無限の成層圏へのジャンプはライダーキックへと変わる   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第5話 就任パーティーと好敵手との再会

《カズマ視点》

 

パン、パンパーン(クラッカー音)

 

翌日…寮の食堂では、俺と一夏…ついでにセシリアの代表就任パーティーが開催された

 

壁にはデカデカと『佐藤和真クラス代表と織斑一夏代表代理とセシリア・オルコット代表代理の代理就任パーティー』と書いた紙がかけられてある

 

長えなおい…

 

食堂には1組だけでなく、他のクラスの生徒も集まってきている

 

ついさっきまで一夏や俺にたくさんの女子が話しかけてきた

 

箒「人気者だな……楽しいか一夏?」

 

一夏「いや…楽しいというか……騒がしくしてまたカズマが乱射しないか気が気じゃないんだが…」

 

そう箒と一夏の幼馴染コンビは少し離れたところでお茶を飲んでいる

 

アクア「カズマー!このアジフライ美味いからカズマも食べてみて」

 

そう皿を片手にアクアがフォークに刺したアジフライを俺の方に持ってきた

 

カズマ「ん?あん」

 

俺は一口で差し出してきたアジフライを食べた

 

カズマ「ん…衣がサクサクしていてソースではなく塩をかけたのか」

 

アクア「カズマは塩の方が好きだから塩をかけたけど、どう?」

 

カズマ「よく分かってるじゃねえか」

 

俺はそう言いながらコーラを飲んだ

 

セシリア「あ、あの…い、今の関節キスでは…」

 

セシリアが恐る恐るといった感じで俺に言ってきた

 

カズマ「うん?ああ…こんなのいつもどおりでなんともない」

 

セシリア「い、いつものこと!?…あ、あの…前から気になっていたのですが…おふたりはどのようなお関係なのですの?」

 

それを聞いた俺とアクアは顔を合わせると

 

アクア「(どうする?話していいのこれ)」

 

カズマ「(まあ一部端折って話せばいいさ)」

 

と、長い付き合いだからこそできるアイコンタクトで会話した俺達はセシリアに話しだした

 

と、箒も気になるのか耳を傾けている

 

カズマ「まあ俺ってさ、ガキの頃…親を亡くしちゃって…それで丁度交流のあったアクアの家に、名字はそのままで引き取られたんだよなあ…」

 

それを聞いて、セシリアと箒ははっとした

 

セシリア「す、すみません…言いたくない事を言わせてしまって…」

 

カズマ「いや、いい…親が亡くなったのはもうずっと前だから……今ではアクアの両親が俺の親だから…」

 

アクア「うん…今でも覚えてるわ…あの頃のカズマは…とにかく感情が死んでいてね…泣かないし笑わないしで…まるで抜け殻みたいだったの…」

 

カズマ「……そういうのは覚えてなくてもいいのによ」

 

アクア「忘れられるわけないじゃないの…」

 

セシリア「……なんとなく…あなた方の関係が分かってきました……わたくしの両親も……事故で亡くなりまして…」

 

カズマ「そうか…」

 

一夏「……俺の両親は…千冬姉と幼かった俺をおいて出て行った」

 

……こうしてみると、(実)親なき子が多いな

 

セシリア「わたくしの父は…母の顔色ばかりをうかがう人でしたわ…」

 

そこからセシリアの身の上話が始まった

 

セシリアの家は、イギリスの名家で、婿入りした父親は、母親に引け目を感じていたのか、いつも顔色をうかがっていた

だからセシリアはそんな父を見て、弱々しく…媚びてくる男を嫌う様になった

 

母親は、女性でありながらいくつもの会社を経営し成功を収めた人だった

厳しくも憧れていた……だが…3年前にイギリスで起きた鉄道横転事故で亡くなった

 

残されたのは莫大な遺産だけだった

それを守る為にあらゆる事を学び、その一環で受けたIS適正テストでA+を叩き出し、そこから国家代表候補生になる為にとにかく死に物狂いでやってきた結果…今の地位につくことができた

 

セシリア「教えて下さい…なぜ、あなた方は…そこまで強くなれたのですか…」

 

それは…俺と一夏に向けた…セシリアの疑問

 

一夏「別に……俺は自分の夢を叶えたいから……強くなりたいと思っただけだ…」

 

セシリア「あなたの…夢?」

 

一夏「ああ…俺の夢は…いつの日か、この世界から女尊男卑をなくし……男女平等の世界を取り戻す事だ 」

 

セシリア「!」

 

箒「!……い、一夏…お前…その夢は」

 

一夏「難しいって言いたいんだろ?だが俺は本気だ。その為には力がいる……世界を変えるほどの強さを持たないといけない……それが俺の強さの理由だ」

 

カズマ「俺はじいちゃん……先代社長との約束を守る為に強く有りたいと思った…」

 

セシリア「約束…?」

 

カズマ「……じいちゃんはその夢を叶えたくても叶えられずに死んでいった……だから……俺が変わりに叶えたい……………じいちゃんが作ったヒューマギアも…人間も守る……その為に俺は…仮面ライダーになった……じいちゃんの夢だった『人間とヒューマギアが笑える世界』を…叶えたい……それが……俺の夢」

 

セシリアは驚愕したがやがて自分の胸に手を当て

 

セシリア「……夢……ですか……わたくしはこれまで…両親の残したモノを守る事だけを考えて……夢なんて考えたこともなかった……それが…あなた方とわたくしの違い……」

 

一夏「今からでも遅くない……自分の夢を見つけろ」

 

カズマ「ああ……良くも悪くも夢は人を強くする原動力になる」

 

セシリア「はい!見つけてみせます。わたくしの夢を!…」

 

そこから俺達は雑談を始めてしばらくすると

 

???「はいはーい、新聞部でーす。話題の新入生、佐藤和真君に織斑一夏君にインタビューをしにきました〜!」

 

と、自称新聞部が食堂に入ってきた

 

黛「あ、私は2年生の黛薫子(まゆずみかおるこ)!よろしくね。新聞部副部長やってまーす。あ、これ名刺」

 

一夏「いやそこは部長じゃねえのかよ」

 

カズマ「あ、これはどうも…あ、こちらも名刺をって、画数多い漢字の名前だな…おい」

 

黛「ではまず佐藤君!いえ、ここは飛電社長と呼ぶべきなのでしょうか?」

 

カズマ「一応ここにいる時の俺はIS学園生徒、佐藤和真で通しているので一生徒として扱って結構だ…」

 

黛「そっか、ではずばり、代表になった感想をどうぞ!」

 

黛先輩はボイスレコーダーを俺に向けてきた

 

カズマ「そうだな…まあ本音を言うと、会社の仕事があるのに更にやる事が増えるのは結構痛いが、なっちまった以上は、このクラスを間違いなく学年最強のクラスにしてみせる……そして最後に!今後とも、飛電インテリジェンスをよろしくお願いします」

 

黛「ブフッ!い、一生徒と言っているのに自分の会社の宣伝は欠かせないんだ!」

 

カズマ「自分…、学生であると同時に企業戦士ですので」

 

黛「アハハ、君面白いね。では次に代表代理に就任した織斑君にも感想を!」

 

一夏「まあ、社長のサポートをするのも仕事の一部だが…俺もカズマと一緒で、なっちまった以上はこのクラスをどこよりも強いクラスにしていきたい!そして、俺達に挑戦したい奴は、どこからでもかかってこいやー!!以上Presented by A.I.M.S.(エイムズの提供でお送りします)

 

黛「クフッ、君もそんなテレビ番組のスポンサーみたいに言わなくても」

 

一夏「だって社長が会社の宣伝をしたなら、俺も自分の所属している部隊の宣伝すべきだと思ってつい…」

 

アクア「そのうちどこかの変身音声に組み込まれそうね」

 

カズマ「おい、そういうことは言うな」

 

黛「アハハ、予想以上にコメントが取れた!これくらい取れたらもう後は写真に移っても」

 

セシリア「ち、ちょっとお待ちくださいまし!わたくしにもインタビューをしないのですの!?」

 

黛「ああいいよ、適当に捏造しておくから。よし、織斑君に惚れたからにしておこうか」

 

セシリア「なにがよしですの!?」

 

顔を赤くするセシリアに一夏は

 

一夏「セシリア」

 

セシリア「な、なんですの?」

 

一夏「俺これでもガード硬いぞ」

 

セシリア「あなたは本当なんの事を言っているのですか!?」

 

やれやれ…一夏のヤツ遊んでるな

 

黛「じゃあ最後に3人で写真をっとと…」

 

写真を撮ろうとしたら俺とセシリアと一夏以外の1組メンバーが入ってきた

 

カズマ「あー、どうします?このまま撮る?」

 

黛「あー、まあいいやそれじゃあみんな並んで……それじゃあ撮るよー。ところで前の4人(カズマ、アクア、一夏、セシリア)、35✕51÷24は〜?」

 

カズマ「(そこは1+1じゃねえのかよ。まあ別にいいや)」←数学の成績がいつも5の奴

 

一夏「(唐突だなおい。まあこんなの解けるな)」←数学得意な奴

 

セシリア「(こんなの簡単ですわ!)」←こう見えて数学検定一級持ち

 

カズマ/一夏/セシリア「「「74.375!」」」

アクア「25」←いつも数学赤点ギリギリの奴

 

一夏/セシリア「「え?」」

 

パシャッとデジカメのシャッターが切られた

 

だが、アクアの解答を聞いて思わずアクアの方を向いてしまったふたりだけは顔が右向きにした状態で撮られた

 

俺は?

フッ、アイツでは解けない事を知ってたから無反応だよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箒「(そうか……一夏には夢がある……だから…あれだけ強くなれた……私には…夢がない……)」

 

アクア「箒…」

 

箒「う…なんだアクア」

 

アクア「あまり思い詰めない方がいいわよ…」

 

箒「!顔に…出ていたか?」

 

アクア「うん。今はなくてもいいのよ…いつか必ず見つければいいのよ……一夏が……自分の幼馴染が遠くに行ったように感じたとしても……追いつけばいいだけ……焦る事も…不安になることも無いのよ……」

 

箒「お前はどうなんだ?……不安にならないか?」

 

アクア「私?……そうね……そりゃあカズマがなんだか大人になって先に行ったって感じたわ……けど…そう思ってるといつもカズマは引き返してくるの…私を決して置いていかないように……私は夢はないけど…カズマと一緒に歩んで行く……そんな夢を見つけたいと思っているの……だって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマは私の家族だもん」

 

箒「……なんだか……羨ましいな…お前達のその…関係が…」

 

アクア「でもいい事ばかりじゃないわよ…よく注意されるわ、制裁してくるわ、よく説教してくるわで、結構厳しいのよ…」

 

箒「そ、そうか……だが……アクアはカズマに大事にされているな」

 

アクア「ちょっと!どこをどう見たらそう思うのよ!」

 

箒「それだけアクアの事をよく見ているって事だと思うな…お節介焼くのも…どうでもいいならそもそも干渉なんかしてこない………」

 

アクア「……そんなこと…ないもん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

《一夏視点》

 

「ねえ織斑君、転校生の噂聞いた?」

 

翌朝、席に着くなりクラスメイト話しかけられた

 

一夏「いや?てか今の時期なら転入ってことか…」

 

このIS学園は通常の入学もそうだが転入も難しい、試験だけでなく、国の推薦もないとできないようになっている

 

「そう、なんでも中国の代表候補生なんだって」

 

代表候補生ね

 

セシリア「あら、わたくしの存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」

 

一夏「いやそれはない」手をブンブン

 

カズマ「それはないな」手をブンブン

 

アクア「それはないわね」手をブンブン

 

箒「それだけはないな」手をブンブン

 

1クラス全員「「「ないない」」」全員手をブンブン

 

セシリア「……」チーン

 

こいつメンタル弱いな…しかし

 

一夏「……中国ねー…」

 

俺の脳内で、ツインテールの少女が浮かんできた

 

一夏「……まさかな」

 

アイツなわけないと、俺は頭を振った

 

箒「む…気になるのか」

 

一夏「中国人の知り合いが1人いてな…ま、あいつな訳ないな」

 

箒「そ、そいつとは一体…」

 

一夏「まあ簡単に言えば、セカンド幼馴染…ちなみにファーストはお前な?」

 

箒「セ、セカンド幼馴染?」

 

一夏「ああ、お前が引っ越しした後に入れ替わる様に転校して来てな、そこから中二の終わりに国に帰ってそれっきり……一応今でもメールでのやり取りはするが、あいつどうしてるかな」

 

箒「……仲が良さそうだな」

 

少しムッとした態度で箒がそう言ってきた

 

一夏「あの頃、特に付き合いの長い奴だったし、何かと気が合う奴だったしな……いろんな意味でも……」

 

箒「い、いろんな意味!?」

 

一夏「ん?おやおや?また何か変な事考えてませんか箒お嬢?妄想が豊かなのは若い時の特権なんて言われてますが、あなたは少々豊かすぎません事?」

 

箒「へ、変な事など考えておらん!そして最後のはセシリアの真似か!」

 

セシリア「わたくしはあんな変な話し方では無いですわよ一夏さん!」

 

やれやれ…すぐにムキになるな…まあさせたのは俺だけどな

 

一夏「まあとにかくあいつな訳ないな……それはそうと来月行われるクラス対抗戦。なんとしても優勝したいな。頼むぞ代表」

 

クラス対抗戦とは、クラス単位の交流および、クラスの団結の為のイベントだそうだ

参加するのは各クラスの代表だとか

 

カズマ「ああ、なんてったって優勝商品は学食デザートの半年フリーパスだしな」

 

アクア「ただでさえここの学食は豪華なのばかりなのに、あんな有名ビュッフェ店並に豪華なデザートが食べ放題なのは死ぬほど魅力的ね!」

 

「うちには仮面ライダーと専用機持ちがいるから、この試合、こっちの勝率は高めね」

 

それに対して「それはどうかな」と言おうとしたその時

 

???「それはどうかしら」

 

と、教室の入口から声が聞こえた

 

その声、聞き覚えがある……まさか

 

俺は入口の方を見るとそこには、ツインテールをした小柄な女が立っていた

 

その女を見た瞬間俺は驚いたがそれよりもまず

 

一夏「(りん)!」

 

俺は笑顔で駆け寄り

 

鈴「一夏!」

 

鈴と呼ばれた少女も俺に笑顔で駆け寄った

 

箒「(なっ!?なんだ!一夏がこの学園で見た中で一番の笑顔をしている!あの女はまさか一夏がさっき言った…)」

 

セシリア「(あらあら…これはまた)」

 

箒「(あ、あいつと一夏はいったい…まさか実は付き合ってるのか!?)」

 

一夏「リーン!」

 

鈴「いーちか!」

 

アハハハハハとまるでバカップルの男女が再会した時のように俺と鈴は両腕を広げて近づきそして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏/鈴「「くたばれー!」」

 

俺の左蹴りを鈴は両腕で防ぎ、俺は鈴の左蹴りを両腕で防いだ

 

箒/セシリア/1クラス全員「「「は!?」」」

 

アクア「アハハッ…」

 

カズマ「やれやれ……相変わらずだな」

 




ここのカズマとアクアの関係は次のとおりです

アクアに対してのカズマの本音
『世話が焼けるがこいつがいたから今の俺がある事に対して感謝しているし、こいつが居ないと調子狂って仕方ない…』

カズマに対してのアクアの本音
『厳しいけどいつも一緒にいるのが当たり前って思うし一緒に居ないとなんだか落ち着かないの…』
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