Fortune Lover ニコルルート ノベライズ版   作:Brahma

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第1話 生徒会

わたしマリア・キャンベルは、魔法学園に入学し初めての試験でジオルド様に次ぐ学年2位になった。努力の結果が認められたのだ。

わたしは、生徒会に任命され、生徒会室に行く。

そこで黒髪の美しい男性に出会った。

「あなたが今回学年2位で生徒会入りを認められたキャンベル嬢か。」

「はい、アスカルト様?でよろしいでしょうか。」

「ああ、俺は2年の二コル・アスカルトだ。以後よろしく頼む。」

「はい。二コル様、マリア・キャンベルと申します。あの...そちらの方は?」

「ああ、妹のソフィアだ。成績発表でみただろう。4位で生徒会に入ることになった。」

(かわいらしい方...。)

「ソフィア様、よろしくお願いします。」

「....よろしくお願いします。」

ソフィア様は消え入りそうな声でお答えになる。

生徒会室では、ジオルド様をはじめよくしてくださった。アラン様にはちょっと意地悪くされた。

ジオルド様が謝ってくる。

「アランは、前回の試験で君に負けたので悔しがっているだけだ。ただ不愉快な思いをされたら申しわけない。」

「そうなのですか?ありがとうございます。」

「ジ、ジオルド、余計なこと言うな。」

アラン様は照れている。

「アラン様、素直になってください。」

メアリ様がアラン様をなだめる。

「アラン様は、アラン様の得意なことがあるのではないでしょうか?先日音楽室から流れてきた演奏はすばらしかったです。」

「.....ありがとう。」

メアリ様が笑顔になる。

「あの...演奏会を計画されてたときはお聴きしたいです。」

「ああ...わかった。」

メアリ様は侯爵家の四女でご自分だけお母様が身分が低かったため、つらい思いをされたこともあってわたしにも分け隔てない。でも

「キャンベルさん、アラン様はわたさないですよ。」

と笑顔で冗談ぽくおっしゃる。

「いえ、メアリ様を差し置いてそれはありません。わたしは身の程をわきまえています。」

「あなたは、女性の私から見ても美しくて、努力家で、親切で、素晴らしい方だと感じています。だからつい警戒してしまいます。すみません。」

メアリ様は、平民であるわたしに頭を下げられる。

「とんでもないです。」

わたしが意識しているのは、二コル様だ。なんとも笑みがすばらしく男性でさえも魅了されて、昨年の生徒会は二コル様のご好意を得ようと大変なことになったという。

わたしは、生徒会メンバーであまり話しかけてくれないソフィア様と仲良くなりたいと感じていた。そうだ、私から話しかけよう。なにかきっかけはないだろうか。

そうだ、先日いじめられそうになったときジオルド様に助けていただいた。そのときと同じお菓子をもってこよう。

「皆さん、お菓子をお持ちしました。マフィンです。」

「おお、マリアのお菓子はおいしいですから楽しみにしていました。」

ジオルド様が笑顔でおっしゃる。

「おいしいです。マリアさんは、いつもながら素晴らしい腕前ですわ。」

メアリ様も喜んで下さる。

「ほんとうですね。美味しいです。」

生徒会長のシリウス様も同意してくださる。

「会長の淹れて下さる紅茶はやさしい味がします。」

「ありがとう。」

「ああ、ほんとうにおいしいな。ありがとう。」

アラン様も笑顔だ。

わたしは、ソフィア様に話しかける。

「ソフィア様もいかがですか?」

「甘いものは苦手なので...。」

二コル様と目が合う。困った顔をなさって、顔が申し訳ないと言っている。

「いいえ、かまいません。」

「キャンベル嬢、本当においしい。また持ってきてくれるとありがたい。」

二コル様は微笑む。

「ありがとうございます。」

(よし、こんどは、甘さを抑えて持っていこう。)

翌々日、お菓子をもってくる。甘さ控えめのクッキーだ。

「皆さん、クッキーをお持ちしました。」

「おお、ありがとうございます。」

「ありがたい。さっそくいただこう。」

「おいしいですわ。どのようにつくられるの。」

メアリ様にも作り方をお伝えする。

「メイドや料理人ばかりにつくってもらうんじゃなくて自分でもつくってみたいとおもいましたわ。」

「はい。わたしもメアリ様の庭園を拝見して、花をお世話するように工夫が楽しいのではないかと思いました。」

「そうですわね。」

メアリ様の笑顔は素晴らしい。本当にアラン様を愛していらっしゃるのが使わってくる。

さてソフィア様だ。

「ソフィア様、甘さ控えめで作ってきました。いかがですか?」

「あの...虫歯になるかもしれないので。」

二コル様がちょっと困った顔になる。

「すまない。ソフィア、一つくらいならいいだろう。たしかにお前は少食だが一個で虫歯になることはないだろう。」

「...いただきます。」

「ソフィア様、ありがとうございます。」

ある日、授業が終わって生徒会室へ向かう途中だった。

「ああ、キャンベル嬢」

「二コル様」

「生徒会室は同じ方向だ。一緒に行こうか。」

「はい。」

すると陰口が聞こえてくる。カタリナ・クラエスのとりまきの令嬢たちだ。

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