無限の成層圏へのジャンプはライダーキックへと変わる   作:スカイハーツ・D・キングダム

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前編より後編の方が長い件


第27話 踊らされた者達《後編》

《箒視点》

 

レースに参加する為にフロントに手続きをしに行くと、そこには鈴達が来ていた

 

そのまま会場に向かいながら各々と話をした

 

シャルロット「まさか一夏達もここに来てたんだ…」

 

ラウラ「だとしたら少し厳しいな…」

 

セシリア「一夏さんと箒さんとシャルロットさんとラウラさん達が来ていたことは想定外でしたが…」

 

鈴「まあ、あたし達が絶対に勝つわ!」

 

一夏「お前ら何しに来た……まさか全員この場に揃うことになるなんてな」

 

鈴「決まってるわ!ここのウォーターワールドのレースで優勝して沖縄で快適で楽しい思いする為に来たのよ!!」

 

セシリア「ペア参加と聞いて気持ち半分で鈴さんのお誘いに乗りましたが一夏さん、あなたが参加するなら俄然やる気が出てきましたわ。あなた…このレースで優勝したいのですわよね?」

 

一夏「そうだが?」

 

セシリア「そうですか……なら、レースの方は鈴さんにまかせて、わたくしはあなたを妨害し困らせることにしますわ」

 

このレース、なんと妨害もありと言うトチ狂ったルールが存在している

 

一夏「チッ、んな面倒な事を嬉々としてやろうとするなんてな、俺お前に恨まれるようなことしたか?」

 

箒「いやしただろ散々!!お前は気づいているか知らないが、私の次にお前の嫌がらせを受けているのはセシリアだからな!」

 

一夏「あ、たしかにそうだったな……これも日頃の行いの積み重ねの結果か…」

 

箒「そう思うならもう他人に嫌がらせやからかうのをやめ」

 

一夏「無理だな」

 

箒「即答!?」

 

司会者「えーまもなく、レースが開始します。参加者一同は位置についてください!」

 

司会者のアナウンスが聞こえ、私達は定位置についた

 

一夏「まあアレだ、それぞれ目的があってこのレースに参加をするが…お互い恨みっこなしで、手加減抜きでやろうじゃねえか」

 

それを聞き私達は全員意を決し、レースに集中することにした

 

司会者「では!再度ルールチェックの説明です!この50×50メートルの巨大プール!その中央の島へ先に渡ったペアが優勝です!コースはご覧の通り円を描く様にして中央の島へ続いています。途中に設置された障害はペアでなければ抜けられないようになっています!ペアの協力が必須な以上、ふたりの相性と友情が試されるということですね!」

 

箒「……中央の島は……ワイヤーで宙づりになっていてショートカットはできないな…」

 

一夏「いややろうと思えばできるぞ俺は」

 

箒「誰もお前基準で話しておらん!……それよりどうするか?作戦は」

 

一夏「妨害ありってルールだから、やろうと思えば俺はいくらでも暴れられるぞ俺は…」

 

箒「一夏の無双している姿しか想像できん」

 

一夏「まあまずは普通にレースするか……妨害云々はその時その時でな」

 

司会者「さあ!いよいよレース開始です!位置について、よーい…」

 

こうなったらとにかく私のすべてを出し切ろう、そう思い私は

 

パァンッ!

 

競技用ピストルの音と共に走り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがまあ、わかってはいたことだが……普通に私達IS学園組はレースで敵無しだった

 

次々来る妨害をかわしたり、ラリアットなど明らかに攻撃を仕掛けてきたものにはかわしてカウンターをしたり、プールに突き落とすなどをしながら進んでいった

 

参加者はほぼ一般人ばかりで私達の相手にはならなかった

私自身、一般人相手とはいえこんなに余裕で相手出来たことに驚いた

これもあの地獄の訓練の日々が実った成果なのか…

 

だが途中思わぬ強者も混じっていた

 

先のオリンピックでレスリング金メダル、柔道銀メダルの女子武闘派ペアが私達に攻撃をしてきた

 

流石に苦戦するか………そう思っていた時期が私にもありました

 

そのふたりの鉄拳攻撃を一夏が両手で、受け止めた瞬間、背後から向かってきた鈴とラウラがそれぞれ容赦なく顔面を蹴り飛ばし、よろめいたふたりの拳を握った一夏がそのまま力任せに振り回して、周りの参加者達にぶつけ次々とプールに落とし、最後はこの2名も落としていった参加者達と同じ末路を辿らせた

 

……あらためて思うが…一夏女性相手でも容赦しないな…流石に異性への攻撃は抵抗するとは思っていたのだが……あ、よく考えたらあいつは日頃鈴と殴り合い(週3回)していたな

 

そしてあの3名の容赦なき攻撃に私を含めたそれぞれのペア(シャルロット セシリア)達も引いていた

 

そして私達は最終的に全員同時に中央の島に飛び移った

 

その瞬間司会者は

 

司会者「はいここで終了でーす!」

 

ここでレースを止めた

 

司会者「はい、まさかの3組のペアが同時にゴールの中央島にたどり着くと言う結果になりましたが…優勝できるペアはたった1組です。ですのでここからは!」

 

すると中央の島は拡張しだし、更にフラッグが出現した

 

司会者「ご注目ください!!では只今より、フラッグをかけたバトルロイヤルを開始いたします。ルールは至って単純です。制限時間5分以内にこのフラッグを取ったペアが優勝です!ただし、このフラッグを取ることができるのは…最後まで生き残っていたペアです。片方が生き残って取るのもありです。参加者はプールに落ちた時点で失格です。なおこのバトルロワイヤルもなんでもありですので、それでは皆さん。全力で勝ち抜いてください!」

 

そう言うとバトルロワイヤルが始まり、カウントダウンも始まった

 

5分で…こいつらを倒さなきゃいけないのか…

 

シャルロット「まさかこんなことになるなんてね…」

 

ラウラ「だがシンプルでやりやすいな」

 

さっそくシャルロットラウラペアが鈴セシリアペアに襲いかかった

 

鈴「何よそれ、あたしの得意ジャンルじゃないの」

 

セシリア「こういうのは得意ではありませんが、抑え役位はどうにか…」

 

一夏「ん……向こう側で警戒すべきはラウラ……特に鈴だな………正直、ラウラはともかく鈴相手だとこっちも全力でやらなきゃ負けちまうな」

 

箒「ど、どうするつもりだ?他にもシャルロットとセシリアもいるが、鈴達ほど驚異ではないにしろ無視できない…」

 

一夏「無駄な体力を使わずに、セシリア達を退場させるしかない………止む終えないな…」

 

一夏はそう言うと私に耳打ちをした

 

箒「……!///な!?お、お前///それは本気で言ってるのか!?///」

 

一夏「一番確実だからな……勝ち残りたいなら……やるぞ」

 

箒「///あ、///余り正攻法とは言えないのだが///」

 

そんな私を尻目に一夏はバトっている2組のペアに乱入し

 

一夏「おら!」

 

蹴りやパンチを繰り出した

 

だがそこはさすがは代表候補生達

一夏の攻撃を避けるか防ぐでどうにかした

 

セシリア「一夏さん!この場で一番厄介なのはあなたですわ!」

 

シャルロット「こうなったら一夏を倒すまで一時的に手を組まない鈴?」

 

鈴「う〜ん、そうね…」

 

ラウラ「この状況どう切り抜けるつもりだ、兄さん?」

 

セシリア達4名に囲まれる一夏だったが

 

一夏「……4人がかり程度で俺に勝てると思ってるのか?」

 

箒「!」

 

次の瞬間一夏が殺気を放ち、私は思わずたじろぐ

 

そして一夏はそばにいたシャルロットとラウラを蹴り飛ばし、今度はセシリアに向かって行った

 

セシリア「か、かかってきなさい!」

 

だがセシリアの目の前まで来て突然一夏は持ち前の身体能力でセシリアの頭上を飛びセシリアを飛び越えた

 

そしてこの油断しているセシリアに私は近づき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箒「悪く思うなセシリア」

 

セシリア「!?///きゃああああああ////!!」

 

セシリアの水着のブラを素早く奪いプールに投げ捨てる

 

そしてそれを追うようにセシリアもプールに飛び降りた

 

これでセシリアは脱落だな

 

一夏「よし、作戦通りだな」

 

箒「……複雑な気分だ……勝ったのに勝った気がしない」

 

セシリア「箒さん!!と言いたいところですが箒さんが自分から進んでこんな事をやるとは思えません……ということは一夏さん!あなたですわね!箒さんに指示したのは!!」

 

一夏「フッ……君のような勘の良い娘は嫌いだよ」

 

箒「こ、こんな事する奴なんてお前に指示された私しかしないのではないか…」

 

一夏「ああそれは安心しろだって」

 

シャルロット「いやあああああああ///!!」

 

一夏「……向こうにも同じ考えを持った奴がいるから」

 

私と一夏がやり取りをしている間に鈴がシャルロットのブラを取って一夏と同じことをして脱落させた

 

一夏「……これで残ったのは俺と箒…鈴、そしてラウラの4人……ただの4人ではないな……この場で最も強い4人だ」

 

鈴は私達に目を向けるがラウラの方にも警戒している

 

ラウラもまた私達を見ているが鈴の方にも警戒している

 

一夏「…箒、ラウラを俺の方に向かわせないようにしてくれ……ちょっと荒れるぞ」

 

鈴「さて…あたし一人なっちゃったけど……覚悟はできてるかしら一夏?」

 

一夏「こっちのセリフだ……手加減はできねえ…かかってこい!」

 

そこから鈴と一夏の激しい戦いが繰り広がれた

 

観客席で私達を見ていた観客達はセシリアやシャルロットのブラが取れたのを見て歓声(おそらく男ども)を上げていたが、一夏と鈴の明らかに相当の実力者達の戦いを見て更に歓声を上げた

 

ラウラ「どこを見ている!」

 

そこへラウラが私に襲いかかってきた

 

流石は軍隊出身のラウラだ

散々訓練を受けている一夏や素手の戦いの才能のある鈴には劣るがそれでも強い

 

ラウラ「箒…お前も強くなったな」

 

箒「はあ…はあ…嫌味にしか聞こえないぞ…私はお前の攻撃を避けるか防ぐので精一杯だというのに、息切れ一つしないではないか…」

 

ラウラ「まあ…お前以上の相手と戦うことは、軍に居たときではよくあったものだからな…」

 

箒「……一つ、聞かせてくれ……お前とシャルロットはなぜこのレースに参加した…?」

 

レース開始前から疑問に思っていた事を話しだした

 

ラウラ「……私もシャルロットも…兄さんに助けられた者同士だ………何か、助けてもらったお礼をしたい………そう思っていた時だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《昨日のラウラ視点》

 

カズマ「はあ?一夏に何か礼がしたい?」

 

ラウラ「ああ…だが何をすればいいのかわからないのだ……」

 

カズマ「……なら、こいつに参加しな」

 

カズマはそう言うと何かを渡してきた

 

ラウラ「これは……?」

 

カズマ「まあ…ちょっとしたヒントだ……後はお前達次第だな…」

 

そう言うとカズマは私にウォーターワールドで開催されるレースを話し……私はカズマからもらったウォーターワールドのペアチケットを持ってシャルロットに話し、その優勝商品を一夏に贈ろうと決めた

 

 

 

《箒視点》

 

ラウラ「そういうわけだ。私が参加とシャルロットが参加理由は」

 

箒「そうか…」

 

ラウラ「箒……お前では私には勝てない……それは、お前にだってわかっているはずだ……」

 

箒「……ああ…そんなこと…わかっている……確かに…私ではラウラ、お前には勝てないと……だが!」

 

次の瞬間私はラウラに掴みかかりそして

 

箒「お前に負けないことはできる!」

 

ラウラごとプールに飛び降りた

 

箒「(後は任せたぞ…一夏)」

 

《一夏視点》

 

一夏「箒…」

 

鈴「これで…残ったのはあたしとアンタだけね……」

 

一夏「ああ……お互い……悔いの無いようにやろうか!」

 

俺は鈴に近づき連続蹴りをするが、鈴はそれを涼しい顔をしてかわし、蹴りをいれる俺の足に飛び乗り、そこから蹴りをいれるが俺はそれを片手で防ぐ

 

小柄ゆえの身軽さから来るこいつの攻撃は、常に相手の急所を狙ってる

 

パワーと体力は俺が上だが、防御テクニックと素早さは鈴が上だ

 

鈴「改めて思うけど……やっぱり強いわね一夏は」

 

一夏「お前が言うか?……同年代で俺とここまでやり合える男女なんて片手で数え切れる程度しか居ないっていうのに………出会った時から変わらず、お前は格闘の天才だな」

 

鈴「フフッ、アンタと殴り合うこの時間……あたしは大好きだけど……一夏はどうかしら?」

 

一夏「言わなくてもわかるだろ?……けど、最近…お前とこうして殴り合う以外で楽しみができた」

 

鈴「楽しみ?………箒のこと?」

 

一夏「まあな、アイツが学年別トーナメントで俺に一撃当てそうになった時に、アイツの可能性を感じてさ……成長が楽しみだ……それに……フッ……俺にあんな啖呵切ったんだ……本当に楽しみでしょうがねえよ」

 

鈴「なーんか妬けちゃうわね…一夏にそんな顔をさせる箒に」

 

一夏「なんだ?お前も俺が好きなのか?今からでも弾から俺に乗り換えるか?」

 

鈴「冗談は顔だけにしなさい………まあ、少し焼けるけど」

 

一夏「お前アイツと付き合ったあと嫉妬深くなるなよ?」

 

鈴「ブッ///急に変な事言うんじゃないわよ!」

 

一夏「おっと…怒らせたかな……さーて、いい加減勝負を終わらせるか…」

 

鈴「はあ…言いたいことは色々あるけど……そうね…」

 

俺と鈴はそれぞれ身構え

 

一夏/鈴「「勝負!」」

 

これで決める!!

 

俺と鈴はそれぞれ走り出し、それぞれに一撃を入れようとした

 

俺のほうが速い

 

勝った!!第三部 完!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司会者「ここでカウンドダウンが終了しました!!」

 

一夏/鈴「「は?」」

 

箒/セシリア/シャルロット/ラウラ「「「「え?」」」」

 

観客達「「「「はあ!?」」」」

 

え?カウントダウンが終わった!?

 

いつの間に…

 

それに対し俺達だけではなく、観客席にいる観客達も同じ反応をした

 

司会者「まさかの結果で終わりましたこのバトルロワイヤル……正直申しまして、私も時間を忘れさせる素晴らしいファイトでした!」

 

司会者が称賛するが…こうなるとどういう結果に…

 

司会者「このバトルロワイヤルは、最後まで生き残ったペアがフラッグを取ることで優勝とするゲームでしたが、結果は誰も取ることがありませんでしたので……残念ですが…優勝商品をお渡しできません……」

 

俺達「「「「「「ああ〜…」」」」」」

 

司会者「ですが…このような結果にはなりましたが、素晴らしいファイトを見せた彼らに大きな拍手を!」

 

そう司会者が言うと会場から俺達を称える拍手と声がかかる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

《一夏視点》

 

一夏「……悪かったな……勝てなくて…」

 

レース終了後、俺は箒に勝てなかった事を謝った

 

箒「いや、一夏が謝ることはない…もとはと言えば私の言いだしたわがままに付き合ってくれたのだから…」

 

一夏「だが…」

 

箒「まあ…今回は運が悪かったと思うことにする……お前へのアプローチは、また別のを考えることにする」

 

一夏「そうか…」

 

……少し勝てなかったことに対しての罪悪感はあるが…こいつがこう言うのなら、そう納得するしかないか

 

一夏「所で、鈴達の参加の動機はわかったが、ラウラとシャル、お前達の動機はなんだ?」

 

シャルロット「そ…それは…」

 

シャルとラウラは動機を話しだした……なんでも俺に助けられたお礼にこのレースで優勝し商品を贈りたかったそうだ

 

一夏「……一ついいか?」

 

ラウラ「な、なんだ兄さん」

 

一夏「お前らは、俺に勝たせるとかそういうことを考えなかったのか?」

 

ラウラ「そ、それは…兄さんはそういう勝ち方はやりたがらないと思ったから…」

 

シャルロット「だ、だよね…一夏って基本勝負は正々堂々でやりたがるし、僕達も全力で相手しようと思って……」

 

一夏「……そうか…」

 

俺はシャルとラウラを一瞥し

 

一夏「……だがお前らが仮に勝っても俺は受け取らなかっただろうな…」

 

シャルロット「あ、あはははは…そっか」

 

一夏「けどまあ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前らの気持ちは嬉しかった……気持ちは受け取るよ」

 

シャルロット/ラウラ「「!」」

 

鈴「あーあ、結局勝てなかったし…やっぱり旅行計画1から練り直すしかないわね」

 

セシリア「うっ…結局わたくしは箒さんにブラ取られて脱落しますし…散々でしたわ」

 

???「そんなに沖縄旅行行きたかったのか?」

 

一夏「なっ!?」

 

俺は突然声をかけてきた相手に驚いた

 

カズマ「よっ!いい戦いだったな」

 

箒「カ、カズマ!!」

 

それはこの場にいないはずのウチの社長だった

 

カズマ「いやー、わざわざお前らを一箇所に集めてバトらせたかいがあっておかげでこのレースで大いに盛り上がってくれたよ」

 

一夏「はっ!?ちょっと待って…なんだ一箇所に集めたって……」

 

カズマ「あれ?気づかなかったか?箒にラウラ、そして鈴にこのパークのペアチケットを渡したのは俺だぞ?」

 

一夏「鈴、それは本当か?」

 

鈴「う、うん……昨日あたしがどこかに旅行しようか計画をねってた所にカズマが来て、このパークで開催するレースの優勝賞品を教えてあたしにペアチケットを渡してきたのよ。それであたしはちょうど同じく旅行を考えていたセシリアにも声をかけてペアを組むことにしたの」

 

一夏「なるほどな……つまりは社長、全部アンタが仕組んだんだな?」

 

カズマ「おい、そのアンタが黒幕だなみたいな言い方するな」

 

一夏「いや黒幕だろアンタは……んで、どうしてこんな事をしたんだ?」

 

カズマ「ああ、それはだな…ここのオーナーがこのレースを盛り上げるアイディアがないか言ってきてさ、ちょうど箒が俺の所に来た時に思いついたんだよ……お前達専用機持ち達を利用したイベント……結果は大成功。オーナーも喜んでいたよ……んでさ、沖縄旅行……行きたいなら手配できるぞ…お前達全員分」

 

俺達「「「「「「え?」」」」」」

 

カズマ「俺がここのオーナーに口利きすれば、今すぐにでもできるぞ……まあ今回このレースを盛り上げてくれた報酬みたいな物だな」

 

箒「いや待て、お前になんの権限があってそんな事を」

 

カズマ「いやだってこのウォーターワールド…ウチの会社系列のレジャー施設だぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏/箒/セシリア/鈴/シャルロット/ラウラ「「「「「「はあ!?」」」」」」

 

カズマ「いや、このウォーターワールドのペアチケットをよく見てみろ…ウチの会社のロゴが付いてるだろ?」

 

そう言われたので俺と鈴とラウラはチケットを見ると

 

鈴「あ、本当だ!確かに飛電インテリジェンスのロゴマークが付いてる」

 

ラウラ「気づかなかったぞ……」

 

一夏「……つまり、俺達は社長の手のひらの上で踊らされたって事か…」

 

……それに答えるものは誰もいなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

《箒視点》

 

結局その後、カズマはオーナーに話し合ってくるから私達は帰ってもいいと言われたのでウォーターワールドを後にした

 

気づけば夕方になっていた

 

もう学園に帰ろうかと私達は話し合っていると一夏が

 

一夏「なら帰る前にアッチによろうか」

 

そのアッチがどこかわからないが鈴はわかるらしい

 

私達は一夏についていくと、城址公園に着いた

 

そして公園にやってくると高校生の男女達が公園で開いているクレープ屋に集まっているのが見えた

 

すると一夏はクレープを2つと私達の分を一つずつ頼んだ

 

だがクレープ屋の店主は一夏や私達にクレープを渡しても料金の請求はして来なかった

 

それに鈴を除いた私達が料金を払わなかった事に疑問を感じたが

 

一夏「ん?大丈夫だ。いいから食え」

 

そう言うのでとりあえず私達はベンチに座りクレープを食べ始めた

 

ラウラ「こういうのは初めて食べたが美味いぞ!」

 

シャルロット「うん!これ美味しいね!」

 

セシリア「はい!動いた後に甘い物は格別ですわ!」

 

鈴「久しぶりに食べるけど、相変わらずの味ね」

 

箒「最後に食べたのはいつだったか忘れたが、冷たくて美味いな」

 

一夏「ん、やっぱここのクレープ屋は絶品だな」

 

ちなみに私達が食べているクレープはラウラとシャルロットがチョコバナナ付きで鈴は黒蜜きなこクリーム付きでセシリアはメイプルバター付きで私はストロベリー付き、そして一夏はブルーベリー&生クリーム付きと抹茶白玉あずきクリーム付きの2つを食べている

 

シャルロット「美味しいけど、僕は『幸せのミックスベリー』が食べたかったなあ」

 

ラウラ「なんだそれは?」

 

幸せのミックスベリー?

 

シャルロット「あ、うん。前にここの公園のクレープ屋さんの事が書かれた記事見たんだけどね、ここのクレープ屋さんのミックスベリーを食べた人には幸運が訪れるって書いてあったんだ」

 

セシリア「あるんですかそのようなものが?」

 

シャルロット「それなんだけどね、メニューにはミックスベリーは載ってなくて、ガセネタだったのかなあ…」

 

一夏「箒、これ食ってみろ」

 

箒「///!?」

 

突然一夏にベリー付きのクレープを差し向けられた

 

一夏「いいからほら、ここはまだ俺がかじってない所だ…お前に俺がかじった部分を食べさせるのはまだレベルが高すぎるだろ?」

 

箒「い、一夏!///お、///お前はこんな公衆の面前で///」

 

そう言った私だが、結局食べてしまった

 

鈴「うっ…箒の方から甘い空気が出てるわ…」

 

セシリア「口の中から、クレープとは違う甘さを感じますわ」

 

一夏「箒、お前今ミックスベリー食ったな」

 

箒「え?」

 

突然私に『ミックスベリー食ったな』と言われ戸惑った

 

シャルロット「あ!ストロベリーとブルーベリー!?」

 

一夏「正解だ」

 

あ!ミックスベリーとは、そういう事だったのか

 

一夏「それにしても幸運のミックスベリーて言われてんのかぁ………本当は『縁結びのミックスベリー』だったんだけどな…」

 

箒「は?」

 

シャルロット「え?それどう言う意味?」

 

一夏「ん…ネタバラシするとだな。このミックスベリーを食べたら幸運が訪れるっていうジンクスを広めるきっかけを作ったのは、俺とカズマなんだ」

 

セシリア「そ、それはどういう意味ですか?」

 

一夏「ああ…あのクレープ屋はな、ほんの一年前まで潰れかけだったんだ……味は良いのに全く客が来なくてさ………あそこは俺のお気に入りの一つでさ、どうしても潰れてほしくなくて、ちょっと社長に相談したんだ。そしたらさ、俺が普段やっている事を利用した客集めをすればいいって言われて」

 

ラウラ「普段やっている事とは?」

 

一夏「ああ…こう見えて中学時代、様々な男女カップルを成立させたんだぜ、俺は」

 

箒「お前は何をやっている!?」

 

一夏「それでな、クラスとかで両片思いしている男女にそれとなーくここのクレープ屋でミックスベリーを食べたふたりは結ばれるって流したら、本当に実行して付き合い出したんだ……そうするとミックスベリーの噂が流れるようになって、ここに男女が食いに来ることが増えて、店は綺麗になるし元々クレープの味も良かったこともあってそれから客足が途絶えなくなって今では縁を結びたい人達が来るようになったわけだ……」

 

セシリア「そ、そのようなことがあったのですね…」

 

シャルロット「え?でもここのミックスベリーって縁結びなんだよね?……それがなんで幸運のミックスベリーなんて呼ばれるようになったの?……」

 

一夏「ああ…なんでもここのミックスベリーを食べて結ばれたふたりの男女がその後色々成功する幸運に恵まれた事がきっかけで縁結びのミックスベリーから幸運のミックスベリーに変わったらしい…まあ客が来る噂なら何でも良かったんだがな……けどここにミックスベリーを食べに来た男女が注文しても、ないと言う代わりに味違いのベリー系のクレープを進めて来るのは縁結びの名残りだ」

 

鈴「それでね、店をここまで繁盛させたカズマと一夏に感謝した店主がね、カズマと一夏…それとふたりのどちらかと一緒に来た人にはタダで食べさせてくれるのよ」

 

ラウラ「なるほど…だからさっきは料金を受け取らずクレープを渡してきたのか」

 

シャルロット「そんな裏話があったなんて…」

 

一夏「ああ、この事は内緒な?」

 

鈴「誰も言わないわよそんな事……それはそうと一夏…さっきの箒へのミックスベリー……アレは幸運?それとも縁結び?」ニヤニヤ

 

箒「ブッ///り、鈴!///」

 

一夏「ん?………さあな♪」

 

またこの男は………だが……後者だと…私は嬉しいな////

 

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