鍾馗   作:駆露洲

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2月中旬から更新頻度をあげると約束したな...

あれは嘘だ

はいすいませんまじですいません
なんか俺の小説の作り方一日が長いし話が単純でつまんねぇなって思って全然進めてませんでした
これからも一応頑張っていきますが「つまんねぇよ引きずり回すぞ」って思ったら是非コメントで「タヒね」って言ってもらえれば跡形もなく撤収します


兆し

あの時目が覚めてなかったら俺は果たして生きていただろうか

半日で俺を殺す覚悟を決めた事は褒めるべきか

 

榛名としては自分のため、そして何よりも皆を思っての行動だろう

身も心も疲弊しきっていただろうに、本当に凄いことをしたと思う

だだまぁ、それが裏目に出たのか

 

あそこまで意志を固めておきながら俺を殺せなかった。チャンスはいくらでもあったのに

優しさから人間を恨みきれなかったのか

殺すという行為に抵抗があったのか

どちらにせよ...殺されなくて良かった

包丁見た時内心ではもう遺書書く時間を頂く所まで考えてたけど

 

謎の台詞が俺の命を繋いだ

あの時言った事ほとんど即興なんだよなぁ...

“声には自信がある”ってなんだよ恥ずかしい

しかし、あの時言ったあの言葉は忘れない

 

提督「幸せを取り戻してやるからな。絶対に」

 

榛名「ん..」ムク

 

提督「おはよう」

 

榛名「あ...おはようございます...」ボ-

 

提督「...もしかして榛名朝弱い?」

 

榛名「...?......あっ...!?」

 

提督「目覚めた?顔真っ赤だけど」

 

榛名「あのっ...その...昨夜は...あぅ...」カァ

 

可愛い...

 

提督「可愛い」

 

榛名「ひぇ!?」

 

提督「(ひぇ?)なんでもない。それより、具合は良い?」

 

榛名「...はい。提督のおかげ、ですね」

 

提督「あれだけで俺を信じてよかったのか?」

 

榛名「“あれだけ”なんかじゃありません。私にとってはあれが救いでした」

 

提督「俺の顔は大丈夫?」

 

榛名「それはまだちょっと...その...怖いです」

 

提督「まぁそうだよな。知ってた」

 

ガチャ

 

突然ドアが開いた

この鎮守府でいきなり入ってくるなんてことできる娘いないと思ってた...

 

長門「榛名!」

 

〜少し前 【長門】

 

 

 

 

皆より少し早く起きたと思っていたが...

榛名がいない

昨夜会った時からここに帰ってきていないようだ

まさか...提督を...?

 

取り敢えず厨房に行こう

 

〜厨房

 

榛名が使った食器が洗ってある

自分で洗ったのだろう

 

しかしなぜ榛名は昨夜ここにいたのか

本人は『粥を食べるため』と言っているがどうも引っかかる

あの時は納得したが明らかに不自然だった

なぜあんな深夜に...深夜...

皆が熟睡している時間帯

 

...まさか

 

長門「...なっ!?」

 

包丁が無い

榛名のやつ...早まったな!?

 

あれだけ言っておいて...いや、責めることはできない

私達を思っての行動だろう

榛名は何よりも仲間を大切にする

“誰かが傷付く前に”とでも思ったのだろう

 

どうかこのドアを開けても部屋が血塗れになっていない事を祈る

そして私の早とちりであることを祈る

この際ノックはどうでもいい

提督が優しい男である事は昨夜のあの“飯”で感じている

飯から優しさを感じるというのもなんだかおかしい話だが...まぁいい

 

ガチャ

 

長門「榛名!」

 

榛名「な、長門さん!?」

 

長門「...ん?」

 

同じ布団の上で...

 

提督「おう長門、おはよう」

 

長門「..?」

 

なぜ榛名と提督が同じ布団に?

なぜ榛名は帰ってこなかった?

まさか...

 

長門「...いつからそんな関係に...」

 

榛名「ち、違います!そんなんじゃないです!」

 

いやしかしこの状況じゃそう考えるのが妥当...

一夜を共にしたのは事実であって...

それにしても榛名が活き活きしているな

提督に心を打ち解けたか?

...疑問があるとすれば

 

長門「...なぜ提督はずっと後ろを見ているのだ?」

 

先程から一向にこっちを向かない

なにか理由があるのか

榛名が言っていた“顔”の事か

昨日少し見ただけだからまだ詳しく分からない

ただひとつ分かるとすれば

 

怖い顔をしている

 

確かに多少威圧感はあったがそこまで怖い訳では無いだろう

皆反応していたが睨まれてると思ったのだろう

榛名が大袈裟なだけだ

 

提督「...見ない方がいい」

 

長門「見せて欲しい」

 

提督「...顔を見せろと言うのもなんだか変な話だな」

 

長門「...」

 

提督「...分かったよ。見てどうなるのさ」スッ

 

長門「っ...確かにこれは...凄いな...」

 

別に醜い訳では無い

不細工な訳でも無い

 

ただ...何だこの威圧感は

鋭い眼光

眉一つ動かない鉄仮面

 

確かに...この顔を間近でみたら昨日の榛名みたいになるかもしれない

 

提督「...そう言う事だ。あまり人に見せるもんじゃない」

 

長門「すまなかった...」

 

提督「...にしても、昨日はキビキビしてたのに今日は随分緩いな。ここが元ブラック鎮守府だって事忘れそうなぐらい」

 

長門「そのぶらっく鎮守府とか言うのは知らんが、確かに今は平気だな。人を見ても私はあまり怖くない」

 

実際自分でも何故だか分からない

しかし昔から人を見る目には自信があった。2人しかまだ知らないけど

 

そもそも昔私達に乗って戦っていたのは人間だ

皆それを忘れたのだろうか

提督は絶対に良い人だ

その思いが私を1夜でここまで強くしてくれたのだろう

 

提督「それにしても...俺の顔を見てもあまり怖がらないな、2人とも」

 

榛名「確かに提督の顔は怖いですけど...とっても優しいので、あまり気になりません」

 

提督「俺めっちゃ気にするけどな。気にしすぎてサングラス付けてたら通報されちゃったし」

 

長門「駆逐艦は泣き出すかもな」ハハッ

 

提督「電とか絶対泣いちゃうよ...」ハァ

 

長門「...何故電が泣くと言える?」

 

提督「俺の顔みて皆一瞬ビクってなったじゃん。そん時に俺もちょっとだけ皆の顔見たんだよね。電はなんかオドオドしてそうな感じするなぁ〜って思ったから」

 

すごい観察力だ

あの時一瞬見た顔から大体の性格を推測している

 

顔を気にされてきた分、彼自身も相手の顔を気にするようだ

 

長門「榛名、私は言っただろ?“提督は信用できる”と」

 

榛名「...ごめんなさい...早まってしまいました」

 

提督「まぁ...酷い仕打ちを受けていたんだろ?俺は何故今こうして榛名、長門と話せているのか不思議で仕方がない」

 

長門「私は単純な性格だからな。榛名は...優しいからだろう」

 

提督「どんな事をされたかは知らないし、知りたくも無いけど俺だったら心壊れてるな」

 

長門「私だって壊れるさ。ただ...私には約束があるんでな」

 

提督「約束?」

 

長門「他の奴ら(艦娘)もそうだ。皆...姉妹、仲間と約束をした。...まだいた頃にな」

 

榛名「別れる前、前任は今鎮守府(ここ)にいる艦娘の名前を発表した後“それ以外は解体する”と言いました。多分、私達への皆の当たりを見たかったんです」

 

榛名「でも、皆は怒ったり、暴れたりするのではなく、悲しみ、そして最後の言葉を交わしました」

 

長門「その時だな。皆姉妹や仲間と約束を交わした」

 

長門「私は陸奥から『判断を間違えないこと。決して後悔しない道を選びなさい。長門型戦艦1番艦として、皆を守るのよ』と言われたな。私はこの言葉があったからこそ今こうして生きていられる」

 

提督「益々前任への殺意が増すな...いつか見つけ出して引きずり回してやる」イライラ

 

榛名「ひ...」

 

提督「あ」

 

長門「...言葉遣いと表情には気を付けろ。それでは私でも近寄れんぞ」

 

提督「...ごめんな榛名...」

 

榛名「い、いえ...大丈夫です」グゥゥ

 

提督「...腹は大丈夫じゃなかったな」

 

榛名「...大丈夫じゃないです」カァァ

 

長門「では朝飯といこう。勿論作ってくれるな?」ポン

 

提督「お前には人へのトラウマが無いんか...」

 

長門「...無いわけではない...思い出したくないだけだ」

 

提督「...だよな。ごめん」

 

長門「気にするな。私は皆を起こしてくる。あいつら全員起きるのが遅いからな。」

 

榛名「私は...」

 

提督「...手伝ってくれない?」

 

榛名「あ...はい!」

 

正直私も疑問だ

昔共に戦った戦友でも

何億といる人間の内の1人だとしても

あれだけの辱めを受けたのにすんなりと受け入れていいのか

 

『決して後悔しない道を行け』...

これでいいよな。陸奥

後悔しない道は...これ以外に無い

皆を守る為には...皆を傷付けた人間を頼るしかない

皮肉な話だな

 

長門「さぁ、皆起きろ!今日は寝てる暇など無いぞ!」

 

〜厨房【提督】

 

榛名「榛名は何をお手伝いすればよいでしょうか?」

 

提督「食器とか多分埃被ってるから洗っておいて」

 

榛名「はい!分かりました!」

 

料理はあまり得意じゃない

というか苦手だ

粥でさえ上手に作れない

しかしまぁ、レシピ通りに作ってれば出来るだろう

不味くはならない筈だ...フリじゃない

 

〜艦娘待機室【長門】

 

長門「ほら!起きろ!」

 

加賀「うるさいわね...何かあったの?」

 

長門「提督が朝飯を作ってくれるぞ」

 

加賀「提督...?」

 

長門「どうやら寝惚けてるみたいだな。提督が着任した事を忘れたか?」

 

加賀「...そういえば、そうでしたね。しかし朝食を作るって...何故?」

 

長門「榛名が腹を空かせたからな。ついでに全員分作らせることにした」

 

加賀「作らせるって...!?あなたいつから提督に命令できる立場になったのよ!?今はまだ黙っているけれど、いつか復讐されるわ...」

 

やはり私が単純すぎたのか

加賀はまだ過去を引き摺っている

 

長門「...そんな事は無い」

 

加賀「何故そんな事が言えるのかしら...人間は私達から何もかも奪ったのよ...あなたもそうでしょう?それとも...昨日のたったあれだけの食事ですべて忘れたのかしら?」

 

長門「そんな事は無い。忘れるなど、愚かな行為は決してな」

 

加賀「では何故...」

 

長門「提督に会ってみろ」

 

加賀「提督に...?」

 

長門「1対1でな。そうすれば分かるさ」

 

由良「...もう朝ですか...電ちゃん、不知火ちゃん、起きて」

 

電「ん...誰かに起こされるのは久しぶりなのです...」

 

不知火「......」ボ-

 

加賀「...私達を裏切る気?」

 

長門「逆だ。“救うため”とでも言っておこう」

 

加賀「遂に頭がやられたのね...信じられないわ」

 

長門「...」

 

由良「どうしたんですか?そんなに深刻な顔して」

 

長門「いや...なんでもない。支度が出来たら電と不知火を連れて食堂に来てくれ」

 

由良「食堂...?分かりました。ほら、電ちゃん不知火ちゃん、早く支度しましょ」

 

昨日はあそこまでの嫌悪を見せていなかったが...飯食って元気になり過ぎだな

加賀...何故そこまで過去に拘る

お前は赤城と何を約束したのか

一度も語ったことがない

 

...それが原因なのか

しかし『人間を信じるな』なんて赤城が言う筈がない

ならどうして...これも加賀が提督と会ったら分かるだろうか

全く...提督に頼ってばかりだな

頼ってばかりいたから前任に見放された時何も出来なかった

そのせいで皆を守れなかった

陸奥との約束は守れなかった

 

...私も過去に拘っているようだな

 

由良「長門さん!支度出来ました」

 

やれやれ...昨日の緊張感はどうしたのか

由良と駆逐艦達は...大丈夫そうだな

 

長門「よし、では行くとしよう」

 

加賀「...」

 

長門「加賀、お前も来い」

 

加賀「...分かりました」

 

...榛名のようにすんなり行けば良いのだが

加賀は榛名ほどチョロくはないだろう

 

加賀が提督に心を打ち解けた時...この鎮守府は再生する

ただここで問題となるのが...提督の顔だな

榛名もそうだが顔で悪人と判断していた

加賀も榛名のように深読みし過ぎないよう祈るが...

 




多分次の投稿は三月中旬
まじでこの書き方効率悪いと思う
しばらくしたらリメイク出すかも
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