Top of the top!Top of the world!Top of the top!♪
Top of the top!Top of the world!Top of the top!♪
そして、
『──果てしない空の向こう ミライへと橋をかけよう』
スーツ姿のスクールアイドル達が能力バトル?を行っている映像が一分ほど流れて、最後に告知が入る。
『──行こう明日へ』
第2回スクールアイドルフェスティバル開催決定。その文字に歓声が上がり、大きな拍手が東棟を包む。そんな観客達の中に紛れる俺の視線はスクリーンとは別を見ていた。
「
「
「そうなの? でも盛り上がったでしょ?」
ライブとPVの後、
「理由はどうあれ虹ヶ咲の生徒になった以上、反省文を提出してもらいます」
「えぇー!?」
「一週間以内にちゃんと提出してくださいね」
後で知った事だが彼女──三船栞子は風紀委員らしい。校則に厳しいのも納得だ。
「ありがとう
「ライブもすごかったよ!」
その三船さんと
「ありがとう。私も出られるんでしょ?スクールアイドルフェスティバル」
「あったり前じゃん!」
「みんなでやろうよ」
「歓迎するよ!同好会へようこそ!」
そして上原が同好会へと誘うが、
「入部はやめるわ」
「えっ?」
「あなたたちとは考え方が違うみたいだから」
考え方が違う?音楽性の違いとかそういうことか?ソロだから音楽性の違いは関係ないと思うんだが……?
俺が疑問に思っていると高咲も同様に疑問を感じたようでこう質問した。
「えっ?どういうこと?」
すると、
「私は誰よりもみんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい。アイドルがファンに夢を与えるのは素晴らしいことよ。
……ファンの支えはいらない。自分一人の力だけでステージに立ちたい。つまりはそういう事なのだろう。確かに同好会はファンとの距離が近いから、本当に一人だけで最初から最後までやり通したいなら同好会とは違うな。
「スクールアイドルフェスティバルには
この同好会では夢は叶わない……だと。少し気に食わないな。その言い方は……
「もう一度聞くわ侑。あなたはどうして同好会にいるの?」
「えっ?」
「私はスクールアイドルにときめきを感じてやりたいと思ったからここまで来た。でもあなたの夢はスクールアイドルじゃないのよね? だったら同好会を離れてその夢を真剣に追い求めるべきよ」
言いたい事は分かる。が、高咲の夢は……詳しくは聞いたことがないが作曲に関わる事だろう。この同好会でも充分に叶えられるはずだ。
「確かに
さすが高咲だ。ここで言い淀む事なくはっきりと返せるのは彼女の強さだと思う。
「それは私たちも一緒だよ」
「みんな自分がやりたいことをやるためにここにいる」
高咲の周りに同好会の皆が集まる。やはり同好会の中心にいるのは高咲だ。彼女がいないと何も始まらないだろう。
「私は私の正しさをスクールアイドルフェスティバルまでに証明してみせるわ。スクールアイドルフェスティバルで一番注目を集めるのはこの私よ」
「望むところだよ!」
「楽しみが増えたね!」
「そこでお互いのパフォーマンスをぶつけあいましょ。
そんな二人に──いや、ミア・テイラーに俺は声を掛けた。
「まさかこんなとこでお前に会えるとは思わなかったよ、ミア・テイラー」
「Um? Who are you?」
いきなり「お前誰だよ?」と喧嘩腰な言い方をしてきた。俺も言い方がきつかったから仕方ないけどな。
ちなみに「あなたは誰ですか?」と丁寧に聞きたい場合は 「What your name?(お名前はなんですか?)」と聞くのが常識だ。
「喧嘩腰なのも相変わらずだな。まぁ6,7年くらい前だし、覚えてないのも無理ないか。……でも俺の母親の名前くらいは覚えてるんじゃないか?」
「Huh?」
「……竹中裕子だよ」
母の名を出すと、彼女の顔色が変わった。
「あぁ、ユウコの……思い出したよ」
思い出したのは、俺の事だけじゃないようだ。彼女の顔色はあからさまに暗くなった。
「…………」
数秒の静寂の後、無言の時間に耐えられなくなった
「ねぇ、ミア。誰なの、この男?」
「日本のスターの息子だよ。昔テイラーファミリーが主催したパーティーに呼んだ事があるんだ」
「へぇ」
そう言いながら
「まぁ、確かに整った顔をしてるわね」
「お初にお目にかかります。内村輝助です。この学園の音楽科で学年は三年になります」
「
「もちろん存じ上げておりますよ。この学園の理事長の娘なんですから」
最初エマからランジュって名前を聞いた時はわからなかったけどな。
「あら、良く知っているわね」
「元生徒会長でして、あなたのお母上とも面識がございます」
「そう。
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
お互いに挨拶を済ませた後、
「それで、何か話があるんじゃないの?ミアを見て懐かしさから声をかけてきただけじゃないんでしょう?」
「さすがは鐘家のお嬢様。ご高察であられますね」
「……あなたの喋り方。私嫌いだわ」
……敢えて煽るような言い方をしてるからな。
「実は私もスクールアイドル同好会とは縁がありまして……」
「そうなの?」
俺の言葉を聞いて、ミア・テイラーが察したようだ。
「あっ、もしかして彼女達の曲を作ったのはアンタなのか?」
「その通りだよ、ミア・テイラー」
「ふーん。どこかで聞いた事のある曲調だとは思ってたんだよ。なるほどね」
俺は再び
「私も彼女達に手を貸している身ですので、先ほどのお嬢様と高咲達との会話が少し気になったんです」
そして、本題に入る。俺が気に食わなかった発言についてだ。
「お嬢様は先ほど高咲の矛盾をご指摘されていましたが、あなたも矛盾している事はご理解頂けていますか?」
「もしかしてミアの事?」
「えぇ……あなたの曲はミア・テイラーが作ったんですよね?だったらあなたもミア・テイラーの力を借りてるという事になりませんか?」
俺がそう聞くとミアがこう否定した。
「違うね。僕とランジュはただのビジネスパートナーさ。仲良しごっこじゃない」
「……!?そうかよ」
きっぱりと否定された事に少し驚いたが、なるほど……あくまでそういうスタンスを取るのか。
「わかったのなら、私達に口出ししないでくれる?あなたは同好会のメンバーでもないんでしょう?」
「……わかりましたよ、鐘家のお嬢様」
「ふん!やっぱり私、あなたの事嫌いだわ」
「…………」
そうして、俺の横を通り過ぎていく
俺は彼女達の方を見る事もなく、お互い背を向けたまま、最後にこう告げた。これだけは言って置かなければならない。
「最後に一つ。……俺の事はどう思おうが構わねぇが……高咲を甘く見てると痛い目見るぞ。それだけは覚えとけ」
「
2期2話読んで頂いてありがとうございます!
3話はまた1ヶ月くらい先になってしまうかもしれませんが、気長にお待ち下さい