無限の成層圏へのジャンプはライダーキックへと変わる   作:スカイハーツ・D・キングダム

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沖縄旅行の話を書きたかったですが、ストーリーを速く進めたいので省略しました。時間があったら番外編として出すかもしれません。



第28話 夏祭り

《一夏視点》

 

一夏「……」

 

俺の目の前で、化粧し袴の舞装束に身を包んだ箒が扇と刀を持ち、舞を踊った

 

社長が仕組んだウォーターワールドのイベント騒動と沖縄旅行から数日立つ、ラウラとシャルは祖国へ里帰りし、セシリアと鈴は学園に残っている

 

カズマとアクアとめぐみんにダクネスは夏休みも会社の仕事でてんやわんやしている

 

ここはかつて俺や千冬姉が通った篠ノ之道場……今は箒の親父さんがいない為、ここは定年退職した警察官が剣道教室を開いているらしい

 

現在は箒の叔母の雪子さんが管理をしているみたいだ

 

今日は篠ノ之道場の近くで夏祭りがあり、箒を誘おうと思ったついでに、箒の舞を見ておこうと思い、内緒で来た

 

そうだな…箒の舞う姿を見た感想は美しいの一言だな

 

え?俺が茶化しとか無しでシンプルに褒めるのは珍しい?

 

俺だって美しいと思った物は美しいと言うし、美味いと思ったものは美味いって正直に言うさ

 

一夏「おつかれさん……中々綺麗だったぞ」

 

箒「!?」

 

俺は舞いを踊った後の箒に声を掛けたら何故か驚きと戸惑った

 

多分俺がいるはずないと現実逃避しているな

 

もう少しこいつのこの様子を見てみたい気もするが

 

一夏「箒」

 

俺は箒の後頭部を両手で掴み、俺の額を箒の額につけた

 

一夏「これでもまだ夢と思うか?」

 

箒「あ///」

 

途端に箒の顔が物凄く赤くなっていく

 

箒「わ///わかりましたから///もう///やめて///」

 

そう言うので俺は箒を離した

 

一夏「……もう少し近ければキスできたかも知れないんだけどなあ」

 

箒「キ///!」

 

こんな言葉程度で赤くなるなんて小心者だな

それとも単に俺が思ったことを言い過ぎなのか…?

 

箒「い///一夏、お、お前がなぜここへ」

 

一夏「何って…今日は夏祭りがあるだろ?……ウォーターワールドの時の約束だ……今日は俺の方からお前を誘いに来た……行くか?」

 

俺はそう言い箒に手を差し出した

 

箒は驚いたがやがてオズオズと俺の手を握り

 

箒「あ、ああ///…行こう!夏祭りデートをしよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

《箒視点》

 

箒「ん、やはり祭りの焼きそばは美味いな、家で食べる物とは一味違う」

 

一夏「言えてる、夏祭りで出る飲食物はどれも美味い。味以外にも夏祭りって場で食うからなおさら美味く感じるんだろうな」

 

私と一夏は夏祭りの会場を周りながら様々な飲食物を買った

ちなみに私が今食べてるのはソース焼きそばで一夏は焼きそばとイカ焼きと焼鳥とお好み焼きだ

 

箒「それはそうと…お前食べすぎではないか?」

 

一夏「ん?俺にとってはこれくらいが普通だがな」

 

箒「いや、学園で再会してから今日までで思っていたのだが、一夏…お前胃袋が大きくないか?」

 

そう…一夏はこう見えてかなりの大食漢だ

 

学園の食堂では明らかに3人分はある食事をとっているし、私が作る料理も数分足らずで食べきる……一応おかずの量は多いはずなのにだ

 

一夏「ああ……それいろんなことが合わさってそうなったな」

 

箒「いろんな?」

 

一夏「ああ…幼少期…俺の家はあまり裕福じゃなくてさ……食える時にはめいいっぱい食うってずっと意識してたし、中学時代は鈴が弾に愛のこもった『鈴オリジナル酢豚』を完成させる為に何度も試作で作った三百食以上の酢豚食ったし」

 

箒「いや途中気になる話が流れたのだが!?」

 

一夏「鈴オリジナル酢豚の話か?ああ……あいつが中華料理屋の娘なのは知ってるだろ?だからアイツ中華料理は得意なんだが、中学で惚れた男の為に物凄く美味い酢豚を作ろうと試行錯誤して、俺と数ああ中学時代の親友と一緒に食べて処理してたんだ……んでA.I.M.S.入隊前に飛電インテリジェンスで毎日長い時間の訓練に入隊後も散々動くから腹も減って食べる量も増えて現在に至る」

 

箒「そ、そうか…確かに色々な事が合わさっているな」

 

一夏「だろ?んじゃあデザートでも食いに行くか。リンゴ飴食べに行くついでにこの間裁判で慰謝料もぎ取って来たばっかで懐が温かいからジャンジャン遊ぼうか」

 

箒「お前本当にやったのか!?あ、待て一夏」

 

私は焼きそばのパックを捨てて一夏に付いて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「いやー大量大量♪」

 

リンゴ飴片手に一夏が大量の景品の入った袋を持って歩く

 

その横を同じく景品を持った私も歩く

 

リンゴ飴を探す途中一夏が目についた射的屋で無双して、私も少しやるつもりだったのだが思っていた以上に景品を落とした

 

一夏が景品を落とすたびに店の店主がやめて欲しそうにしていたがそこは一夏、無慈悲に落としていき最後には景品全てをかっさらった

 

ちなみに現在で射的屋が3つ一夏によって全滅した

 

本当に容赦しないなこの男は

 

一夏「いやー、去年ここの祭りで無双し過ぎたせいでブラックリストに載ってしまったから参加できないと思ったけどやれてよかったな」

 

箒「!?」

 

訂正…無茶苦茶すぎるこの男は

 

そう思っていると

 

カズマ「よっ!おふたりさん」

 

アクア「ふたりも来てたのね」

 

浴衣を来たカズマとアクアが同じくたくさんの景品を持って現れた

 

一夏「お、その様子じゃ、そっちもくじ屋で無双したみたいだな」

 

アクア「無双したのはカズマだけよ。私くじ運無いから」

 

カズマの持つ景品は最新のゲーム機やゲームソフトに商品券や大型TV等だった

 

いや大型TVは邪魔ではないか?

 

一夏「流石はカズマだな。反則級の運は健在か」

 

そういえば前に一夏が、カズマは運が反則レベルで良いとか言っていたな…あれは本当だったのか

 

カズマ「いやー、去年ここの祭りで無双し過ぎたせいでブラックリストに載ってしまったから参加できないと思ったけどやれてよかったよ」

 

アクア「お店の人泣かしたのよカズマは」

 

ちょっと前に似たセリフを聞いたばかりなのだが!?

 

後お前もブラックリストに載ったのか!?

 

デュノア社の一件といい臨海学校の時といいこの間のウォーターワールドの時といい、この男は一夏とは違う部類でまともじゃない!

 

カズマ「そういえばさっき鈴見かけたんだが、お前ら一緒に来たのか?」

 

一夏「いや?てか来てたんだなアイツも」

 

アクア「ふたりはデートみたいね…」

 

箒「デ///!」

 

一夏「俺や他人に言われて面白いくらい反応するな」

 

その私の姿にカズマ達も苦笑する

 

カズマ「んじゃあ俺達はまだ祭りをまわってるから、お前らもデート楽しんでいけよ」

 

アクア「じゃあまたね」

 

そう言いカズマとアクアは去って行った

 

しかしあのふたり…はたから見れば恋人同士に見えなくもないのだが…

 

箒「一夏、念の為確認するが、あのふたりは恋人同士では」

 

一夏「ないな。いや、お前の言いたいことは俺にも分かる……最初あのふたりを見た時は付き合ってんのかって思うくらい距離近かったんだが関わるうちに『あ、こいつらそういうのじゃないのか』ってなったんだが……近すぎるんだよ。もうそこらのカップルより距離感が凄いんだよ!なんかもう見てて逆になんでくっつかないのか不思議でならない。一応ふたりは家族なんだが別に血も繋がってないんだし仮に付き合うことになっても全然問題ないと思うんだがなあ……てか付き合ってるふたりとか想像できねえな…元々距離が近すぎるせいで」

 

箒「そ、そうか、たしかに私もふたりが付き合っている姿は想像がつかんな」

 

一夏「だが逆に見てみたくないか?」

 

箒「……そうだな…」

 

一夏「あーけど付き合ってもあのふたりの場合付き合う前と全く変わらない気がする……今でも休日には普通に一緒に映画行ったりテーマパーク行ったり動物園行ったりカラオケ行ったりしてるみたいだし」

 

箒「いやそれもうカップルじゃないか!?」

 

一夏「ああ、俺も思わず似たようなツッコミ入れたことがある」

 

しばらくカズマとアクアの話題で盛り上がっていると

 

蘭「あれ?……一夏…さん?」

 

突然声を掛けられた一夏が振り向くと以前レゾナンスで見かけた一夏の親友の妹の…確か五反田蘭という名前だったな

 

蘭「き、奇遇ですね…」

 

一夏「久しぶりだな…お前も来てたのか……浴衣似合ってんな」

 

蘭「そ、そうですか///あ、ありがとうございます!」

 

途端に真っ赤に染めた頬を隠すようにやや俯きになった

 

あの態度はまさか!

 

蘭「あ…あの…この人は…」

 

一夏「ん、そういえば紹介まだだったな…同じIS学園の篠ノ之箒。俺の幼馴染みで一応俺の……いや、なんでもない…」

 

蘭「は、はじめまして…わ、私は」

 

箒「五反田蘭…だったな…」

 

蘭「へ?なぜ私の名前を」

 

箒「いや、実は前に一夏に教えてもらった……何だったら以前レゾナンスでお前と兄も見かけた。ちょうど鈴に抱きついている姿を見た」

 

蘭「あ!鈴姉の友達ですか!?」

 

箒「ああ、あいつとはよく学園で話す。中々ガンガン来るが恋愛面では消極的になるところがあるが…」

 

『それ少し前のお前じゃねえか』

 

と、心のなかで一夏にツッコまれた気がした

 

蘭「ははは、鈴姉そういうところありますもんね…」

 

箒「そういえばさっきから気になっていたのだが、蘭…鈴の事は『鈴姉』と呼ぶのだな」

 

蘭「はい!私にとって鈴姉は尊敬する姉の様な人ですので……本当にあの人が私の姉だったらどんなに良かったと思っています……」

 

一夏「……まあ、お前の兄貴とくっつけばそれも不可能ではないな」

 

蘭「う…うちの兄は見ての通り…」

 

一夏「……確かに…へタレだからな…」

 

ふたりはどこか苦笑する様に顔をしかめた

 

……うん?……ということは

 

箒「い、一夏……まさかとは思うが…彼女も…」

 

一夏「……ああ…当然、兄貴の恋愛事情を知ってる。後鈴の事もな」

 

蘭「正直見ていてすごくむず痒くなってきますよ!!」

 

一夏「だろ!?あの両片思いのふたりを見ているとさっさとくっつけたくなるのにどっちもその一歩を踏み出せてないんだよ!どっちもヘタレだからな!」

 

箒「ゴフッ!」←鈴に言われるまで一歩踏み出せなかったヘタレ

 

蘭「もうお兄と鈴姉にそれぞれ恋愛相談受けたり何すれば好感度が上がるのか相談に乗るたびに思いましたよ。『お兄も鈴姉もどっちも互いに対する好感度は文句無しで高いからそんな事しないでさっさと鈴姉が告白するかお兄が告白するかどっちでもいいからとにかく前に進んで!』って思いました!」

 

一夏「俺だってな弾や鈴にどうにかふたりっきりの場を作るよう散々動いたのにどっちもヘタれて全く進展しない!」

 

一夏/蘭「「本当に手の掛かる兄(親友達だよ!)ですよ!」」

 

なんかふたりの眼力が凄かった

 

蘭「あ、そういえばお兄も来てるんですが、おふたりは見ませんでしたか?」

 

箒「いや、私も一夏も歩きまわったが見ていな」

 

一夏「何!?」

 

箒/蘭「「!」」

 

突然一夏が大声を出し、それに私と蘭が驚いた

 

箒「ど、どうした急に!」

 

一夏「蘭、それ本当か?」

 

蘭「へ?あ、はい。今日のお祭りはお兄とふたりで、来たのですがお兄は適当にまわってるって言って別行動取ってますが…」

 

一夏「マジかよ……こうしちゃいられねえ!」

 

箒「ど、どうした一夏。お前変だぞ」

 

一夏「わからないか箒?いいか、この祭りに弾が来ている」

 

箒「そ、それがどうした…」

 

一夏「そして、さっきカズマが鈴も見かけたと言っていた……これがどういう意味かわかるか?」

 

箒「!」

 

それを聞き私はようやく理解した

 

蘭「え!?こ、ここに鈴姉も来てるんですか!?」

 

一夏「それに俺はあいつらにそれぞれ『夏休みが終わるまでに告白しろ』って言ったから…」

 

箒「ということは…」

 

一夏「ああそうだ、うまくいけば今日であのふたりが結ばれて何より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3年も続くモヤモヤから解放される!」

 

箒「いやそっちか!」

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