無限の成層圏へのジャンプはライダーキックへと変わる 作:大トロ
大学生活になれるまでは投稿ペースが今より遅くなると思いますが、おねがいします。
《カズマ視点》
一夏「いやーたくさん動いた後に食う昼飯は美味いなあ」
鈴「たくさん動いたってより…たくさんいじめたの間違えじゃないの?」
セシリア「わたくし達の班にまで悲鳴が聞こえましたわよ」
カズマ「前々から思っていたが、お前サドが過ぎないか?」
昼時
午前の授業を終えた俺達は屋上で昼ごはんを食べる事にした
集まっているのは俺とアクアとめぐみんとダクネス、それと一夏と箒とセシリアに鈴…そして
シャルル「あ、あはは…僕も来ちゃっても良かったのかな」
転校生のシャルルを合わせた9人だ
カズマ「いいに決まってるさ。転校してきたばかりのお前をクラスに馴染めさせる。これもクラス代表の俺の仕事だからな」
一夏「カズマ……クラス代表になって2ヶ月経ってやっとクラス代表らしい事をしたな」
カズマ「うっせ……それにしても」
俺は輪になっている俺達から離れて一夏を睨んでいる箒を見た
一夏「いつまでそこで睨んでんだ?早くお前も来いよ」
箒「う、うるさいぞ!誰のせいだと思っている」
めぐみん「どう見ても一夏のせいですね」
ダクネス「お前も箒をあまりいじめるな」
一夏「わかったよ。ほら箒、悪かったよ。お詫びに俺が直接食べさせてやるよ」
箒「な///!」
一夏の発言により箒が顔を赤くした
セシリア「まーたいじめてますわよ」
鈴「まあこのくらいならさっきよりはだいぶマシよ」
このIS学園は全寮制なので、弁当持参にしたい生徒の為に早朝のキッチンが使えるようになっている
この中で購買で昼飯を買ったのはダクネスとシャルル
それ以外は皆弁当を作ってきた
一夏「ほら箒、アーン」
一夏のヤツ、箒の弁当箱に入っている唐揚げを食べさせようとしている
箒「い、一夏///」
一夏「いいから食えよ」
箒は顔を赤くして最初は戸惑っていたがやがて意を決して口を開き、一夏が箸で摘んでいる唐揚げを口に入れた
一夏「どうだ?自分が作った唐揚げの味は?」
箒「う、うむ///衣がぱりっとしていてベタついてなく、噛むたびに口に広がる肉汁。そして冷めることを計算していてやや濃いめに感じる。だが不思議と後味はしつこくなく飲み込むとすぐに次の唐揚げが食べたくなる…って、なぜ私が自分の作った唐揚げの解説をするのだ!普通逆だろ!私以外が食べて解説すべきだろ!」
一夏「うん、いいノリツッコミだ」
シャルル「ノリツッコミ!?」
シャルルは今のやり取りに驚いたようだが一夏はそれにお構いなしで箒の弁当箱の唐揚げを一つ食べた
一夏「……味は少し変わってるな、混ぜたのはショウガと醤油とおろしニンニクだな。それとあらかじめ胡椒を少し混ぜてんな。それに隠し味は大根おろしか……仕込みに時間かかっただろうな…」
箒「お前は鑑定士か!?あ、いやそれよりも…味の方は…」
一夏「普通に美味いな。ガキの頃より料理の腕は上がってるみたいだな……ガキの頃はひどかったのにな」
箒「こ、子供の頃の話だろ!……流石に今は大丈夫だ」
一夏「はいはい。ほら、もっと食えよ」
そう言うと一夏はまた箒に唐揚げを食べさせた
セシリア「あ、その…わたくしも作ってきました……今度は問題ないと思いますわ……ですので良かったら」
セシリアが恐る恐ると俺達にバスケットに入ったサンドイッチを差し出してきた
セシリアがこんなふうな態度なのには理由がある
先日、俺と一夏が料理を振る舞ったんだが、その時に箒とセシリアは女子のプライドを傷つけられたようで、その翌日セシリアと箒が料理を作ってきた
箒は料理をうまく作れたが、問題はセシリアだった
その時作った料理は見た目は綺麗にできていた
まるで一流レストランに出てくる料理並みに見事に彩られていた
しかし……味は壊滅的にひどかった
某七つの大罪の団長並みにひどかった
そしてその料理を食べた俺はセシリアに『料理とは?』と聞いたら、『写真と同じようにすればよいのでは?』と答えたので俺と一夏はセシリアの両腕を組んで連行した
そして数分後、真っ青になったセシリアを連れて戻ってきた
このとき箒はセシリアに何をされたのか聞いたが当の本人はたった一言しか話さなかった
セシリア「……何も…なかった……」
普段のお嬢様口調を話さないくらいの事をされた…だが、ナニをされたのか箒がそれを知ることはなかった
カズマ「……」
一夏「……」
俺と一夏は無言でサンドイッチを食べ、それをセシリアは緊張した様子で見ていた
カズマ「……少し油が多いが不味くはないな」
一夏「及第点だな……俺とカズマに教えられた事を忘れずに作った事がよく分かるな」
俺達の感想を聞きセシリアはホッとした
シャルル「……なにがあったのかな……?」
鈴「知らないほうがいいわよ」
カズマ「それはそうとシャルル、さっき集まってきた女子生徒達に言ってたセリフなんだが」
アクア「ウッウン…『僕の様なものの為に咲き誇る花の一時を奪う事はできません。こうして甘い芳香につつまれているだけで、もうすでに酔ってしまいそうなのですから』(シャルルの声真似)」
シャルル「ちょっとそれ僕の声真似!?」
セシリア「上手くありませんか!?」
鈴「相変わらずの器用さね」
箒「一瞬本人が言ったと思ったふご!?」←一夏が構わず唐揚げを口に入れ続けた
一夏「はいはい早く食べような」
カズマ「凄いなお前。ああいうセリフなんて美少年とかが言ったらイヤミに聞こえてくるのにお前のは全くと言っていいほどイヤミ臭くなかったな」
一夏「ある種の才能なんだろ」←箒に食べさせ続けている
シャルル「そ、それはそうと一夏が篠ノ之さんにやってるのってもしかして日本でカップルとかがするっていう『はい、あーん』って言うやつなのかな?」
箒「ゴフッ!?」←口いっぱいに唐揚げが入っている状態で驚いている
一夏「ん?フッフフ、そいつはどうだろうな〜♪」
一夏が意味深な笑みを浮かべて言った
……アイツら絶対何かあったな
そう考えているとアクアに俺の弁当に入っていたハンバーグを盗られた
カズマ「っておい!俺のハンバーグ取るな!」
アクア「だって食べ足りないんだもん」
カズマ「だからと言って俺から取るな!たくっ…なんかお前のやつから貰うからな」
アクア「あ、じゃあ私の春巻きあげるわ」
そう言うとアクアは自分の弁当に入っている春巻きを箸で取ると俺に向けてきたので俺は一口で食べた
シャルル「……あっちのふたりは…」
鈴「いや、あのふたりはないわよ」
ダクネス「ああ、あれはカップルとかそういうものではないな」
めぐみん「ある意味カップルよりも密着度は高いですが…」
シャルル「そ、そうなんだ(汗)」
セシリア「それより一夏さん。今朝あなたはボーデヴィッヒさんに叩かれそうになりましたが、あなた過去に彼女に何かしたのですの?」
一夏「……いや、少なくともアイツとは今日あったばかりの初対面だな…だから俺は知らないな」
シャルル「そ…そうなんだね…けどまいったな……僕が入る寮の部屋のルームメイトの相手……ボーデヴィッヒさんだからなあ…」
カズマ「そうか…何かあれば俺達の部屋とかに避難してこい…」
シャルル「あはは、本当に何かあったら頼らせてもらうよ…」
鈴「あたしの部屋にも来ていいからね……それはそうと一夏」
一夏「なんだ鈴?」
鈴「もうあたし達の方を見て話しながら箸で食べ物つまんで箒にあげないでよ」
一夏「それはなんでだ?」
鈴「箒が保たないから…」
箒「……ピクッピクッ…」←口いっぱいに食べ物詰められて苦しんでいる
一夏「あっ…」←途中から見ずに箸だけ動かしていた
△△△△
《一夏視点》
シャルル「一夏ってすごく強いね。武器はその雪片弐型だけで僕に勝っちゃうんだし…」
一夏「そうは言うがお前も普通に強いからな。【ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ】だったか?ラファールを更にいじって武器の
鈴「あたしやセシリアの専用機でも5個が限界っていうのにあたし達の倍は装備できるなんてね…」
セシリア「ちょっとした武器庫ですわね」
箒「ちょっとしたではないだろ…それだけ装備あれば戦争ができるな」
皆で昼食を食べた数日後、俺を含めた専用機持ちと箒はアリーナに集まって自主練をしていた
ちなみに社長はアクアを連れて仕事に、めぐみんもダクネスを連れて仕事とか言って今日は学園にいない
……まだめぐみんとダクネスがどこ所属なのは俺とカズマとアクアと鈴を除いた連中は知らないからな…
一夏「俺のISは近接戦闘向きのISだからな…遠距離相手だと相性が悪いな」
シャルル「……一応僕のISは遠距離近距離に対応できる万能型なのにそれに勝っちゃうのに相性が悪いって言われても説得力がないよ。それと一夏のISは
一夏「まあな。どうやら俺の白式は拡張領域がないみたいなんだよな。おそらくワンオフ・アビリティーに容量を喰われてるのが理由だろうな」
シャルル「……ちょっと確認なんだけど、一夏の射撃の腕はどれくらいなの?」
セシリア「それでしたら実際に見たほうが早いですわよ」
そう言うとセシリアは自分のライフルを俺に貸してきた
一夏「じゃあよく見ておけよ」
俺はライフルを持つとアリーナの壁にある的に向かって
数発撃った
シャルル「……近距離だけじゃなく…遠距離も強いんだね…」
俺の撃ったライフルの弾は的の線の部分に全て命中した
セシリア「いや一夏さん!?あなた今スコープを使わずに正確に撃ちましたわね!?どんな目をしてらっしゃるのですか!?」
鈴「なんていうか……アンタも人外ね…」
箒「格闘もできて銃も剣も扱えて…もはや何でもありだな…」
一夏「そりゃあ俺はずっとA.I.M.Sで鍛えてきたからな。これくらいなんてことないな。それと鈴、俺の事を人外って呼ぶのはやめろ。俺は人外って呼ばれるのは好きじゃねえんだよ。人外って言うのは千冬姉や社長みたいなのを言うんだよ」
その場の全員「「「「いや…一夏(さん)も大概だと思う(わ)(ですわ)(よ)ぞ」」」」
そうこう話しているとアリーナ内がざわつき始めた
騒がしくなったほうを見るとそこにはもうひとりの転校生、ラウラ・ボーデヴィッヒがISを装着して立っていた
一夏「……あれは、ドイツの第三世代型か」
箒「確かまだ日本ではトライアル段階だったはず…」
こいつが来た時点で嫌な予感しかしねえな
ラウラ「おい」
突然ラウラに声をかけられた
一夏「なんだよ」
ラウラ「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え」
いきなり俺に勝負を申し込んできたが
一夏「嫌だね。お前と戦っても面白くもない……第一理由が無いんだよ、お前と戦う利用が」
ラウラ「お前に無くとも私にはある。貴様が居なければ、教官が大会2連覇の偉業を成し得たというのに…私は……貴様の存在を認めない!」
……あのラウラついての資料……そしてこいつが千冬姉の教え子というところで、大体の理由は察することができる
一夏「だから、お前にそれを決める権限はない。何度も言うが俺はお前とは今戦わない……どうしてもと言うなら、今月にある学年別個人トーナメントで相手になってやるよ……まあ最も、お前が勝ち上がるほどに強ければの話だがな」
俺はラウラに挑発気味で言ってやった
ラウラ「……フッ…良いだろう。貴様の事は、そのトーナメントで叩き潰してやろう」
そう言うとラウラはアリーナを後にして行った
一夏「ふう…危なかったな…ああいうのは周りに他の奴が居てもお構い無しで戦いを挑んで来そうだからなあ」
セシリア「あ、あの…一夏さん…本当にボーデヴィッヒさんと何か因縁が……」
セシリアが俺にラウラと何かあったのか聞いてきたが
鈴「セシリア、一夏が何もないって言ったんだから何もないし…たとえあったとしても…本人が言わないんだから聞くだけ野暮ってやつよ」
鈴が俺のフォローに入ってきてこの場はどうにか収まった
アリーナを出た所で俺は鈴に
一夏「悪いな、庇ってもらって」
鈴「いいわよこのくらい……一夏にとって…あんまし良い思い出じゃないんでしょ?」
一夏「まあな…」
鈴は俺に隠し事を話し、俺は鈴に俺の隠し事を話す…それがガキの頃した俺達の誓い
だから、中学時代のダチ達には話してない大まかな事をこいつは知っている
一夏「……そう遠くない内に…アイツとはケリをつけなきゃな…」
△△△△
一夏「なあシャルル……お前は何しにここに来たんだ?いや…何が目的でここに来た?」
シャルル「え?」
アリーナから出て行った俺達はその後、それぞれが自由時間を過ごす事にした
俺は、俺の部屋にシャルルを呼び出した……
そしてシャルルを尋問した
シャルル「な…何を言っているの一夏……僕がここに来た理由は」
一夏「俺のISのデータが欲しいのか?シャルル……いや…こう言うべきかな…
デュノア社長の一人