虹の花咲くその日まで   作:T oga

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さて、今回は全員のPV製作をするお話です!それではどうぞ!



27話 虹ヶ咲の可能性

 以前の宮下のゲリラライブを見て、俺は虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に大きな可能性を感じた。

 

 彼女達は皆、スクールアイドルとして名を残し、輝いていける才能を持っている。と思う。

 

 

『虹ヶ咲学園普通科二年、上原歩夢です。自分の好きな事、やりたい事を表現したくてスクールアイドル同好会に入りました! まだまだ出来ない事もあるけど、一歩一歩頑張る私を見守ってくれたら嬉しいです! よろしくね♪』

 

 とある日の夜、俺は上原の曲作りの参考にする為、中須が撮った上原の自己紹介動画をスマホで見ていた。

 

 この動画の再生回数は現段階で2119回、関連動画にあがっている中須の動画も2134回再生されている。これからも徐々にではあるだろうが、どんどんと増えていく事だろう。

 

 

 コメント欄にも『この子は伸びる!』『可愛い』『女 神 降 臨』などの評価の高いコメントが書かれており、やはりスクールアイドルとして成長出来る片鱗が垣間見える。

 

 

 今日の同好会で各メンバーのPVを作る事になったらしい。

 

 俺も曲作りや振り付けなどで、PV製作も手伝っていかないとな……

 

 そんな風に思いながら、俺は寝支度をして布団を掛ける。眼を閉じると、そのまま俺は眠りについたのだった。

 

 

 そして、次の日の放課後から本格的なPV製作に入っていき──

 

 二週間後にはせつ菜とエマ、桜坂、そして宮下のPVを作り終えた。

 

 せつ菜の動画は講堂のステージを使わせてもらって、DIVEのライブ撮影をした。せつ菜の魅力は言葉で伝わるようなものじゃないからな、「とにかく歌を聞いてくれ」この一言に尽きる。高咲のアイデアと天王寺の編集力には驚かされた。

 

 エマは俺が作曲した曲『La Bella Petria』のMVを製作。MVの中で色々な衣装を見せ、ファッションショーのような感じに仕上がった。ちなみにこのMVを撮影した朝香もスクールアイドル同好会に入部した。エマ達を見ていて、自分もスクールアイドルをやりたくなったらしい。

 エマ曰く、「やりたいと思ったときからきっともう始まってるんだと思う」との事だ。

 

 桜坂もエマと同じくMVを製作。曲は『あなたの理想のヒロイン』だ。これも勿論俺が作曲した。敢えて制服のまま、学校内で撮影し、主観のドラマ風MVを完成させた。セリフも目白押しで演劇少女である桜坂らしい動画になったと思う。

 

 そして宮下は以前のゲリラライブを再現して、レインボー公園で『サイコーハート』のMVを製作。ヒストリーガレージやパレットタウン、デックス東京ビーチなどでも撮影し、まるで宮下とデートをしているかのようにも思えるとても良いMVとなった。

 

 

 次は彼方の動画を作る為、同好会に集まっているのだが……

 

「実はな、彼方の曲……一応作っては来たんだが……正直まだ完成とは言い難いんだ。なんか足りないような気がしてな。少し聞いてみてくれるか?」

 

 俺は皆にそう告げ、曲を再生した。

 

 ────♪

 

「いやいやいや、全然いいと思いますよ!!」

「うん。いいと思う」

「はい! 私も侑さんや歩夢さんの言ったとおり、輝助先輩の曲はいつも通りのいい出来だと思います!」

「かすみんも、いいんじゃないかな~って思いますけど……?」

「私もかすみさん達の意見に賛成です。 何が足りないんですか?」

 

 高咲と上原、せつ菜や中須、桜坂達はそう言うが……

 

「何が足りないっていうと、やっぱり『音』かしら?」

「うーん……他になにか楽器を足してみるのはどうかな?」

 

 俺も朝香とエマの意見に賛成だ。彼方も二人に続けてこう発言する。

 

「こーちゃんが足りないって思うなら、多分その通りなんだよ。彼方ちゃんは、こーちゃんが納得した曲で歌いたいな~」

 

 すると、天王寺が手を挙げてこう言った。

 

「……あの、内村先輩……鉄琴の音、入れてみたらどうかな?」

「おっ!りなりーの案いいんじゃない!!」

 

 鉄琴か……確かにありかもしれない! 宮下も良さげだと言っているしな。宮下の勘は当てになりそうだ。

 

「楽曲データ。パソコンに移してもいいですか?」

「あぁ、頼む。天王寺」

 

 天王寺は俺が作曲して録音したスマホからUSBケーブルを繋いで、パソコンに楽曲データを落とし込み、編集ソフト──DAWソフトで鉄琴の音や他にもエフェクトを追加していき、完成した物を再生させた。

 

 ────♪

 

「おぉ、いい感じだ! すごいな天王寺! 鉄琴か、思い付かなかったよ」

 

 俺は基本的にピアノとギターの二つと、たまにパーカッションを用いて曲を作っていたのだが、天王寺のようにパソコンで音を嵌め込んだりはしないからな……

 

 やっぱりDAWソフトでの作曲方法もちゃんと覚えないとな……

 

 

 こうして、天王寺の手助けもあり、彼方の曲『My Own Fairy-Tail』も無事完成した。

 

 そして、出来た彼方の動画は……曲に乗せて彼方の寝ている姿を映すという如何にも彼方らしい動画になった。

 

 

 次に俺は天王寺からDAWソフトを用いた作曲方法について教えて貰い、朝香の曲『Starlight』も作り上げ、その曲とともに朝香のダンスPVが完成。

 

 

 そんな中、最後に作った天王寺の動画は上原や中須と似たような自己紹介動画だった。顔を出すのはまだ少し抵抗があるようで、キャラクターに声を当てるアニメのような形での動画となった。

 天王寺の曲も作曲するから待っててくれ、と言ったんだが「私は大丈夫、今はこれでいい」と断られてしまった。

 

 

 ……天王寺はこのままでいいのだろうか? 表情が動かないから相手に不快だと思われるのではないかと不安に感じているのは理解出来なくもないが、だからといって逃げていては問題解決にはならない。

 後々、ライブの機会でも作ってやった方がいいかもな……天王寺だけじゃなく、出来れば全員……

 

 そんな事を思いながら、登校した日の放課後

 

 まさか、天王寺自ら「ライブをやる」と言い出すとは思っても見なかった……

 

 




読んで頂いてありがとうございました!!

次はあの神回中の神回とも言われているアニガサキ6話相当のお話になりますよ!!お楽しみに!!
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