無限の成層圏へのジャンプはライダーキックへと変わる   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第17話 銀の少女と長年の悲願

《一夏視点》

 

千冬「……起きたか」

 

一夏「……」

 

ラウラ「……き…教官…」

 

トーナメント後、ラウラを保健室に運び、そこで千冬姉と一緒に起きるのを待ち、しばらくするとラウラが目を覚ました

 

ラウラ「なにが…起きたのですか…」

 

そこから千冬姉は、さっきまでの出来事を話した、VTシステムの事…そして、俺が仮面ライダーになって救い出した事を…

 

千冬「アレの発動条件は色々あるが…一番は操縦者自身の願望…」

 

ラウラ「それは…私が望んだからですね……あなたになることを…」

 

千冬「……」

 

その場に沈黙が漂う

 

千冬姉「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」

 

ラウラ「!は、はい」

 

千冬「お前は誰だ?」

 

ラウラ「わ…私は…」

 

千冬「……誰でもないなら、ちょうど良い……お前はこれからラウラ・ボーデヴィッヒになればいい……さて…私は事後処理をしてくる…後はそこの愚弟と話してろ……ああそれと」

 

保健室から出ていこうとした千冬姉は振り返るとこう言った

 

千冬「お前は私にはなれないぞ。こいつの姉は、心労が絶えないからな…」

 

そう言って今度こそ保健室を出ようとした

 

一夏「フン…それを言うなら俺もアンタの弟してんのは心労が絶えねえんだよ」

 

俺がそう言うと、ドアに手を伸ばした千冬の手が止まり、俺を振り返った

 

千冬「ほう…今私に向かって言ったのか?」

 

一夏「逆に聞くが…アンタ以外に誰がいるんだ?……24にもなると耳が遠くなるのか?あー、年は取りたくないなあー」

 

千冬「なんだ?殺られたいのか…愚弟が」

 

一夏「あはははは…殺れるものなら殺ってみろよ…この愚姉が」

 

ふたりはそう言うと互いを睨み合った

 

同時に保険室内の空気が重くなっていき、同室のラウラが怯え始めた

 

よく見ると一夏の背後に白い虎(白虎)…千冬の背後からは兜と槍を持った女性(ブリュンヒルデ)がいる幻覚をみた

 

そこからしばらく教師と生徒ではなく、姉と弟の口喧嘩は続いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

一夏「ふう…全くあの愚姉は…」

 

しばらくして、ようやく千冬姉がいなくなり、俺は千冬姉が出ていった扉を睨んで言った

 

ラウラ「お…お前…教官相手によくあんなこと言えたな!」

 

一夏「お前からしたらアレは尊敬し敬愛する教官であっても、俺からすれば24過ぎても弟に心配させる駄目姉だからな…」

 

ラウラ「だ…駄目姉?」

 

一夏「ああ…周りにいらん威圧かけ過ぎるせいで異性を寄り付かせなかった結果、あの年になっても未だに彼氏の一人もできてねえんだぜ?いい加減相手見つけて結婚して俺を安心させろ、そしてさっさと子を産んで俺を叔父にしろ」

 

ラウラ「最後私情挟んでなかったか!?……いや…そんなことより……お前に聞きたいことがあった…」

 

と、空気を変えたラウラは俺を見た

 

一夏「……」

 

普段つけている眼帯を外しているラウラはオッドアイだ

片目は赤色で…眼帯で隠していた方は金色だ

 

ラウラ「なぜだ…なぜ…お前は私を助けた……私は……お前を潰そうとしたのだぞ……」

 

ラウラは疑問にしていた事を言ってきた

 

一夏「……半分は仕事…もう半分は私情だ………A.I.M.Sの隊員として…そして…お前と話がしたかったからな」

 

ラウラ「なに…?」

 

一夏「資料で見た……お前の出生をな…」

 

ラウラ「!」

 

ラウラは驚いたがやがて…ポツポツと、自身の出生とこれまでの自分自身の事を話しだした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ…それが彼女につけられた名だ……

 

だが…決して普通にこの世に誕生したわけではなかった

 

一番最初につけられた記号は━━遺伝子強化試験体C─0037

 

人口合成された遺伝子から作られ…鉄の子宮から生まれた

 

戦いの為だけに生まれ…育てられ…鍛えられた…

 

そして彼女は優秀だった…何をやらせてもトップレベルだった……しかし…ISが現れたことで…ソレは変わってしまった

 

適合性向上の為に行われた処置『ヴォーダン・オージェ』……疑似ハイパーセンサーとも呼ばれるそれは、脳への視覚信号伝達の爆発的な速度向上と、超高速戦闘状況における動体反射の強化を目的とした、肉眼へのナノマシン移植処理のことを指す……だが…本来危険性はないはずのその処置により…ラウラの片目は金色に変質し…常に稼働状態のままカットできない制御不能へと陥った

 

これにより…彼女は部隊の中でもIS訓練において遅れを取り…遂にはトップの座から転落し…出来損ないの烙印を押される事となった

 

彼女は深く絶望した……これまで味わうこともなかった闇が彼女を包んだ

 

そんな時……彼女は…ある人との出合いにより…その闇から抜け出し…光を浴びることができた

 

その人こそ…この女の教官であり…恩師である一夏の姉

織斑千冬だった

 

彼女はラウラを鍛えた

 

その結果、わずか1ヶ月で部隊トップに返り咲いた

そしてラウラは……千冬に強いあこがれを抱いた

 

信者が自ら信仰する神を深く敬愛するように

 

彼女のようになりたい…そう思うようにもなった

 

そしてある日…彼女に聞いた……

 

ラウラ「なぜそこまで強いのですか?どうすれば…強くなれるのですか?」

 

それに対して千冬は答えた

 

千冬「私にはな…弟がいる……アイツがいるから…家族がいるから…私は…アイツを守る為に強くあろうと思った………まあ…そう遠くない内に…アイツは私が守る必要もないくらい…強くなるだろうがな…」

 

その時の彼女の表情は…どこか照れ臭い…優しい笑みを浮かべていた

 

その表情を見た時………自身の心がチクリと来た……そして…そんな彼女にそんな表情をさせた…まだ会ったことも無い恩師の弟に憎悪を感じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

ラウラ「……以上だ…私は…お前が憎かった……教官にあんな顔をさせるお前が…」

 

ラウラはこれまでのことを…自身の胸の内を話した

 

それに対して俺は

 

一夏「うぇ…気持ち悪っ……千冬姉そんなこと言ってたのか…マジで気持ち悪っ…」

 

ラウラ「え?」

 

一夏「あの姉が絶対に言わなそうなことをお前に言ったのか……あ、ラウラ…今お前が千冬姉が言ってたことを他の奴に言わねえほうがいいぞ…もし千冬姉の耳に入ったら…最悪お前が消されるぞ」

 

ラウラ「うっ…」

 

一夏「とまあ…お前の話を全部聞いてだ……なあラウラ……お前が俺に向けた感情……それは何か分かるか?」

 

俺はラウラに質問を投げた

 

ラウラ「……わからない……アレは…私がこれまで感じたことの無いものだ…」

 

一夏「それは…嫉妬心って奴だ」

 

ラウラ「嫉妬…」

 

一夏「そう……お前にとって千冬姉は尊敬すべき存在だ…だから…その千冬姉にそんな表情をさせた俺に妬いたんだよ………なら…なぜ俺に嫉妬したかわかるか?」

 

ラウラ「……」

 

一夏「それはだな……千冬姉がお前に与えてくれた世界がお前の全てだったからだ」

 

ラウラ「!」

 

一夏「そして…その千冬姉に対して執着心を持っていた…だから…その憧れの千冬姉が自分には決して向けたことのない表情を浮かべさせた俺を妬んだ……」

 

ラウラ「……」

 

一夏「分かるかラウラ…お前にとってな…千冬姉だけがいる……そんなちっぽけな世界で満足していたんだよ…」

 

ラウラ「ちっぽけ…」

 

一夏「お前はな…まだまだ世界をよく見てない……今までお前にあって見てきたのは狭い世界だ………そんなちっぽけな世界を汚した俺を憎んだ……なんでそんな世界に満足してんだ?せっかくこの世に生まれてきたのに……もっともっと自分の広い世界を作れよ」

 

ラウラ「広い…世界」

 

一夏「言っておくが、俺の世界は広いぞ…これからどんどんでかくなる……夢と一緒に…大勢の人に囲まれた……そんな広い世界だ……千冬姉一人いるだけで満足しているお前とは違ってな……」

 

ラウラ「……」

 

ラウラはしばらくうつむいたがやがて…

 

 

 

ラウラ「私は……教官に……執着していたんだな……私はただ……あの人に近づきたかった……ただ…それだけだったのに……あの人への執着心が…あの人になりたい……そう思うようになってしまった……私が…間違っていたのだな」

 

悔やむように言った

 

一夏「ああ?何言ってんだ?別に間違ってなんかねえよ」

 

ラウラ「へ?」

 

一夏「誰かに憧れを抱く事…憧れの人に近づきたい……憧れの人のようになりたい……そう思うのは決して間違いなんかじゃねえよ…」

 

ラウラ「…間違ってない?」

 

一夏「……お前が誰かに憧れる気持ち……俺にも良く分かる……俺にもな…お前が千冬姉に憧れを抱くように……俺にも尊敬し憧れている人がいる……あの人のようになりたい……あの人のような生き方をしたい…あの人のような…カッコいい男になりたい……そう思っている」

 

ラウラ「なら…なぜお前と私とでは…ここまで違ったのか……?」

 

ラウラは顔を近づけて…質問を投げてきた

 

一夏「簡単な事だ……お前は千冬姉しか見てなかったからだ…千冬姉一人いればいいってな……対して俺は憧れの人だけじゃない…大勢の人と繋がりたい……大勢の人と楽しく生きたい……そう思いながら皆を見てきた……一人を見てる奴と大勢を見てる奴とでは違うんだよ」

 

ラウラ「……」

 

一夏「さっき千冬姉も言ってた通り…お前はまだちゃんとラウラ・ボーデヴィッヒって言う人間になれてない……だから、これからここで、多くの人と関わってなれ……必要なら…俺も手を貸す…」

 

ラウラ「!……なぜだ…なぜ…お前はそこまで…私を気に掛ける…」

 

一夏「さあな…」

 

ラウラ「え?」

 

一夏「…昔っから…」

 

 

《過去回想》

 

ラウラ「どうしてですか?…なぜ……私にそこまでしてくれるのですか?」

 

千冬「さあな…昔から…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《現在ラウラ視点》

 

一夏/過去千冬姉「「一人ぼっちな奴を見てると放って置けない質なんだよ……ただそれだけだ」」

 

この瞬間…

 

ラウラには一瞬…一夏と千冬が重なって見えた

 

ああ…こいつは間違いなく……あの人の弟だ

 

ラウラ「フッ…フフフっ…ははははっ…」

 

《一夏視点》

 

一夏「っておいどうした…急に笑いだして…」

 

突然ラウラが笑いだして思わず身構えてしまった

 

ラウラ「……ふぅ……負けだ…」

 

ひとしきり笑った後…ラウラはそう言った

 

ラウラ「完全に私の負けだ……文句の付け所のない…完璧な敗北だ…」

 

そのラウラの表情には…一切曇りなく…このIS学園に来て初めての笑顔を見せた

 

一夏「なんだ…お前笑えるじゃん……」

 

ラウラ「……決めた……私は……今日から生まれ変わったつもりで生きて行く……これまで私が持っていた世界は捨てて……わたしの中の新しい世界を作る!」

 

一夏「念の為言っておくが…千冬姉に対しての憧れまでは捨てなくていいからな」

 

ラウラ「それと…もう一つ……決めた事がある」

 

そう言うとラウラは俺の方を向いたかと思うと、俺に頭を下げてきた

 

ラウラ「織斑一夏!…どうかこれから、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『兄貴』と呼ばせて欲しい!」

 

一夏「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

一夏「……ただいま〜…」

 

保健室でラウラと話をした後、俺は箒の待つ部屋に帰ってきた

 

帰ってきた俺に気付いた箒が俺の方を向くと

 

箒「お…おかえり…い…一夏」

 

どこかぎこちなさそうに返事を返してきた

 

こいつと共同生活して2ヶ月経つのに…未だに慣れてない箒……こいつ多分結婚しても2年くらい新婚妻だろうなあ

 

一夏「ああ……って、今日の晩御飯はチャーハンか…」

 

テーブルの上にはチャーハンの入った皿が2つ置いてあった

 

一夏「わざわざ待っててくれなくても、先に食べてれば良かったのになあ」

 

箒「ひ…一人で食べるのはどうも味気なかったからな…」

 

一夏「素直に俺と一緒に食べたかったって言えばいいのに」

 

箒「///い、いいから食べろ///!」

 

そう箒に照れながら急かしてきたので俺はレンゲを持って食べた

 

一夏「んじゃあ…いただきます」

 

しかし…チャーハンか……たしか…小学生の頃…初めて箒に作ってもらった料理もチャーハンだったな……あの時のチャーハンの味ときたら……

 

俺は昔を思い出しながらチャーハンを一口食べた

 

一夏「………」

 

俺は無言になった

 

箒「ど、どうだ?」

 

一夏「ああ…食べてみろ」

 

俺がそう言うと箒が俺からレンゲをとってチャーハンを一口食べた

 

箒「……味が……しない」

 

一夏「うん…不味い……フフッ」

 

だが次の瞬間…俺は笑ってしまった

 

箒「な!なぜ笑う!!」

 

一夏「いやな…お前が初めて俺に作ってくれた料理もチャーハンだったよな?…あの時のチャーハンもこれと同じで、味無しチャーハンだったって、つい思い出し笑いしてwwwお前wwwどうしてwww他の料理はwwwできるのにwwwチャーハンだけwwww」

 

更におかしくなって笑いながらも味無しチャーハンを食べた

 

箒「お、お前なあ////……ふふっ」

 

最初は笑ったことに怒っていた箒だったが…やがて同じ様に笑いだした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「なあ箒…あの約束なんだがなあ……」

 

箒「あ…ああ……結果はなんとなくわかってる」

 

一夏「そうか、なら色々省いてはっきり言うぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

いいぜ……お前と付き合っても」

 

箒「……え?」

 

一夏「あれ?お前結果はわかってるって言っておいてその反応?」

 

箒「だ、だって…わ、私は……トーナメントでのお前との勝負……お、お前に……い、一撃も…与えられなか」

 

一夏「確かに…お前は俺に一撃も与えられなかった…………だがな、お前は忘れてないか?……俺がお前に言ったのはな『全力をぶつけろ』だからな?誰も一撃を与えろとは言ってない……アレが今のお前の全力だろ?………正直な…俺はお前があそこまでやれるとは思わなかった」

 

箒「……」

 

一夏「最後……俺油断してた…もしあの時……お前のISのエネルギーが僅かに残ってたら……俺あそこでくらってたかも知れない………………お前の成長性を…確かに感じた……というわけで、お前と付き合う事にした……」

 

箒「……」

 

一夏「うん?どうした?嬉しくないのか?」

 

箒「い、いや…ま…まだ実感が………う…嬉しいはずなんだが……」

 

一夏「まあとにかく…お前は晴れて俺と付き合えた……そこに喜べよ……まあこれで終わりではないけどな」

 

箒「お、終わりではない?」

 

一夏「なんだ?俺と付き合えたっていう事実だけでお前は満足か?一つ言っておくが、俺はお前とは付き合えたが…俺はまだお前の事を…異性として好きではないからな?」

 

箒「え?」

 

一夏「よくいるだろ?男が女に告白して…女は面白そうだから付き合ったっていうの…今それとは逆パターンだからな?……んで、そこから先…あるのは2つ………『付き合ったけど面白くなくて別れる』…『付き合ってみて好きになる』……この2つだ……だからな箒…」

 

俺は箒の目を見て

 

一夏「俺の事が本気で好きなら……俺を堕としてみせろ……本気で俺を惚れさせろ…」

 

挑発するように言った

 

箒「!………ああ、分かっている!!私は必ずお前を堕として見せる!!お前に好きだと言わせてやる!!」

 

一夏「フッ…やれるものならやってみろよ……楽しみにしているぞ……」

 

こうしてこの日……IS学園に……奇妙なカップルが一つ誕生した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「所で箒………お前さっき…俺が使ってたレンゲでチャーハン食べてたが……」

 

箒「あ///」

 

一夏「気づいてなかったのかよ………あとそれと……あの戦いで駄目な部分たくさんあったから…明日からたっぷりしごいてやるから覚悟しろよ」

 

箒「お…お手柔らかに…」

バイオハザードヴィレッジを見た影響でバイオハザード7〜8の小説も執筆したくなりました………どうすればよいでしょうか?

  • バイオハザードの小説執筆してもいいよ
  • 好きなようにやれや!!
  • てめぇこれ以上投稿作品増やすな!!
  • それより『このふた』の続きを
  • 他にも失踪作品の投稿を
  • この小説の平行世界編見てみたい
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