今日は第2部に入る前に第1部のあらすじを簡単にまとめたダイジェストをお送りします!
序章、閑話含めて全24話あった第1部をまとめたら大体4000文字くらいになりました。原稿用紙でいえば、10枚分? 多いのか少ないのか分かんないですけど(笑)
とりあえずこれだけ読んでおけば次回からの第2部も分かるようにしていくつもりですが、気になる方は第1部の序章から読み進めて頂いて、感想もらえると嬉しいです!
それでは、どうぞ!
第1部ダイジェスト 約4000文字で分かる『虹の花咲くその日まで』
東京のお台場にある私立虹ヶ咲学園。
そこの音楽科に所属する一人の青年がいた。
彼の名は内村
彼には複雑な過去があった。
輝助が中学生の頃、両親が離婚した事をきっかけにその大女優の母がうつ病になってしまったのだ。そんな母を元気付ける為にも音楽科推薦で虹ヶ咲学園に入学し、演劇部で精進していた彼であったが、藤黄学園との合同演劇祭で家を空けた日に母は自殺してしまった。
その母の自殺が自分のせいだと考えた彼は演劇部をやめてしまったのだが、その後、一人の少女と出会う。
彼女の名は山崎
「亡くなったお母さんに寄り添えなかったんでしょう? 寄り添ってあげれば良かったと悔やんでいるんでしょう? なら、そのリベンジの舞台をあなたにあげる。生徒会長になって、この学園の生徒全員に寄り添いなさい!」
明莉からそう言われ、輝助は生徒会長として虹ヶ咲学園の生徒達に寄り添おうと決意する。
(ちなみに母が死んだ後、親権が父親に移ったため、今は父親と二人暮らしをしている)
そして、2020年4月。
明莉が卒業し、輝助は二年に進級。
──ここからこの物語は幕を開ける。
新入生である中川菜々はスクールアイドル部の有無を尋ねる為、輝助のいる生徒会室へと訪れた。
「中川さん。ようこそ、生徒会へ。それで、どのようなご用件でこちらに?」
「この学園に……その……スクールアイドル部は……ないのでしょうか?」
「確かに、この学園にはスクールアイドル部はありませんが、五人以上の生徒を集めれば同好会の設立は可能です。あと四人、生徒を集めてこの用紙に名前を記入して頂ければ、生徒会の方で部室をご用意させていただきますよ」
輝助から「同好会申請書」をもらった菜々は……
「スクールアイドル部はないんですね。でも……ないなら作ればいい……。わかりました!」
そう言って生徒会室を飛び出して行ったのだった。
しかし、それから二ヶ月ほどが経っても、菜々は生徒会室に現れなかった……
それを疑問に思った輝助は、菜々を生徒会室へ呼び出し、話を聞く事にする。
「私、好きな事を話し出すと、伝えたい事とか共感して欲しい事とかいっぱいありすぎてつい語り過ぎちゃうんです……」
菜々は他の友達を勧誘する勇気が持てず、悩んでいたのだ。
それを知った輝助は菜々にソロでスクールアイドルをやらないか?と提案を持ち掛ける。
「スクールアイドルをやりたいけど、他の誰かを誘うのは難しい……。なら、ソロのスクールアイドルとして先導して中川が舞台に立って、歌って踊って見せる事でお前のスクールアイドルが大好きだって気持ちを思いっきり叫べばいい。そうすればそれを見た誰かが、スクールアイドルをやりたいって手を挙げてくれるはずだ。だから、それまでソロとして活動してみないか?」
「わかりました!私、ソロのスクールアイドル……やってみます!これから、お願いしますね、生徒会長……いや、内村先輩!」
これが中川菜々の
生徒会副会長の
菜々のマネージャーとなった輝助は幼い頃から様々な習い事をしていた。
ボイストレーニング、ボーカルスクール、ダンススクール、演劇教室、ピアノやギター・ヴァイオリンなどの音楽教室……
これらの習い事での経験と、音楽科で習った勉学を駆使し、輝助は菜々に歌やダンスを教えながら、とある曲を作曲した。
その曲は『CHASE』 中川菜々──優木せつ菜のデビュー曲である。
副会長の月子も服飾同好会の部長という立場から、せつ菜に尽力し、彼女のスクールアイドル衣装を完成させた。
そして、せつ菜のファーストライブが文化祭にて開催される事となった。
はし~りだした~ 思いは強くす~るよ~♪
な~やんだら~ 君の手をに~ぎろ~♪
この文化祭には輝助の幼馴染である
(かすみとしずくはこの文化祭で初めて出会い、仲を深めていく)
「優木せつ菜でした! ありがとうございました!!」
遥「すごい!すごいです!!」
彼方「うわぁ~本当にすごいね~!」
かすみ「かすみん……ニジガク受けようかな……」
しずく「いいんじゃない! 一緒に虹ヶ咲受けようよ!」
かすみ「うん!……しず子……勉強付き合ってくれる?」
しずく「いいよ! 一緒に合格しようね!」
そして、他にもせつ菜のライブに魅せられた少女がいた。
「まさか、虹ヶ咲学園のスクールアイドルを見られるとは思ってなかったけど……どうだった、エマ?」
「
「そっか、じゃあ決まりかな? その前にまずは日本語を完璧にしないとね」
「あっ……ついコーフンしちゃって……。うん!日本語もっと教えてね。アカリちゃん!」
その少女の名はエマ・ヴェルデ。スイスから来たスクールアイドル好きの少女だ。
エマがまだ幼い頃、スイスが大雪に見舞われ両親は家へと帰って来れず、一人ぼっちで夜を過ごさなければいけない日があった。
その日、寂しさを紛らわす為に見たのがスクールアイドルの動画だった。
それからエマはスクールアイドルに夢を抱くようになり、高校生の年になってすぐ日本へとやってきた。
しかし、日本に来たら誰でも高校生になれる訳ではない。エマはスイス大使館に保護される事となった。
そのスイス大使館でエマは明莉と出会う。
(明莉は輝助に「生徒会長になれ」と告げた虹ヶ咲学園の元生徒会長である)
明莉は虹ヶ咲学園を卒業した後、スイス大使館の職員として働いていたのだ。
年も近いということで明莉から日本語などを教えてもらったエマは明莉の
そして、輝助は文化祭の後、新たな問題に直面していた。
「……最近のお姉ちゃん。たまにボーッとしてる事があるんです。今朝も朝御飯作ってる時に少し玉子焼きを焦がしちゃって……」
遥からそのように相談された輝助は相談を受けた日の夜、彼方に電話をする。
「今朝の玉子焼きは焦がしたらしいじゃないか? 遥から聞いたぞ?」
『え~、聞いちゃったの~? 彼方ちゃんの恥ずかしいとこ知られた~。違うんだよ? いつもはそんな失敗しないんだけど、ちょっと考え事してて……』
「それって、スクールアイドルのことか?」
文化祭が終わってから彼方の様子が少し変になったと遥から聞かされていた輝助は、せつ菜のライブを見てスクールアイドルに憧れた彼方がスクールアイドルをやるかやらないかで悩んでいるのだろうと当たりをつけていた。
そんな輝助の勘は見事当たっていた。
彼方は以前から遥にスクールアイドルの動画を良く見せられていた。
その為、せつ菜のライブを見る前から実はスクールアイドルに少し興味があったのだ。
近江家はお世辞にも裕福とは言えない家庭であり、彼方は高校生になってすぐ家計の手助けの為にバイトをしようと決めていた。母は仕事で忙しくあまり家に戻らない為、家事もすべて彼方がこなし、尚且つ虹ヶ咲学園の奨学金をもらう為に勉学も人並み以上に頑張っていた。
『だから、もうわがままはダメなの。スクールアイドルをやりたいって思ってても、彼方ちゃんにはそれは許されないことなんだよ』
彼方は自分の気持ちを押し殺していたのだ。
しかし、彼方の気持ちを聞いた輝助は「諦めろ」とは言わなかった。
「彼方はスクールアイドルが好きなのか?」
『……うん。多分好きだと思う。せつ菜ちゃんのステージを見てからより一層やりたいなって気持ちが強くなった』
「じゃあさ、やってみろよ。やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい」
『彼方ちゃんにも……出来るかな?』
「彼方なら、出来る。それに彼方がスクールアイドルになれば、遥が喜ぶと思うぞ」
「遥が喜ぶ」と言われ、彼方は決意した。
「こーちゃん!ありがと~!! 彼方ちゃん、遥ちゃんの為にもスクールアイドル頑張ってみる~!!」
そうして、新学期──
輝助と彼方は三年に、せつ菜は二年に進学し、かすみとしずくも無事、虹ヶ咲学園に入学する事が出来た。
せつ菜は彼方やエマ、かすみ、しずくとともにスクールアイドル同好会を設立し、ラブライブを目指し活動し始める。
そして輝助は生徒会を菜々に任せ、同好会の協力者として、作曲や振り付けを提供しながら、とある夢のためより勉学に励むようになった。
そんな中、事件が起きた。
「かすみさん! もっと振りを大きく! 熱量が感じられません!」
「せつ菜ちゃん、少し休憩しよ?」
「詰め込みすぎは良くないよ~」
「そんな時間はありません! スクールアイドルが大好きなんでしょう!? やりたいんでしょう!? こんなパフォーマンスではファンの皆に大好きな気持ちは届きませんよ!!」
「でもっ!! こんなの全然……可愛くないです!! 熱いとかじゃなくって!かすみんは可愛い感じでやりたいんです!!」
輝助とせつ菜の二人は今後の同好会の活動について話し合う。
「それで……結局、せつ菜はどうするんだ?」
「せつ菜は……もう居なくなりました……」
「本当にいいのか?」
「……はい。もうスクールアイドルになって大好きを届けたいって夢は叶いましたから。せつ菜が文化祭で歌ったから、こうして彼方さんやエマさん、かすみさんやしずくさんがスクールアイドルに興味を持って下さったんです。これも輝s……内村先輩のおかげです。今までありがとうございました」
そうお礼を言う菜々を輝助は止める事が出来なかった。
「内村先輩。もしかすみさんに頼られたら、ちゃんと協力してあげて下さいね。私の時と同じように……」
「……わかったよ。その代わり一つだけ交換条件だ」
「……え?」
「お披露目ライブを優木せつ菜のラストライブにしろよ。辞めるならせめてケジメはつけろ」
そして、開かれた優木せつ菜のラストライブ
彼女の決別の咆哮とともに、この物語は一度、幕を下ろした。
その舞台の幕を再び開くのは、高く咲く黒の少女。
生まれたトキメキ……あの日から世界は、変わり始めたんだ!
読んで頂いてありがとうございました!!
次回からはついに第2部!アニガサキ本編のお話が始まります!!
ついにアニガサキ本編と時を重ねる本作をこれからも応援して下さるととても嬉しいです!
感想、評価、誤字報告等々お待ちしております!
次回もお楽しみに!!