皆さーん、こんばんわ~!あなたのかわいいはここにいる!スペシャルスクールアイドル中須かすみこと、かすみんでぇーっす!!
かすみん、せつ菜先輩の文化祭ライブを見てぇ~ ニジガクへの入学を決めたんですけどぉ、ニジガクの偏差値ってすっっごく高くって、残り二ヶ月くらいしかないのに受験勉強で大ピンチなんです~!助けて~しずえも~ん(/≧◇≦\)
……って、あれ~? ちっちゃい頃のエマ先輩も~なんか雪の日の夜に一人ぼっちで泣きそうになっちゃってるよ~
さて、今回は……
Episode of EMMA 『エマ、国を越えて』
Episode of KASUMIN 『虹の蕾に夢を乗せて』
の必見!豪華二本立て!! でお送りしま~す!
では、どうぞ!!
Episode of EMMA 『エマ、国を越えて』
侘びし~たび~奏~で 包み~込みましょう~♪
日本のお姫様のような真っ赤な着物を着こなして、優雅に舞い踊るスクールアイドルが歌うその曲に出会ったのは、私がまだ幼い頃──
その日は大雪が吹雪く嵐の夜だった。
『ごめんね、エマ。そういう事だから、今日は一晩帰れそうにないの』
『エマ、一人で大丈夫か……?』
「うん、大丈夫だよ。お父さんもお母さんも心配してくれてありがとう。もうすぐお姉ちゃんになるんだし、一人でも大丈夫だよ」
『出来るだけ早く帰れるようにお母さん達も頑張るから、大人しく家で待ってるのよ』
「はーい」
夜が更ける前に両親からそう連絡を受けた私は冷蔵庫に残してあったお母さんの作った料理を食べた後、家の中で大人しく一人で過ごしていた。
もうすぐ弟か妹が出来るという話を両親から聞いていたから、これもお姉ちゃんになるための試練だと思って、最初は平気に過ごしていたんだけど……
「……お父さん……お母さん……」グズッ
夜になってくると……やっぱり暗くて寂しくて、怖い。
ズルッ……ドサドサドサ
多分、屋根から雪が落ちた音だと思う。でもそんな音にもビクッと驚いちゃって……
「怖いよ~……えっと、何か……」
何か気を紛らわせるものはないか周りを見渡してみると、お父さんがたまに使っているノートパソコンが目に写った。
「そうだ!動画とか見よ!」
そうして、気を紛らわせるためにネットでいろんな動画を見ていると……
「何だろ、これ……すくーるあいどる?」
それが私の夢のはじまり──
その日スクールアイドルの動画を見てから、私の中にあった怖い気持ちや不安な気持ちはどこかへと消えちゃった!
いつの間にかその知らない国の歌を口ずさんで真似して踊ったりして遊んだの。
それが楽しくて……
すっごく楽しくて──!
気付いたら朝になってた。
それからい~っぱい調べて、日本の学校に行けばスクールアイドルになれるんだってわかって
いっぱい日本語の勉強やスクールアイドルの勉強をして……
心配するお父さんとお母さんの反対を押しきって、弟や妹たちの応援を胸に私は日本へとやってきた。
日本に来たのはいいけど、どうすれば学校に入れるのかわからなくて、お父さんとお母さんが反対した理由を実感したりもしたけれど、スイス大使館に保護されて、アカリちゃんに出会って……
そして、ついに今年──私はニジガクに編入出来る事になりました!
「ん~!
どこまでも広がっているスカイブルーの空は眩し過ぎて見えなかった。でも綺麗なのは見なくても分かる。
私はスクールアイドルになってどんなことが出来るのかな?
そんな風に思いながら、私はトランクいっぱいの荷物を持って、運命のドアを開くのです!!
Episode of KASUMIN 『虹の蕾に夢を乗せて』
「せんせ~い!かすみん、ニジガク受けま~す!」
「おう。もしかしたらそう言ってくるかもと思って、特別補習授業組んどいたぞ」
「えっ……?」
ニジガクの文化祭で優木せつ菜先輩のステージを見た後、ニジガクへの入学を決めたかすみんは先生から「バカだから補習でーす」ってラブコールを受けました。
補習は嫌なので、一週間なんとか先生から逃げきったんだけど、このままじゃダメだよね……
あっ、そうだ! 同じ高校を受ける友達とカフェとかでおいしいものでも食べながら楽しく勉強回すればいいんじゃーん!? かすみんてんっさーい!!
ってことでしず子に連絡ぅ!
電話したら、しず子も最初は驚いてたけど、明日の土曜日に勉強を教えてくれる事になりました~!
しず子なら優しく教えてくれるかな~って思ったんだけど……
「かすみさん! そこの問題間違ってるよ! そこと……そこも!」
「ちょっと……しず子ぉ……。そんな大声出して怒らなくてもいいじゃん……」
「優しく教えても分かってくれないなら、厳しくするしかないでしょ!?」
確かに最初は「かすみさん、ここ間違ってるよ」って優しく教えてくれてたんだけど、何回も間違える内にしず子が鬼みたいになっちゃった。
もう……鬼になっちゃったら、鬼殺隊に倒されちゃうよ。
「変な事考えてないで、勉強に集中!」
「ひょえぇぇぇ、ごめんなさいぃぃ!!」
カフェじゃなくって、かすみんのお家での勉強回に変えて良かった~。カフェとかだったら、確実にお店の人に「他のお客様の迷惑です」って怒られてたところだよ~
「あっ……それはちょっと反省……」
「ん?しず子今なんか言った?」
「ううん。なんでもないよ」
それから数分後──
「……うん。一通りテキストは解き終わったね」
「はぁはぁ……ぜぇぜぇ……なんとか解けた……」
しず子が持ってきてくれたニジガクの入試の過去問をすべて解き終わった後、しず子はかすみんにこんな質問をした。
「かすみさんは、虹ヶ咲……合格したいよね?」
「……え? そりゃもちろん。せつ菜先輩やしず子と一緒にスクールアイドルやりたいもん!」
「だったらさ、もっと勉強頑張らないと。今のかすみさんの成績のままだと多分虹ヶ咲には受からないよ?」
「ううっ……そうだよね……」
「それにもう時間も長くは残されてないし……」
しず子の言う通りだ。ニジガクは私立だから公立よりも早い2月3日の水曜日に入試がある。
もうすぐで11月になっちゃうし、残された時間は後2ヶ月しかない。
「学校でも補習授業設けてくれたんでしょ? 休みの日は出来るだけ私も勉強教えにくるから、平日は学校で補習頑張って、一緒に虹ヶ咲合格しようよ。私もかすみさんとスクールアイドルやりたいもん!」
「うん。……かすみん、がんばる!」
これは本気で勉強しないと……!!
この日のしず子の言葉でかすみんの心に火が付いたのです! かすみんの火としず子の火を合わせて、炎にすれば、私達は無敵級ビリーバーだ!!
「いや、それはちょっと何言ってるかわかんない」
「え? かすみん。心の声漏れてた?」
「うん。さっきからずっと」
………………
月曜日、学校に登校したかすみんは先週、補習から逃げたことを先生に謝って、それから毎日必死に勉強に取り組んだ。
休日もしず子と猛勉強して、冬休みもクリスマスも新年も勉強尽くし……
こんなに必死に勉強したのは生まれて初めてのことだった。
そして、無事入試も終え、合格者発表の日がやってきた。
「いよいよだね……」
「待って、しず子……スーハースーハー……」
校門前で大きく深呼吸……
そんなかすみんを見たしず子は笑顔を向けてこう言った。
「かすみさん、あれだけ頑張ったんだもん。きっと大丈夫だよ」
「……うん」
「さぁ、覚悟を決めて!行こう!!」
「あっ……しず子ぉ~」
しず子に手を引かれて、合格者の受験番号が貼り出されたスクリーンの前までやってきた。
かすみんの受験番号は2421。しず子のは3670。
「3667、3669……あった!」
先にしず子が番号を見つけたみたい。
「あったの、しず子!? おめでとう!!」
「うん。ありがとう! 次はかすみさんの番だよ」
しず子にそう言われて、少し嫌な想像をしちゃう……
もし……もし自分だけ不合格だったら……
そうしたら、もうしず子とは一緒にいられないのかな……?
「かすみさん、変な事考えてない?」
「え……?」
「さっきも言ったけどかすみさんは大丈夫だよ。あんなに死にもの狂いで頑張ったんだもん。合格してないはずがない」
「そう……だよね……」
ある!絶対受かってる!! 大っ嫌いな勉強をあんなに頑張ったんだもん!!
そう思いながら番号を目で追っていく。
2412……2413……2416……2419……次は……
「あっ……」
2421
「あった……あったぁぁぁ!!」
思わず大声でそう叫んで泣いてしまう。
「あった!あったよ!しず子ぉぉぉ!!」
「うん。うん! 良かったね、かすみさん!!」
こうして、かすみんとしず子はニジガクに入学する事が出来たんだ!
そして、かすみん達は先輩達と出会い、スクールアイドルとしての道を歩み始める事になる……!
ここからが、私達のステージだよ!しず子!!
読んで頂いてありがとうございました~!
次回からはエマとかすみん、しずくも本格参戦です!
お楽しみに~!