか藤黄学園も確かにスクールアイドルが有名な高校なんだけど、かすみんのやりたいスクールアイドルとはなんとな~く、どこかが違うような気がして……
今のところ、一番マシかなって思ってるのが
先生は少し悩んだ後、ふと何かを思い出したようでこう提案をしました。
「あっ……そういえば、今週の日曜にニジガクで文化祭やるって言ってたな」
「ニジガク……?」
「虹ヶ咲学園だよ」
「あぁ……!」
虹ヶ咲学園。聞いた事はある。色んな学科とか部活がある自由度の高い人気の高校だって誰かが言ってた。
「でも、あそこにスクールアイドル部ってあるんですかぁ?」
「それは知らんけど、元スクールアイドルの高坂穂乃果がライブするって聞いたぞ」
「えっ……? ええぇぇぇ!?!?!?」
高坂穂乃果って……
そうして、私はニジガクの文化祭へとやってきました!
「穂乃果さんのステージは3時からか……。早く来すぎちゃったかな……?」
今の時間は14時20分。ライブが待ちきれなくてお昼ご飯を食べた後すぐに講堂まで来ちゃった!
それにしてもニジガク広くない? 少し迷っちゃった~!
道に迷っちゃうかすみんもいつも通りかわいいけどねっ!
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題よ。どちらが私らしい生き方か──」
講堂に入ると、なんか演劇がやってるみたい。
良くわからないけど、とりあえず見てみよ~
…………
「気高いお心が砕けてしまわれた……。王座に登っておられれば誰よりも王としての真価を見せられたお方であったはずだというのに……どうか、安らかにお眠り下さい、ハムレット王子」
ゴーン!ゴーン!
鐘の音と一緒に幕が下りてかすみん以外のお客さんが拍手を始める。多分終わったのかな? やっぱりかすみん良くわかんなかったけど……
とりあえず、ハムレットとレアティーズ?の剣の勝負はカッコ良かった!
もう一度幕が上がって、演劇部の人達が一人一人「ありがとうございました」ってお礼をする。
その時もずっと拍手が鳴りやまなくって、とにかくすごかったんだな~ってのはかすみんにも伝わってきたよ。
「良かったぁ~!ものすごく良かったです~ぅ!!」
隣の女の子なんかめちゃくちゃ泣いてるし……
……ん? かすみん少しだけ隣の泣きじゃくる女の子をジーっと見てたんだけど、なんか持ってきたハンカチも涙でびしょびしょになっちゃったみたい。
かすみんかわいいし、とっても優しい女の子だから、こういう時思わず声かけちゃう!
「あの……かすみんのハンカチ使いますか?」
「あ……ありがとうございます……」
そして、劇が終わって次の講堂ステージの準備中になった時、その隣の子はかすみんにこうお礼をしてくれたの。
「あの……ハンカチありがとうございました!濡らしてしまってごめんなさい。洗って返しますので、連絡先教えてもらっても大丈夫ですか?」
えっ、あっ……そっか。返してもらうなら連絡先教えないとダメだよね。
うーん、一番のお気に入りのハンカチじゃないけど、やっぱり返してもらえるなら返してもらった方がいいしなぁ~
「あっ、ごめんなさい。急に連絡先教えてくれ なんて失礼でしたよね……」
「ううん、大丈夫!かすみんもハンカチ返して欲しいし、連絡先教えるね」
「ありがとうございます!私、
あっ、すっごい偶然! 同い年だったみたい!
「かすみんも中三だよ! あっ、えっと……かすみんの名前は中須かすみって言います!」
「うふふ、なんか、中須さんかわいいね」
かわいい!? 初対面の同学年の子にかわいいって言われたの久しぶりかも!? すっごく嬉しい!!
「ありがとう!かすみんのことは、「かすみん」って呼んでくれていいからね!」
「さすがにいきなりはちょっと……」
「えぇ~呼んでよ~! かすみんは「しず子」って呼ぶから!」
かすみんは仲良くなるために友達のことは渾名で呼ぶって決めてるんだ~!
「しず子……? なんで、しず「子」?」
「かわいいじゃん!」
「そうかなぁ……。まぁいいや、じゃあ私はかすみさんって呼ぶね」
「うん!よろしく!しず子!!」
それから次の講堂ステージが始まるまでかすみんはしず子といっぱい、いーっぱいお話したんだ!
「えっ? かすみさん、まだ志望校決めてないの?」
「うん。何か、「ここだ!」って思えるような、ビビッとくる高校がないんだよねぇ~。しず子はなんでニジガクに入学するって決めたの?」
「私はさっきも見た演劇が決めてかな。ここの演劇部って結構上手いって評判なんだよ」
「そうなんだ~」
確かに、高校生がやってるとは思えない演劇だったかも……。演劇ってあんまり見た事ないからわかんないけど。
「かすみさんは、どうして今日ここに来たの?」
「昔スクールアイドルだった高坂穂乃果さんが今日ここの文化祭でライブやるって聞いたから、見に来たんだ~」
「ニジガク受けようとは思わないの?」
「う~ん……かわいいかすみん迷っちゃう……」
「そ、そっか……」
そんな風にしず子とお話していると、講堂の準備が終わったみたい。
「それでは、次に特別ゲスト『高坂穂乃果』さんのライブ……の前に、生徒会からのステージ演出をどうぞ!」
ん? 穂乃果さんのライブの前に、なんかあるみたい。
「なんだろうね、かすみさん……」
「うん。なんだろ……?」
アナウンスの後に赤い衣装を身にまとった一人の女の子が舞台袖から出てきました。
「はじめまして!虹ヶ咲学園のスクールアイドル『優木せつ菜』です! あっ、今「穂乃果さんじゃないんだ……」とか思いましたね! 安心して下さい! 彼女のライブはちゃんとありますよ!!」
えっ? ニジガクのスクールアイドル!?
「虹ヶ咲にもスクールアイドルっているんだね」
「うん。でもかすみんも初めて知った……」
講堂もざわざわしてる。もしかして初ライブなのかも……
「まずは高坂穂乃果さんのライブにお越し頂きありがとうございます!彼女のステージの前座として、私から一曲だけ歌をお届けさせて頂きます!!4分ほど私にお時間を下さい! では、歌います!……『CHASE!』」
はし~りだした~ 思いは強くす~るよ~♪
な~やんだら~ 君の手をに~ぎろ~♪
歌が始まった瞬間に、私は彼女の世界へと引きずり込まれた。
────♪
夢はいつか~ ほら輝きだす~んだ~♪
彼女の歌が終わると、講堂は拍手と喝采の嵐になった。
パチパチパチパチ
拍手は鳴りやむ様子もない……
「ねぇ、見た……しず子……?」
「うん、すごかったね……」
「すごかった……!」
かすみんの目指してるスクールアイドルとは少し違うような感じもするけど……あの、歌が始まった瞬間に自分の世界へと引きずりこむことが出来るアイドルとしての力……この人についていけばかすみんもスクールアイドルとして輝けるような気がする……
「かすみん……ニジガク受けようかな……」
「いいんじゃない! 一緒に虹ヶ咲受けようよ!」
「うん!……しず子……勉強付き合ってくれる?」
「いいよ! 一緒に合格しようね!」
これが私がニジガクを受けた理由。
しず子との出会いと、せつ菜先輩との出会いから、スペシャルスクールアイドルかすみんのダイヤモンドワンダーランドは幕を開けたのでした!
かすみんの「かわいい」で誰かを笑顔にしたい!!
そんな夢を叶えるためにかすみん、これから頑張っちゃいます!!!!
読んで頂いてありがとうございます!
かすみんとしずくの出会い、どうだったでしょうか?
あなたにとってもこれが史実であったなら、嬉しいなぁ……