鍾馗   作:駆露洲

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1話にも書いといたけど1様ここでも

何を隠そうこの駆露洲。筋肉モリモリマッチョマンの初心者です
最近まで誰かが見てくれているなんて思いもせずに適当に執筆してました
誤字脱字、物語での矛盾点などが絶対にあります
そういう時は修正される事を祈って暖かい目で蔑んでくれると僕としても幸せです(変態)
投稿頻度に関しては2月の中旬から少しずつ上げていくと思います
榛名大好きです(唐突)


榛名視点での進行


もう大丈夫

長門『...私達が幸運だったことは今こうして正常な思考ができている事だ。それを最大限生かし、これからの日々に耐えていこう』

 

 

そんなの嘘

皆正常じゃない

人間にあんなに酷いことをされて、また信じろなんて...

信じてお姉様は帰ってくるとでも言うのだろうか

 

信じて...霧島は帰ってくるのか

皆騙されているんだ

提督の顔を一瞬しか見ていないから

近くで、あんなに優しい言葉を掛けられながらあの顔を見たのだろうか

 

皆のため、皆のためにする事だ

 

提督を殺す

 

大丈夫

私ならやれる

...私しかできない

 

 

〜厨房

 

 

厨房に包丁を取りに来た

艤装だと音が大きいし、何より今使えるか分からない

包丁なら音はしないし、寝ているなら急所を正確に狙える

人間は弱い

 

長門「何をしている」

 

榛名「!?」

 

何故長門さんがここに!?

皆寝ていると思ったのに...

 

榛名「...その、お粥を食べに...朝なので...」

 

この為に残した

もし誰かが私に気付いたら、行動を悟られないために

特に長門さんは、先程から私に疑問を抱いている様子だった

 

長門「...まぁ、広く考えればもう朝か、3時だからな」

 

榛名「はい...」

 

長門「私はてっきり、包丁でも持ち出して提督の寝込みを襲うかと思ったぞ」

 

榛名「...」

 

やはり勘づいてる...

まるで提督を擁護するような発言

これで私が『そうです』なんて言ったらすぐに止めに入るだろう

なぜ...そんなに人間を庇うの

 

榛名「長門さんは...人間が憎くないのですか」

 

長門「...」

 

榛名「私達から仲間を...姉妹を奪った人間が憎くないのですか?」

 

長門「私が憎んでいるのは前任だ」

 

長門「先も言ったが、前任は世界に何億人といる人間の、たった1人に過ぎない」

 

榛名「しかし人間は...」

 

長門「人間と前任を結び付けるな」

 

長門「私達があってきた人間は前任と今の提督の2人だけだ」

 

長門「“目が怖い”とか“無表情”とか言ってたが、それは提督のほんの一面に過ぎない」

 

榛名「ほんの一面...?」

 

長門「いくら顔が怖くても、悪い奴だなんて有り得ない」

 

長門「提督が悪い奴だとわかった時にそれ相応の策を取ればいい」

 

長門「言っただろう?“先走るな”と」

 

...やっぱり

長門さんは分かっていない

なんて危機感がないんだろう

提督は怖い顔とか無表情とかそんな次元じゃない

人から完全に笑顔が消える時、あんな顔になると思う

 

榛名「そうですね。先走るのは良くないです」

 

長門「...まぁ、その話は置いといて、食うなら急いで食え。冷めてしまうぞ」

 

榛名「ちょっとお水を吸ってベチャッとしてますね...」カチャ

 

長門「粥なんて残すものじゃないだろ?」

 

榛名「はい...では、いただきます」パクッ

 

...美味しい

お腹が空いていたから皆美味しく感じていると思っていたけれど

そんなことは無い。味付けも別に特別じゃないのに、とても美味しい

 

榛名「...」モグモグ

 

長門「...さて、私も寝るとするか」

 

榛名「...私が起こしてしまいましたか?」

 

長門「いや、実の所、恐怖と不安で中々寝れなくてな...」

 

榛名「恐怖と不安...?」

 

長門「提督だよ...確かに私も見た。提督の面をな」

 

榛名「...どう感じましたか」

 

長門「恐ろしい顔をしている。あの距離ではそれしか分からなかった」

 

長門「だが...同時に私には見えたんだ」

 

榛名「...それは?」

 

長門「あの男は優しい人間だ。それは間違いない」

 

...そんな筈が無い

結局最後まで何も理解していない

あの顔から何をどうすれば優しい人間だと分かるのだろうか

 

長門「皿くらいは、自分で洗っておくんだぞ?」

 

榛名「はい...。おやすみなさい、長門さん」

 

長門「うむ。ではな」

 

 

...早くしないと夜明けになってしまう

急いで包丁を...

 

 

このお粥...どうしようかな

 

 

〜提督寝室

 

 

ドアに鍵はかかっていない

 

提督は布団で寝ている

 

音を立てないようにゆっくりと前に進む

これだけ熟睡していれば少しの音では起きないだろう

...寝ていても分かる顔の恐ろしさ

この顔から優しい人間と思った長門さんは...異常だ

ゆっくりと喉に包丁を近づける

 

榛名「......」ブルブル

 

...あれ?

身体が震える

上手く狙いが定まらない

...どうして

あんなに憎いのに

あんなに殺したいのに

 

 

怖い

 

 

人間を憎んでいるそれ以上に人間が怖い

早くしないと...熟睡しているとはいえもしかしたら起きるかもしれない

落ち着いて...

 

提督「...ん」パチ

 

榛名「ひっ!?」ガラン

 

思わず包丁を手放した

暗闇でも分かる眼の鋭さ

見られると恐怖で動けない

 

 

助けて...金剛お姉様

 

提督「榛名...なんでここにいるの?」

 

榛名「...」ブルブル

 

提督「...あ」チラ

 

榛名「...!?」

 

包丁を見られた

...今度こそ...終わり...

 

提督「あー...そういう事か...」

 

提督「榛名...その...目を瞑れ」

 

もう従うしかない...

抵抗なんて出来るはずがない

結局...皆を危険に晒すだけだった

こんな事なら...長門さんの言う事をちゃんと聞いておけば...

 

提督「...」ギュ

 

榛名「!?」

 

提督「俺はな、自分の顔が悪人通り越して悪魔なの知ってるし、それが原因で人によく勘違いされるんだ」

 

提督「けどさ...目を瞑って話せば普通だろ?声には自信があるんだ」

 

榛名「...あ」

 

提督「...前任がどういう奴なのか知ってる。だから“信じて”なんて言わない。けど、これだけは言わせてもらう」

 

提督「俺はお前らを幸せにする。それが俺にとって危険な事になろうと、絶対に」ナデナデ

 

榛名「...嘘」ポロポロ

 

提督「...」ナデナデ

 

榛名「そんなの嘘...嘘に決まってる...」ポロポロ

 

提督「...日本男児として、嘘は言わない」

 

榛名「うぅ...」ポロポロ

 

提督「俺は榛名の行いを尊重する。皆を守るために、俺を殺そうとしたんだな」

 

榛名「...」グスッ

 

提督「よく頑張った。だから、これからは俺に努力させてくれ。」ギュ

 

榛名「!」

 

 

 

私は泣き叫んだ

目を赤くし、声が枯れるまでずっと

そんな私を提督はずっと抱いてくれていた

私は間違っていた

前任からあんなに優しい言葉を聞いたことがなかった

顔なんて関係ない

確信した

提督になら全てを預けられる

 

 

やっと榛名は...榛名は

 

大丈夫に...なれた気がします

 

 

 




榛名からチョコ貰ったけどスクショするの忘れたわ萎えた
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