鍾馗   作:駆露洲

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多分ギリギリ3月中旬です。遅れてないです。別にウマ娘とかエヴァとかじゃないです。
あと適当に考えた「鉄仮面提督と鎮守府再建」のタイトルですが、鉄仮面ってちゃんと調べたら別に「怖い顔」とか「無表情」的なニュアンスじゃない事が判明したので、タイトルをちょっと弄ろうと思います。タイトル変わってても気にしないでください


記憶

【加賀】

 

皆に言わないのでは無い

言えない...もあまり正しい答えじゃない

 

思い出せない

 

勿論意図的に忘れたのではない

忘れさせられた...前任に

 

〜2年前

 

前任「加賀..なぜお前はいつもそんなに顔を動かさないんだ」

 

加賀「申し訳ありません」

 

前任「興味が湧くのだ。どうしたらその顔を動かせるのかと」

 

加賀「...」

 

前任「拘束しろ」

 

加賀「っ!?何を...」ガシッ

 

前任「私は提督とはいえお前は艦娘だ...万一暴れでもしたら大変だからな」

 

前任「私自身表情云々はさっぱりだから、知り合いのヤブ医者にたのんで好きにしてもらう事にした」

 

医師「いいんですか?艦娘を」

 

前任「構わん。壊れても壊れなくともどうでもいい。それに...お前だって艦娘がイジれるんだ。思いっきりやれ」

 

医師「...ふふ、艦娘をいじるなんて幸せが俺に訪れるなんて...さぁ加賀ちゃん。俺がいっぱい可愛がってやるからな...」

 

 

あの時だ

あの時私は記憶の1部を中途半端に失った

それ以外は特に変わりはないが、前任は

『何か感情の変化に条件があるはずだ...クソッ...あのヤブ医者何も言わないで帰りやがって...』と言っていた

何らかの条件が揃った時に何かの感情変化が起きる

それしか分からなかった

 

長門「加賀、お前も来い」

 

何故私が提督に会わなければならないの...

長門は譲ろうとしない

どうしても提督に会ってほしい様だ

 

会っても私は変わらない

第一印象によればもっと最悪になる可能性の方が大きい

先日会った時の威圧感が既に気持ち悪い

 

加賀「...分かりました」

 

 

由良「うわぁ...美味しそう...」

 

食事はシンプルな献立

そんな事はどうでもいい

態々ここに来たからには提督に会わなければならない

それで決める

私が取るべき行動を

 

提督「...皆いるな」

 

由良&電&不知火&加賀「!?」ビクッ

 

長門「落ち着け。ただ座ればいいんだ。ok?」

 

榛名「...提督、それは?」

 

フルフェイスのヘルメットを被っている

ブラックミラーで顔が見えない

明らかに不信だ

 

提督「いやさ...榛名とかの事例を考えてさ、顔は隠す事にした」コソコソ

 

榛名「でも...なぜバイクのヘルメットを持っているのですか?」コソコソ

 

提督「バイクは実家だけど、ヘルメットはこういう時の為に持ってきたんだ」コソコソ

 

...なぜ榛名さんはあそこまで提督と親しいの

昨日の榛名さんと全然違う

一体1夜で何があったというの...

 

提督「まぁ、俺がヘルメット被ってることは触れないでくれ」

 

提督「そして、俺が君たちをここに集めた理由は朝食だけでは無い」

 

長門「むしろ朝食は序だな。私達よりも遅い時間に夕食を摂った榛名が1番早く腹を好かせたからだ」

 

榛名「一言多いです...!」ムスッ

 

提督「...俺がこれから先言うことは、信じなくていい。疑うも信じるも、勝手だ」

 

提督「俺はお前らに危害を加えない。むしろ仲良くしたい」

 

仲良く...何を言っているのだろう

私に近付こうとする事が危害だと気付いて欲しい

 

提督「前任のしてきた事は重罪であり、他の鎮守府では絶対にない悪質な行いだ」

 

提督「だから、俺は絶対に「そのヘルメットを外して顔を見て話しなさい。それでは意味なんて伝わらないわ」

 

由良「っ!?加賀さん!」

 

提督「...今は無理だ」

 

加賀「...なら一生伝わらないわね」ガタッ

 

くだらない...

口ではどうとでも言える

こんな茶番に付き合っているなら前任も今の提督もいない時の方が私にとって幸せだったわ

むしろ...死にたい

 

加賀「私に二度と関わらないで。さようなら」

 

【提督】

 

長門「なっ...加賀!」

 

提督「いや...いいんだ。長門」

 

長門「だが...」

 

提督「無理に引き止める事は無い。ヘルメットなんて被って顔隠してたらああいう反応になるよ」

 

仕方が無い

加賀は特に憎悪が大きい

上手くいくとは思っていなかったがここまでとは...

ただ、今こうなった以上はここにいる全員と親睦を深める

他の三人は加賀よりは安全そうだ

 

提督「話を続ける。そもそも提督というのは、士官学校で育成され、その中から厳選された者のみがなれる仕事だ。数だってそこまで多くない」

 

提督「つまり...前任のような外道がなる確率ってのは、かなり低い。他の鎮守府でこのような行動が確認された所は無い」

 

長門「...つまり?」

 

提督「俺は絶対そんな事しない!そもそも非人道的行為は普通の人間ならやるわけが無い!」バンッ

 

由良&不知火&電&榛名「っ!?」ビクッ

 

長門「こら、感情移入し過ぎだ」

 

提督「...すまん。つまりだな、そんな外道は俺が許さん。絶対にだ」

 

電「...本当に、本当に本当に、前任が間違っていたのですか?」

 

提督「本当に本当だ。間違いだらけだ」

 

電「あんなに厳しくないのですか?」

 

提督「厳しくなんかない。いくらでも甘やかしてやる」

 

電「約束...なのです」

 

提督「勿論」

 

...可愛い

別にロリコンとかじゃないけど、なんだろう...この気持ち

なんか...“守らなきゃ”って俺の脳が言ってる

庇護欲が...庇護欲が...

めっちゃハグしたい

抱き締めたい

 

提督「...」ギュ

 

電「ふゅ!?」

 

提督「あぁ...癒される...」ギュ-

 

長門「おい...何してる」ガシッ

 

提督「いや...その...ごめんなさい」

 

我慢できなかった...セクハラじゃね?

早速約束を破った気がする...まぁいっか

 

不知火「...ぁ...えっと...」モジモジ

 

提督「...?どうした?」

 

不知火「い、いえ...な、なんでもない...です」

 

提督「まぁ...まずは飯だ。朝飯食って、今日を生きるぞ。俺はまず加賀の所に...」

 

長門「いる場所は分かるのか?」

 

提督「分からん。でも探す」

 

長門「...私もついて行くが」

 

提督「必要ない。ありがとう」

 

長門「そうか...気を付けてな」

 

提督「勿論。ここは元ブラック鎮守府。いつ後ろから刺されてもおかしくないからな。あ、あと俺と加賀の分にラップしといて、被せるだけでいいから」

 

割とマジで加賀には刺されそう

やるしかないんだけどな

差し出せる手があるのに出さないのは気分のいい事じゃない

 

 

...陽気に行こう

そうしたら加賀も少しは心を開いてくれるかも...

 

提督「ハァーイ!キャ○ヘイです!」

 

ダメだな...ヘルメット被ってるからってそれはダメだ...色々と

そもそも俺には陽気なキャラなんて無理か...

取り敢えず鎮守府を回っているけど加賀は見つからない

まだ行ってないところは...倉庫だな

...倉庫って何処だろ

 

 

やっと見つけた...「第壹倉庫」って普通に書いてあった

 

提督「加賀...いるか?」ガチャ

 

いない...しかし...人の気配がする

静かだが...何か音が...

 

加賀「...ゥ...グ...」

 

提督「...!?何してんだ加賀!」

 

音がすると思ったら...倉庫の奥で首を吊ってやがった

危機一髪。ギリギリの所で阻止できた

 

加賀「っ...カハッ...ゲホッ...」ゼェゼェ

 

提督「いきなり首を吊る奴がいるか!」

 

加賀「...なぜ止めたの...死なせて」

 

提督「駄目だ!自殺は認めない」

 

加賀「他殺ならいいって事ね...ならあなたが私を殺して」

 

なんだその屁理屈...一休さんかよ

いい加減なこと言う元気があるなら自殺なんてするなよ

...この状況からどうすれば自殺を阻止できるだろうか

 

提督「自殺も他殺も認めない。...どうしても死にたいなら俺と話をした後だ」

 

加賀「話...」

 

提督「そうだ。お前の自殺を止める為の話だ」

 

加賀「...無駄ね。どうしても会話がしたいならそのヘルメットを外すのね。...無理でしょうけど」

 

提督「...分かった...外そう。だが後悔するなよ」ガチャ

 

加賀「誰が後悔なんて...するわけ...!?」ビクッ

 

うわぁ...めっちゃ怖がってる

後悔してそうな顔してんなぁ...自殺奨励してるもんこの顔

 

加賀「あ...ぁ...」ポロポロ

 

え泣き出すの?駆逐艦とかじゃなくてお前(空母)が泣くの?

やっぱ後悔してんじゃん。後悔の水垂らしまくってんじゃん

俺も泣いちゃうけど?

自殺するぐらいの精神状況の時に俺の顔みたら泣いちゃうのかな...誰でも

 

提督「おい加賀。俺の目を見ろ。見続けろ」

 

加賀「ぇ..ぁ...」メソラシ

 

提督「見ろ!」ガシッ

 

加賀「ヒッ!?」ビクッ

 

提督「俺はな、こんな顔に生まれたもんだから何度も自殺しようとしたよ。お前みたいに泣き出したり気味悪がって虐めたりされたもんだ」

 

提督「首を吊ろうか喉を切ろうか飛び降りようか色々と考えた」

 

提督「ただ結局1回もした事は無い。怖くて何も出来なかった」

 

提督「自殺をする奴はな...死ぬ勇気があるのに1歩前進する勇気は無いんだ。何故かわかるか?」

 

加賀「何故って...追い詰められた人にそんな事を考えている余裕は無いでしょう!?あなたに私の何が分かるっていうの!?」

 

提督「そうだ!自分が追い詰められていると勘違いするから前進できないんだよ!」

 

提督「本当にそうか?まだ助かる方法があるかもしれないぞ?

俺は俺の経験論で自殺を語っているし、自殺で亡くなった人の辛さは知らない」

 

加賀「ならほっといて...死なせなさい...お願いだから」

 

提督「なんだ?俺が辛い思いをしてないとでも?『私はあなたより辛い思いをしているから何も言わないで死なせろ』とか思っちゃってんのか?」

 

加賀「そうよ!死ねなかった臆病者に私の生き方を指図されたくないの!」

 

提督「...この大バカ野郎!!」

 

加賀「!?」

 

提督「いいか!お前の命はお前の物であると同時にお前以外の物でもあるんだ!」

 

加賀「...?」

 

提督「お前は自分が死んで誰にも迷惑がかからないとでも?お前の事を大切に思っている奴が誰一人としていないとでも?」

 

加賀「私は誰にも迷惑をかけたくないから死ぬの!」

 

提督「なわけないだろ!お前が死んだら少なくともこの鎮守府にいる奴は全員悲しむね!自分が死んだら悲しむ人がいてくれる。これ以上の幸せがあるか?」

 

提督「...今のお前は仲間を見捨てて現実から逃げようとする卑怯者だ」

 

加賀「そんな...私はただ...」

 

提督「嫌な事から逃げるのは結構。現実から逃げるのも結構。ただ仲間を裏切る事は許されることではない」

 

提督「俺は友人が少ないから、仲間の大切さはよく知っているつもりだ」

 

提督「...俺の顔は修復不可能だけど...」グイッ

 

加賀「...?」

 

提督「お前の心は皆が修復してくれる。お前を嫌いな奴なんて、鎮守府(ここ)にはいない。今の自分に勇気を持て。未来の自分に希望を持て。過去の自分に自信を持て。...仲間がいるんだ。頼ってやれよ。記憶は...いつか思い出せる」

 

加賀「...知っていたのね」ポロポロ

 

提督「長門にな...ところで、それは恐怖の涙じゃないよな?」

 

加賀「...うるさいわね...少し...目にゴミが入っただけよ...」グスッ

 

提督「...ほら立て。戻るぞ」

 

加賀「...嫌」

 

提督「...どうして」

 

加賀「...ここから動きたくないわ」

 

提督「なんだ...?提督様に逆らうってのか?」

 

加賀「っ!?」ビクッ

 

提督「冗談だ。ほら、おぶってやる」

 

加賀「...?」

 

提督「ほら、早く」

 

加賀「...そういう問題では無いのだけれど...ヘルメットは?」ギュ

 

提督「もう要らない。顔の事由良と不知火と電に上手く説明してくれ」

 

加賀「...」ギュ

 

提督「なんだ?そんなにおぶられるのが好きか?」

 

加賀「...落ちるのが嫌なだけよ...」

 

提督「なら、しっかり掴まってるんだな」

 

 

提督「ただいまー」

 

長門「遅いぞ。もう10時d...なぜ加賀はおぶられてるんだ」

 

加賀「...良いでしょう?別に」

 

榛名「...いいなぁ」

 

長門「ん...?」

 

榛名「あっ...なんでもないです...」

 

提督「由良達は?」

 

長門「...入渠中だ」

 

提督「え?一体食事中に何があった?」

 

長門「それがな...」

 

〜数十分前

 

由良「じゃあ、冷めないうちに頂いちゃいましょう」

 

長門「そうだな。このらっぷとかいうのを加賀と提督の分にしといて、私達は先に食おう」

 

一同「いただきます」

 

電「...これどうやって使うのですか?」

 

榛名「ふぉーくとすぷーんですね。知ってはいましたが使い方は...」

 

長門「何かの本で見た事があるぞ。ふぉーくは机に思いっきり刺すんだ。こうやってな!」ガンッ

 

不知火「あっ...落としてしまいました...」ゴソゴソ

 

由良「そんな使い方の食器なんてあるのかなぁ...?」

 

電「やってみるのです。えいっ」ブンッ

 

榛名「あっ...そこ机じゃなi」

 

不知火「あ゜」

 

長門「あっ」

 

プラズマ「フヒ...ヒヒヒ...」⚫∀⚫

電「!?ご、ごめんなさいなのです!」

 

長門「はやく入渠させ...今誰か笑ったか?」

 

 

長門「ということがあってだな。不知火の尻にふぉーくが刺さってしまって...由良が面倒を見て電はその手伝いだ」

 

提督「お前は机に刺す食器があると本気で信じていたのか...」

 

長門「...面目ない」

 

提督「...というか、スプーンフォークならお前ら艦時代のとき積まれてただろ!使い方ぐらい知っとけよ!」

 

榛名「うぅ...ごめんなさい...」

 

提督「いやぁ...榛名は悪くないからな...よしよし...」ナデナデ

 

榛名「えへ...えへへ...」

 

長門「...お前榛名に甘すぎないか?」

 

提督「気の所為だ。まぁ、起きてしまった事は仕方が無い。...というか入渠施設使えたのか」

 

長門「風呂の役割も果たすからな。前任が消えてからは毎日洗っていた」

 

長門「所で提督よ。この“らっぷ”というのはなんだ?」

 

提督「あぁこれね。これはつけておくとしばらく保温してくれるんだ」

 

加賀「...」グゥゥ

 

提督「今まで何も食ってなかったんだ。いくらでも食え」

 

加賀「...いただきます」モグモグ

 

加賀「...美味しい」

 

提督「そうか。米ならいくらでもあるからな。じゃんじゃん食え」

 

 

加賀「ごちそうさま...」

 

提督「確かにじゃんじゃん食えって言ったけどさ...」

 

提督「六合食うとは思わないじゃん...」

 

由良「大丈夫?不知火ちゃん」

 

電「はわわ...本当にごめんなさいなのです...」

 

不知火「もう気にしていないので大丈夫です。もともと不知火の不注意のせいですから...」

 

提督「やっべ...帰ってきた...ちょっと加賀任せた」

 

加賀「鎧袖一触よ...」

 

由良「あっ加賀さん帰ってきてたんだ」

 

加賀「...3人とも、そこに座って聞きなさい」

 

由良&不知火&電「...?」

 

加賀「提督がヘルメットを被っていた理由なのだけれど...」

 

由電不「!」

 

加賀「単刀直入に言うと...」

 

由電不「...」ゴクッ

 

加賀「恥ずかしがり屋なのよ」

 

由良「...え?」

 

そうなの?俺って恥ずかしがり屋なの?

新しい誤解が産まれちゃうよ!

 

加賀「それと...ちょっと変な顔をしているけど...笑ったり...泣いたりしないでちょうだい」

 

誰かー!加賀を援護してー!長門!榛名!

 

榛名「ふぉーくをちゃんと言えるようにしましょう。フぉーく」

 

長門「使えないのに言い方をまず正すのか。しかも言えてないぞ。正しくはforkだ」

 

榛名「英語喋れるんですか!?」

 

長門「ビック7を侮るな。国際交流くらい出来るようにしないとな」

 

榛名「でもさっき「ふぉーく」ってちゃんと言えてなかったような...」

 

長門「......ふぉーク...言えたぞ」

 

榛名「なんで片仮名は言えないんですか?」

 

長門「......そういう仕様だ」

 

榛名「仕様...?」

 

フォークどうでもいいだろ!

なんで今その話してんだよ!加賀が大事な話してるんだよ!

加賀...頑張れ加賀...

 

加賀「...少し、いえ...かなり怖い顔をしているわ」

 

電「怖い顔...?」

 

不知火「怖いからなんだと言うのですか?」

 

加賀「...怖いの次元を超えているのよ。誰でも萎縮震慄するわ」

 

由良「...そんなにすごいんですか?」

 

加賀「えぇ...だけど、...とても良い人なの...私じゃ言い表せないわね」

 

加賀「会った時、必ず恐怖を感じるわ。でも...私の命の恩人よ。信じなさい」

 

良かった...加賀が上手く纏めてくれた

次は俺の番だな...

 

由良「そこまで言うなら...うん。分かりました。信じてみます」

 

電「し、司令官さん!そ、その...出てきて貰えますか?」

 

どうか電不知火...泣かないでくれ...

 

提督「...どうも、提督です」

 

電「...なんだ」

 

提督「...?」

 

電「全然怖くないのです...寧ろ...優しい顔です。ね、不知火ちゃん」

 

不知火「はい...全然...」

 

提督「...まじで?榛名がヒステリック起こして、加賀も泣いたんだぞ?」

 

電「...ぅえ?本当なのですか...?」チラッ

 

加賀「...」プイッ

 

榛名「へ?どうしました?皆して私を見て」

 

電「...とにかく、私は司令官さんの温もりを知っているのです。あれが無かったら...私も加賀さんのように泣いていたかもしれないのです」

 

加賀「...」

 

不知火「私も...電さんがとても嬉しそうにしている所を見て...感じました。できれば私も感じたかったですが...」

 

提督「...だからさっきモジモジしてたんだな?可愛いかよ!」

 

不知火「...////」

 

電「私達を笑顔にしてくれるのは、司令官さんしかいないのです。勿論、顔が怖くないとは言えません。だけど...だけど!」

 

提督「...」

 

電「もう...あの温もりを覚えたら、司令官さんが嫌いなんて...言えないのです...」

 

提督「...大丈夫?俺が騙したとかじゃないよね?」

 

電「そ、そんなっ...!司令官さんは私を...私達を救ったのです!」

 

提督「...」グスッ

 

電「!?」

 

提督「俺は嬉しいんだ...今までそんな事を言われた事は無かった...」

 

電「あのっ...そのっ...」オロオロ

 

長門「顔が不気味だぞ。泣くな...電が困ってる」

 

提督「...許せ...この涙は我慢する事は出来ない...」

 

不知火「泣くほど嬉しいですか...」

 

榛名「きっと提督は...ずっと、私達なんかより苦しい思いをしていたんでしょうね」

 

長門「...フォークはもういいのか?」

 

提督「お前らフォーク好きすぎだろ...長門は言えるようになったのな」

 

榛名「はい!言えるようになりました!ふォーk!」

 

提督「...榛名ってこんなポンコツだったっけ?」

 

長門「...いや、こんな頭から花が生えてるような奴では無かった」

 

提督「...俺なんかした?」

 

長門「お前だろうな。昨夜何をした?」

 

提督「いや...別にナニもしてないけど...」

 

加賀「...どうしたの由良さん?」

 

由良「......」

 

電「...由良さん?」

 

由良「...えっ?あっうん!どうしたの?」

 

電「...さっきからずっと黙ってるから心配したのです!」

 

由良「ごめんなさい...ちょっと考え事してただけよ」

 

不知火「由良さんは...どう思いますか?提督のこと...」

 

由良「私も...電ちゃん達と同じ気持ちかな...うん」

 

電「良かったのです...」

 

提督「...なぁ長門。疑うのは悪いんだが...昨日の榛名に似てないか?」

 

長門「...似ている。少し由良には注意しよう。今後何があるか分からん」

 

この鎮守府での俺の安全が確立されたと思ったんだが...まだ時間がかかりそうだ

明日は間宮と明石が配属されるらしい。その前に...大掃除だな。

昼飯食ったら皆でしよう。1人じゃ絶対終わらん

工廠と厨房...玄関もしないとな

...今後来る艦娘は俺の顔をどう思うのだろう

なんか一生安全保証が俺に来ない気がする

 




次回大掃除
絶対読んでくれよな!
4月初旬には出したいところ
完結の目処はないです!このシリーズ完全に見切り発車だもん!
後付けで申し訳ないですが、「鍾馗顔」だと“おっかない顔”的な意味ですが「鍾馗」は“災いを払い、幸運をもたらす神様”なのでこのストーリーにぴったりな名前だと思いました。はい。
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