無限の成層圏へのジャンプはライダーキックへと変わる 作:スカイハーツ・D・キングダム
《楯無視点》
また……負けちゃった…
カズマ「これは…いい意味で予想外だったな…」
刃「……その言い方じゃ、飛電社長は私が負けると考えていたのか?」
一夏「いや…無理ないんじゃねえのか?……刃さんずっと前線出てなかったしな」
カズマ「いくら本職が技術者だからと言って、今まで前線に出ないでいた人が急に戦うのはどうかと思いますよ」
刃「いや私を戦わせたのは一夏だろう!そういう文句はこいつに言え」
箒「……思ったんだが……それなら一夏を刃さんの代理って事で戦わせたら良かったんじゃ」
カズマ/一夏「「ああー……」」
……なんかそんな事を一夏君達が話しているけど、今の私と彼、IS有りならどうなってたか
カズマ「ちなみに一夏、お前なら会長との戦い、どうするつもりだったか?」
一夏「フリージングベアープログライズキーで氷漬けにしてから止めだな。水を操るってことは周囲には常に水が存在しているから氷漬けにするに限るな」
楯無「!?」
カズマ「いや…そのキー持ってんの俺なんだが……」
一夏「アンタから借りようと思ってな……それが駄目だったら刃さんから『ライトニングホーネットプログライズキー』を借りて電撃攻撃しようとな。水タイプには電気タイプが効果的だからな」
楯無「!?」
あれ?
もしかして私…彼と戦ってたらもっとひどい目にあってたりする…?
一夏「それはそうと……で?……これで満足か?」
地面に倒れ伏している私に一夏君が近づいてきた
一夏「アンタの要望通り、勝負して刃さんはアンタに勝った……わかってるな?」
楯無「……ええ……約束通り……貴方達A.I.M.S.に従うわ……」
そう言い私は起き上がった
一夏「……さっき……俺はアンタに言ったよな?……アンタはこの学園をひとりで守れるほど強くねえ……ってな………アレの意味……わかってるか?」
楯無「……え?」
一夏「ぶっちゃけるが…アンタは強い……俺や刃さんに負けて説得力がないが、確かに強い……だがな、そんなアンタでも一人でこの学園を守り抜くには限界がある……そういう意味で言ったんだよ」
楯無「!」
それを言われ私は驚いた
あの発言は、私を下に見た発言でも無ければ、役者不足と思っている発言ではなかった……
私一人の限界値を理解した上での発言だった
一夏「俺や刃さん……それと社長はアンタよりも強い……だが、それでも一人でこの学園を守れるかって言われたら、答えはNOだ……いいか、どんなに強いやつだってな、一人でやれること…やれる範囲には限界がある……だからこそ…他の誰かと、それこそ大勢と一緒にやることで、自分一人じゃできないことを成し遂げるんだよ……アンタは……自分の実力を過信してんのか…はたまた分かってて一人でやろうとしてんのか知らないけどな……一人でやりきれないことを背負い過ぎなんだよ……アンタは本当の意味で他人を頼りきれていない……」
楯無「ッ!……」
一夏「なぜアンタが誰も頼りにしないのかはあえて聞かないでおこう………そのことに興味はないからな…」
そう言うと一夏君は背を向けてアリーナから去っていった
それに続くように、他の皆も去っていった
……本当の意味でどれも頼りにしない……か…
楯無「一人のほうが……そのほうが……誰も傷つかないし…誰も死なないじゃないの……」
???「独りよがりにも程があるよ……お姉ちゃん…」
楯無「!」
突然私の背後から声がして…いや、声の主に驚くが、顔を向ける
その声の主は
楯無「……簪…ちゃん…」
私の妹…更識簪がいた
というか見られてたのね…
簪ちゃんは私の隣に座る
簪「……随分派手に負けちゃったね」
楯無「い…痛いとこつくね…」
思えばこうして簪ちゃんと話をするのは久しぶりかもしれない…
簪「……私は……ずっとお姉ちゃんが羨ましかった……誰よりも強くて…誰よりも賢くて……周りから崇められて、必要とされている……そんな姿にあこがれていた…」
そうぽつんと言い出した簪ちゃんを横目に、私は過去の自分と簪ちゃんを思い返していた
幼い頃
簪ちゃんはいつも私の後ろに付いてくる人見知りの子だった…
家系が家系だったから、外よりも家に居ることも多くて、いつも簪ちゃんと遊んでいた
簪ちゃんは本当に笑顔の素敵な、私の可愛い可愛い妹で、私の大切な家族だった…
でも更識家は代々対暗部用暗部の一族として、この家に生まれた者には、暗部に必要な技術と勉学を受けさせられていた
それはもちろん私や簪ちゃんも例外じゃなかった
特に私は周りから期待されていた
更識家始まって以来の天才と崇められた
簪「家の皆に認められたい…お姉ちゃんみたいに…その一心で頑張ってきた」
だけど反対に簪ちゃんの方はそうじゃなかった
才能が無いわけじゃなかったけど、私に劣っていた
私が多いに期待されていたことと、簪ちゃんが私よりも劣っていた事が災いし、影で私の劣化品だとか、出来損ないとかとにかく悪口を言われていた
それでも簪ちゃんは諦めずに努力し続けていた
でもどれだけ努力しても私との差縮まらなかった
それどころか、差は広がる一方だった
けど、私はそんな簪ちゃんを見てるのが辛かった
それに、更識家の当主になることが何を意味しているのか、私はよく分かっていた
対暗部用暗部の一族として今日まで続く更識家は、あまり表沙汰にできないような問題の処理も担っている
要は汚れ仕事専門の家
『血の更識家』…なんて呼ばれることもある
そんな家の当主になるということは、他の誰よりも手を汚し、更には死に近づく事を意味している
この家に生まれて来たからには、当然危険に関わる覚悟は出来ている
だけど、簪ちゃんには関わって欲しくなかった
この家に生まれ、この家の当主になった以上…普通に暮らすことなんて出来ない…
けどせめて簪ちゃんだけは、普通の人と同じ人生を歩んで欲しい
簪「お姉ちゃんに言われたあの言葉……あれに強いショックを受けたこともあった…」
血と危険とはなんの縁もない…普通の人生を
そう思い、つい簪ちゃんを遠ざける事を言ってしまった
過去の楯無『あなたは何もしなくていいの……私が全部してあげるから……だからあなたは…無能なままでいなさい』
それから、簪ちゃんとは距離を置くようになってしまった
最初はこれで良かった……そう思っていたのに…後から私の方が辛くなったわ……大好きな妹と距離を置くことになるなんて…いえ…私を目指していたあの子の方がもっと辛いはずなのに…
簪ちゃんは暗くなった…
それは私のせいだって思ったけど…声をかけられなかった…
簪「大きく絶望して……もう誰とも距離を置いていたそんな時に…私は…彼と出会ったの…」
そんな罪悪感を胸にして月日が流れたある時……簪ちゃんに変化が訪れた
これまでの簪ちゃんは暗い内気な子という雰囲気を出してたのに、それまでとはうって変わって明るくなった
周りが何を言っても気にしなくなった
この急な変化に私は驚いたが…何も聞けなかった
そして簪ちゃんがこの学園に来て初めて知った事実
簪「彼……一夏と出会って…私は変わった……」
そう…簪ちゃんは学園に入学する前に…既に一夏君と知り合っていた事を…
簪「私の専用機は……一夏がISを使える事で……私のIS開発を凍結させられていたの……その時の私は……とにかく彼に苛立ちしか感じなかった………ちょうど、倉持技研で彼と出会った時に…苛立ちのせいで彼に恨みつらみをたくさん吐いた……私の暴言を聞いた彼は、私にこういったの」
過去の一夏『正直気の毒とは思っている……だが俺は謝らない』
楯無「!?」
え…彼そんなこと言ったの!?簪ちゃんを怒らせるだけなんじゃ!?
簪「最初それを聞いた時……驚いて頭から怒りが消えちゃって…その後に一夏は自分のせいってより、最初にやっていた仕事を放り出して他の事をし始めようとした倉持技研と一夏のデータ取りの為に専用機開発を優先するよう依頼した日本政府に問題があるって言って、この時初めて私の専用機開発を凍結されたことに気づいたみたいで、その後すぐにカズマと一緒に日本政府と倉持技研に抗議して、私の専用機を優先的に作らせることになったの……」
……そんなことが…それにしても彼、ううん、彼らは日本政府に対してかなり強く口出ししたことに驚いたわ
簪「私の専用機が完成して、彼に謝った……そして、彼に聞いた……『偉大な姉を持つ貴方は、どう思い……どう過ごしてきたの』…そしたらこう言われた」
過去の一夏『偉大な姉?ただ他の奴より強いだけのアレがか?』
楯無「はい!?」
え?彼お姉さんの事をそんなふうに言ったの!?
簪「驚いた私をよそにこうも言ってたわ」
一夏『アレは昔から周りの奴より強くて、知り合った相手がたまたまISの生みの親で、その生みの親がISを広めてそれ経由で勝ち続けて周りから名声を得たんだよ……もしISが誕生しなかったら、スポーツをやってなかったら、他の奴より強い一般人だっただろうな…言っておくが、世間で織斑千冬は完璧だとか言われてるが、確かに勉強は問題なく出来ていたし、運動も出来る。一見すれば完璧なように見えるが、家事は絶望的にできねえし料理は下手だしおまけに、いらねえ威圧かけるせいで周りの男女問わず近づくのを恐れさせちまうから、あの年で彼女いない歴=年齢だからな?』
過去の簪『ウッ…』←彼氏いない歴=年齢
簪「一夏が話した、完璧だと思っていた初代ブリュンヒルデ……織斑先生の真実を言われてとても驚いた…」
私も驚いたわ
確かに流石になんでも完璧とは思わなかったけど、まさか弟にそんなふうに思われてたなんてね…
簪「そして話してくれた、偉大な姉によって自分がどんな目にあったのか……周りのクラスメイトは一夏が良い成績を取ろうが大きな成果を出そうが、一部を除いて『初代ブリュンヒルデの弟なのだから当然』『姉の名を落とすような真似をするな』とか、とにかく酷いことを言われていたみたいなの……」
楯無「……そう…」
私にあんなに酷い目に合わせたり、先輩を敬う態度を見せない彼だけど…………簪ちゃんも似たような陰口を言われたことがあって、あまり良い気分しないわね…
簪「最初はそれを聞いて……自分と同じように心を傷つけたのか…って思っていた……だけど…それを言ったら一夏が」
過去の一夏『いや全く?……だって俺にそれ言う奴ら皆俺に勝ったこともない奴らなのに?……というか俺に言わせれば、自分ではなく他人と他人を比べたりするのは、自分では勝てない、自分はアイツ以下って心の中で認めてるから、せめてその勝てないって思った奴よりも上と思ってる相手と比べて自分の劣等感を誤魔化してるんだろうなって考えている』
簪「……そんな風に考えていたの…彼は……お互い偉大な姉を持ってる点は一緒でも、彼と私では心構えが全く違っていた…………彼は私と同類…なんて思った自分が恥ずかしくなったわ………勝手に腐ってて、自分に絶望していた心の弱い私なんかと……」
簪ちゃん……
簪「その時…彼の方から私自身の事を話してくれないか…そう言われた………人見知りの私が…なぜか彼には話す気になったのかは…今でもわからない……けど、全部話した……自分が家では落ちこぼれ扱いだって事や、姉からは否定された事を…」
楯無「ッ!」
簪「皆から認められたい…期待されたい一心で頑張っても否定された……こんな風に傷つくくらいなら、誰とも関わりたくない……一人でいい……そう心の中に秘めていた事を全部話した……そしたら一夏は、ただ一言を私に言ったの…」
過去の一夏『だが…一人は寂しいぞ?』
簪「そう言われたとき…何も言い返せなかった……確かに……周りと距離を取って……誰とも話さなくなって……自分の悪口や失望を耳にしなくなってとても楽になった……でも………心のどこかで…寂しいって…感じてたの……」
楯無「簪ちゃん……」
簪「何も言えずにいた私に一夏が聞いた」
過去の一夏『お前は心から何を望んでいる?何が欲しいと思っている?』
簪「そして私は」
過去の簪『私は欲しかった………誰かと関わりたい…誰かに必要とされて……
胸張って生きていく自信が欲しい!』
人に認められたい
簪ちゃんのそれは……自分の事を見てほしい……私が当たり前のように得ていたそれを欲していた
簪「そう私が答えたら、一夏が私の肩に手を置いてこう言ったの……」
過去の一夏『なら頑張れ……我武者羅にな……周りがなんと言おうと、自分に限界を感じても止まらずに進み続けろ……そうやって進み続けていく事で、力も、自信もその後からついてくんだよ……ここは、そういう世界なんだよ……だがまずは自分から人と関わるところからだな……』
簪「そんな彼の言葉を聞き終えて……私は決心したの……今の自分を変える………自分が好きと思えるように、自分がなりたい理想の自分になるために……」
楯無「……そう……彼が簪ちゃんに大きな影響を与えたのね……」
だから簪ちゃんが変わったのね……
簪「それから一夏に…初めて自分から友達になろうって言って友達になって……距離を置いていた本音とも仲直りして……カズマや一夏の友達とも仲良くなった……一人で居たときよりもずっと温かくて……居心地が良かった………そして改めて感じたの………一人は寂しい………お姉ちゃんは誰が誰にも頼らないのは……他の人が傷つかないようになんでしょ?………でも……誰にも頼らないのは寂しいでしょ?」
楯無「!」
簪「一人で背負うのは、強さでもなんでもない……ただ孤独に近づこうとしているだけ…………せっかく周りから必要とされる存在になったのに、わざわざ一人になろうとするのなんて、余り頭が良いとは思えないよ…………一人になろうとしないで…」
そう簪ちゃんはそう言い……アリーナから出ていった
更識家当主
IS学園生徒会会長
簪ちゃんのお姉ちゃん
楯無「……私……背負いすぎたのかしら…」
はい、楯無(襲名)と簪の姉妹回でしたが、正直本編をもう少し進めたかったです。
後一夏が五条悟と禪院真希、簪が乙骨裕太みたいになりましたがそれは先月呪術廻戦0を見に行った影響ですね。
まもなく、仮面ライダーオーズ10th復活のコアメダルが公開されます。それに伴い、好きなオーズのコンボアンケートを取りたいと思います。ちなみに作者はタジャドルコンボが一番好きです。最終回神演出だった!!
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基本中の基本 タトバ
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予算ガタガタキリバ ガタキリバ
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安定感のある活躍 ラトラーター
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自粛で真価を出せない サゴーゾ
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自粛で真価を出せない2 シャウタ
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最も優遇された中間フォーム タジャドル
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最恐の暴走フォーム プトティラ
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最強の必殺技 タマシー
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映画で大活躍 ブラカワニ
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時間停止系最強フォーム スーパータトバ
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未知数コンボ タジャドルコンボエタニティ