アニガサキ1話が金曜日、アニガサキ2話が月曜日でのお話という事にして、輝助がPopping'UPを作曲する時間を確保させて頂きました(笑)
こいつも天才なんでね、2日あれば曲作れるんですよ(無理矢理感)
色々考えたんですけど、この形が一番辻褄が合いました。今回も結構上手く書けたんではないでしょうか?(自画自賛) 異論は認める
では、どうぞ!お楽しみ下さい!!
まだ、同好会が廃部になる前──
「コースケ先輩!」
「ん? どうした中須?」
「かすみんにも~ソロ曲作って下さい!!」
「いや、前に全員曲作ったばっかで、まだ彼方のソロ曲も作ってないし……お前も全員曲の振り覚えなきゃいけねぇだろ」
「でも、やっぱりかすみんも自分だけの曲って欲しいです~! 実はもう入れたい歌詞も何個か考えてきたんですよ~」
ピンポーン
土曜日の朝、俺は玄関のインターホンの音で目を覚ました。なんか夢を見てた気がするが、なんだったかな? ……忘れた。
「ん……ふぁ……誰だよ、休みの日に……」
父さんは朝早くから仕事に行っているため、家には今俺しかいない。
少し寝ぼけたまま、寝間着のまま、玄関まで行き扉を開ける。
「はいはーい。誰ですか~」
「おはよ~、こーちゃん」
……いや、休みの日に彼方が俺より早く起きてる訳ないだろ。
「お前は誰だ!」
「ひどいな~こーちゃん。ちょっと家上がっていい~」
「……ちょっと、待ってくれ」
いきなり来るとは思ってなかったから、部屋も全然片付けてないし、俺もまだ寝間着だし、顔も洗ってないし……
バタバタと焦って片付けや身支度をした後、再び玄関の戸を開く。
「すまん、彼方。待たせた」
「ううん。大丈夫だよ~。こーちゃんも男の子だもんね、色々あるよね~」
このニヤケ面殴りてぇ……
「それじゃ、お邪魔しま~す」
「邪魔するなら帰れよ」
「じゃあ、入るねー」
そう言って、彼方は部屋のリビングまで歩いていく。前に俺が彼方達の家に行った時も思ったけど、家は昔の遊んでた頃のままだから、なんだかんだで家の中の間取り覚えてんだよな。
「それで、何の用なんだ?」
「うん。やっぱりこーちゃんと話したくて……せつ菜ちゃんの事とか、同好会の事とか」
まぁ……なんとなく、その話だろうな。とは思っていたよ。
「こーちゃんはこれからどうするつもりなの?」
「今までと変えるつもりはないよ。彼方がソロででもスクールアイドルをやりたいって事なら、俺は今作ってる彼方の曲作りを再開する。彼方はどうしたいんだ?」
「うーん。ソロか……」
「どうする? やる気なら曲作るぞ」
「……ちょっと、色々考えさせて欲しいな」
「あぁ、わかった」
彼方も分かっているんだろう。ソロの難しさというものを……。グループは協力してお互いのミスをフォローし合えるが、ソロは誰にも助けてもらえない。ミスは出来ない。完璧を求められる。
だから俺は強制するつもりは一切ない。やりたいって言ってきたやつに曲や振り付けなどを提供するだけだ。
彼方はそのまま、俺が作った昼飯を食べて帰っていった。
その後、俺はふと思い出した。ソロ曲を作って欲しいと言っていたやる気に満ち溢れた一年生の事を……
「中須の曲、作ってみるか……」
そして、月曜日。
いつものように彼方とともに登校した時、また少し話したが、彼方はまだ答えを出しきれていないようだった。
午前中の授業も何事もなく終わり、昼休み。
「猫……猫……どこ行った?」
俺は中庭でコッペパンを食べながら、金曜日に宮下達が飼う相談をしていた猫を探していた。
金曜日に耳にした話だと、おそらく宮下もあの一年生も飼えないはずだ。だとしたら早めに生徒会に連絡して対応してもらった方がいい。生徒会がどうするのかは、生徒会メンバーが決める事だ。俺には関係ない。
だから俺は猫がいたと生徒会に報告するだけに留めておく。だが話に行っても、証拠がなければ生徒会は動けないだろう。
その為、俺はスマホで猫の写真を撮る事にしたのだが……見つからない。
「うーん。今は他の場所にいるのか……?」
「どうしたんですかぁ~コースケ先輩? もしかして、彼方先輩を探してるんですか?」
「いや、彼方じゃなくて……ん?」
俺に話しかけてきたのは……中須だった。
「よぉ、中須か」
「久しぶりですねコースケ先輩。同好会無くなったの知ってますか」
「知ってるよ。でも中須は諦めてないんだろ」
「当たり前じゃないですか! でも、昨日部室行ったらもう部室の名前剥がされてて……う~!思い出したら、また
「やっぱり、中須は諦めてないと思ってたよ。ソロでもスクールアイドルやる気なんだろ?」
「もちろんですよ! かすみんはスクールアイドルをやりたくてニジガクに入学したんですから!!」
「だと、思ったよ。はい、これ」
そう言って、俺はCDを中須に渡す。
「ん? これは……?」
「前にお前が言ったんだろ。ソロ曲作って欲しいってさ」
「え? じゃあ、これ……」
「あぁ、お前の曲」
俺がそう言うと、中須は一瞬だけキョトンとした顔になったが、すぐに笑顔になっていき……
「ぃやったぁぁぁぁ!! 本当にいいんですかぁ!? かすみんのかすみんの為の曲!?」
ここまで喜ばれると作った甲斐があるな。
「そうだよ。ほら、聞いてみるか?」
俺は持ってきていたカバンからポータブルCDプレイヤーを取り出し、イヤホンとともに中須に手渡す。
「あ、イヤホンは自分のあります」
「そうか」
俺のイヤホンは嫌ですか。そうですよね。
────♪
「ん~!いい感じですぅ~!」
「気に入ってもらえたようで何よりだ。前に書いてきてもらったメモが残ってたから、とりあえずそのメモに載ってた言葉を全部歌詞に入れといたけど、これで良かったか?」
「全然いいですよ~♪ これ完璧ですぅ~!」
上機嫌だな。そりゃそうか。
「あっ、そういえばさっき何探してたんですか?」
さっき……あぁ、そうだった。中庭に来た目的忘れてたな。
「先週ここら辺で猫を見つけてな。生徒会に報告した方がいいかと思って、もう一度探してたんだけど」
「えっ? 猫……」
俺の言葉に反応して、中須が何か考え始める。
「にっしっし……かすみん、いいこと思いついちゃった~」
いやな予感がする。俺、言っちゃいけない事を言ったのかもな……
そして、放課後。
昼に中須と別れた後、猫を見つけて写真も撮れたので、その写真を持って俺は生徒会室へ向かっていたのだが、歩いてる途中に生徒会書記である神枝
「あっ、内村元会長」
「お久しぶりですね」
「右月さん、左月さん。本当に久しぶりですね。お元気でしたか」
「はい」
「体調に問題はありません」
この二人は姉の神枝先輩や中川以上に真面目だからな。話すと俺も釣られて固くなってしまう。
「中川は生徒会長ちゃんとやれてますか?」
「えぇ、しっかり働いてくれていますよ」
「内村元会長の指導の賜物でしょうね」
「あ、ありがとうございます」
良かった。同好会が動き出してからせつ菜と会う事のが多くなっていたから中川がちゃんと働いてるのかは少しだけ心配していたのだが、問題ないようだ。
もうせつ菜がスクールアイドルをやめるなら、これから生徒会長に専念出来るだろうし、これで良かったのかもな。生徒会長とスクールアイドルどちらもやって両方疎かになったりとかするより全然マシだ。
「あっ、そうだ。二人から中川に伝えて欲しいんですけど……」
そう言って、俺は中庭にいる白猫の事を二人に伝えた。
中須が何か企んでいたのは、気になるが……まぁ、いいだろう。
変に関わって、俺の成績が落ちたりとかは勘弁だからな。ここは無視が最善手のはずだ。
読んで頂いてありがとうございます!
今回の第2部2話もアニガサキ本編2話と同じく、回想の後、誰かが訪ねてくるという始まりにしてみました!
アニガサキ2話はかすみんとせつ菜の衝突を回想でやった後に果林さんが菜々に会いに生徒会室を訪ねてくる。
本作はかすみんと輝助の過去のやり取りを回想(夢)でやった後に彼方ちゃんが輝助に会いに家を訪ねてきました。
また2話冒頭の猫を使って生徒会長を誘き出すかすみんの前フリにもなってます。
次回以降もこんな感じで書いていくのでお楽しみに!